用語解説など

全ての方へ見てもらいたい技術的な情報を少し載せています。翻訳の手助けにもなれば幸いです。

行動(act)

ダウンロードオンリーメンバー(Download Only Member)
略してDOMとも。ダウンロードだけを一方的に行い、アップロードには配慮しないユーザーのことを指す。貢献しないので共有効率が低下し、P2Pネットワークでは嫌われる。日本語では俗に乞食とも称される。他に同じ意味の語としては「フリーライド」、「up0」、「Port0」がある。

理論(theory)

トリップ(Tripcode)
俗に「酉」とも。掲示板でも本人が書き込んだ本人であることを証明するためのトリップが存在するがファイル共有の分野でも同じ目的で使われる。たとえば頻繁に人気のファイルをアップロードする人がいた場合は、もしかしたらそれを狙ってか悪意のあるスパマーや捜査機関などに買収された企業がクライアントを使ってネットワークに捏造されたファイルやウイルスを撒くことがある。ハッシュ値はファイルの指紋であることを指すがそのファイルを誰が流したかという証明には使えない。トリップを使うことでそのファイルは誰が流したのかを確認できる目印になる。ただあくまでも何らかの文字列を暗号化したものに過ぎず、IPアドレスなどの情報が含まれているわけでもないのでトリップからノードを特定するということは基本的に不可能である。
誤って不正なプログラムを拾ったりしないようにセキュリティ向上の意味でも使われる。なお、トリップを基にファイルを探すこともできるので効率も良くなる場合がある。
ただし、クライアント上のメモリを改ざんして偽装する方法がある(Winnyであった)ようなので暗号化するなどして対策をしなければならない。

拡散アップロード(Diffusion Upload)
ファイルをブロックという一定のサイズに分割してあちこちのノードにアップロードすること。ダウンロードをする人はそれぞれの散ったファイルの欠片を集めることでファイルを完成させることができる。ファイルを無造作にばら撒くので匿名性が向上する。ただし、時間が経つにつれて一部の欠片がネットワーク上のノードに見つからなくなることがあり、その場合はファイルを完成させることができなくなる。これを「歯抜け」ともいう。

ハッシュ(Hash)
ハッシュ値、メッセージダイジェストとも。ファイルの指紋であり、バイナリデータをハッシュアルゴリズムで計算された固定長の値。ハッシュはそのファイルの正真性を保証するもので、1bitでも改変があると全くハッシュ値が異なるようにできている。また、鍵のない暗号アルゴリズムと呼ばれていて誰がどう計算しても絶対にその値になり、ハッシュ値から元のデータに復元することはできない。衝突を起こすことは理論上仕方のないことだが、それは宝くじが当選する確率なんかよりもずっと低いので問題ない。ゆえにハッシュ値=そのファイルと結びつけられるのでハッシュ値だけを手掛かりにファイルを見つけてダウンロードすることもできる。これを俗に「一本釣り」ともいう。
最終更新:2010年02月24日 00:54
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