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――都庁地下東部



この世界樹を一網打尽にすべく爆弾を仕掛けようとする貴虎達を止めるべく、南部には小町と影薄達・北部には金竜らのように、地下東部には氷嵐の支配者・ロックオンストラトス(キョウリュウブラック)・賢神トリン(キョウリュウシルバー)が向かっていた。
だが……

「なんて強さだ……」
「こいつ銃弾が効かない!」
『私のシールドすら貫いてくるだと……コイツは一体……!?』

三竜の一角である氷竜、弾丸の勇者にして射撃スキルに長けたキョウリュウブラック、キョウリュウジャーの司令官にして閃光の勇者であるキョウリュウシルバーの一匹と二人は間違いなく強者であった。
しかし、その一行が多大なダメージを受け、皆ボロボロになっている。

『私達がたった一匹にこうまで苦戦するなど……!!』

三者に相対する敵は僅か一体。
人間ではない異形。貴虎の仲間かDMC狂信者かどうか不明だが、襲ってきたところからして都庁の敵であることには違いないようだ。
だが、その一体こそが三者以上に巨大な力を持った強者・実力者であるようだ。

「あってはならない……我々のブレイブがこんな敵に敗れるなど」
「しかし、なんて巨大な奴なんだ……実力も……姿も……」
『く、来るぞォ!!』

“敵”は、ボロボロの三者に容赦なく襲いかかっていった。



そして地下東部に木霊する、絶叫と――嬌声。


◆◆◆

――世界樹地上、地下ダンジョンの入口前。

そこには世界樹の頂上にいるダオス、小鳥、神樹の頂辺にいるエリカを除いた都庁軍の名だたる者達が集まっていた。
地上での狭間率いるDMC狂信者部隊との戦闘が終結した今、残る問題は地下の貴虎達の捕縛のみであった。
既にほむら達が貴虎の捜索に出向いているが、貴虎の戦闘力は未知数でありサクヤによると父である強者ファガンの存在も気配もするとのことでより万全を期すために追加の戦力を地下に送る必要があった。
そのために世界樹の巫女まどかとウォークライ、サクヤは地下に連れて行く仲間と地上に残す仲間を決めていた。

「それじゃあ、メガボスゴドラちゃんについてきてもらおうかな」
「……ゴドー……』
『おいどうしたメガボスゴドラ? 随分やる気がないじゃないか?』

地下にはまどか、ウォークライ、サクヤ、メガボスゴドラが地下に向かうことになった。
皆、都庁同盟軍でもかなりの戦闘力を誇る猛者達である。
特にサクヤは戦闘力のみならず都庁軍に対して誤解を抱いているであろうファガンの説得にも役に立つであろう。
ちなみにメガボスゴドラが若干げんなりしているのは、せっかく手間暇かけて修復した新宿公園辺りを味方によって再び吹っ飛ばされてしまったからである。

「さやかちゃん、フェイ・イェンさん、ラゴンには残ってもらうね」
「本当はついていきたいところだけど……まどかやみんなが決めたなら仕方ないか……」
「私もこんな着ぐるみ来てなきゃ立派に戦えるんだけどなあ……」
「シャアアアアアア」

地上にはさやか、フェイ・イェン、ラゴンが地上に残ることになった。
さやかは戦闘力はなくはないが、それ以上に先の龍脈の龍の攻撃によって世界樹が直接ダメージを受けた際、魔物達の中から少なからず負傷した者が多くでたため、都庁の貴重な回復係として仲間の魔物を癒すべく残る必要があった。
フェイ・イェンは動きにくい着ぐるみのせいで機動力が殺されてため、広大な地下の探索には向かないとのことで地上に残ることになった。
だったら脱げばいいんじゃないかと思ってはいけない。自力では脱げないし、仮に脱げたとしてもロボットである彼女に機械文明を嫌う都庁の魔物が怯えたり、最悪敵意を出して襲いかかってくる可能性もあるからだ。
最後のラゴンは基本的に大人しい生物であるため、戦闘には向かないものとして地上でさやかの手伝いをした方が良いとの判断が下された。

余談だが、ここに登場しない赤竜、カヲル、ラブ、スニゲーターは最初から貴虎捜索班として地下に向かっており、今も地下で貴虎を捜しているか敵と思わしき者達と戦闘をしていると思われる。

地下に向かう者達が決まったところでまどか達はダンジョンの入口の前に立った。

「まどか、今のアンタはあたしより強いのはわかるけど、くれぐれも無茶はしないでね!」
「うん、わかってる。可愛いセルちゃんの面倒を見なきゃいけないのにまだ死ぬ気はないよ。
さやかちゃんは地上の魔物さん達をお願いね」
「ええ、地上の方はあたしに任せてまどか! ……だから貴虎捕まえて絶対に帰ってきなさいよ」
「うん!」

