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お天気魔女チャーミークルル - (2020/03/09 (月) 11:20:20) のソース
55お天気魔女チャーミークルル2019/02/10(日) 17:42:38.00ID:yA/bXRbp0 53です。 予定通り、「お天気魔女チャーミークルル」行きます。 作者:abstaincompany(2001年) プラットフォーム:RPGツクールDante98 【主な登場人物】 (魔法使いサイド) ・チャーミークルル(♀)…主人公。12歳。二つ名は「お天気魔女」。 ・ダンディ(♂)…チャーミーの使い魔の[[カラス]]。 ・高松義彦(♂)…魔法使い達を支援する団体のメンバーの一人。 ・高松義助(♂)…義彦の父。科学者。 ・ノーマ・ライゼーション(♂)…リヒトブルグの村の長老。 ・稲妻ライコ(♀)…魔法剣士。一人称は「ボク」。 ・ヘレナ姫(♀)…ガストール王国の王女。動物と心を通わす力を持つ心優しい女性。 ・クロード・シェンクル(♂)…ライコの夫。召喚魔法の使い手。 (王国サイド) ・ガイル国王(♂)…ガストール王国の国王。魔法使いに対する差別的政策をとり続けている。 ・サトル王子(♂)…ヘレナ姫の兄。父親譲りの差別主義者。 ・リリス王女(♀)…ガストールの王妃。ヒスババア。 【用語】 ・魔法使い…魔法人とも呼ばれる。その名の通り、魔法を使える人々。差別の対象となっている。 ・科学人…魔法人以外の人々。 56お天気魔女チャーミークルル2019/02/10(日) 17:44:09.09ID:yA/bXRbp0 魔女のチャーミーは師匠でもあった母と死別後、使い魔のダンディと人里離れた森の奥の生家でひっそりと暮らしていた。 そんなある日、チャーミーは森を出て町に行くことを決意する。 彼女の亡き母は生前から「森の外には悲しいことしかない」とそれを固く禁じていたのだ。 だがチャーミーはあくまでも自分の目で外の世界を確かめてみたいという。「きっと嬉しいこともあるはず」と。 ダンディは彼女の意思を尊重し、自分もついて行くとそれを了承した。 森を抜けて遙か東、チャーミー達は「リアンの町」へと到着した。 すると悪ガキ共が下卑た笑みを浮かべながら一人の少女を取り囲んでいた。 ダンディが止めるのも聞かず「これは見逃しちゃおけないわ!」とチャーミーがそこに割って入り、悪ガキ共を懲らしめてしまう。 そこに騒ぎを聞きつけて駆けつけた警官。チャーミーが事情を話そうとすると、警官は彼女が魔法使いである事に気付くなり血相を変えた。 そして応援を呼び、悪ガキ共ではなくチャーミーを捕らえようとした。 訳が分からないまま逃げ出すチャーミー。すると一人の青年が目の前に現れ、足元のマンホールを指して「この中へ」と促した。 そしてマンホールの下の下水道。 礼を言うチャーミーに青年は自らを「高松義彦」と名乗った。 そして義彦は警官達があの時悪ガキ共ではなくチャーミーを捕らえようとした訳、そして自分がチャーミーを助けた訳について語り始めた。 曰く、この国では魔法使いに対する非常に根深い差別・偏見があるのだと。 そしてそれらを基に罪なき魔法使い達が不当に捕らえられ、裁かれ、処罰されているのだと。 そして義彦達はそれらから魔法使い達を守り、差別や偏見を取り払うために活動する組織に所属しているのだと。 そう、そのような事実があるからこそ、チャーミーの母は彼女に森の外に出るのを禁じていたのだ。 ダンディは「今ならこの事を忘れて森に帰ることもできる」とチャーミーに問うが、 彼女は「そんなひどい話をそのままにして自分だけのんびり暮らすなんてできない」と、自分も義彦達の力になりたいと語った。 義彦はそんなチャーミーに礼を言うと、自分たちが活動拠点を置く「リヒトブルグの村」に来てほしいと告げる。 (ここで義彦がパーティーに加わる) 人目を避けるべく下水道を通って村に向かう一行。 その道すがら集団暴行を受けて殺害されたと見られる魔法使いの遺体を発見し、チャーミーは否が応でもこの国の現実を知らされることとなった。 57お天気魔女チャーミークルル2019/02/10(日) 17:44:47.50ID:yA/bXRbp0 そして下水道を抜けてリアンの町の北、リヒトブルグの村へと到着。一行はまず始めに村を治める「ノーマ長老」に会いに行くことにした。 長老に気さくに話しかける義彦。それに倣い普段どおりに長老に挨拶をするチャーミー。 そんな彼女の姿を見て長老は何故か一瞬驚いたような、何かを知っているかのような表情を浮かべた。 彼はチャーミーの協力したいという意思をありがたく思う一方、彼女があまりにも若すぎることが心配だという。 