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チェンジ・ザ・ワールド☆
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act.18(明月院)

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streetpoint

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就職難民 黙って俺についてこい!










 会社に戻ると、私は再びピアノの前に座らされていた。

 でも今度はちゃんと明月院さんに疑問をぶつけている。


「私は小学生の頃のオルガンくらいしか弾いた事がないんです。なのに、どうしてグロスのイメージを弾いてみなくちゃいけないんですか?」

「―――あんたには、センスを感じた」

「え?」


 驚いた。

 きっと私の目、今真ん丸だと思う。


「俺は、自分のセンスだけで今まで曲を書いてきた。だから、別の人間の感覚を知りたい」


 それが、私。ってこと?


「別に上手に弾けと言っている訳じゃない。何か、漠然とでいいから適当にイメージを弾いてみろと言っている」

「―――適当に?」


 そんな事言われても……


「どんなメロディーが流れていたら、CMとしてあのグロスに合うと思う?」


 そう尋ねられて、私は考えた。

 まだモデルさんとかの写真を見ていないから良く分からないけど、自分だったらどんなCMがあのグロスに合うって思うだろう?

 可愛らしくて、それでいて元気がいい感じ――――

 ええい、ままよ!!


 ポロン……


 私は音楽の知識なんて何も無い。何も無いけど、明月院さんが私を必要としてくれている。だったら弾かなきゃ女じゃないわ!!

 私が弾いたメロディは、お世辞にも曲と呼べるシロモノじゃなかったけど、隣りで黙って聞いていた明月院さんは私を立たせ、代わりに座ってピアノに指を置いた。


「――――わ……」


 そして、私が弾いた適当な音を拾い集めて、すっごく素敵で可愛らしい曲を演奏しはじめた!

 すごい! どうして同じピアノなのに、明月院さんが弾くと意志があるみたいに表情豊かになるんだろう!!

 弾き終わると、明月院さんは立ち上がって急に私を抱き寄せた。


 !?


「助かった―――感謝する」

「えっ? えっ!?」


 すぐにその抱擁は解かれたけど、私は驚きでドキドキが止まらなかった。







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