この時、カオスロワちゃんねるは大いに盛り上がった。
新たにスレが乱立され、多くの参加者は正確な情報を求めて右往左往。
祐一郎さんご一行が戦艦『死国』を完成させ、その砲撃により兵庫県を崩壊させた事件の熱が冷める前にだ。
【緊急速報・都庁の地下から明らかにやばすぎる奴が出てきた】
世界樹の核たる存在、フォレスト・セルがついに地上にその姿を現したのだ。
都庁を統べるとされていた金色の巨龍さえ可愛く思えるほどの、圧倒的な迫力。
そしておよそこの世の生命体とは思えぬ、形容しがたき姿。
おぞましい雄叫びと共に地面をぶち抜き現れた異形のそれは、恐怖の対象となるには十分過ぎた。
【非常事態・都庁に新しい赤いドラゴンまで合流した】
その僅か数分後、高速で都庁を目指していた赤い龍の姿を、一部の参加者は見てしまった。
異形の怪物が、その際に龍を撃墜するような真似はしていない。
そもそも都庁の地下から出現している以上、怪物も都庁の魔物の一人と判断すべきなのだろう。
数時間前、各地で暴虐非道のかぎりをつくしている
DMC狂信者の軍団を返り討ちにし、一人残らず土に還した都庁軍。
それに加えて新たな怪物と追加の龍まで現れたとなっては、いよいよ都庁に対する恐怖の感情は最高潮である。
それまで打倒都庁と書き込んでいた参加者でさえ、怯えてしまっている。
もはや、警戒ではすまない。ただただ、参加者達は
都庁の軍勢に恐怖していた……
――――
『俺は、バサラという男に出会って歌の素晴らしさと、歌を愛する者の素晴らしさを知った。
そこに人間も魔物も機械も、種族や国境など関係ない。どうか、今少し考えてくれないか?』
『ふむ、我ら三竜一顔がいかついお前を恐れぬ人間達か……私は、まどかの意思を尊重しよう』
『……』
都庁の、いや世界樹内の大広間には、とうとう三竜が揃い踏みとなっていた。
圧倒的な三体の竜の会話を、周りにいる者達は固唾を飲んで見守る。
そこには、実に多種多様な者が存在していた。
東京都庁を乗っ取り、世界樹を完成させて生活する魔物達。
殺し合いで多くの命が失われていく様を見てきて、それぞれの思いを胸にここまで生きてきた人間達。
戦闘能力もピンからキリまで、国籍も年齢も何もかも全てがバラバラな集団。
だが彼らはある一つの目的のために、紆余曲折の末ここに集まった。
『……わかっているさ、我も。迎え入れよう、赤竜とその仲間達よ。
――主催者を討つというためならば、我らもこの牙と爪を存分に振るってくれる』
対主催、殺し合いの破壊。それがこの場に集まった者達の共通の目的だ。
都庁の魔物を率いていた金竜の承諾が降り、赤竜の仲間達は大いに喜ぶ。
その中には妙なきぐるみを着込んだ少女もいたが、まだその珍妙なブツを脱ぐことはできないでいた。
確かに、赤と蒼と金、魔物の長たる三竜とは和解が成立した。
だが現在、実質的に魔物を纏め率いているのは魔王。
そしてこの都庁において、人間の身でありながら三竜をまとめて葬れる青年だ。
「……」
『……』
今度は三竜も混ざり、二人の反応を固唾を飲んで見守った。
ひっそりとこの二人が機械的な奴は見敵必殺思考であると聞かされていたフェイは、特に緊張しながら。
「戦力が増えることは、こちらとしても喜ばしい。
そちらが我らを敵視しないのであれば、私も力を貸そう。ただし、よく覚えておくのだな。
たとえここの魔物が今後許そうとも、世界樹を傷つけ、行き過ぎた化学兵器に頼った場合には……私は容赦しない」
放たれる覇気に、フェイとつい先刻までガンダム(機動兵器)に乗っていたロックオンは思わず怯む。
