未解決一覧よりドラゴンナイト4
スレに書き込めないので直接書き込みます。
ドラゴンナイトシリーズは1~3までがPCのエロゲーRPG。
神の血を引く英雄ヤマトタケルによる闇界の王を退治して世界を平和に導く冒険譚。
(未プレイなので適当)
本作はその続編からエロ要素を廃してSFC移植したシミュレーションRPG。
内容だけ簡潔に淡々と書こうと思っていたのですが、思い出しながら書いていると情感が抑え切れず、しかも記憶曖昧で細部は多分色々違う創作もどきになってしまっています。ご容赦ください。
一応簡潔に書くと
未来の魔王が平和な現在世界を破壊しようとやって来て、主人公勇者は仲間たちと立ち向かうのだがキーマン不足で敗北し全滅。
生き残った主人公が魔王の時渡る力を盗んでゲームスタート地点の過去に戻り勇者の仲間Aとしてやり直し、キーマンを説得し2週目で魔王を撃破。
世界は平和が戻るが主人公も消滅するという話。
以下はこってり濃厚版
<プロローグ>
魔界(上記の闇界とは別勢力)にて…
魔界四天王筆頭ルシフォンは自室にて魔王の娘マノと密通(純愛)していた。
そこに聞き耳を立てるのは魔王の娘にしてマノの妹であるイノ。
イノもルシフォンの事が好きだった。悔しいから密通の件を親父にチクっちゃう。
それを知った魔王は「勝手なことをしおって!魔王の後継者のつもりか貴様!」大激怒してルシフォンの地位をはく奪して封印幽閉した。
数万年後、ルシフォンは闇の中から出され魔王より指令を出される。
・ヤマトタケルの活躍のせいで人間界は神界の庇護下にあり、あれから人類は平和と繁栄を謳歌している
・我々上位魔族は神々に監視されていて動けないが、長年幽閉されていたルシフォンの事は神も忘れている
・魔族の秘宝の「時を超える黒い石」を二つ渡すので数万年前に戻って歴史を改変してから帰って来い
・その時にはマノとの結婚を認め、魔王の座を渡す。
・時を超える石はマノの子宮をもとに作ったものだ。贖罪の機会を願ったマノの気持ちとワシの期待に応えろ
・過去の自分に正体を知られると消滅するが、過去のルシフォンは幽閉中だからその心配はない。
かくして魔族の英雄ルシフォンは過去の世界に旅立つ。
窮状に苦しむ種族の為、自身の野望の為、そして己を愛する人の為に。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
<オープニング>
主人公ヤマトカケルは前シリーズの主人公とヒロインの息子。田舎の村で3人家族で暮らしている。
幼馴染ナターシャのスカートをめくって楽しむスケベ坊主。好きな子をイタズラして泣かしちゃう系ヒーロー。
カケルが15歳になったある日、父タケルに元仲間から手紙が届く。世界に異変が発生しているから来て欲しいと。
それを面倒くさがったタケルから代理として旅立つように命じられたカケルは村を出る。
村の出口にはナターシャが待ち構えていた。
「カケルがいなくなって清々するわ!」「僕だってそうさ!ナターシャみたいなブスよりもっと可愛い子と遊ぶもんね」「なんですって!」いつものやり取り。
「このお守りを持っていきなさい。これは………不幸のお守りよ!」 →「寂しいよカケル(しくしく)」という古風ツンデレシーンで別れる。
元仲間のおっさんの家へ着くと、タケル本人が来なかった事に怒ったおっさんも自分の息子セイルを連れて来る。
二人で世界の異変を探して解決しろと言われ、嫌々ながら二人で旅を始める。
最初に辿り着いたレイモンド王国で情報収集。
王様の話によるとどうやら人を石化させてしまう黒い霧が発生しているのが『世界の異変』らしい。またそれとは別に魔軍(?)が東の方面で悪さをしている。いくつかの国や町が占領されてしまった。
英雄ヤマトタケルの名代としてこれらの解決を王に依頼されるカケル。改めて旅の目的が定まったところで城を出ると町中が騒然とし始める。
なんと黒い霧が動き出したらしい。霧に包まれた人々は次々と石化していく。いきなりの事態にカケルたちは大パニックになるが、黒い兜で顔を隠した謎の剣士が駆けつける。
剣士「カケル!こっちだ」
