久山道彦
久山道彦(くやまみちひこ)は駿台予備学校英語科講師。おそらく
小林隆章、
勝田耕史師と同じ1961年生まれ。
経歴
- 1984年3月 京都大学文学部哲学科卒。
- 1990年3月 同大学院文学研究科博士課程満期退学(宗教学専攻・後に博士号(文学)取得)。
- HopeCollege客員教授。
- 明治学院大学教授。
人物
- 高卒クラスでは京大英語研究、英文読解S、英文法Sなど、現役クラスではお茶の水・横浜・藤沢・町田でスーパーα英語総合など、講習会では京大英語Ⅰ(英文解釈)、スーパー英語総合、京大プレ英語など、駿台教育研究所では入試英語のファンダメンタルズなどを担当する。
- 大学講師を兼任している関係上パンフレットには顔写真が載ってない上、講習会ではあまり授業がないため、実際に授業を受けるまで一切が謎に包まれている人物であるが、小柄で豊かな髭の講師を見かけたら、恐らくその人こそ久山である。
- そのため、駿台の一部パンフレットには顔写真の代わりに似顔絵が載っていることも。
- 自他共に認める、関東駿台で最も厳しい英語講師であり、プロフェッサー久山の異名をとる。(大学教授を兼業しているせいもあろうか)
- 授業中に紹介してくれる本は、和書で手ごろなものも多くあり、受験勉強の合間に(もちろん受験に役に立つ内容であることが多いが)読むには好奇な本が多い。
- 基本的に質問・相談には親切に応じてくれるが、彼の厳しさはいたるところに渡っているため、よく考えることもなしに、または失礼な態度で質問に行くなどすると、一蹴されてしまうので注意されたい。
- 自身も駿台予備校で浪人した経験があり、伊藤和夫師や山本義隆師を尊敬してらっしゃる。
- よく自分の小さい頃の話など教養ある思い出話をされる。
- 受験生時代は全国模試の上位者表に載っていた。
- 勝田耕史師をよく勉強している先生と言っている。
特徴
- 確かな英語学習法の明示である。 もちろん駿台の講師は皆、ある程度の英語学習法を教えてはくれるのだが、彼の教えるそれは単語帳の使い方から、模試の活用法、一年間を通しての学習計画など、細部に渡る、一切の妥協を許さないものである。そのあまりの厳しさについていけない、または合わないという人もいるであろうが、彼の英語学習法は"確実に"大学に受かるためのものであり、実践して後悔することはないように思われる。
- 徹底的な文法、構文、単語の解説といった、言語"内"情報の解説である。確かな文法知識の元に真摯な態度で英文解釈をすることを、彼は勧める。
- まず授業中に扱う英文の構文解析などが書き込まれたプリント(過保護プリント)を配布した上で、前期の内は英文解釈の中で重要な文法事項があれば詳細に解説し、後期でも必要があれば基礎的な事項にまで遡って、文法知識が定着しているかをことあるごとに確認する。
- 大島保彦師と一、二を争う膨大な知識量からくる、英文の文化的背景、言語"外"情報の解説である。
- 彼は、京大や東大の英文に立ち向かうためのそういった情報を、"耳学問"することを推奨する。 大島師の場合本当の"雑談"が多少なり含まれているように思うが(失礼、それはそれで大島師の授業のいいところである)、久山師の場合、いわゆる"雑談"はほとんどなく、英文を理解する上で欠かせない様々な文化的背景を徹底的に解説する。人によっては知識のひけらかし、と感じる人もいるかもしれないが、過去にその話題が入試問題で取り上げられたことを踏まえて話していることが多く、無駄な内容は全くといっていいほど含まれていない。
- 師の耳学問は小林秀雄や緒方貞子といった人文系の人の発言を引用しての話やガリレイや小柴昌俊と言った理科系の人の話、更には音楽や美術の話といったかなり多岐に渡るジャンルであり、師の膨大な知識量を窺われる。
- 講師の話をただボケーと聞いているだけの生徒は京大受ける資格はないと厳しい言葉もおっしゃる。また常に右手が動いていない生徒も同様である。
- 関西で主に京大英作文を担当している塚田先生を尊敬しており塚田師と呼ぶ。
- 駿台全国模試や大学別入試実戦模試などの公開模試で、偏差値70以上を「ミスの無い世界」と呼び、師曰く、その世界に入っている者のみが本当に英語の力があるといえる、ということだ。
- 赤本の解説の間違えをよく指摘しており青本を推奨する。
- 延長をする時に駿台多数決というものをとるが、「帰りたい人ー!」と師がおっしゃったときに決して手を挙げないこと。挙げたものが1人でもいると師の機嫌を損ねる可能性が高い。講習生は注意が必要。これは師が生徒のことを思ってとっているアンケートである。
- 駿台文庫の新・英文法頻出問題演習を勧め、フォレストやネクステージはおもちゃであるといっている。
- 駿台横浜校で師の名前を知らない者は稀であり、横浜校の多くの生徒は
久山教の信者師を慕っている。
- その行動は紳士そのものであり、女子生徒が質問に行った際は付近の椅子を寄せて座らせ、丁寧に解説してくださる。対して男子生徒の場合は座ることはおろか、質問内容に不備の一つでもあるものなら、厳しい叱責が待っている。
- しかしこれは決して師の好みによるものではなく、紳士ゆえの不可避な行動なのである。
- また、いずれの場合も最後は「がん、ばり、や。」と細切れの日本語をキメ顔で言って送り出してくださる。臆することなく質問へ行こう。
発言録
- 基本的に非常に厳しいこと(実は雲幸一郎に並ぶレベル?)をおっしゃるが、生徒に高い学力をつけてほしいという師の気持ちの表れであり、厳しい発言の後にはフォローも入る。
- 現役Sαでは特に厳しい発言をするのも、生徒たちに期待していることの表れである。
- また、大学教授と兼任しているため大学で勉強するに値する人物かどうかに関する発言が多い。
- 「そんなことも知らずにここに座っている人いないと思うけど~」(この後大抵はド基礎チェックと称して基本定期な文法事項にまで遡って解説してくださる)
- 「やることやらずに試験会場に入ってく人、その人は受験じゃなくて受験料の寄付をしてるんだよ」(試験の心構えについて)
- 「間違えカウント表作った?そんなこともしないで東大、医学部だなんてほざいてるなら笑わせる」
- 「ひとつでも知らないことがあったら恥ずかしいと思え」(現役クラスでの授業にて)
- 「ポケエ聞いて右手が動いてない奴に大学行く資格なんてねえ」(耳学問をメモしない生徒に対して)
- 「怒られてもやる、泣きながらでもやる。それでもいいじゃない。受かれば」(厳しいことを仰った後のフォロー)
- 「n浪の人は人よりn年長く生きて、社会のために尽くす!それだけのことです」(フォローとして)
最終更新:2016年02月14日 09:35