甲斐基文

甲斐基文

甲斐基文(かい もとふみ)は東京家政大学大学院教授。
院生時代から大学と駿台を掛け持っている。なお、駿台講師は1987年から務めている。
大学教授と 兼任 しているため講師紹介には載っておらず、駿台では出講名「鈴木海太」で出講。自宅はパリにある。

来歴

  • 1978年 : 兵庫県立芦屋高校入学
  • 1981年 : 駿台大阪校入学(古文の関谷師にならっていた)
  • 1986年: 上智大学文学部フランス文学科卒業。
  • 1988年: 日本国文部省給費奨学生としてフランスに留学。
  • 1989年: パリ第3大学Ma trise 習得(Lettres modernes : option linguistique)(=日本の修士号に相当)。
  • 1990年: 東京外国語大学大学院外国語学研究科ロマンス系言語専攻フランス語コース修了(文学修士)。
  • 1994年: 甲南女子大学文学部フランス文学科専任講師。
  • 2000年: パリ第III大学D.E.A. 習得(Sciences du Langage)(=日本の博士号に相当)。
  • 2007年: 甲南女子大学文学部フランス文学科教授。
  • 2009年: 東京薬科大学生命科学部教授(言語科学研究室)。
  • 2013年: 東京家政大学大学院人間生活学総合研究科(英語・英語教育研究専攻)教授。
そのほか東京外国語大学、東京家政大学、甲南大学、青山学院大学等で非常勤講師を歴任した。

人物

  • 知る人ぞ知る隠れた名講師。気さくな人柄で、人気を鼻にかけることなどなく、謙虚であり、質問には丁寧に対応して下さる。
  • 過去には名古屋校、神戸校等でも教えていた超人気講師。横浜校や千葉校で習った学生も多いらしい。
  • バレーボールの日本協会公認審判員でもあり、 ワールドカップや世界選手権の際にラインジャッジを務めたこともある。Vリーグのラインジャッジをすること多数で、よくTVに映っていたらしい。
  • 授業の始めに軽い雑談や自分の毛髪ネタで笑いをとっている。
  • 駿台英語らしくしっかりした構文主義である。発音の美しさはピカイチ。また、大島保彦曰く、彼のフランス語は本物だということである。
  • 実際、英語はアメリカ人に、フランス語はフランス人に、ネイティブと間違われることがあるとのこと。
  • 長年池袋校に出講し、坂井孝好と共に池袋校の英語科を支えた。なので今でも仲が良く、講師室で坂井師に抱きつかれている姿を見かけることがある。2015年度から池袋校出講を復活させている。
  • ここ数年は1号館だけに出講していたが、2015年度より池袋校にも出講復活。また2014年度は立川校にも出講。また、急病等で倒れた講師の代わりに藤沢校、町田校、横浜校にも代講で出講することもある。
  • 質問に行くと本当に親身になって相談にのってくれる。自分の講座をやみくもに勧めることは決してなく、こちらのレベルと目的にあった講習を一緒に探してくれる。
  • 講習会では春の早慶上智大英語、夏の構文特講と早慶大英語Part2、冬の長文特講と早慶大英語Part2をお茶の水のみで担当する。
  • 言語学に造詣が深く、ロマンス語にも造詣が深い。大学では専門のフランス語以外に、イタリア語やスペイン語も教えた経験がある。パリ大大学院留学中は4つのヨーロッパ語を操る謎のアジア人と呼ばれていたらしい。
  • 駿台がやっている高校教師対象の教育セミナーも担当し、福岡校や名古屋校でも講演する。
  • 科を越えて他の講師とも非常に仲が良く、特に世界史の須藤良とは大の仲良し。また、よく出講していない校舎で色々な講師と談笑している師が目撃されるという。師を嫌う講師の話は聞かない。
  • ベテラン講師であり、またその学識から他の講師からは重鎮扱いされているが、本人はまだ若手のつもりらしい。
  • 授業開始時と終了時には深々と礼をする。
  • 授業終了時に「ここでチャイムがなる」と師が言うと本当に1秒の狂いもなくチャイムがなるから驚きである。
  • 代講で他の講師の代わりに授業を担当すると、師の授業があまりにもすばらしいために、もともとの担当講師の授業がやりにくくなることがあるとのこと。
  • 最近は控えめとのことだが、いつも派手な原色のYシャツを着てくるので、学生の間では「色当てクイズ」が恒例となる。
  • その昔、講習でシャツの色と同じ色に髪の毛を染めていて、そのために毛髪が減ったと言っている。
  • 女子学生からは海太をもじってカイタンと呼ばれているらしい。
  • 上述の理由からパンフレットに写真を載せていないにも関わらず、2014年度夏期講習では「構文特講(発展)」、冬期講習でも「長文読解特講(リズム)」が増設されるほどの人気を博している。2015年度夏期講習でも「早慶大英語Part2」が増設となっている。
  • 母親はオペラ歌手、妹は局アナから現在フリーウンサーをしていた。
  • 現在フランス語、英語、イタリア語 、スペイン語を自由自在に操る。またドイツ語にも挑戦中とのこと。

