登録日:2025/09/01 Mon 02:25:30
更新日:2025/09/01 Mon 06:41:50NEW!
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『
クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ』とは、2025年8月8日に公開された日本のアニメ映画。
映画『
クレヨンしんちゃん』シリーズの第32作目の作品。上映時間は106分。
監督&脚本は『
もののけニンジャ珍風伝』以来となる橋本昌和、うえのきみこのゴールデンコンビ。
『
新婚旅行ハリケーン』以来、久々の海外を舞台とした作品で、世界一の人口を誇る
インドが舞台。
インドで映画…と言えば大ヒットを飛ばした『
RRR』に代表される歌って踊ってアクション満載なインド映画風味を取り入れており、今回はしんのすけ達が歌って踊るミュージカルが多数散りばめられているのが特徴。
挿入歌は10曲と歴代最多で、『オラはにんきもの』のアレンジバージョンをはじめ、ゲスト声優陣も巻き込んで歌唱するのが見所。
そして、最大の特徴は今までいぶし銀的な役どころが多かったボーちゃんが初の主演となっている。
原作でも家族構成などの多くが謎になっているボーちゃんやゲストヒロインのアリアーナを通し、「その人の何を知っているんだろう?」という深いテーマが描かれている。
【あらすじ】
カスカベとインドの都市ハガシミール州ムシバイの姉妹都市締結を記念し、優勝するとインドへ招待されるというダンス大会に出場したかすかべ防衛隊。
見事優勝した一同は野原家の面々や園長先生と共にインドを訪れる。
インドを満喫する一行だったが、しんのすけとボーちゃんが雑貨屋の奥で発見した鼻の形をしたリュックを購入。
そのリュックに刺さっていた紙をボーちゃんが鼻に挿したことで、いつもと違って機敏な動きを見せ、突風を巻き起こすほどの力を身に着ける。
駆け付けたインド警察の刑事カビールとディルによると、ボーちゃんが挿した紙は欲望を叶えるため、挿した者を暴君に変える邪悪な紙だという。
ボーちゃんの鼻から紙を抜こうとするかすかべ防衛隊だったが、ボーちゃんが起こした突風によりしんのすけとマサオくん、シロが列車から落ちてしまう。
見知らぬ街に置き去りになってしまったしんのすけは、果たしてボーちゃんを止めることができるのか!?
【登場人物】
〔レギュラー〕
◇
野原しんのすけ(声:
小林由美子)
おなじみ主人公。
ダンスミュージカルでの役どころは大きなスプーンを持った勇者。
インドを観光中、ボーちゃんと入った雑貨屋の奥で鍵がかかったクローゼットの中から鼻型のリュックを発見し、購入する。
リュックに「ハナジェリーナ・ジョリー」と名付けて調子に乗っていたが、このリュックのせいで今回の大事件が起こることに。
列車上での戦いで飛ばされた際、川に浮いていた小舟に落下し、気を失ってしまう。
目覚めた時には見知らぬ街の川辺に流れ着いていたが、親切なインドの人々の助けを借りながらたくましく行動する。
歌唱曲は『オラはにんきもの〜インドバージョン〜』。
◇ボーちゃん(声:佐藤智恵)
今回のもう一人の主人公。
ダンスミュージカルでの役どころは鼻水を矢にする弓使い。
インドについてすぐに発見した二つに割れたハート型の石をしんのすけと分け合う。
しんのすけが購入したリュックから飛び出ていた邪悪な紙の誘惑を受け、紙を鼻に詰めたことで暴君と化してしまう。
身体能力が大幅に向上し、鼻息で突風を放つ。頭脳も普段より冴え渡っており、スゴイキューブを巧みに活用する。
暴君と化した後もあくまで「みんなでダンスフェスに出場する」という欲望で行動し、そのための準備を整えていた。