危険な場所へと自ら飛び込んでいく親友のまどかに対して、さやかは彼女の無事な帰還を祈った。
まどかはさやかの気持ちに対して明るい笑顔で答えた。

『にしゃにしゃにしゃーーー!』
<ああ そこはらめえええええ!
「……」

サクヤは、口をもごもごさせているフォレスト・セルを見やる。
そして、セルの口の中で治療を受けている愛する主人のレストに向けてこう言った。

「……いってきます、レスト様。私も必ず帰ってきますからね」

その言葉は、おそらくセルの中にいるレストには届いていないだろう。
それでもサクヤにはレストに言っておく必要がある、そう思ったのである。


『さあ! 時間が惜しい。
そろそろ出発するぞ! 地上の者達は吉報を待っていてくれ!』

ウォークライの催促により、まどか達一同はダンジョンに入っていった。
そしてまどかの「みんな! 行ってくるね!」という言葉を最後に四者はダンジョンの闇の中へと溶けていった。

◆◆◆

――世界樹地下、中央部。

地上を後にした二人と二匹は、世界樹とリンクしている巫女まどかの誘導に従って貴虎達がいるであろう現場に向かっていた。
世界樹と同盟軍の仲間の被害をより減らすべく奔走するまどか達。

「まどかさん、この方角で合っているのですか?」
「ええ、戦いの気配は地下のあっちこっちにあったみたいだけど、ほとんどが地上の狂信者軍団がやっつけた前後に消えている」
『地下も攻撃を受けたようだが、リーダー格の人間をやられて退却したのか』
「でもほんの数箇所だけ、戦い終わっていないところがあるんだ……そこに貴虎って人がいると思う」

まどかの知覚を頼りに現地に急行する一行。
巫女の示した数箇所こそ、貴虎のいる場所なのだろう。
死闘になると予測される、迫る戦いに一行は身を引き締める。

「ゴドー?」

その最中であった。
メガボスゴドラが何かを感じ取ったのは。

『どうしたメガボスゴドラ?
……なに? 向こうから異臭がするだと?』
「異臭?」

メガボスゴドラが東方向から何やら異臭を感じ取ったらしい。
メガボスゴドラが指を指した方角を一行が見ると、その数10m先には見慣れた影がいくつか見えた。



『まどか……ガハッ!!』
「氷竜さん!? ロックオンさん!?」

東の方角から現れたのは深手を負った氷竜達である。

『氷竜達は確か地下の東部を見張っていたハズ……それがどうしてここに?』
「何があったのでしょうか?」
「ウォークライさん、サクヤさん、メガボスゴドラちゃん、とにかく氷竜さんを助けないと!」

まどか達はすぐに仲間である氷竜とロックオンの元へ駆け寄った。
遠目でわかるだけでも見るからにボロボロで、氷竜は三つある内の一つ・左側の首がちぎれ飛び、ロックオンはバイザーが割れて右目が潰れてしまっている。
……なぜかトリンだけ姿が見えないのが気になるところだったが、すぐにでも手当しないといけないのは明白であった。
まどかは巫女の力を使って急いで氷竜達を治療しようとした。



「来るな! “奴”はまだ近くにいる!!」
「え!?」



まどか、サクヤ、ウォークライ、メガボスゴドラが氷竜達に駆け寄った瞬間であった。

“何か”が物凄いスピードでまどかを背後から襲いかかってきた。
ちょうどその時、まどかは仲間を治療すべく力を行使しようとしていて、それが致命的な隙となり、奇襲に対応できなかった。
絶大な力を持った世界樹の巫女と言えども、この奇襲を避ける術はなかった……

そして巨大な“何か”によってまどかを貫かんとする。


「危ない! まどかさん!!」
「サクヤさん?!」


何かがまどかを貫かんとする寸前で、奇襲に唯一対応できたサクヤがまどかを庇った。
そして。

「レ、レスト様ッ――」



まどかの身代わりに   サクヤの身が貫かれた。



◆◆◆





「……サクヤ?」




その瞬間。フォレスト・セルの舌による治療を受け続けていたレストの背筋に悪寒が走った。
この場にいないハズのサクヤの悲鳴が聞こえたような気がしたからである……

◆◆◆

「あ…ああ……」

まどかはただ、目を見開いて愕然とするしかなかった。
動けなくなっていた自分を庇って信頼する仲間の一人、サクヤが巨大な“何か”に体を貫かれたからだ。
仲間達も同様に動揺の色を隠せなかった。

「う……レスト様ッ……」

サクヤ自身も動揺していた。
貫かれた患部からポタポタと血が地面に落ちる。
体が意思に反して激しく痙攣する。
そして、内側からグングンとこみ上げてくるもの……激痛、恐怖、絶望。




「こ、この……身と心はレスト様に捧げたかったのに……こんなのって――」




サクヤの瞳の色が絶望に染まり、光を消していった。





「――でも感じちゃうのあぉおおおおおおおお! ふぁあああああ!!」




だが、サクヤが上げた絶叫は、どこか艶っぽい嬌声であった。
その表情は絶望と悦楽を交えた形容しがたいものになっており、悲しみのものとも喜びのものともつかぬ涙を流していた。
愕然としていたまどか達は更に唖然とする。
そして……サクヤの体から巨大な“何か”が外れ、サクヤの身体がボトリッとダンジョンの床に落ちた。