だが、この魔王も愚かではない。おそらくだが、この殺し合いの最中だけは多少そういったものを使っても許されるだろう。
多分きっとおそらくだが。
とにかく、これで魔王の許可も降りた。残るは一人。
「やれやれ……」
そういいながら溜息をついた青年の動きに、その場の全員が身構えた。
彼を知る都庁の魔物や魔法少女は勿論、来たばかりの赤竜達もだ。
フォレスト・セルを除けば、彼はこの場にいる全員をあっという間に惨殺できるだけの力を持っているのだ。
人間の姿であることが、余計に恐怖心を煽る。悪魔超人であるスニゲーターさえ、冷や汗を隠そうともしない。
「……レストさん」
そんな中、ただ一人だけが怯むことなく彼をじっと見据えていた。
その真っ直ぐな瞳の持ち主は、世界樹の巫女となったまどかだ。
いかに彼女が世界樹の加護を受ける身となったとはいえ、それでも勝てないであろう相手を前に、一歩も退かない。
「わかったよ、僕の敗けだ。僕の力、もう一度……人のためにも使おう」
「それじゃあ!」
「積もる話はあるかもしれないけど、さあまずは手始めにその邪魔なものを外しちゃおうか」
そして最後の番人も、ついに折れる。
心底まいったといった表情を浮かべながらも、その両手には自作と思われる道具をいつの間にか握っていた。
突風が吹きぬける錯覚を、誰もが覚える。
次の瞬間には、次々に首輪の残骸が地面に落ちていく。
つけられていた時間は決して長くはないはずだが、それでもまるで長年の呪縛から解き放たれたような解放感。
瞬く間にその解放感を誰もが味わう。これでここに集まった者は、爆死の恐怖から救われた。
一部から沸き起こる歓声。
もう盗聴されることも、一方的に命を奪われることもない。
同じ土俵に立った主催者を相手に、世界樹にて人と魔が手を組んで牙をむく。
――――
『さて、全員集まったか。まずは我らを恐れず、ここに集ってくれた者達に感謝を』
金竜の言葉の後に、それぞれの竜が頭を垂らして人間でいうお辞儀をする。
大広間には木製の椅子とテーブルが用意され、そこにはここに集った面々が全て揃っていた。
なおトリンのみ、通訳担当ということで三竜の横が定位置となっている。
『正直なところ、我もまだ人間と言う種族全てへの憎しみがなくなったわけではない。それは諸君らも同じだろう。
しかしながら、同時にまだ我々を理解しようとしてくれる人間も多く存在することも知ることができた。
この場に限らず以後も諸君らと友好的な関係を築けるよう、我ら魔物も尽力していく所存だ。
そのためにもまずはこの殺し合いの環境を終わらせることが先決だが、敵は主催者だけではない。
これから我らが掴んでいる敵対勢力の情報をあげていくが、何かあれば遠慮なく挙手で意見を頼む』
その後、都庁の軍勢のそれぞれの口から主な警戒すべき存在の情報が語られる。
第一に、放送でも指名手配された風鳴翼。下手に挑んでは逆に相手を強化させてしまうことや、
謎の物質のことも含めて最重要警戒人物であることなどが全員に伝えられた。
第二に、各地を闊歩するDMC狂信者。世界樹内部にまでスパイが潜り込んでいたことや、
襲撃を返り討ちにしてなお把握しきれない程の大軍勢であることなどが伝えられた。
そして……
「あのー、ちょっといいかな?」
『はい、そこの妙に膨れた少女……フェイだったか。む、壇上に上がりたいのか?』
(この着ぐるみ動きにくい……なんでこんな太ましいの)
よたよたと移動しながら、フェイが金竜に代わって壇上に立った。
「まだほとんどの人がその存在を知らないみたいだけど、
天魔王軍という恐ろしい集団がいるの!