そして彼女を見据えながら「本当に覚悟が出来ておるなら、わしの目を真っ直ぐ見て、決意を口にしてみるがよい!」と告げた。 そしてチャーミーもそれに応えて言った。 「やるよ!!わたし、もう後には引けない気がするから…!わたしの心に吹きすさぶ嵐は…もう止められない!」 長老はチャーミーの強い決意に甚く感心し、彼女を仲間、そして村の一員として歓迎することとした。 そしてチャーミーは彼らを陰で支える組織「宝石屋グループ」の会員として登録され、その支援を受けられる事となった。 するとそこにメンバーの一人「ライコ」が血相を変えてやって来た。 この国、ガストール王国の王女「ヘレナ姫」がツーラ山脈にいるらしい、というのだ。 ツーラ山脈はドラゴンがいるという噂のある場所。ヘレナ姫を捜索に向かうというライコと義彦に、チャーミーも同行することにした。 リヒトブルグの遙か南、ツーラ山脈。 一行が山頂へと到着すると、一面の花畑の中にヘレナ姫とドラゴンの姿があった…が姫の姿はとても襲われているようには見えなかった。 実は動物と心を通わせる能力があるヘレナ姫は、ドラゴン(ワルターという名前らしい)と友達になっていたのだという。 ワルターはヘレナ姫になだめられて警戒を解き、一行も一安心してこの場は一件落着した。 そして村の人々を安心させるためヘレナ姫は一行と下山して長老に報告をするが、その場でダンディが疑問をぶつけた。 「どうして一国の王女がお城を離れて下々の村に出入りしているんですか?」と。 長老に代わり義彦が答えて言った。 この国、ガストール王国では魔法使いに対する差別的政策がとられている。 だがヘレナ姫はそれに対して一貫して反対の立場をとっていた。 そして御用学者であった義彦の父・義助も彼女に同調し、国王を度々諫めていた。 だが国王は一向に耳を貸さないばかりか、それが元で義助らはその立場を危うくしてしまった。 身の危険を感じた義助は家族、そしてヘレナ姫と共にリヒトブルグに落ち延び、現在に至るのだという。 一方国王はヘレナの兄で差別に賛成の立場のサトル王子を後継者とし、ヘレナのことは最早居ないものと考えているようである、と。 58お天気魔女チャーミークルル2019/02/10(日) 17:45:15.83ID:yA/bXRbp0 するとそこにライコの夫「クロード」がやって来た。 彼曰く、とある少女が魔法使いを擁護する発言をしたという理由で「ハーシャル・プリズン」に監禁されたらしい。 パーティーにクロードを加え、一行は早速ハーシャル・プリズンへと向かった。 そして遂に少女の囚われている独房を見つけた一行。 鍵がかかった扉をライコの魔法剣で力づくで開けると、無事中の少女を救出した。 その子、サミーはなんとリアンの町でチャーミーが助けた子だった。 話は後にして脱出しようとすると、すでに一行は看守達に包囲されていた。 その中にはあの時チャーミーを捕まえようとした警官の姿もあった。 「お前を逃がしたせいでこんな所に左遷されたんだ」と勝手な事を言う彼らを返り討ちにし、チャーミー達は脱出した。 リヒトブルグに戻りサミーを無事家まで送ったチャーミー一行。 (なお、サミーが捕らえられた理由とは「悪ガキ共に襲われている自分を『魔法使い(=チャーミー)が助けた』」と証言したためだという) その後クロードとライコはチャーミーを自宅に招き、互いに自己紹介をすることにした。 島国「ベルガン」より剣の修行のためこの国を訪れていたライコはたまたまクロードと出会い、その後もよく顔を合わせるようになりやがて意気投合。 クロードの反差別の考えに共感した彼女はリヒトブルグに定住を決め、彼等の活動に協力するようになった。 クロードもライコの故郷の文化に興味を持ち、召喚魔法で彼女の国の英霊を召喚出来るまでになった。 異文化交流の良さを実感する一方、それを認めぬと言わんばかりのこの国の風潮を嘆いているというのが二人の共通認識のようだ。 一方チャーミーも自らの生い立ちを語る。 が、その中でクロードが何かを知っているかのような反応を示したのを彼女は見逃さなかった。 そう、長老と初めて会ったときと同じ反応だった。 59お天気魔女チャーミークルル2019/02/10(日) 17:45:48.26ID:yA/bXRbp0 そこに突然義助が大変な慌てようで駆け込んできた。 「マーセルの町」の町長が何者かに毒を盛られ、それが魔法使いの仕業だという噂が立っている、というのだ。 無論、その場にいる全員が動揺を隠せなかった。 噂が事実であるなしに関わらず魔法人への差別に拍車がかかるのは間違いない、チャーミー達は事実を確認するために早速マーセルへと向かうことにした。 町長の家の前まで来た一行だが、辺りは厳重に警戒されていた。