MAN AND MYTH
- 全訳見つかりませんでした。毎年用いる題材が変わるみたいなので過去問もありません。できるかぎり授業中の訳を書き取るので参考程度にどうぞ。
- 訳が間違っていたらこっそり教えてください。訂正します。
- シケプリor全訳見つけたらアップしてください。あるいはしばたまで連絡ください。
- 分からないところは助け合っていきましょう。
- 15ページ以前の部分は各自でお願いします・・・
和訳
4/30 p.15(9行目)~p.20(10行目)
1. さてここにあるのは、ある芸術家がアウストラロピテクスを描いた絵である。
2. ひょっとすると、この絵はこれまでに認定されたもっとも古い段階の原人に数えられる。
3. (アウストラロピテクスが存在した)この場所は、南アフリカと東アフリカである。
4. この種の生物はほぼ400~500万年前に起源がさかのぼるものだとされつつある。
5. 絵に描かれている男性は、道具を取り上げ走っているが、もっとも重要なのは脚である。
6. どうやらこういった原人と樹上生活をしていた猿人とを区別する、最初の重要な発達はこの種の走る脚にあるようである。つまり両手が自由になったということだ。
7. 猿人類が歩く方法は、前脚あるいは前腕のこぶしを用いる。
8. 原人と猿人とを区別するもっとも重要な点は脳の増大 (発達?) であると以前は考えられていたが、今はそうは考えられていない。
9. それよりも脚なのだ。
10. これによって操作のための手が自由になり、そして脳が発達したのだ。
11. 450万年前に南エチオピアから発掘された手には、こぶしで歩いた形跡はない。
12. この450万年前の手はすでに人の手である。
13. さて、猿の脳ほどの脳容積しか持っていないアウストラロピテクスの上をいく最初の人類は、現在呼ばれるところのホモ・ハビリスであり、脳の容積はオスのゴリラよりも少し大きい800㎤かそこいらである。
14. さらにその上をいくと、ジャワ原人と呼ばれるジャワ島から出土したピテカントロプスの初期の例である、現在呼ばれるところのホモ・エレクトスとして知られる、人類の第二段階に到達する。
15. この段階での脳容量は900㎤ほどになる。
16. 人類はまた、この時代、紀元前50万年頃から実用的な道具を使うようになる。
17. もし類人猿が石を扱うことができ、それを砕くことができたなら、その道具 (石) はこういった種類の実用的な道具になっただろう。
18. しかし私にとって、人間のような意識の出現、すなわちあなた方が言うところの、今までどのような動物も発明したことがない精神的生活の誕生を象徴する、ある道具があるのだ。
19. この道具もまた紀元前50万年頃のもので、テムズ川の岸から発掘されたものである。
20. それは役に立つであろう大きさよりも大きく、6インチか8インチほどの長さである。
21. カリフォルニアの詩人である、ロビンソン・ジェファーズが言うところの“こうごうしい無用の美”がここにあるのだ。
22. 人類には2種類ある。
23. 実用的な動物的人間と、こうごうしく無用な美の誘惑を受けやすい人間的人間である。
24. これが相違点なのだ。
25. これが、動物には分からない精神的関心・欲求のささやかな萌芽なのである。
26. この道具は実用的と思われる大きさよりも大きいので、なんとなくこれはある種の儀式的状況で使われたに違いないと思うのだ。
27. それゆえ、食べられる運命にある肉や食事と結びつけられたある種の宗教的儀式の蓋然性(蓋然性ではないにしても可能性)をかすかに示唆するものが、ここにはあるのだ。
28. さてこれからの話題は、ホモサピエンスに移る。
29. ホモサピエンスネアンデルターレンシスつまりネアンデルタール人は、ホモサピエンスの第一番目にくるものである。
30. ネアンデルタール人は、かつては類人猿と呼ばれていたが、脳容積が1600㎤を超えるものがいることが分かった。ところが現代の平均脳容量は1600㎤よりも少ないのだ。
31. よって我々はこいつに関心をもつようになったのだ。
32. 彼はとてつもなく強靭な姿をしていて、紀元前20万年頃に現れ、紀元前4万年頃まで生き続けた。リス氷期から、最終氷期であるヴェルム氷期の期間の、広大な氷河の南側に出現し、そこをねじろにした。
33. それは長い時期であった。
34. 私は彼を強調したいのだが、これこそまさにホモサピエンスだ。
35. 脳はある一定の大きさに達して、意識の変化も生じ、確実な神話的思考の兆候が最初に現れたのもこの時期である。
36. 1つ目は埋葬の仕方で現れた。
37. 今のイスラエルにあたるカルメル山から出土した、紀元前6万年ほど前の墓では、オス豚のあごの骨が発見された。
38. 言い換えれば、犠牲の供物と墓が結びつけられたということだ。
39. 遺体は、子宮に戻ったかのように、胎児がうずくまった姿勢をとっている。
40. これは、こうごうしく無用な美の魔法を超えた神秘の、最初の体験なのであった。
41. 葬られたネアンデルタール人は我々の友人だ。
42. 歩きまわり、情熱的で、そして喋る。
43. 彼は横になり、何か( =魂)が消え去り、冷たく硬くなって、それから腐敗しだすのだ。
44. 何が彼から離れたのだろうか。
45. 彼を抜け出たものがまだ生きているという奇想こそが、ここで我々が経験する思想なのである。
46. お供え等一式を備えた墓がここにあるのである。
47. 最初の埋葬が現れたのが、このネアンデルタール人の時期であった。
48. いくつかの注目すべき墓は、紀元前6万年ほどを起源とするネアンデルタール人のもので、イランやイラクの近郊で最近発見された。
49. シャンダールでは、強靭な男性が遺体の上に花を手向けられた状態で埋葬されていた。
50. その花粉がまだ残っており識別が可能で、そのほとんどが薬草であった。