カケル「おじさん誰?」
剣士「おじさんではない、おにーさんだ!名前はえーっと…」
カケル「名前はエトって言うんだね!」
エト「ああ…」
なんとかその場を逃げおおせた一行はエトから現況の説明と今後の方針を話し合う。
・黒い霧は西から東へ動いて来る。カケルの故郷は既に霧に呑まれた。父も母もナターシャも石になっただろう。
・東には魔軍が陣取っている。魔軍の親玉が黒い霧を操作しているに違いない。
エトの提案により、道中の魔軍を退治し街を解放して仲間を増やしながら東へ進もうという話になった。
これがこのゲームの基本スタイル(SLGパートで制限ターン内にクリアして、散策パートでカケルを操作して街中にいる仲間たちと会話して、次のステージに向かう)となる。
色んな人物が出て来てそれぞれにエピソードがあり、散策パートの中で様々な人間関係が構築されるが、本筋に関係ない物は大きく省く。
(なお知的で大人びたイケメン風剣士のエトは当然モテモテで、エト自身も意外と手が早く仲間女性たちに手を付けている様子が見られる)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
<メインシナリオ>
※主人公少年カケル・謎の剣士エト・幼馴染ナターシャ・エルフ弓使いマルレーネの関係
とある町では囚われていたエルフの弓使いメイフェアとマルレーネを仲間にする。しかしメイフェアはマルレーネなど見かけたことがないと言う。
「メイフェアがたまたま見たことがないだけなんじゃない?」「私たちは少数不足だからそんな事はないと思うんですけど…」「まあ細かい事はいいじゃん」「うーん…」
とある戦場でシブメン騎士カロンが、倒れていた少女を保護したからカケル軍に預かってくれと言って来る。
少女はナターシャだった。カケルと離れるのが嫌ですぐに後を追ってきたらしい。再会を喜ぶ二人だが相変わらず古風ツンデレを繰り返す。
再会後もナターシャとはいつも喧嘩ばかり。カケルとてこんな状況でまで喧嘩したいわけではないが、昔からこういう関係なのだから変えられない。
そんなナターシャとカケルだったが、いつの間にか彼女のそばにエトが居て二人で楽しそうに話しているシーンが増えて来る。
たまに一人でいるナターシャに話しかけるとニコニコと上機嫌だ。いつもの挑発をしてもまるで乗って来ない。どこかこちらを見下したような、大人の余裕めいたものを感じる。
その余裕の裏に感じるのはエトの影。エト本人に当たってみても「ナターシャにもっと優しくしてやれよ」などと上から目線。
やがて距離を縮めて行く二人にイライラを募らせていくカケル。同時にいつも愁いを帯びた横顔を見せているマルレーネにも興味を抱く。どうすれば彼女を笑顔に出来るのだろうか?と考えるようになる。
旅も終盤となったある夜、ふと目が覚めたカケルは密会するエトとナターシャの姿を見かける。
エト「嘘じゃない…ずっと君の事が好きだったんだ」
ナターシャ「うそ・・・ホントに…?嬉しい、私もずっと貴方の事が好きでした」
抱き合い重なり合う二人(SFC版ではキスだったはずだがPC版ではおそらくセクロスしてるでしょう)
半狂乱になり見ていられなくなったカケルはその場を逃げ出す。マルレーネもまた同じ場面を盗み見ていた。
大好きだった幼馴染を寝取られ茫然自失のカケルだが、何故か物凄く落ち込んでいるマルレーネを見て、自分だけ塞ぎ込んでいるわけにはいかないと心を落ち着け彼女を励ますのだった。
想い叶ったナターシャはそれ以降は超上機嫌、カケルにも今までにないほど機嫌よく話し掛けて来るのだが、カケルはナターシャを避けるようになる。
また兄貴分的な存在として見ていたエトの事もタダの指揮官として接するようになる。
ある日エトとマルレーネが言い争いをしている現場に遭遇、マルレーネは軍を出て行く。エトに理由を聞いても口ごもるだけでハッキリしないがもう戻らないようだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
<悲劇1>