するとダンディが「自分に任せろ」と一言。こっそり刑事達の話を盗み聞きした。 それによると盛られた毒は食事のフライにかけられたレモン汁から検出されたということ、匂いが全く普通のレモンと変わりなかったということ、 そしてどんな中和剤も効かなかったとのことらしい。 一方話を聞いていたガストールの王妃・リリスは町長の死が国の財政に悪影響を及ぼす事ばかりを心配し、「どうせ魔法使いの仕業に決まってる」と騒ぎ続けていた。 すると別の刑事が窓に手紙らしきものが挟まれているのを発見した。 「町長、魔法使いを殺め、その罪を他の魔法使いに着せし罪は大なり。よって天誅を加えん。 これを読む者よ、汝なお魔法使いを排斥せんとするならば、相応の覚悟をせよ。差別主義者に未来なし、よくよく覚えておくべし。」 それは明らかに犯人からの犯行声明だった。 一部始終を聞いたダンディは即座に毒の正体が黒魔術の一種「半ライムの呪い」であると察した。 木になっているライムをもがずに半分に切り、切り離した方を「ペトロ神族の神殿」に納めることで、残った側のライムが致死性の猛毒になるというものだという。 そしてこれを解毒できるのは、神殿に納められた側のライムだけだというのだ。 それを聞いたチャーミーは、町長を助けるため神殿に行こうと提案する。 だが町長は差別政策を肯定し、魔法人の間では悪名高い人物。仲間達は難色を示したが 「命がかかっているのなら相手が自分たちの敵だろうと関係ない、それに上手くいけば魔法使いへの信用が回復するかもしれない」、彼女はそう訴えた。 一同はそれを了承し、マーセルから最も近いペトロ神族の神殿「バロンクロア神殿」が怪しいとにらみ、そこへと向かった。 そしてその読みは見事当たりチャーミー達は半ライムを発見、これを持ち帰った。 60お天気魔女チャーミークルル2019/02/10(日) 17:46:11.33ID:yA/bXRbp0 しかしマーセルへと戻ってきた一行を待っていたのは、今正に町長宅から棺桶が運び出される光景だった。 (…もっとも、間に合ったところで自作自演呼ばわりされるのが落ちな気がするが) 無念の思いでその場を去る彼らだったが、それとは逆に意気揚々とした様子で町を去ろうとする怪しげな紺マントの男がいた。 彼が「町長が死んでせいせいした」と笑うのをはっきりと聞いた一行は、その後を追いかけることにした。 しかし、彼らは突然何者かに取り囲まれてしまった。 それはリアンの町でサミーを甚振っていたあの悪ガキ共だった。 サミーを痛め付けた「功績」を認めて町長の娘・エリスが自らのボディガードに任命したのだという。 エリスは早速「ふん、あなた達たちが父様を殺したんでしょう?」と悪ガキ共をけしかけてきた。 チャーミー達は「空気読め馬鹿」とばかりに一味を一蹴すると、改めてあの紺マントの男を追いかけることにした。 湿地林の奥へと逃げ込んだその男「ヘルツ」をついに追い詰めた一行。 だが彼は悪びれる様子もなく「町長を殺したのは自分だ」とあっさり白状した。 そして「あなた方リヒトブルグのやり方はぬるすぎる。これくらいキツい目に合わせなければ奴等は降参しない」とチャーミー達を批判した。 そして「あなたのせいで魔法使いがますます悪い目で見られるようになった」というチャーミーの反論にも 「魔法人でありながら科学人と馴れ合うなんて気に食わない、アイツ(町長)が何をしたのか知らないからそんな事が言えるんだ」と返した。 なんと、ヘルツの両親は町長に殺されたというのだ。 しかもその手口は「父親を自殺を装って殺し、警官を買収して嘘の証拠をでっち上げた上で母親に偽装自殺の罪を着せた」というものだったのだ。 幼くして両親を失った彼は「あの事件に関わった者たち全てを自らの手で殺す」、そのために生きてきたのだ。 そしてあの町長が最後のターゲットだったのだという。 だがヘルツの腹の虫はそれだけでは治まらなかった。 これからももっともっと科学人を苦しめたい、そのために邪魔なチャーミー達を始末しようと彼女たちに襲い掛かってきた。 「可哀想に…こんな形でしか心の隙間を埋められなかったんだね」 一行はヘルツを返り討ちにし、その遺体の傍らに半ライムを手向けて去って行った。 61お天気魔女チャーミークルル2019/02/10(日) 17:47:25.56ID:yA/bXRbp0 リヒトブルグに戻ったチャーミー達。 サミーが「ヘレナ姫がいない」と言うのでまたツーラ山脈に行ったのだろう、と迎えに行った。 しかしそこにはヘレナの姿はなく、代わりに置き手紙がしてあった。 「ヘレナは誘拐した。チャーミークルル、廃坑に来い。そうすればヘレナを返してやる。 ガストール王子 サトル。」