白き飛竜
「…ここでも、何処へいっても戦わなくては…生きていけないのか…」
修羅界、そこは戦いこそが全て。戦いこそが生きる証。生きるために戦うのではなく戦うために生きる世界。
その世界に疑問を投げつけ、その世界を変える為に戦い、異世界を彷徨っていた自分。
そして次にたどり着いた先が
「修羅王…兄さん…フェルナンド…俺が間違っていたのか…」
戦いをなくすため、自分の理想を貫くために命を落した友に答えを問う
いや、違う。違う筈だ。
そう自分に言い聞かせる。
人は、戦わなくても生きていけるはずなのだ。
そうでなければ、そう信じられなければ今までの自分の行為、それが全て無意味な物となってしまう。
「そうだ、俺がやらなければ…俺が元凶を断たなければ、この戦いの輪廻は、どの世界でもつづくんだ…!!」
そう、自分が止めてやる!!!
決意を固め、自分の支給品である小型の可変系の機体の上に乗り、空をかける。
この機体は主に剣を使用して戦う接近戦型の機体、
サイズこそ極小だが剣の腕もそこそこ自信があるフォルカとしては悪い機体ではなかった。
空を駆け抜け、死した友との誓いを思い出しながら、さらに決意を固めるフォルカ。
ただ、フォルカは知らない。命を落した一人であるフェルナンドがこの殺し合いの空間内にいることを
そして、彼の記憶は和解する前の記憶だと言う事を。
【フォルカ・アルバーグ 搭乗機体:エスカフローネ (天空のエスカフローネ)
パイロット状況:健康
機体状況:良好
現在位置:E-1
第一行動方針:今、自分に何が出来るかを考える
最終行動方針:殺し合いを止める
※備考 フェルナンドがこの会場にいる事をしらない。】
前回 |
登場人物追跡 |
次回 |
- |
フォルカ・アルバーグ |
第80話「修羅と囁きと」 |
最終更新:2008年05月29日 01:30