殺人や略奪行為をこの都庁の魔物になすりつけて、ずっと前から暗躍していたんだと思う。
天魔王軍がネットの情報操作をしていたということは、私が直接この耳で聞いたから間違いない。
トップはデミーラと呼ばれていたオカマ。それに三体のマシ―ンモンスターとワイヤーや空間転移する怪人がいたわ!」
フェイからもたらされた情報に、一気に広間はざわめいた。
魔物達は自分達に濡れ衣を着せ続けていた新たな敵の存在に憤り、人間達はなるほどそういうことだったのかと納得をする。
都庁軍と既に情報交換をしていた者は、彼らの話と実際の被害の食い違いをずっと疑問に思っていたのだ。
そもそも信じていた情報が偽りのものであったのであれば、その疑問も解消される。
「ちょ、ちょっと待って!」
「デミーラって名前のオカマなんて、一人しか思いつかなないぞ!?」
そしてそれを聞いた二名、あかりと日之影が勢いよく立ち上がる。
暗躍しつづけていた天魔王軍の情報は、ほとんど出回っていない。
しかしこの二人に限っては、その名前に聞き覚えがあったのである。
「そこの霞んで見える人達、天魔王軍について知ってるの!?」
「あ、ああ。とは言っても
ゲームの話なんだがな。ドラゴンクエスト7ってゲームの
ラスボスがオルゴ・デミーラって奴だ。
その正体はムカデ
みたいなドラゴンで、それを隠すための人間形態が何故かオカマ口調だったんでよく覚えてる。
しかしまさか、ゲームの中の魔王が実在して暴れているってのか? メガザルの腕輪が実在していたのは確かだが……」
「もしかすると、その三体のマシーンモンスターも……」
かつて、激戦に続く激戦で日之影は片腕を失い、黒子は顔の皮膚を失い、小町は生死の境を彷徨った。
そんな彼らを救ったのは
混沌の騎士の命とメガザルの腕輪。ゲーム内だけの存在と思われているものだった。
しかしそれが実在していた以上、ゲーム内の装備品だけでなくキャラクターが実在していても不思議ではない。
思わぬところからの有力な手掛かりに、視線が一気に二人に集まる。
「――マシーンモンスターの特徴は大体こんな感じよ」
「うーん、核爆弾を乱射するのは知らないけど、間違いなく残りの二人はエビルエスタークとキラーマジンガだね」
「両方共最強クラスの敵だ。エビルエスタークは猛毒に弱いという欠点があるが、キラーマジンガはただ単純に強い。
特にあいつはドラゴンとメタル系の相手に対して特効の斬撃を繰り返すから、ここの魔物とはかなり相性が悪いな」
「オルゴ・デミーラもゲームの中だと弱いんだけど、完全な状態じゃない時に戦うんだよね。
本気の本物がどれだけ強いのかはわからないや……でもきっと、人間形態が一番手強いはずだよ」
「ゲームでは俺、羊の群召喚しまくって速攻で倒しちまったから行動パターンは覚えてねえな……」
ある程度の情報が集まり、天魔王軍への対策も不可能ではなくなった。
ゲーム通りであれば、卑怯な手段を使うことなく真っ向から神を打ち倒す程の力を持つ恐ろしい魔王らしいが、
今の世界樹にも強力な魔王がいる。決して勝ち目がない相手ということもないだろう。
『皆、情報提供感謝する。とりあえず天魔王軍には地獄を見せる方針でいこうと思う。
機械兵器に我らを貶めようとする魔王などに、一切の遠慮はいらぬ!』
「次は私ですね。少し前にここを訪ねてきたブリーフ博士達から頂いたものですが、主催者陣営の情報が少しあります」
続いてサクヤの持つパソコンに、主催者陣営の名簿が映される。
あいにく世界樹内にはプロジェクターとかそういったものはないので(というか不要と判断され捨てられた)
大勢が小さなパソコンに群がるという妙な光景が生まれてしまった。
しかしこの名簿に書かれた名前等を記憶しておけば、ジョーカーとして忍び込まれることもないだろう重要な情報。
全員が食い入るように見つめ、その内容を頭に叩き込んでいく。
「――さて、主催者の情報はこれくらいでしょうか。次に……ある種主催者以上に厄介な拳王連合軍についてです。
