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影の功労者達

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参加者の一人であるウスターと言う男(猫)は辺りを慎重に見渡していた。
近くに人の気配を感じなかったため、肩の力を抜く。


「はぁ……何だよこれ!」


これ、とはもちろんこの殺し合いを指す言葉である。
突然参加者の身となったウスターは困惑していた。
彼の生業はバンカーと呼ばれる者で願いを叶えるために金貨を集めている者達を指す。
自分のバンクを金貨で満たせばバン王が現れ願いを叶えてもらう。
なので必然的に生と死が隣り合わせな状況が多いのだが……。


「う~……コロッケ達もいないかな……?」


ウスターは基本的に戦闘を積極的に行うと言うより策で勝ちに行くタイプだ。
仲間がいるなら自分は安全に隠れて見守るタイプであり、解説や実況の方が多い。
まずは仲間と合流する事を一番に考えた。
無論コロッケ達も参加しているのだが、今のウスターにそれを確認する術は無い。
ウスターもただ狡賢いだけの男ではない。
かつてT-ボーンを追い詰めたことがあり、ビシソワーズ家との最終決戦ではウスターの活躍が無かったら世界は破滅していただろう。
そして崖から落ちるリゾットを自分が犠牲になっても助けるなどとても仲間思いな面もある。

「まずは……仲間を探すか!」


ウスターの殺し合いに置けるスタンスが決まった。
まずは頼れる仲間との合流である。
コロッケ達がどこに居るのも分からなければこの場に参加している事も分かっていない。
だがウスターの感が、仲間との絆が感じさせる。此処に仲間がいると。
そして知らない相手でも協力や友好的、正義の心を持っている者がいた場合も同様だ。
逆に殺し合いに乗っている者の警戒も忘れずに行かなくてはならない。

次に行うのはバックの確認だ。
あの場にいた男、鳩山が言うには手当という名義いくつかの物が入っているらしい。
実際に確認してみると彼が言った言葉に偽りは無いようである。
謎の白紙の紙があったが特に何も無いためそれはしまっておいた。


「これは俺のバンク!!」


ウスターが見つけたのは自分の持ち物であるアタッシュケース型のバンクだ。
中を開けてみると何故か金貨が百枚入っていた。
此処に来る前は皆でコロッケの父であるバーグを生き返らせるために金貨を使ったのでこの金貨に心当たりはない。
主催のサービスだろうか。ラッキーと思いバンクもバックの中に戻す。
ここで明らかにバンクとバックの大きさに違うことに気付いたが魔法か何かの一種と思った。
そして気になる物がもう一つあったので取り出してみる。


それはシルクハットだった。


このシルクハットは本来ツェペリの所有物だがウスターはそれを知らない。
付属の紙にも『ツェペリのシルクハット』としか書かれていない。
ウスターにシルクハットを被る習慣も無いのでこれもバックに戻した。


特に武器の様な物は入っていなかった。
実際にはシルクハットに戦闘機能が付いているがウスターはそれを確認する術を持っていない。
だがバンクが入っていた事は不幸中の幸いであった。


「よし!早いとこ皆と合流して―――――ん?」


別の参加者の声が聞こえてきたのだ。


聞いた事の無い声だったためウスターは警戒するが確認のために声の方へ近づく。
近づけば分かってくるが声はどうやら泣き声に近い物だった。
どうやら人間の男の様であり、地面に崩れる形で何かを叫んでおりウスターはそれを聞くことにした。


「どうしてだ、ジョースターさん!何で……何でアンタも死んじまったんだああああああああ!!!!」

嘆き
彼の声は辺り一杯に響いており、近くにいる他の参加者にも余裕で聞こえる程だった。
そんな事にも気にせず彼は叫び続ける。


「まさかあのディオが生きていたなんて!そうだ、おれぁいつでもそうだ!
何も出来ねぇ、皆の力にもなれねぇ!憎い!無力な己が憎くてたまらねぇッ!!」


彼は地面を何度も殴り続けた。
油断していた、安心していた、予期していなかった。
館の時でもディオは生きていた。波紋を流したとは言えあのディオの事だ。生きている可能性もあった。
ツェペリのおっさんの時もそうだった。近くにいるのに力に為れない。
今回の件も何一つ変わらなかった。


「情けねぇ……俺は自分が情けなくてしかたがねぇ!俺は満足していた!
力のあるジョースターさんたちの仲間である事に!でもそれは俺じゃぁ無くてジョースターさんたちにだ!
俺自身には特別な力なんて無い……ちくしょおおおおおおおおおおお……」


「……」


同じだ。
この男も自分と同じ存在だ。
強い仲間たちに囲まれていてただ満足している。
仲間の大切な時には力になれない。ウスターはこの泣いている男に自分と似た何かを感じた。
故にこの男は見捨てることは出来ない。
ウスターは男に話しかける。


「お前……大丈夫か?」




「ね、猫が喋ったああああああああああああああああああああああ!?」



「そこーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?」



エリアに二つの声が響いた―――――



★★★



「かっこわりぃ所を見せちまったな!おれぁスピードワゴンだ!」


衝撃はあったもののスピードワゴンはウスターにある程度の好意を示している。
始めは吸血鬼か何かの一種だと思ったがそれは違っていた。
彼からする臭いは『邪悪な臭い』ではなかった。
寧ろ、『正義側の匂い』がしたのだ。見た目は関係ない。大切なのは中身である。


「ああ、こっちも頼むぜスピードワゴン!」


二人は情報交換も兼ねて映画館の中へ足を踏み入れた――――



【E-6/映画館前/一日目-朝】

【チーム実況解説】

【ウスター@コロッケ!】
[参戦時期]:原作終了後
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ウスターのバンク(金貨百枚入り)@コロッケ、ツェペリのシルクハット@ジョジョの奇妙な冒険
[スタンス]:対主催
[思考]
基本:コロッケ達と合流して主催を倒す
1:スピードワゴンと情報交換をする
2:仲間や頼れる味方を探す
【備考】
※バンクで願いが叶うかは不明です


ロバート・E・O・スピードワゴン@ジョジョの奇妙な冒険】
[参戦時期]:ジョナサンの死亡を聞いた直後(一部終了後)
[状態]:健康
[装備]:骨ヌンチャク@コロッケ!
[道具]:基本支給品、不明支給品(0~2)
[スタンス]:対主催
[思考]
基本:主催を倒して元の場所へ戻る
1:ウスターと情報交換をする
2:ジョースターさん……
3:もしここにディオがいるなら……!
【備考】
※ジョナサンやディオが参加していることは知りません。
※石油王にはなっていません


※二人とも互いの名前を知っているぐらいです。
※声は二人とも大きかったためもしかしたら聞いていた参加者がいたかもしれません。



ジョナサン・ジョースターVSロビンマスク 投下順 友を想う、一人ぼっちはさみしいから…
GAME START ウスター これは親友ですか?いいえ、その孫です。
GAME START ロバート・E・O・スピードワゴン これは親友ですか?いいえ、その孫です。

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