ウィンダリア
●9点
原作は宇宙皇子で有名な藤川桂介。作画はいのまたむつみ。
海の国イサの王女アーナスと山の国バロの王子ジル、そして平民の若い夫婦イズーとマーリン。
この2組のカップルの行く末を描く物語。
「約束」をテーマにした(であろう)この話は、美しさと悲しさと残酷さを同時に持ち合わせている。
まず風景の美しさ。ウィンダリアの木や澄んだ水をイメージさせるイサの国の描写。
特殊な技術を使っている訳ではないのだが、なぜか感動を憶える。
特に終盤で風景の美しさが際立つのは、秀逸なストーリーの影響がある事も否定できない。
悲しい話であるがゆえに、あまりにも美しい風景は逆に残酷ですらある。
また圧倒的で不動なウィンダリアの木に対し、登場人物は弱くあり、愚かであり、ひたむきであり、
情熱的である。この対比が面白い。物語の最後に流れるEDは、狙っているというのがありありと分かる
のだが、それでも涙してしまう者も多いのではないか。
かなり見る人を選ぶ作品ではあるが、個人的にはお気に入りの一本である。
万人向けでない為マイナス1点。
警告:救いの無い話なので、鬱に耐性の無い人は見ないほうが良いかもしれない。
原作は宇宙皇子で有名な藤川桂介。作画はいのまたむつみ。
海の国イサの王女アーナスと山の国バロの王子ジル、そして平民の若い夫婦イズーとマーリン。
この2組のカップルの行く末を描く物語。
「約束」をテーマにした(であろう)この話は、美しさと悲しさと残酷さを同時に持ち合わせている。
まず風景の美しさ。ウィンダリアの木や澄んだ水をイメージさせるイサの国の描写。
特殊な技術を使っている訳ではないのだが、なぜか感動を憶える。
特に終盤で風景の美しさが際立つのは、秀逸なストーリーの影響がある事も否定できない。
悲しい話であるがゆえに、あまりにも美しい風景は逆に残酷ですらある。
また圧倒的で不動なウィンダリアの木に対し、登場人物は弱くあり、愚かであり、ひたむきであり、
情熱的である。この対比が面白い。物語の最後に流れるEDは、狙っているというのがありありと分かる
のだが、それでも涙してしまう者も多いのではないか。
かなり見る人を選ぶ作品ではあるが、個人的にはお気に入りの一本である。
万人向けでない為マイナス1点。
警告:救いの無い話なので、鬱に耐性の無い人は見ないほうが良いかもしれない。