「スーパーマリオワールド」より初登場した、魔法を使い攻撃する亀。
魔道士という位置付けで、ケープに分厚い眼鏡という不気味な姿をしている。
服の基本色は青。ちなみに、2足歩行。性別は雄が大半を占めるが、笑い声は魔女的。
魔法使いの帽子と服を身に付けている。
シリーズ中の殆どで城や砦といったステージに登場し、RPGシリーズ等においても体力・攻撃力共に高く設定されている。
ハンマーブロスと同じく、クッパの部下の中では上級兵士として扱われているが、年季に関してはカメックの方がはるかに上であり、クッパの家系には先代(クッパの父親)の頃から忠誠を誓っていた模様。
「ヨッシーアイランド」にて、その様子が描かれており、現在もクッパの側近的存在として高い信頼を得ている。
幼少期のクッパに教育係として仕えていた事からも、クッパが作品の幾つかで使用した魔法も、元々はカメックが教えていたものである可能性が高い。
亀なのに甲羅が無いと思われがちだが実は甲羅を背負ったまま服を着ている。
その割には防御力がないが、正攻で挑む肉体派のハンマーブロスとは対照的に、謀略を好む頭脳派であるが故なのかもしれない。
手に持った杖から怪しげな魔法をマリオに目掛けて発射する。
これが特定のブロックに当たると、様々な敵キャラに変化してしまうが、時々失敗してアイテムを出してしまう事もある。
他にもテレポーテーションや宙に浮く能力等、様々な種類の魔法を扱える。
「ヨッシーアイランド」では「マリオが将来クッパ軍団に災いをもたらす」との予言をし、当時赤ん坊であったマリオを倒す計画の首謀者として登場。
このカメック(Kamek)は物体の体積・質量を変える能力を持っており、各ワールドの4,8ステージにてマリオを運ぶヨッシーの前に立ち塞がって、そこにいるザコ敵キャラをボスキャラへと変異させていた。
また、この作品ではクッパの子守役も担っており、頭の上がらぬまま、当時まだ幼児であったクッパにいいようにこき使われていた。
尚、カメックはこの作品から箒に乗って空も飛べる事が判明し、特定のステージでは本人が箒に乗って直接攻撃を仕掛けてくる事もある。
攻撃方法は画面後方から高速で突進してくるという単純なものだが、外れても何故か引き返してはこず、画面奥を通って後方から引き返していた。
「スーパーマリオRPG」ではクッパ軍団としてカメックが数人登場しており、クッパが従えているのを一部のステージで確認できる。
リーダーの「カメザード」という名のカメックは、シナリオの終盤で中ボスとして戦う事になる。
その際に「なにかんがえるの」で表示される台詞(あの時の赤ん坊!?)から、上記のヨッシーアイランドで登場したカメックと同一人物である事が伺える。
「マリオストーリー」では青色の服のもののほか、さまざまなカラーバリエーションが登場し、色によって得意とする魔法の種類が違う。
青色のもの以外はクッパ城では登場しない為、攻撃力が通常のカメックより劣る。
また、ゲーム序盤で青色のものが中ボスとして登場するが、こちらはクッパ城のものより弱くなっている。
色違いのものを含め箒に乗っていることがあるが、マリオたちが攻撃して箒から落とすことが可能である。
また、コワッパというキャラがゲーム終盤でカメックと似た杖を持っているが、こちらは通販で購入したものらしい。
個別のカメックとしてカメックババが登場している。なお、このゲームではカーメンというキャラが登場し、口調や顔付き等がカメック族の者に似ているが、関係は不明。
「スーパーマリオスタジアム ミラクルベースボール」で初めて操作キャラになる。杖をバット代わりにしている上、体力が無いので扱い難いキャラであったが、魔法で離れたボールを引き寄せる能力を持っていた。
足の速さは最低ランクだが守備は最強クラスでパワーは意外にもある。また、声優が付いたのはこの作品が初めてである。 なお、「マリオカート64」開発時にカメックを操作キャラにする構想があったという。しかし、諸般の事情によって登場は見送られ、その後のマリオカートシリーズにも登場していない(一応、「マリオカートアドバンス」のクッパキャッスル3ではカメックが登場する。しかしゴール手前の空を通過するだけで妨害等はせず、「マリオカートWii」では登場しなくなっている)。
「マリオパーティシリーズ」では、主にカプセルを使ったときに登場している。
また、「マリオパーティDS」には「カメックの図書館」というステージが存在し、特定のハプニングマスを踏むとカメックが出てくる。
なお、このシリーズでは珍しく効果音声ではなくなっており、恐らく「スーパーマリオスタジアム ミラクルベースボール」の時の声優だと思われる。
「スーパーペーパーマリオ」では通常の雑魚キャラとして登場。その動きは「スーパーマリオワールド」のものと全くと言って良い程同じである。
キャラクターカードの説明によると、『ジュゲムよりも眼鏡にスタイリッシュ感がない。」との事。
「スーパーマリオギャラクシー」では雑魚キャラ、中ボスキャラとして登場。
オープニングムービーにも登場し、マリオを魔法で宇宙に放り出してしまう。この作品のカメックは箒に乗っておらず、空中に浮いている。ワープ魔法等を使う。
「ヨッシーアイランドDS」では、スターチャイルドの力を手に入れる為、成長したクッパと共に未来からやってきて、世界中の赤ちゃんをさらっていく。
本編がある程度進むと過去世界のカメック(前作ドット絵のカメック)も出てくるが、幼少期のクッパが未来から来たカメックに連れて行かれる際に一瞬出てくるだけで、それ以後は登場しない。前作と同じくおネエ言葉を喋る。
「マリオカートWii」では前述した「マリオカート64」の経緯のため再びプレイヤーキャラクター候補に挙がったのだが、結局没となった。
その代わり、カメックを模した「ライド・オン・カメック」というハングオンタイプの小型隠しバイクが登場。
悪路に非常に強いという特徴を持っている。
「マリオパーティ9」では念願のプレイヤーキャラクターの座を勝ち取った。
ただし隠しキャラクターで、シングルプレイの「クッパコロニー」をクリアすると使えるようになる。
また、同モードではクッパが送り込んだ刺客として
ヘイホーと共に登場し、マリオ達に勝負を仕掛けてくる。
そして彼らが1位になるとこれまで集めたリトルスターを全てクッパの所に持っていってしまい、もう一度そのステージをやり直しになってしまう。