(原文ママ) それは明らかに罠だったが、行くより他なかった。 そしてついにヘレナを発見した一行。 「実の妹になんて事を」とサトル王子を責めるチャーミーだが、 王子は悪びれるどころか「こんな者は妹でも何でもない」「誇り高き王家に生まれながら魔法などという汚らわしいものに心酔するなど先祖に顔向け出来ん」と散々にヘレナを罵った。か だがその直後、ダンディを目にして王子は目の色を変えた。「お前は…マーヤの!?」 マーヤ…それはチャーミーの母の名。一体彼女に何があったのか。 王子はそれには答えず、ヘレナを解放すると早々に退散した…無人戦闘ヘリという置き土産を残して。 ヘリを片付けたチャーミー達は、落盤を始めた廃坑からどうにか逃げ出した。 どうやら王子は本気でヘレナを殺すつもりだったようだ。 ともかく、リヒトブルグに無事帰った一行。 するとそこに一人の見知らぬ男が訪ねてきた。 彼が差し出した名刺には「ジャクアカンパニー代表取締役副社長 ワイル・ジャクア」とあった。 ワイルいわく、ジャクアカンパニーは魔法の力を社会に役立てる研究を行っており、その上で魔法使い達の地位向上のための手伝いもしているのだという。 その研究に協力してもらうために、是非研究所に来てもらいたいと、チャーミーに地図を渡してワイルは去って行った。 「それならきっと私達の味方になってくれる」と、チャーミー、ライコ、クロードは研究所のある東海岸「シュットの街」を目指した。 …だが義彦だけはこの誘いに懐疑的で、敢えてチャーミー達とは別行動をとることにした。 62お天気魔女チャーミークルル2019/02/10(日) 17:47:58.30ID:yA/bXRbp0 研究所。 応接室ではワイルと彼の父である社長が待っていた。 その魔力を社の研究に役立たせて欲しい、という彼等の提案をチャーミーは二つ返事で承諾した。 寝室を用意された一行は、遠出して疲れた事もあってすぐさま床に就いた。 …翌朝。 チャーミー達は寝室のドアが開かないことに気が付いた。 どうやら外側からロックされ、完全に閉じ込められたようだ。 魔法でカギを破ろうとするも、力が出ない…魔力を封じる力場が働いているようだ。 だが一同が窮しているそこに、突如ドアを破って義彦が助けに現れてくれた。 別ルートから侵入した彼は、社長とワイルの会話から彼等─ジャクアカンパニー─の真の目的を知ったのだ。 …それは世間から疎まれている魔法使い達を親切ごかしに誘い、その身に改造を施して、兵器として売ること。 チャーミーは騙されて仲間たちを巻き込んでしまったことを詫びるが、一同は「あくまでも悪いのは騙したあいつらだ」と彼女を責めることはしなかった。 部屋を抜け出し、エントランスに辿り着いたチャーミー達の前に一人の女性が立ちはだかった。 彼女はこの社で働くメイドだった。やはり魔法使いである彼女は、改造を受けたことによって社長達への忠誠心を植え付けられていたのだ。 そしてチャーミー達を同じ道に引きずり込もうとするも「それは勘弁」とばかりに撃破された。 リヒトブルグに戻った一行は長老に今回の件を報告。 長老は大変な目に遭ったチャーミー達を労うと、ある朗報を伝えた。 「仙人」の居場所が分かったというのだ。 彼はこの国にはびこる偏見や差別の大元について知り、それを覆すための最終手段を講じているという。 その行方がようやく知れた、それはすなわち魔法人の悲願達成にあと少しまで手が届いたということである。 チャーミー達は仙人が居るという「テンクウ山」へと向かうことにした。 63お天気魔女チャーミークルル2019/02/10(日) 17:48:29.28ID:yA/bXRbp0 頂上の洞穴の奥…そこに仙人の姿はあった。「ようこそ、チャーミークルルさん。」彼はチャーミー達がここに訪れることを既に予見していた。 そして彼等に語り始めた。魔法人と科学人、その軋轢の歴史を…。 それはおよそ二千年前。 科学と魔法という異なる二つの文明は全く異なる場所で誕生し、双方──科学人と魔法人─は互いにその存在を知らぬまま発展を続けていった。 繁栄を謳歌し続ける彼等は、自分たちの文明こそが絶対であり、全てであると信じるようになっていた。 そんなある日、遂に二つの文明は接触。 異なる文明という互いを受け入れられない双方はそれぞれを「世界を滅ぼす悪」とみなし合い、泥沼の戦いへと突入していった。 (「人間のためだけの発展を繰り返してきたのはお互い様だから、そんな意味ではどちらも『世界を滅ぼす悪』と言える」とは仙人談) 後に「天魔の戦役」と呼ばれるその戦いは科学文明側の勝利に終わり、魔法文明は彼等に追われる形で徐々に隅へと追いやられ、そして現在に至る…。 仙人はそこまで語ると、チャーミーに目をやった。 