研究テーマ

  • フランス語のモダリティー
  • ロマンス諸語におけるモダリティ

所属学会

  • 日本フランス語学会
  • 日本フランス語フランス文学会
  • 日本言語学会
  • 日本ロマンス語学会
  • 日本短波クラブ

主な著書

  • 過去を表す動詞形式-英仏比較文法の試み-(1998)
    • 出版社: 平成7・8・9年度科学研究費補助金(一般研究C)研究成果報告書
  • 『フランス語を考える フランス語の諸問題Ⅱ』(共同執筆)(論文「モダリティを表す副詞」)(1998)
    • 出版社: 三修社
    • ISBN: 978-4-384-05403-3 C3
  • 『フランス語を探る フランス語の諸問題Ⅲ』(共同執筆)(論文「認識的モダリティマーカーについて:仏日対照言語学の視点から」)(2005)
    • 出版社: 三修社
    • ISBN: 978-4-384-41034-1 C3
  • MöBIUS(メビウス)(2008)
    • 出版社: 第三書房
    • ISBN: 978-4-8086-2160-5
  • 『フランス語をとらえる フランス語学の諸問題Ⅳ』(共同執筆)(論文「科学論文における「研究目的」を表す表現‐医学論文のコーパス分析による語彙論的考察‐」)(2012)
    • ISBN-10: 4384045336
    • ISBN-13: 978-4384045338
  • 『C'est gagné!(セ・ガニェ)』(2014)
    • 出版社:第三書房
    • ISBN-10: 4808621967
    • ISBN-13: 978-4808621964

主な訳書

  • 『理系研究者のためのアカデミックライティング』(小島正樹との共訳)
    • ISBN-10: 4489021186
    • ISBN-13: 978-4489021183
    • 出版社:東京図書

主な論文

  • 言語記号の恣意性をめぐって ふらんぼー /15, 3 1988
  • PEUT-ETREの疑問文中の生起について ふらんぼー /17, 89 1990
  • Some observations on the choice of verbal mood in French: factivity and assertivity ふらんぼー /19, 11 1992
  • 過去を表す動詞形式-英仏比較文法の試み-(その3)(共著) 甲南女子大学研究紀要 /31, 133 1995
  • Some observations on modals: "must", "should" vs. "devoir" ヨーロッパ文学研究 第19号 pp.1-12/, 1996
  • 過去を表す動詞形式-英仏比較文法の試み-(その4)(共著) 甲南女子大学研究紀要 /32, 55 1996
  • フランス語教授法についての覚書き-ある発音教授の試み- ヨーロッパ文学研究 /20, 23 1996
  • 過去を表す動詞形式-(英仏比較文法の試み)(その5)(共著) 甲南女子大学研究紀要 /33, 15 1997
  • "As though" in Danielle Steel 甲南女子大学研究紀要 第35号 pp.45-53/, 1999
  • Notes sur les "modaux" en francais et en anglais ヨーロッパ文学研究 第22号 pp.1-10/, 1999
  • 日本語の「分裂文」についての一考察:対照言語学の視点から ヨーロッパ文学研究 /23, 1-16 2000
  • 認識的モダリティを表す副詞 : 仏日対照言語学の視点から(その1) 甲南女子大学研究紀要 /37, 17-30 2001
  • 認識的モダリティを表す副詞 : 仏日対照言語学の視点から(その2) ヨーロッパ文学研究 /24, 19-31 2001
  • 仏文法と英文法の橋わたし(1)-文法用語の齟齬(その1) ヨーロッパ文学研究 /24, 1-18 2001
  • 仏文法と英文法の橋わたし(2)-文法用語の齟齬(その2):分詞をめぐって ヨーロッパ文学研究 Vol.25, pp.1-16/, 2002
最終更新:2018年02月20日 01:54
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