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チェンジ・ザ・ワールド☆
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チェンジ・ザ・ワールド☆

SIGN.10

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streetpoint

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 走って走って、限界まで走り続けた比奈は、気付けば家の近くまで戻ってきていた。

「はあっ、はあっ……まだ、いけるじゃない、私っ……」

 両膝に手をついて、肩で大きく息を吸いながらまだ多少残っていた体力を褒める。

 薄暗い海沿いの道で腕時計に目をやると、時刻は1時半を少し過ぎた所だった。

 道の先には月明かりに照らされた灯台の輪郭がぼんやりと見えていて、ふと佐伯の事を思い出す。

「怒るかな……?」

 言いながら携帯を耳に当てると、相手はすぐに電話に出た。

『どうした?』

 佐伯の声にほっとして、比奈は泣いてぐしゃぐしゃになった顔をハンカチで拭いながら努めて明るい声で言った。

「あのね、私、志波君にOKの返事をしようと思うんだ」

 電話の向こうの佐伯はしばらく無言だった。しばらくして、小さいため息が聞こえる。

「ーーーえっと、その……どうかな?」

『どうかなって、別に、いいんじゃないの? お前がそう決めたんならさ。志波の奴はその返事の為だけに今まで生きてきたようなもんなんだし』

「それは言い過ぎだよ。だって、私、そんないい女じゃないもん」

『知ってる』

「むっ、酷い!」

 海風に当たりながら佐伯と会話をしていると、気持ちが随分と落ち着いてきた。

『ははっ。バーカ。お前はそのままでいいんだよ。で? 志波には返事したのか?』

「ううん。日本シリーズが終わってから言おうと思って」

『はあっ!? お前、志波より先に俺に伝えてどうするんだよっ! 馬鹿っ! 今言え。すぐ言え!』

「えっ? 今からっ!? だってもう1時半過ぎてるんだよっ?」

『お前は……俺は夜中に起こしてもいいけど、志波は可哀想だって言うのか?』

「あ」

『今度店に来たら絶対チョップしてやる。いいから電話しろよ! 今すぐに! じゃあな!』

 ブツリと切れた電話を恨めしそうに見て、比奈は赤城に言った自分の言葉を思い返した。


 ここからが本当のスタート


 そうだ。ここからがスタートなんだ。

 緊張をほぐすために咳払いをし、夜空を見上げて心の中で勇気を奮い起こすと、思い切って志波に電話を掛けた。

「ーーあっ、もしもし、志波君。ごめんね、こんな遅くに。寝てたでしょ? え? 大丈夫? 良かった。えっと、あのね……」

 ワンコール終わるか終わらないかのうちに電話に出た志波の落ち着いた声に、比奈は自然と笑顔になっていた。








 もう後悔はしない。

 心の中の合図を、見誤らないようにしなければいけないのだ。

 比奈が下した決断が本当に正しいのかどうかは分からない。

 ただ一つ言えるのは、恋愛に関するサインは、当事者同士が向き合わなければ相手に通じないという事。 

 共に歩いてゆく相手は、ずっと想い続けた人ではなかったけれど、これからは何があっても迷わない。

 自分の事をこんなにも大切に想ってくれる人がいるのだから。








                                     END






チョット長い=あとがき=

最後までお付き合い下さった皆様。ありがとうございます!!
いやあ、長かった……(笑)オリジナルキャラ出しちゃって、すみません(汗)
この話しは随分前に書いていたんですが、ずーーーっと途中で放置していたんです。
どのくらい途中かというと、針谷が出て来るあたりからですww
データを見ると、去年の2月に作成してるんで、約一年間放置されてた可哀想な奴です(笑)
まさか日の目を見る日が来るとは夢にも思っていなかったんですが、薄れ切った記憶を絞り出しながら今回なんとか書き上げる事が出来ました。
そんな話しを読んでくださって本当にありがとうございます。

いやあ、赤城と比奈ちゃん。くっつきませんでしたねえ。
一年前に書き始めた時はくっつける予定だったんですよ! 本当に!!
なのに、まさかの志波の横取りエンドっwww 
志波って、ヒロインにフラれたらなんか抜け殻になりそうじゃないですか? 灯台から身投げでもしそうですよね。
しかも竜子姉さんも志波の事相当好きでしょ? だからですね、この二人が出て来るとどーーーーしても、こういう話しになってしまうんですよねえ。
おまけに志波と竜子姉さんが付き合ってる姿が全く想像出来ない!(笑)
さらに言うと、管理人自身が竜子姉さんみたいに周囲から「姉さん」と呼ばれる姉御肌らしいのでwしかも竜子みたいに色んな人には好かれないww
そんなこんなで竜子がそんなに好きじゃない……いや、嫌いでもないけど。
だからというか、自分とかぶるせいもあって志波は絶対ヒロイン以外好きになるはずない(言い切るw)と思うんです。
うん。ぐちぐち言ったけど、志波好きだからまあ、良しとしましょう。

赤城には悪い事したなあ。
私が書く赤城は幸せになれないっぽいです(笑)

それではまた、次の機会にお会いしましょう~v






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