彼らに関しての情報は溢れかえっていましたが、一言で言い表すなら殺戮集団以外には考えられません。
少し調べただけでも、彼らと野球を行ったチームは皆殺し、広島県を焦土に変えた瞬間の動画もありました。
さらに九州ロボへの砲撃、兵庫県への砲撃も確認されており、大地としての損害は甚大。
世界樹をあちらにも生やしたとしても、完全に元通りにするには長い年月が必要となりそうです……」
魔物達が、一気に騒がしくなる。彼らからすれば……いや人間からしても貴重な住み場所を奪われたのだ。
それもちょっとやそっとではない、壊滅的な被害。自然災害で破壊された街ですら復興には数年がかかる。
それだというのに、人為的に圧倒的な力で破壊されたとなっては……広島と兵庫が元に戻るのはいつになるだろうか。
「さらにそれだけではなく、機動兵器に乗って連合の一部人員が大阪の街に降り立ち、略奪行為を行っているそうです。
ほとんどの人は避難しているそうですが、一部には小町さん達への悲痛な救援要請などもありました……」
「そっか、あたいがあの時に巨大ロボを止めたからみんな……
そうだ、忘れるところだった! 白いお侍のおかげでなんとかなったけど、あの時大阪も強力な砲撃を受けたんだよ!」
小町の言葉に、さらに周りがざわつく。
これで広島、兵庫、九州、そして大阪。近畿地方を中心とした破壊活動の数々は、とても無視できるものではない。
「彼らは首輪も容易く外しており、一部では主催者とも繋がりがあるのではないかと――」
『もういい。ここまでの行いで、連中に対して我らが取るべき行動はただ一つ。
――皆殺しだ。これ以上連中を放置すれば、次々に廃地を増やされてしまう。迅速かつ徹底的に潰す必要がある。
いかな理由であれ、大地を焼き払い続けた事実は変わらぬ以上、もはや対話の余地も無し!」
「私も同意見だな。冷酷な行為に加えて高い実力、仮に生かして拷問するにしても全力であたらねばこちらがやられる。
この件に関しては反対する者もいるかもしれないが、先に言った通り私はこういった相手には容赦する気はない。
影薄と魔法少女達も、文句は言わせぬぞ。協定は結んだが、そういった人間は殺す旨は伝えた筈だからな」
金竜の咆哮にあわせるように魔物達は雄叫びをあげ、ダオスの静かながらも怒りに満ちた声に人間は黙り込む。
だが元より、この方針に反対する人間はこの場にはいなかった。
誰もが純粋な対主催であり、無益な犠牲を嫌う者達ばかりではあるが、ことこの拳王連合軍に関してだけは例外だった。
既に彼らのせいで多くの命が失われており、都庁の行いが情報操作によるものだとわかった今となっては、
おそらくDMC狂信者以上に人を殺めているであろう拳王連合軍は最悪最強のマーダー集団だ。
あまりにも冷酷非道な行為の数々を知ってしまえば、どんな聖人であろうと説得は諦める。
もう殺して次なる被害を抑えること以外、誰も思いつかなかったのである。
「どうしてなのよ……魔女や魔物が絶対悪だと思ってたのに、一番酷いのが人間だなんて……!」
「拳王連合軍、悪魔ですらここまでひでぇことはしないぞ……!」
「こんなの、あんまりだよ……」
パソコンに、広島と兵庫が滅び去る瞬間の動画が映される。
あまりの所業に、正義の魔法少女であろうとし続けていたさやかは拳をふるわせて。
外見や肩書に反して意外と涙もろいスニゲーターは必死に涙をこらえて。
人間と魔物の共存を願い、巫女となったまどかさえもが、拳王連合軍は殺してでも止めるしかないと考えていた。
『……これで、主だった危険人物は全てあがったか。
風鳴翼の現在位置が埼玉周辺であり、また迂闊に手を出せない相手である以上これの討伐は一時保留だ。
主催者を確実に滅ぼすにはやはり最低限関東地域の平定が必要となる以上、こちらも後だ。
そうなると我らの優先して倒すべき存在は
○DMC狂信者軍 ○天魔王軍 ○拳王連合軍
となる。いずれも強敵ではあるが、まずはこれを討伐しないことには始まらない。
