邪神降臨
立ち並ぶビル郡の中を、黒色の戦車が走っている。
ビッグモス・・・地球連邦軍・獣戦機隊に所属する機体である。
「殺し合いだって・・・冗談じゃない!」
ただし、それに乗っているのは本来の操縦者では無かった。
カツ・コバヤシ。早々にビッグモスの操縦法を覚えたカツは、アムロを探して彷徨っていた。
(とりあえず、アムロさんを見つけさえすれば、何とかなる!)
探し求める人物が、すでにゲームにのった事も知らず、カツはビルの間をひた走る。
そして・・・その目前に突如、白銀の巨体が現れた。
驚きながらも、ビッグモスを止めるカツ。
そして通信回線を開き、カツはそのまま呼びかけた。
「こちらはカツ・コバヤシという者です。そちらはどなたですか?
もしかして、アムロ・レイさんですか?返事をしてください!」
カツの呼びかけに対し、機体はゆっくりと腕を上げる。
(よかった、アムロさんだ!助かった・・・!)
喜び勇むカツ。と、機体の腕にある球体が眩く光り・・・
何が起こったのか理解も出来ぬまま、カツ・コバヤシはその生を終えた。
「・・・思った以上の威力ね」
正面に向けて、手を翳したままの銀色の機体。
そのコクピットでゼオラ・シュバイツァーは、ぽつりと呟いた。
「あの厚そうな装甲を、たった一撃で・・・」
PTでは考えられない・・・化物並の威力だった。
(これで本来の性能の10%以下だなんて・・・信じられない)
「だけど、これはむしろ好都合ね・・・」
この機体ならば、他の参加者にも勝てる。
危なっかしい所のある、アラドを守ることも出来る。
「アラド、今行くからね・・・」
鉄甲龍最強の八卦ロボ、天のゼオライマー。
夕日に赤く染まりつつ・・・冥府の邪神は少女を乗せて飛び立った。
【ゼオラ・シュバイツァー 搭乗機体:天のゼオライマー(冥王計画ゼオライマー)
パイロット状況:健康
機体状況:損傷なし(次元連結システムはレプリカを使っているので、性能が本編より低い)
現在位置:A-1
第一行動方針:アラドを探す
最終行動方針:アラド以外の参加者の排除(ラトへの反応は他の書き手に任せます)】
【カツ・コバヤシ 搭乗機体:ビッグモス(超獣機神ダンクーガ)
パイロット状況:死亡
機体状況:大破】
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第36話「冥王と木星帰りの男」 |
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最終更新:2008年05月29日 00:58