「あなたには『本当の心』が…全てを愛し、受け入れ、包み込む、暖かく、優しく明るい心があります。」 その力で彼女の今までの行いを見守り続けてきた仙人は、自信を持って言った。 「その心を持って…二千年前に行き、戦争を止めること。それが私の考える最終手段です。」 「!!」チャーミーは絶句した。そんな事が本当に可能なのか…そして自分にそんな力が本当にあるのか…? 仙人は一つの美しく輝く石をチャーミー達に見せた。 「愛晶石」─それは彼の師匠が魔法と科学の力の融合によって作り出した発明品で、 「本当の心」を人々の心に直接届ける力を持つという。 仙人曰く、既に二千年前の時点で計画は存在したのだが、その時は「本当の心」を持つ者がいなかったのだと。 しかし今、現在の世にチャーミーという適任者が現れたことにより、ようやく計画が実現可能になったのだという。 そして過去の世界への道を開くためのエネルギーが溜まりきるまであと数日、その時が魔法人と科学人の軋轢の歴史の終わる時なのだと。 64お天気魔女チャーミークルル2019/02/10(日) 17:48:53.76ID:yA/bXRbp0 果たして本当にこれで全ては解決に向かうのか…疑問を抱きながらリヒトブルグに戻ると、義助がチャーミー宛ての手紙を届けに来た。 …それはガストール王妃・リリスからの果たし状だった。 今まで自分たちの邪魔をし続けたチャーミー達に対し、ここらで本格的に決着を付けよう、というのだ。 廃坑での一件もあり明らかに罠だと思われたが、一同はそれを受けて立つことにした。 城の奥で待っていたのは、義助のかつての盟友・エルーナ将軍だった。 義助の息子である義彦も彼女が本当は差別政策を望んでいないことを知っており、「今からでも遅くはないから我々の下に来てくれないか」と訴えた。 しかしエルーナは「あくまでも自分は国王に忠誠を尽くす身である」と、近衛兵らと共に義彦達に戦いを挑んできた。 そして激しい戦いの末、義彦達がエルーナ達を下した。 とどめを刺すよう義彦に訴えるエルーナだが、彼には出来なかった。 すると突然大爆発が起こり、城が炎上し始めた。 王妃は城やエルーナもろともチャーミー達を始末するつもりだったのだ。 瓦礫で出入口が塞がり万事休すと思われたその時、エルーナは傷ついた体を押して隠し通路への扉を開いた。 そして義彦達に脱出するよう促すと、自分は「やり残したことがある」と地下へと消えていった。 地下の資料室。そこには王国が隠蔽している、ある重大な事実に関する資料があり、エルーナはそれを焼かれるのを防ぎに行ったのだ。 後日、義彦達は瓦礫の山と化した城跡を訪れた。 ダンディが隙間から地下道へと入り込むと、その奥に確かに資料室…そしてエルーナの遺体があった。 その後人が入れる大きさの出入り口が発見され、義彦達は早速調査を開始した。 そして資料を回収した後、一同はエルーナの亡骸を手厚く葬った…。 65お天気魔女チャーミークルル2019/02/10(日) 17:49:34.45ID:yA/bXRbp0 そしてリヒトブルグに戻った義彦が資料を分析したところ、ある重大な事実が判明した。 そして緊急の集会が開かれた。 かつてとある島国の二つの都市を一瞬で焦土と化し、その後長きに渡って死の大地とした禁断の兵器「アトム爆弾」。 ガストール王・ガイルはそれを自国の国土に用い、王国もろとも魔法人を滅ぼそうと計画しているというのだ。 (ベルカ式国防術かよ!!) 動揺する人々。泣きだす子供達。 「いくら何でもそこまで…」という声も聞こえるものの、王国はこれまでに二度に渡ってチャーミー達の抹殺を試みているのだ。 しかも事故を装ったり、無関係な人々をも巻き込みかねない方法で…。 おそらくは計画の障害となるチャーミー達を始末してから、アトム爆弾でとどめを刺すつもりなのだろう。 そしてその発射基地がベルガン(=ライコの故郷)にあることも資料に示されていた。 「そこまでして自分を狙う理由は一体何なの?」と困惑するチャーミー。 あまりにも予想外の展開に思考がついて行けずにいることを察したダンディは、彼女に席を外させ、対策を他のメンバーに任せることにした。 そしてその夜、落ち着きを取り戻したチャーミーに、ダンディはついに語り始めた。 彼女の母・マーヤの話を…。 66お天気魔女チャーミークルル2019/02/10(日) 17:50:09.15ID:yA/bXRbp 彼女は、全てに優しい女性だった。 ガストールの大富豪の出でありながらその地位に威張ること無く、むしろその立場を慈善に使うことをいつも心がけていた。 貧しき者や病める者を助けることに自らの富を費やすことをいとわず、それ故に家の者たちからは疎まれていたが、人々からは慕われていた。 