幸いなことに、ここにいる鹿目まどかのおかげで外にいるフォレスト・セルは暴走することなく、彼女の配下についた。
巨体過ぎる故最終決戦でもない限り極力移動はさせられないが、ここを守る最強の固定砲台なのは間違いない。
ああちなみに、出現時に開けた大穴は今メガボスゴドラが猛スピードで植林しつつ埋めているから安心してほしい。
これにより、我ら三竜や他の者もも守りから攻めに転ずることが可能となった。
よって我は諸君らとの連合軍を結成し、これら敵対勢力の殲滅に乗り出そうと考える!』
――――
「おそらく、DMC狂信者軍は再度ここを攻めてくる。
フォレスト・セルの過剰な火力であれば9割方は消し飛ばせるだろうが、連中は意外と妙な技能持ちが多い。
なんらかの手段を使い、フォレスト・セルの攻撃を掻い潜って内部に侵入してくる可能性もあるだろう。
それに備えて、内部にも戦力は残しておく必要がある。情報収集、他参加者を説得できるよう人間も必須だ。
世界樹防衛【○迎撃戦力部隊 ○後方支援部隊】 外敵討伐【○拳王連合軍討伐部隊 ○天魔王軍討伐部隊】
編成例としてはこうなるだろう。天魔王軍討伐部隊に関しては、道中で私達の誤解を解きつつ協力者を募る手もある」
金竜とダオスの説明に、それぞれがいろいろと思案する。
現状で世界樹内に集まった戦力は、この殺し合いにおいても最大規模なのはまず間違いない。
食料も水もあり、ここで防衛だけに専念していればそうそう落とされることはないだろう。
しかし赤竜が合流した今、これ以上このままでいても新たな戦力が増えるとは考えにくい。
対して敵対勢力はいくらでも強引な手段で物資と人員を補給できる連中ばかりだ。
防衛だけでは、勝てない。じりじりと消耗していってやがては敗北するだろう。
これは兵力分散の愚ではなく、勝つための一手なのである。
しかし部隊を分けるにしても、その編成には悩まない者がいるわけがない。
何しろ会ったばかり、いがみ合っていた人間と魔物+αの玉石混合混沌連合なのだから。
『まあ、急いては事を仕損じるという言葉もある。
まずは軽く親睦会といこう。それぞれ思うところがあるかもしれないが、どうか今は憎みあわず手を取り合ってくれ。
交流の中で、意外と気が合う仲間となれる可能性もある。その者と共に新たなチームを組むこともいいだろう。
腹が減っては戦はできぬ。レストが朝食を用意しているので、それもつまんでくれて構わない』
「一応言っとくけど、毒は入ってないから安心していいよ。万が一体調不良になっても解毒魔法も使えるし」
こうして、人魔入り乱れた混沌の交流会は開かれた。
『な、やはり私の持論は正しかっただろう? ピンク髪の幼女は色々な意味で最高だった!』
『馬鹿かお前は。そもそもあの子は幼女に入るのか? やはり時代は高貴な金髪女騎士だろう?
閃いた、そんな騎士を題材にした歌を歌って広めるというのも……』
『まったく、歌に目覚めたなら熟女にも目覚めてはどうだ? というか何故熟女の仲間を連れてこなかった』
「おい……なんか想像してた三竜と違うぞ?」
「うむ、これはあまり通訳したくないが、いやむしろ通訳した方が親しみは持ちやすいか?」
『むう、凄まじい力を感じるぞ! これはワニというよりも、恐竜か?』
「ん、俺のことか? 熊に蟷螂にドラゴン……ここの古参の魔物か」
『指導者の力も感じる。教官殿、我らFOEも鍛えて頂きたい。我らも、もっとリーダー達の力になりたいのです』
「あたいは行くとしたら、拳王連合軍を止めたいところなんだけどねぇ」
「あたしも、まだ魔物への抵抗感は残ってるんだけどさ……拳王を止める方が優先だってのはわかるよ」
「僕はそれよりもDMCの方が危険な相手に思える。バサラを殺した、憎い相手でもあるしね……」
「ちょ、この着ぐるみチャック壊れて脱げない!?」
「……脱ぐより、なにかしら着てる方がいいっすよ」
「あら、また姿が霞んで見える……あなたなんで服が葉っぱ3枚なの!?」
「好きでこんな格好になったんじゃないっすよ!?」