しかし、ダンスに参加しようとしないみんなを無理矢理踊らせるべく、キラービースト軍団を使って追い詰めていく。
歌唱曲は『THIS IS ボ!』。
◇風間トオル(声:真柴摩利)
しんのすけの大親友。
今回の旅行のきっかけとなった「カスカベキッズエンタメフェスティバル」への参加の発起人。
ダンスミュージカルでの役どころは魔法使い。
列車での戦いではディルに助けられ、落下せずにすむ。
ネネちゃんと共にウルフ城に連行され、珍しく二人だけで行動することに。
◇桜田ネネ(声:林玉緒)
防衛隊の紅一点。
ダンスミュージカルでの役どころはウサギ型の剣を使う女剣士。
列車での戦いではディルに助けられ、落下せずにすむ。
カザマくんと共にウルフ城に連行され、二人で暴君化したボーちゃんに立ち向かう。
◇佐藤マサオ(声:一龍斎貞友)
防衛隊の隠れお調子者。
ダンスミュージカルでの役どころはオニギリ型の斧を使う戦士。
しんのすけのリュックから出ていた邪悪な紙を最初に目にし、「強くなる」欲望で誘惑されたが、紙を取れなかったため暴君化せずにすむ。
シロと共に列車から落とされ、知らない街中で怯えることになってしまう。
おまけに野犬の群れに襲われる窮地に陥るが、助けてくれたシロを「シロパイセン」と呼んで慕い、一緒に行動する。
◇シロ(声:真柴摩利)
野原家の飼い犬にしてスーパードッグ。
野原家の一員として連れてきてもらう。今回は青地にチェック柄のスカーフを巻いている。
マサオくんと共に列車から落ち、見知らぬ街中を彷徨うハメに。
野犬の群れに襲われた際はマサオくんを護るため戦う姿を見せる。
◇
野原ひろし(声:
森川智之)
野原家の大黒柱。他の保護者が都合がつかなかったためか、仕事を休んでかすかべ防衛隊の引率役として同行。
カザマくん、ネネちゃんと共にウルフ城に連行され、ひたすらカレー用のタマネギを切らされていた。
脱出後はみさえと共に子供達を救出すべく行動するが、まさかの靴下が効かないという窮地に立たされる。
歌唱曲はトム・クルーズ主演映画『
トップガン』のテーマ曲『Danger Zone』。
なお、ひろし役の森川氏はトム・クルーズの専属吹替声優である。
◇
野原みさえ(声:ならはしみき)
野原家最強の主婦。かすかべ防衛隊の引率役として同行。
来られなかったかすかべ防衛隊のママ達に撮影した写真を共有して報告をする。
マサオくんに続いて邪悪な紙に「ナイスバディのスーパー主婦になる」欲望で誘惑されるも、やはり紙を取れず暴君化せずにすむ。
ひろしと同じくウルフ城に連行された後、ひたすらカレー用のタマネギを切らされていた。
後半のウルフの城での戦いでは珍しく髪型を変更する。
歌唱曲は「野原みさえが通る」。
◇
野原ひまわり(声:こおろぎさとみ)
しんのすけの妹。本作では活躍は少なめ。
◇
園長先生(声:森田順平)
おなじみ怖い顔の
組長園長先生。
かすかべ防衛隊の引率役として野原一家と共に同行。
しかし、ボーちゃんが暴君化した後、アハーンと共に発車してしまった列車に置いて行かれ、逸れてしまう。
終盤で再登場した際はアハーンと友情を育みワイルドな姿になっていた。
〔ゲストキャラ〕
◇
アリアーナ(声:瀬戸麻沙美)
今作のゲストヒロイン。昨年のダンスフェスに出場して人気になった笑顔がかわいい歌姫。
しかし、笑顔の自分だけを見る周囲にプレッシャーを感じており、素の自分を出せないことに苛立っている。
一人で街を彷徨っていたしんのすけと知り合い、事件に巻き込まれる。
日本のアニメが好きで、日本語も堪能。
特に『
ブリブリキュア』という女児向けアニメの大ファンで、ひまわりと一緒に視聴しているしんのすけと意気投合する。
ちなみにブリブリキュアの映像が流れるシーンは思いっきり本家を意識した変身シーンにクレしんらしさを足したものとなっているので必見。