そんなある日、マーヤは王子(後のガイル王)と街で偶然出会い、その場で突然プロポーズを受けた。 マーヤは「魔法使いが王に見初められ妃になれば、『魔法使い=悪ではない』と人々に分かってもらえる」との思いから、それを受け入れた。 それから二年後、二人の間に娘が生まれた。そう、それがチャーミーだった。 チャーミーが誕生すると、マーヤは自分が魔法使いであることを国民に告白した。 それで人々に魔法使いに対する理解が生まれると、マーヤは信じていたのだ。 だが偏見に満ちた人々は「マーヤは偽りの慈善で王を誑かし、この国を乗っ取ろうと企む悪女だ」というひどい曲解をしてしまった。 国からも家からも見放され、完全に孤立したマーヤは、幼いチャーミーと共に逃げるように森へと姿を消し、そこで彼女は偶然ダンディと出会った。 ダンディが悪い奴ではないと悟ったマーヤは、これまでのいきさつを語った。自分はもうこの森から一生出ないつもりだと。 「もうこんな汚れた世の中では生きていけない。そしてこの子をそんな世間の汚濁に塗れさせたくない。 この子には、この森だけが世界だと思わせないと幸せになれない気がするから…」 ダンディはマーヤの言葉を信じ、彼女の使い魔になった。 彼もまた人間の身勝手で森を追われた上に、カラスというだけで人間にゴミを漁る害鳥呼ばわりされ、蔑まれるという立場だったのだ。 その後ガイル王は政略結婚でリリスを後妻とし、後にサトル王子とヘレナ姫が誕生。 今に至るという次第であった。 チャーミーにとってはショッキングな話であったが、彼女は全てを話してくれたダンディに礼を言い、その夜はそのまま床に就いた。 68お天気魔女チャーミークルル2019/02/10(日) 17:55:02.37ID:yA/bXRbp0 55 × abstaincompany ○ AbstainCompany 69ゲーム好き名無しさん2019/02/10(日) 22:26:38.27ID:Ln+cTTtC0 乙です タイトルに反して重い話だな……お天気要素はいったい…… 70お天気魔女チャーミークルル2019/02/11(月) 15:05:59.11ID:WD4jEskX0 69 お天気要素 今回は端折ってますが、チャーミーの攻撃魔法の名前が気象にちなんだもの(例:「ゆきやこんこん」「かみなりどかーん」)だったり 事ある毎に自身の感情を天気になぞらえた発言をしたり等 (例:「嵐が来ないままくすぶってるより、いっそ来て心を荒らしてほしい」 「私の心は大雨…いっそこの雨で火を消してしまいたい」) 72お天気魔女チャーミークルル2019/02/11(月) 18:31:26.03ID:WD4jEskX0 66からの続きです。 チャーミーはその夜一晩中考え、ついに覚悟を決めた。 そして翌朝。アトム爆弾を阻止するための作戦がついに決行されることとなった。 ベルガンのミサイル基地までの移動手段はヘレナの友達のドラゴン「ワルター」が担当することになった。 そして義助の開発したあらゆる機械の機能を停止させる「マシンブレイクパルサー」でアトム爆弾の発射を阻止する、それが作戦の目的である。 ワルターのいるツーラ山脈に着いたチャーミー達。 すると先に待っていたヘレナはチャーミーを「お姉ちゃん」と呼んだ。 ヘレナはダンディから、チャーミーが腹違いの姉である事を聞いていたのだ。 そう、チャーミーにとってヘレナは家族。 魔法使いへの差別や偏見のためにその家族が引き離され、バラバラにされてしまった。 それを終わらせるための更なる一歩としてチャーミー達は改めて作戦成功を誓うのだった。 さて、ワルターはチャーミー達を乗せることを承諾してくれたものの、流石に四人を同時に乗せるのは無理らしい。 そこで義彦はある事を思いついた。 以前作った発明品「四次元つづら」を使い、チャーミー以外のメンバーがその中に入って運んでもらうのだ。 そしてついに一行は、ベルガンに向けて出発した…。 73お天気魔女チャーミークルル2019/02/11(月) 18:31:46.60ID:WD4jEskX0 そして眼下にベルガンが見えてきた…が島に近づく二隻の船も確認された。 一隻はガストール王国の、そしてもう一隻はジャクアカンパニーの船だった。 ガストールはともかく、ジャクアの狙いは一体何なのか…? 一行は彼等に見つからないように高度を下げ、ベルガンへと近づいていった。 (実はジャクアの目的は「アトム爆弾を横取りし、それをチラつかせて魔法使い達を脅して自分たちに従わせる」というものである) 海岸から少し歩くと、ライコの生家があった。 彼女は家族との再会を喜ぶも、ガストールの政策によるミサイル基地の建設と、それによって自然が失われた事や漁業が出来なくなったことを共に嘆いていた。 