「……まだ完全とは言えないけど、本当に人と魔物の共存状態ができあがるなんてね。
それだけじゃなく、僕でも絶対に懐かせられないだろうフォレスト・セルまで手懐けるなんて……
色々な意味で、僕は君に負けたわけだね。本当に……すごいよ君は」
「えへへ、でもこの状態になったのは皆が歩み寄ってくれたおかげ。そしてセルちゃんは手懐けたんじゃない。
お料理もここまでは作れないし、レストさんには何一つ勝ってないよ? 結局私はまだ何もできてないの。
だから、これから頑張って皆を守って、人も魔物も一緒に仲良く暮らせるようにできたらいいなぁって」
「んんwwwwwこまちちに天の恵みステルスおもち、まどっちのおぱーいも何故か増量wwwwwwww
そしてここにきてピヨっぱい追加とかwwwwww絶対領域も殺人的wwwwwやばい み な ぎ っ て 」
「オオナズチ、大概にしないと四源の舞(物理)ぶち込みますよ。先に封印の波動であなたのスキル全部封じてから」
「キリン娘wwwwww究極進化すると何故かおぱーい減量して見えるけどまさかパッd
「四源「こいつは私の獲物よ。まどかを性的な目でみたら口の中に大タル爆弾Gじゃ済まない威力の爆弾ぶちこんでやるから」
「サーセン……4Gで復活できて嬉しかっただけなんですぞwwwwwwwあ、ほむほむはそもそもまな板
カチッ
「悪は滅んだわ」
「ほむらさん、本当に爆弾放り投げたんですね……
でも駄目ですよ、あんなのでも戦力なのは間違いないんですから。……お気持ちはよくわかりますけど」
「威力は加減してあるわ。少なくともこの食事中の間は喋れないだろうけど」
「ぴよぉ~……二人とも女の子だから後方支援担当かとおもったら、ばりばりに前衛系だったんですね……」
「……正直、ここの魔物の火力が凄すぎて私でも火力不足だと思うのだけどね」
「私も舞で皆さんの援護担当が基本でしょうね」
「むむ、しかし先ほどの様子から察するにサクヤさんは情報収集も担当していましたよね?
事務員代表、音無小鳥! 負けずにスマホでの情報収集やお茶の用意で頑張りますよ!
早速カオスロワちゃんねるを……ってこれは!?」
250:呉島貴虎
流れを切ってしまってすまないが、少し協力してもらいたい
私は呉島貴虎という者だ。東京都庁に出現した森を破壊するための協力者を集めている
252:マル・デ・ナナシ
正気か?DMCの大軍も戦い慣れしてる警察官たちもほぼ一方的にやられたんだぜ?
253:ななしのほこり
あそこは祐一郎の死国と同じくらいに情報が少なすぎるぞ。誰かまとめはよ
257:名無しカーニバル
色々いたけど既に金色の連中だけで既に勝てる気がしない
動きが洗練されてるし、魔物だから頭は弱いって認識は捨てたほうがいいぞ
259:呉島貴虎
連中の強さは十分理解している。あれに正面から挑むのは馬鹿がすることだ
私の計画は、内部から都庁を爆破するもの。広大に張り巡らされた東京地下道を利用して都庁に侵入
そして確実に都庁を吹き飛ばせるだけの威力を持つ爆弾を起動させる
260:戦国大名無し
なるほど。だが都庁の凶悪な連中が内部に残ってたら起動する前に殺られるんじゃね?
263:呉島貴虎
そこはDMC狂信者を利用する。奴らは再び都庁を正面から一回目以上の大軍勢で攻める計画を立てているからな
DMCの戦力も極めて大きい。弱い魔物だけでは対処しきれず、確実に主戦力は迎撃のために都庁の外に出るだろう
その隙に爆弾を設置する
267:ナイナイ名無し
確かにいい計画だ。だが、未だに都庁内部の戦力は不明。主力ほどでなくても強力な魔物はいるのではないか?
268:呉島貴虎
私もこれでも戦いにはかなりの自信がある。さらにレベル99のスライムと究極邪龍というドラゴンの協力も得られた
それでも念には念を入れて、強力な協力者をまだまだ集めている
そのためにこの掲示板に書き込ませてもらった
270:ナナシ―A
万全の構えってわけか。でもそんな大事な計画ここに書いたら、都庁の連中にばれるんじゃないか!?