敵ボスルシフォンには3人の側近がいた。竜騎士ハーディン、洗脳奴隷堕天使リディア、名前だけあるベイリット。
ハーディンは誇りと忠義厚き男で、ルシフォンではなくあくまで敬愛する主君たる魔王女マノのために戦っている。
敵ながら天晴の武人であり主人公軍の良きライバルであったが、決戦の最中に背後からリディアに刺されて死ぬ。
態度が生意気且つマノに横恋慕しているハーディンをルシフォンは不快に感じていたので、最初から消す算段だったのだ。
<悲劇2>
とある町を攻略する際、別動隊を数名選出して進撃させることにする。(プレイヤーが任意で選出する)
本軍で攻略を進めていると遠方で光と爆発音が鳴り、ルシフォンの声が響く。
別動隊はルシフォンの魔力により一瞬で壊滅してしまったのだ。彼らは死亡ロストして戻って来ない。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
<決戦>
数多の犠牲を払いつつルシフォンに辿り着いたカケル達だったが、対峙したルシフォンは語り出す。
黒い霧も魔軍も全ては遊び。わざと霧でゆっくり追い立てて、洗脳した人間を魔軍にして戦わせて冒険譚を演出しただけ。
本当の目的はそうやって苦労を乗り越えて来たカケル達を一瞬で蹴散らして絶望を味合わせることだと。
バカなことを!と皆に開戦の号令をかけるカケルだが、仲間は皆ルシフォンの圧倒的な魔力で金縛りにあい動けなくなっていた。
そのまま一人ずつ石化させられ、「助けて!ここまで来て!うわー体が!」など断末魔の声を上げながら砕かれて行く。
最後はエトとナターシャ。
エト「カケル、私は失敗した・・・私は自分の欲望を抑えられなかったのだ・・・あとはお前が・・・」パリン
ナターシャ「さようならカケル、愛してるわ・・・」パリン
怒りのあまり絶叫しルシフォンに切りかかるカケルだが力の差は歴然で一瞬で吹き飛ばされ気絶。
気絶したカケルにルシフォンは一人語る。
・自分はこの後、時間をかけて魔界の扉を開き、人間界を魔界の支配下に置く
・それまでの間カケルは薬で眠らせて牢に繋いでおく
・魔界に支配されて悪人だらけになった人間界をカケルに見せつける
・父タケルの偉業も全てひっくり返されて完全敗北を悟らせた瞬間に殺す
・そして時を超える黒い石で未来に返ってヒャッハーする
プロローグでは悲劇のダークヒーローのようだったルシフォンだったが、結構な鬼畜キャラだった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
<覚醒、そして過去へ>
牢獄で目覚めたカケル。眠らされている間に髪は伸び体は成長して大きくなっている。
そこに黒い鎧兜を着た兵士がやって来た。兜を取った素顔は途中離脱したマルレーネだった。
状況もあまりつかめてないカケルだったが、マルレーネはルシフォンに知られる前にと急いで語る。
・自分は間違っていた、ルシフォンから盗んだこの黒い石で過去に戻って私を説得して欲しい
・過去に戻る際には自分に正体を知られてはいけないから、この鎧兜を身に着けて行くように
「こんなところにマルレーネ一人置いていけない」と言うカケルだが、マルレーネは「相変わらず優しいんですね、カケルさん。その優しさがあれば今度こそ貴方は…」と言い見送る。
カケルが気が付けばどこか見覚えのある街並み。それは最初の国レイモンド王国だった。
黒い霧が動き出し街がパニックに包まれる。辺りと見渡せば見覚えのある顔…過去の自分とセイルだった。
未来カケル「カケル!こっちだ」
過去カケル「おじさん誰?」
未来カケル「おじさんではない、おにーさんだ!名前はえーっと…」
過去カケル「名前はエトって言うんだね!」
エト(未来カケル)「ああ…」
そして再び東を目指すカケル軍の戦い(2週目)が始まる。主人公はエトになり、街中パートではエトを操作する。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
<メインパート/2週目>
エトはずっとマルレーネの事が気になっていた。全てが謎だらけの正体も勿論だが、一週目からいつも見せている憂いは何なのか。