しかし、チャーミー達と共に奴等を止めてみせると約束し、実家を後にした。 74お天気魔女チャーミークルル2019/02/11(月) 18:32:30.45ID:WD4jEskX0 基地内の厳重な警備を突破し、ついにアトム爆弾を発見した義彦は、マシンブレイクパルサーを起動した。 発射の様子を見守っていたサトル王子に「もうミサイルは無力化した」と降伏を薦めようとしたが、様子がおかしい。 王子は「お前等、何てことをしてくれた…」という表情でこう言った。 「…発射エンジンにはもう点火した。点火が完全になれば発射するから、それまでにハッチを開けようと思っていたのに…」 …つまり、ハッチは閉じたまま。要するにこのままでは発射直後にハッチに激突して弾頭は起爆してしまう! こうなったら死なば諸共と、王子はチャーミー達に戦いを挑もうとする。 彼はポケットから注射器を取り出すと、それを自身に打った。するとその身は瞬く間に異形の生き物へと変化していった…。 しかしサトルはチャーミー達の前に敗れ、呪詛の言葉を吐き散らしながらその身を崩壊させていった…。 75お天気魔女チャーミークルル2019/02/11(月) 18:33:21.91ID:WD4jEskX0 そうこうしてる間にもミサイル発射の時は迫っていた。急いで逃げ出すチャーミー達。 どうにか基地から脱出した一行は、ベルガンの住人達全員を四次元つづらに乗せ、ワルターと共に島から飛び立つことに成功した。 一方、基地内で鉢合わせしたガストール王夫妻とジャクア社長親子は、退路を争いながら醜い言い争いをしていた。 「人類の平和に貢献する我らの事業を邪魔する暴君が!」「何を、汚れた者を味方とする悪徳企業め!」 そしてそうこうしているうちについにミサイルは発射、そして起爆してしまい…彼等は基地もろとも、島もろとも灰燼に帰した。 その頃チャーミーはワルターの背の上から、一面焦土と化したベルガンを悲しそうに見つめていた… 「…こんな、こんな終わり方、嫌だよ!わかり合いたかったのに…わかり合えるって信じてたのに…うえーーーーーーん!!」 村に帰ったチャーミーは、そのままショックで寝込んでしまった…。 その床の中。 「クルル…」誰かが彼女を呼んでいた。 「私は、あなたの、一番よく知っている人…」 76お天気魔女チャーミークルル2019/02/11(月) 18:33:48.40ID:WD4jEskX0 「お母さん…!」それは紛れもなく、チャーミーの母・マーヤだった。 「クルル…私は、あなたは森に閉じこもっていることが、あなたにとって正しいことだって思ってた…」 「ごめんね、お母さん。やっぱり私は森から出ちゃいけなかったんだね。」 「ううん…あなたは平和のために力を尽くしてくれたよ。こんな結果になってしまったけど… 私は、あなたのしたことを決して蔑んだりはしない。だって、あなたがあなたの信念に基づいてやった事だから…」 「…お母さん。ありがとう、お母さん。私、ふっきれたよ。もう、立てる。前に進めるよ!」 「ふふっ…やっぱり子供ってのは、親の予想を越えたところに存在するものなんだね… クルル…私、あなたをずっと見守ってるよ…バイバイ。」 「お母さん…!!」 …と、そこでチャーミーは夢から醒めた。 77お天気魔女チャーミークルル2019/02/11(月) 18:34:24.81ID:WD4jEskX0 仲間達が見守る中、五日ぶりに目覚めたチャーミーは険しい表情で言った。「…行こう。テンクウ山。」 彼女は仙人を信じ、過去の世界に行くことを決意したのだ。 このまま現在で頑張ってもいたちごっこにしかならない、と。 事実、マスコミはベルガンでの事件をチャーミー達魔法使いの仕業と決めつける偏向報道を行っていた。 一同はチャーミーに同意し、テンクウ山へと向かった。 仙人のいる洞穴に着いた一行だが、そこで彼は血塗れの姿で倒れていた。 時を超える道を開くという行為はあまりにもリスクが大きく、その力の反動をモロに受けてしまったのだという。 それを承知の上で、彼は自らを犠牲に全てをチャーミー達に託すつもりだったのだ。 「これを…戦火の…中心で…掲げて…『本当の心』から出た思いを…言葉に…すれば…戦争を…止められます…」 そして愛晶石をチャーミーに託すと、仙人の体は跡形も無く消え失せた…。 78お天気魔女チャーミークルル2019/02/11(月) 18:34:47.82ID:WD4jEskX0 仙人が命をかけて作ってくれたタイムトンネルだが、それがいつまで保つかは分からず、最悪現代には戻ってこれないかも知れない。 しかしチャーミー達は仙人の死を無駄にしないために、そして二千年に渡る差別の歴史を終わらせるために、意を決して過去の世界へと旅立った─。 