275:呉島貴虎
安心しろ。都庁の連中は機械類は全て放棄したとの情報を得ている
つまり連中はこの掲示板を見ることはできず、私は安全に多くの協力者を募ることができる
280:名無しにだって友情はあるんだ
すげえ!なんて冷静で的確な判断力なんだ!
283:ナナシ・ザ・サン
さすが呉島主任だ!
285:ドリアン
抱いて!
287:名無しの財宝
あんたあのメロンの人か!
やっぱりブドウよりもメロンだな!
290:呉島貴虎
この計画の要は、いかに早く都庁に侵入して尚且つ爆弾を仕掛けられるかだ
その最短ルートを探るために、まずは私自ら都庁の地下道を下見に行ってみようと思う
それまでの間、私に協力してくれる者はここに書き込んでくれるとありがたい
293:あなたの支給品は名無し
自ら率先して危険地帯に足を踏み入れるなんて、すげえ!
「「……………」」
気がつけば、ほとんどの者が小鳥の持つスマホを覗き込んでいた。
ある者は笑いをこらえ、ある者は驚き、ある者はかわいそうなものを見る目をしていた。
確かに着眼点は悪くないのだが、実は既に都庁への地下からの侵入は出歯亀忍者が試していたりする。
「……オレサマコイツモマルカジリ?」
そしてそんな最期を迎えているのである。戦力が整いきる前から、既に都庁は地下からの侵入にも難なく対処できる力はあった。
さらに現在は第六階層までの道が開通し、
激おこプンプン蟹ことメタルシザース等の魔物も呼ぼうと思えば呼べる。
それでなくとも世界樹は成長と共に根を伸ばしており、元々あった下水道の地図などくその役にも立ちはしない。
だが呉島貴虎に落ち度はない。スマホ持ちのモモ、サクヤ、小鳥はイレギュラー。少なすぎる情報がいけないのだ。
『……いや、既に我々がいることも、フォレスト・セルが出現したことも理解した上でこれを書いているのか?
だとすれば腕に余程の自信があるということになる。新たな油断できぬ相手の登場ということか』
「とりあえず、交流会は一時中断としよう。現状最優先なのは、この呉島貴虎一味を捕縛することだ」
「「イエッサー」」
【二日目・7時50分/東京都・世界樹】
○人魔混合世界樹連合
【フォレスト・セル@新・世界樹の迷宮】
【氷嵐の支配者@新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女】
【雷鳴と共に現る者@新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女】
【偉大なる赤竜@新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女】
【ダオス@テイルズオブファンタジア】
【レスト@ルーンファクトリー4】
【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ】
【暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ】
【ウォークライ@セブンスドラゴン2020】
【メガボスゴドラ@ポケモン】
【聖煌天の麒麟・サクヤ@パズドラ】
【魂の裁断者@新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女】
【アイスシザース@新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女】
【死を呼ぶ骨竜@新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女】
【セプテントリオン・ミザール@デビルサバイバー2】
【小野塚小町@東方Project】
【日之影空洞@めだかボックス】
【東横桃子@咲-Saki-】
【黒子テツヤ@黒子のバスケ】
【赤座あかり@ゆるゆり】
【オオナズチ@モンスターハンターシリーズ】
【ケルベロス(小)@カードキャプターさくら】
【桃園ラブ@フレッシュプリキュア!】
【美樹さやか@魔法少女まどか☆マギカ】
【渚カヲル@新世紀エヴァンゲリオン】
【ロックオン・ストラトス@機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-】
【賢神トリン@獣電戦隊キョウリュウジャー】
【スニゲーター@キン肉マン】
【音無小鳥@アイドルマスター】
【フェイ・イェンHD@スーパーロボット大戦UX】
【海底原人ラゴン@ウルトラQ】
現在の共通思考
1:呉島貴虎の捕縛
2:主催者及び危険な存在の討伐
※全員の首輪が解除されました
※いくつかの部隊に編成されますが、現時点では不明
「……!」
その頃、(故)新宿公園の辺りを高速で移動する生物がいた。
都庁軍の一人である、メガボスゴドラだ。その手際たるや無駄がなく、次々に植林して穴も埋めていく。
首輪解除によりまどマギポータブル版の技【クロックアップ】が使用可能になったほむらの援護で、移動速度は通常の比ではない。
こんなこともあろうかと、せっせと無限に色々入るデイバックにありったけの土と木を入れておいたメガボスゴドラに隙はなかった。
エコポケモン代表として、元の新宿中央公園よりも美しくしてやろうと考えながら、植林は続けられる。
そんな時、異物が目に入った。ズタボロになった羽毛布団だ。
また人間がごみを放置したのかと呆れながら、それもしっかり回収して作業を再開するメガボスゴドラ。
なぜ、こんなところに羽毛布団が? フォレスト・セルが埋まっていた場所にわざわざごみを?