そして大好きなナターシャに対してはエトとして接する事にする。
「カケルは私の事なんて嫌いなのかしら?」「あいつは子供だから君の気を引きたいだけなのさ」「安心した。エトに話して良かった」
エトはカケルがいかに幼く愚かかを、そしていかにナターシャの事を好いているかを説明し、ナターシャには好かれている自信を持って大人のレディとして堂々するべきだとアドバイスした。
ナターシャは嬉しくなり自信をつけ、カケルの憎まれ口を聞いても受け流すようになった。その結果カケルは反発を強め、更にまたエトが相談に乗る繰り返し。
やがてナターシャはエトの言葉を疑うようになる。「カケルが本当に私の事を好きだとは思えない」
意を決したエトはナターシャにだけ兜を脱ぎ正体を明かす。
エト「嘘じゃない…ずっと君の事が好きだったんだ」
ナターシャ「うそ・・・ホントに…?嬉しい、私もずっと貴方の事が好きでした」
しかしエトはそこで一線を引く。今の自分はエトでありカケルではない。ナターシャが真に愛するカケルは自分ではない。
そしてカケルにも失う事の悲しみ、『取り戻せない今』の大切さを語り、二人の仲を取り持つ。
エトの目はいつもマルレーネに向いていた。それはナターシャたちを救うという使命と約束、そして自分の想い。
そしてとある晩、マルレーネに全てを打ち明ける。未来から来たこと、マルレーネと会った事。
マルレーネは語る。自分はエルフではなく魔界の王女イノである。
ルシフォンを追いかけてこの時代にやって来て、ルシフォンの前にカケルを連れて来るために軍に潜入していた。
ルシフォンの愛が欲しかったからそうしたが、共に過ごすうちにエトに惚れてしまった。ナターシャとエトが一緒にいるのを見るのは辛かった。
エトもまた自分のマルレーネへの想いを告げる。
二人は重なり合い(PC版では恐らくセクロスをして)想いを通わせ合ったが翌日にはマルレーネは姿を消していた。
(恐らく一週目の会話は愛がないから「マルレーネ、未来の君は後悔していた。私は君に頼まれたんだ」「うるさい!勝手な事言わないで!(ドン」ってところか)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
<悲劇1/2週目>
竜騎士ハーディンの決戦の最中、未来を知っていたエトは不意打ちを仕掛けたリディアを撃退しハーディンを守る。
エトに命を救われたハーディンはその場を一旦退く。
とある戦場で窮地に立つ主人公軍だったがハーディンが救援に現れ、悪鬼ルシフォンを打倒しマノの目を覚まさせるとして仲間に加わる。
<悲劇2/2週目>
一週目通りに爆発した別動隊だったが、聖女率いる訓練部隊が救援に当たっていた。
窮地に立つ主人公軍を助けにレベルアップした別動隊がやって来る。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
<決戦/2週目~エピローグ>
一週目と同じように金縛りに合う主人公軍だったが、石化される間一髪のところでルシフォンの魔力が途切れ金縛りが解ける。
やって来たのはマルレーネ。憤慨しつつマルレーネを懐柔しようとするルシフォンだったが、マルレーネは取り合わない。
(地位も実力もあるイケメンのルシフォンに惚れてたけど、こんな鬼畜な本性を知ったらもう無理ってところだろうか)
ルシフォンの魔力をマルレーネが封じて最終決戦、ルシフォンはマノを想いつつ死亡する。
使命を果たしたエトは兜を脱ぎ、己の意思でカケルに正体を明かす。
消え行くエトはそれぞれに語り掛ける。唐突過ぎてよく分からないカケル、涙するナターシャ。
そしてマルレーネに向けて3択。
1.愛してる 2.元気でな 3.何も言わない
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
それから数年後皆平和に過ごしていた。カケルはナターシャと付き合っている。
帰る場所のないマルレーネはセイルに乞われて一旦は身を寄せたが、成長するカケルを見るとエトを思い出して辛くなり、やがて姿を消した。
終わり。