過去のテンクウ山に着いた一行。 山を下りた先に見えてきたのは、リヒトブルグの村だった。 村長は未来の世界から来たというチャーミー達を怪しんだものの、彼女等の目を見て信用できる人間だと判断してくれた。 一行から事情を聞いた村長は、科学人と魔法人の戦いは既に佳境を迎え、双方の総大将同士の一騎打ちに勝敗が委ねられたという。 そのために両陣営の将軍それぞれ四人ずつが戦場の中心に結界を張り、誰も近づけないようにしているのだと。 その決戦の場こそが愛晶石を使うのに最もふさわしい、という事で一行は八人の将軍達を倒して結界を破ることにした。 79お天気魔女チャーミークルル2019/02/11(月) 18:35:35.64ID:WD4jEskX0 遂に結界を破り、魔法人の総大将「ゲルギオン」と科学人の総大将「エルメシオン」の一騎打ちの場に乱入したチャーミー達一行。 そしてチャーミーは意を決して愛晶石を高く掲げた! 「私の心よ、全ての人に伝わって! 終われ、拒み合いよ…互いに、互いを受け入れ給え!溶け合い給え! 二つよ、一つに!」 するとまばゆい光が当たりに広がり、ゲルギオンとエルメシオンが一つに融合した…。 ついに終わったのか…いや、様子がおかしい。 「我はグランデウス…神を超えし者。 我はエルメシオンの意思をもって魔法の存在を否定し、ゲルギオンの意思をもって科学に滅びを与える。 即ち我が成すは全ての破壊。全ての消滅。世界全体を無に帰すこと。」 なんと、両者の善き心が打ち消し合い、悪しき心だけが残ったまま混ざり合ってしまったのだ。 失敗なのか?このまま世界はグランデウスに滅ぼされるのか? しかしチャーミーは諦めなかった。「グランデウスを倒して、もう一度愛晶石の力を使う」と。 「未来は…私が作る!」彼女の強い意志と覚悟に一同は奮起した。 そして力を振り絞って戦い、ついに彼等はグランデウスを葬り去った…。 80お天気魔女チャーミークルル2019/02/11(月) 18:36:12.43ID:WD4jEskX0 そして再び輝く愛晶石。 「ああ…愛が満ち溢れて…これが…平和…… ありがとう…チャーミークルル。世界は救われました… これからの世界は、正しい道を歩み続けるでしょう… 全ては、あなたのおかげです…チャーミー…」 こうして魔法人と科学人が永遠に争い続けるという負の歴史の根源は絶たれ、両者は平和的共存の実現に成功した。 そして…歴史が変わったことにより、チャーミーの周りの環境も大きく変化していた。 サミーを虐めていた悪ガキ共は彼女の良き友達となり、サトル王子とヘレナ姫は仲のいい兄妹となり、ガイル王とリリス王妃は共にこの国の平和を見守る名君となっていた。 彼等だけではない。エルーナ、ヘルツ、マーセルの町長、ジャクア親子、仙人、マーヤ、… 前の歴史で非業の最期を遂げた人々は皆その原因が失われたことにより幸福に、平和に暮らしていた。 (ちなみに新しい歴史ではマーヤは別の男性と結婚しており、彼がチャーミーの実父である(=チャーミーに王家との血の繋がりは無い)ようです) 81お天気魔女チャーミークルル2019/02/11(月) 18:37:18.84ID:WD4jEskX0 そしてそんなある日、チャーミーはお城で行われるある式典に招かれていた。 それは、人々が世界平和の切り札として作り上げたある装置のお披露目だった。 「ピースシステム」。科学の力と魔法の力を融合して作られたその装置は、 全ての人の心に愛と優しさを与え、欲望や憎しみや妬み、偏見や差別を取り除くというものだった。 一度動き始めたら、優しい人々によってどんどん直され続けるため、決して止まることはないという。 つまり、システムが動き始めたその瞬間から、永遠の平和が始まるというのだ。 人々にとって平和の象徴的存在となったチャーミーは、システムの起動スイッチを入れるという大役を仰せつかったのだ。 そしてついにチャーミーの手によって、システムが起動された。 「あああ…愛が、優しさが、私の心に流れ込んでくる。 …もう、争いもせめぎあいも、この世界にはない。 平和よ、永遠に…」 【完】 83ゲーム好き名無しさん2019/02/11(月) 21:06:56.37ID:opJKVAh40 乙でした! ハッピーエンドなんだろうけど、 ピースシステムって穏やかな洗脳装置やんけ ちょっとこわいお 84お天気魔女チャーミークルル2019/02/13(水) 19:41:39.93ID:XXNdbMOP0 83 実は作者自身もこの結末を振り返って「洗脳同然の方法以外に手が無かった=人類は自らの意思で変わることが出来なかった」と否定的見解を示していたようです ※ソースは作者のHP(ただし閉鎖済)