2人の天才科学者
レイズナーが爆発音のした場所に向かってみるとそこには真っ赤な鋭角的なフォルムをした機体と、
その足元にあるおそらく爆発物でできた穿かれた地面だった。
(さて・・・なんにせよいきなり武器を使用したクズだ。いつでも対応できるようにしておかないとな)
「おまえは・・・」
木原マサキがなにかを言いきる前にいきなりガンポットの射撃が行われた。
当然マサキもこれは読んでおり急制動で上昇する。そこへ打ち込まれるマイクロミサイル。どうやら
完全に相手は説得は不可能なようだ。
「こいつは他人に利用されて殺し合いをする側か・・っ!」
ぴたりと相手の動きが止まる。さきほどの独り言が通信で伝わったせいだろうか?
「生憎ですが・・私は他人に利用されるのは大嫌いでしてね。ユーゼスに利用される気もないのですし、
あなたに利用されるのもお断りをしておきます。どうにも裏がありそうな気がしますからね」
(こいつ・・!!)
どうやらこいつはここで消しておかねばならないようだ。マサキもまたシュウの性格を把握し、完全に
敵性とレイに入力。こうして紅いバルキリーと蒼いレイズナーの戦いが始まった。
(できるだけ切り札(V-MAX)は見せたくないないところだな・・)
(さて、一見MSのように見えますが・・リオンなどに設計は近いのでしょうかね)
お互いレーザードライフルやガンポッドで牽制し思考を練る。
(あまり丈夫な機体には見えんな・・なら!!)
ナックルカヴァーを付けて一気に距離をつめるレイズナー。相手は突然の接近で対応できないようだ。
(フッおろかな)
対応できないように見えただけだった。あと少しでインパクトするところで何かにぶつかり一気に拳の
スピードが落ちる。悠々と拳を避け、逆に何かを纏って拳を繰り出すバルキリー。
「レイ!右のブースターをカット!脚部のブースターは出力30%だ!!」
かくんと倒れこむように崩れこむレイズナー。さっきまでコクピットがあった場所を拳が通り過ぎる。
「全ブースター出力全開だ!」
咄嗟に距離をとるレイズナー
(バリアか!?しかも拳に収束してナックルカヴァーに使えるようだな・・)
(近接攻撃用の装備もあるようですね・・しかしパイロットもなかなか。あれで終わりと思ったのですが)
すかさず再度の接近を阻むかのようにガンポットを連射するバルキリー。
(く、これは・・・)
一見適当に打っているかのようだが一発一発が的確に逃げ場を狭めてくる。
(まだシュミレータで実験もしていないが・・やるしかないか)
「レーザードライフルを牽制用にセット!カーフミサイル一発を直進、もう一発はホーミングだ!」
「READY」
強引に回避し姿勢を大幅に崩しながらレーザードライフルを連射。
(その心意気は悪くないですが・・・まだまだですね)
やはり無理な姿勢からの連射。乱射同然でシュウはなんなくかわしてしまう。
さらに地面の方向へ3発がくるもあっさり飛んで交わすシュウ。しかしこれが敗因となった。
(とんだな・・)
「レイ!カーフミサイルを撃て!」
ブースターをふかした直後のタイミングで向かう2発のカーフミサイル
(残念ですがはずれです)
直線的な動きの2発のミサイルを機体をねじるかのようにをかわす。しかし、その一発が動きを変え
バルキリーに迫る!
(残念ですが・・)
かわせないと判断したのだろう。まったく動じずピンポイントバリアを極限まで収束しミサイルを完全に
防ぐ。
瞬間、ホワイトアウト
全てのモニターとセンサーなどがが完全に白く染まっていく
(閃光弾!?いやチャフもですか!?)
しかしレイズナーもあの強引な動きで攻撃する姿勢ではないだろう。劣勢だったことから逃げの一手と判断した。
「しかし見事な戦闘離脱でしたね・・・・・っ!!!!」
シュウがそう考えたとき、白いモニターを切り裂くように写っているのは・・・まるで蒼い流星となったVーMAXを発動した
レイズナーだった。
「俺の名は木原マサキ!逃げも隠れもしない!!!」
バルキリーを引き裂くかのように貫くレイズナー。真っ二つになるバルキリー。
そして爆発とともにマサキの嘲笑が響く
「フフフ・・・・ハハハハッ!!
ハァーッハッハッハッハッハ!!!!!」
【木原マサキ 搭乗機体:レイズナー/強化型(蒼き流星レイズナー)
パイロット状態:絶好調
機体状態:ほぼ損傷なし
現在位置:C-5
第1行動方針:使えるクズを集める
最終行動方針:ユーゼスを殺す】
【シュウ・シラカワ 搭乗機体:VF-19改 ファイアーバルキリー (マクロス7)
パイロット状態:死亡
機体状態:バラバラ】
最終更新:2008年05月29日 04:06