そこまで頭が回らなかったのは、一刻も早く元の姿に戻してやろうというはやる気持ちのせいであった。
もし発見したのがメガボスゴドラでなくとも、誰もこの羽毛布団の残骸を気にする者はいないだろう。
――――
「……どこだ、ここは」
きっしょく悪い髭を唸らせながら、男は起き上がった。
そう――アリー・アル・サーシェスは生きていた!
彼の命を救った要因は三つ存在する。
第一に、フォレスト・セルが地層を破壊して地上に現れる際に使用した手段。
世界樹本体への影響を少なくするために、デモンズラッシュで岩を高速で粉砕しながら登ったのだ。
規格外の強さを持つフォレスト・セルの攻撃は、極限まで鍛えた冒険者と最高品質の装備でも一撃で粉砕されてしまうが……
デモンズラッシュは速度重視、ランダム対象への8連続攻撃であり、一発だけならば前衛職なら素の状態でなんとか耐えられるのだ。
まがりなりにも
テラカオス化している戦闘狂のサーシェスの肉体がまさか後衛職と同等なわけがない。
とはいえ、ここのフォレスト・セルは通常個体をさらに強化した化け物。
理不尽すら超越しかねない、というか通常個体で既にゲームバランス度外視の攻撃能力を持ってるあたりで察してほしい。
ここでサーシェスの命を救った第二の理由、ベクターが用意した羽毛布団が出てくる。
実はあの羽毛布団、ただの羽毛布団じゃない。
ベクターが用意したのは、高級羽毛布団だったのだ。高級なんだから、その柔らかさも一級品。
羽毛布団はその包み込むような柔らかさで、デモンズラッシュ一発の威力をある程度受け流したのだ。
さらにサーシェスは羽毛布団にくるまっていたため、サーシェスを貫くよりも先に布団が貫かれるのが先だ。
これはつまり、二段階目の威力の減衰、羽毛布団一枚で、二度に渡りフォレスト・セルの攻撃を弱めたのだ。
そして最後。サーシェスの気色悪い髭。まるで触手のようだが、実はこの髭、粘液が出てて本当に触手っぽい。
つまり大量のぬめる髭、そのぬめり汁がサーシェスの身体に防護膜を作り、デモンズラッシュをさらに緩和させたのだ。
代償として、羽毛布団に着てる服もデイバックも大破して、尚も衰えぬ衝撃でどこかに飛ばされてはしまったものの……
生きていれば、きっといいことはあるさ。
【二日目・7時50分/日本・禁止エリア以外のどこか】
【アリー・アル・サーシェス@機動戦士ガンダム00】
【状態】ダメージ中、強い屈辱 、ヒゲが触手みたいになって伸びた、テラカオス化進行中
【装備】全裸
【道具】なし
【思考】基本:カオスロワという名の戦争を楽しむ
0:どこだここ?
1:参加者と主催者は片っ端から虐殺
2:赤いガンダム(ガンダムエピオン)には必ず雪辱を果たす
※新型ナノマシンにより、闘争本能等が増大しました。
※テラカオス化の影響で『いびきを一回する度に周囲に爆発の エフェクトが発生する』能力を得ました。
※テラカオス化の影響でさらに『髭が触手みたいになる』能力を得ました。
※髭からは粘液が滴っています
※主催の一員ですが、すっかり頭の中から抜けてしまいました。
※
第三回放送を聞いていません。
最終更新:2014年10月29日 14:08