歌唱曲は『笑顔の形』。
◇
カビール(声:
山寺宏一)
インド警察機密未解決怪奇事件特殊捜査班の刑事。
フルネームは「カビールカッチャパパルパッカパパルカッチャパパルパッカパーパル」と物凄く長い。
インド14億5000万人のトップエリートで、鋭い推理力を持つ。
歌って踊ることで自らをパワーアップさせる「インドパワー」を使い、戦闘能力も非常に高い。
邪悪な紙を回収するため相棒のディルと共に追っており、ボーちゃんから紙を抜くため協力する。
歌唱曲は『インドパワー120%』。
◇
ディル(声:
速水奨)
カビールの相棒で同じく刑事。カビールをアニキと呼んで慕っている。
推理面はカビールに依存しているが、やはり優秀な刑事で、潜入捜査もお手の物。
列車上での戦いの際に飛ばされたカザマくんとネネちゃんを救け、自らはタンクローリーに突っ込んで爆発の中に消えてしまうが…。
歌唱曲は『インドパワー120%』。
◇ウルフ(声:賀来賢人)
インド一の金持ちで本作の一応悪役。一兆円をはした金と言うほどの金持ちで、巨大な城を所有している。
他にも下記のスゴイキューブを開発させたり、自家用飛行機や巨大ドローン、ロボット犬型のキラービースト軍団などを持つ。
自分の相棒に相応しい「強き者」を探しており、ラーテルを倒したボーちゃんを見て彼を自分の相棒にしようとする。
しかし、ボーちゃんの眼中にはなく、たびたび拳を合わせようと突き出してはスルーされてしまう。
ボーちゃんの欲望を叶えるため財力を提供し、ダンスフェスの主催権を買い取ってしまう。
歌唱曲は『ザ ウルフ』。
◇
スゴイキューブ(声:
日髙のり子)
ウルフが一兆円をかけて開発させた球体の中にルービックキューブが浮かぶコンピュータ。
周囲に立体映像のキーボードやスクリーンを投影したり、Siriなどのように音声認識とAIで質問に答えるなど多彩な機能を有する。
◇ウフンアハーン(声:小峠英二(バイきんぐ))
今回の芸人枠その1。
一行のガイド役だが、「uh-hum(アハーン)」としか返事をしない謎の人。
園長先生と共に置いて行かれるが、再登場までに友情を育み、園長を「ブンタ・タカクーラ」と呼んでいた。
◇フラグタテルデー(声:宝亀克寿)
ハナデリーナ・ジョリーが置いてあった雑貨屋の店主。
当初はカビールとディルに在処を聞かれても知らぬ存ぜぬを決め込んでいたが、歌って踊る二人に誘われてミュージカルに参加してしまったノリの良い人。
◇バイト君(声:西村瑞樹(バイきんぐ))
芸人枠その2。
フラグタテルデーの店のバイト。あまりやる気がないらしく、邪悪な紙の事も知らなかったためしんのすけに売ってしまった。
◇
ラーテル(声:坂本千夏)
ウルフが自分の相棒とするために捕まえた最強の動物(実在。詳細は個別記事参照)。
背中の装甲はライオンの牙すら通さず、「世界一恐れを知らない動物」としてギネス認定されている。別名ミツアナグマ。
獰猛だったが、ボーちゃんに敗北した後は彼のペットとなった。
ちなみに担当声優の坂本千夏氏は、「ラーテルの声が分からなかったので、己の中の野生を爆発させた」と語っている。
◇チャパティ
アタ粉という全粒粉で作られるインドの一般的な家庭料理だが、ナンに比べると知名度は低め。
しんのすけ達一行が昼食を食べようとした料理屋でも提供されていたが、誰も注文しなかった。
ボーちゃんの鼻から抜けた紙が偶然刺さってしまい、「ナンやライスより知名度を上げたい」という欲望で巨大化。まさかのラスボスと化す。
【余談】
- 今作のためにインドへの取材旅行も行われており、パンフレットに様子が収録されている。
- すき家とのコラボで「灼熱の焼きハンバーグカレー」「灼熱の焼きカレー」が提供された。
追記修正はカレーを食べてからお願いします。
最終更新:2025年09月01日 06:41