このwikiを訪れている人は、恐らくもう精神科通院を始めている事だろう。
「もう、服薬は慣れっこ」
そんな人が多いのではないか。
それでももし、服薬をこれから開始する人、開始して間もない人に向けて書いてみる。
医師から薬を処方されたら、まず情報の収集をすることをお勧めする。
最近は調剤薬局が初めて処方する薬については飲み方と効能・副作用についての
用紙を渡してくれる事も多いだろう。
(しかし、あれやお薬手帳添付のシールは、その分の費用について
ちゃっかり請求されている事を知らない人は多いだろう。)
しかし、あれは不十分な事も多い。
出来ればお薬110番辺りで情報収集すると良い。
お薬110に記載されている全ての情報について目を通し、理解する必要は無い。
「作用」「注意」「副作用」の部分を読めばいいかなと個人的には思っている。
「作用」の欄を読む事で、医師がその薬を処方しているのは
自分の症状のどの部分をどんな風に改善したいと思っているかを理解するのに役立つ。
「注意」の欄はもっとも重要だと私は思っている。
精神科で処方される薬の中には食べ合わせや飲み合わせに注意が必要なものや
服薬を継続するには肝機能や血圧などをモニターしながら使用する方が
好ましい薬が少なくない。
しかし、食べ合わせ・飲み合わせについての指導や
肝機能や血圧・血中濃度のモニターをきちんと行う医師が少ないような気がする。
「注意」の欄を読む事で、その薬を服薬する上での注意点が理解できるし
気になる点は次の診察時に聞けば良い。
黙って飲み続けているうちに身体を害しているようではならない。
薬は旨く付き合えば自分にとってとても助けになるものだが
そのリスクもよく知っておく事で、更に上手く付き合えるようになるのだと思う。
「副作用」の欄も同様の意で重要である。
精神科で処方される薬は残念ながら副作用が必ずといっていい程ある。
多くは眠気や口の渇き、便秘だが無視できない重い副作用が出ることもある。
そういった副作用についてあらかじめ知っておけば、
副作用が出てしまったときに対処しやすいし
副作用だと理解できていれば、次の診察で医師に訴えやすい。
些細な事でも気になる点があればそのままにせず
医師の判断を仰いだ方が良いだろう。
「効能」の部分は無視してよい。
例えば効能の欄に「統合失調症」と書いてあるからといって
統合失調症の人にしか処方されないというわけではない。
鎮静作用や緊張感緩和などを意図して統合失調症の薬を処方する場合もある。
最初からベストマッチな処方に出会える人はなかなかいないと思う。
また、最初は副作用の方が強く出て、生活の質が下がったように感じる事と思う。
かくいう私も服薬治療を始めた頃は非常に強い眠気に襲われ
通勤中に居眠りをしそうになったり、
仕事の合間に隠れて仮眠をとらないと生活がままならなかった。
出されるまま、副作用を我慢したままでは前進しない。
ある程度の副作用は仕方ないが、出来るだけ生活の質を落とさずに服薬治療を
続けるにはどうしたらよいか?
そんな事を共に話し合ってくれる医師こそ、良い医師なのではないだろうか。