「サ、サクヤさーーーんッ!」

我に返ったまどかは悲鳴をあげる。

『いかん、反撃だ!』
「ボスゴドォォォーーーッ!!」

次に我に返ったウォークライとメガボスゴドラが、サクヤを貫いた“何か”いや“敵”に向けてブレス攻撃とステルスロックでそれぞれ攻撃に移った。
怒りと憎しみを交えた渾身の一撃である。

「……悪いが、炎はワシには効きが悪いんじゃ、そっちのゴツイのの岩攻撃も威力がまるで足りんな」
『なんだと!?』

だが二匹の渾身の攻撃は“敵”にほとんど通用しなかった。
せいぜい後退させて、地面に倒れているサクヤから引き離すのが関の山であった。

「サクヤさん!」

二匹が“敵”を引きつけている内に、まどかは倒れたサクヤを助けようとする。
しかし……それは手遅れであった。まどかの顔が青ざめる。

「……そんな、し、死んじゃってる……」

この時、サクヤの脳は過大な電気信号でも流されたのか、脳細胞が焼ききれていた。完全なる死である。
世界樹の巫女と言えども、死を治療する術はもたなかった。
仮に出来ていたとしても、何らかの理由で死者蘇生ができなくなったこの世界ではサクヤを取り戻す方法は、ない。
聖煌天の麒麟・サクヤはここで果てたのであった……


「ゴドォーーーッ!!」
『おのれェェェ!! よくもサクヤを!!』

かけがえのない仲間の死に怒りに打ち震える、メガボスゴドラとウォークライ。
あまり効かないとわかっていても“敵”に火炎攻撃と岩石攻撃を繰り出す。
そうすると薄暗かったダンジョンが火炎の残り火によって明るくなっていき、視界不良で見えづらかった“敵”の全景が見えた。
サクヤを殺害した“敵”の正体、それは














           /´ ̄`ヽ            , --、
          /  人   l             /    \
        / /爻ヽ  ヽ      , ---、 | く⌒ヽ ヽ , -─‐-、
        { /∠⌒ヽ }  }       / ,--、ヾ> ヽ } レ'  , ---、 ヽ    ____,
        レ'彡イ {Uj }ヾミイ       {  \ } }|  V /  /     `! |  t´r'⌒
    ⌒)ノ  |  ドこzン八三}     ,ィ\/⌒ヾ ̄ヾノ_ノ  ァ'-─-、 ゞL__,〃
     (ソ⌒ヽ! ト--イ ⌒__,ハ  ,ィシvく}了ミy'´7´l}_, -‐┴-、   `ヽ  ̄ ′
      レ)   ! ト--イ (  ノ `ーべ⌒ヽ>y' 〃, -┴┴ミ、_}_}_}_j ヽ⌒) j
      ヽ)、___,>、ト--イ ))〈     ト㍉チrく    // ̄ヽ、_) / /  _..._
  '⌒>‐ミ、 \)こZヾ--ヘ{{ l|  y' ゝ ヾミ゙)'}|≧>、 / /バ⌒ヽn V/ 〃⌒ヽ
  (⌒ヾ>ニKド、⌒Yく_/ヽj} 人_ゝ__>==1 r彡"´/ / | |   /y'}[__//    `     「我、参上!」
    ,ィ  ゙̄Vソ,イノ \__ム丁了)ノr'ン´フノ ィ彡/| | ヽヽ. // ヽVソ´
   / / r‐ヘ `Y {    [二[| ,勹77´ ̄ シ三彡'/| |\ ヽV/ミ、_} Kミ、
  { {   トZべ.」 |   [三}〒ラ77 (_)(_) r三/ / | |> \f⌒l/l | L }
 ヾl |  l三ィ∧ l __. [三}⊥.イ工===ァべ/ /,ィ| |/>l{ l>}X.| |゙)レ′
  ヾ, ヽ  {三N>} Y二ヽ」ニ/l⌒ヾ´  /  {O}___」 |/rくゝ _ソ\l |(
   >、 \ 缶jfハ >n' fy' l ⌒y} //⌒\/rヘ l/ /7㌦\j j
  /∧>、_/フイ/7-Vきy'/1 |(⌒)|}./|ト、   \j.ハ ヽ. //) l| //
  !{ニ///,イ///∠7/Zl{ |ィ^トl|\.j| ノへ.____}へ. V/´ ヽV./
  ゞ〃'Tヽ 〃´ ̄ ̄〃⌒l  VハVj  }ソ       ヽ \  //
  ケミ三彡"     /   ゝ ゞ= 'ノ二/         \ ゝ" /


5期を代表する大量殺戮マーダー ご立派様 もとい マーラ様のご顕現である!!


「キャッ!!」
「ゴ」
『くッ……なんて大きさだ、巨根と言われた俺よりも遥かに大きいぞ!』


そのご立派にどストレートすぎる姿に、まどかは顔を真っ赤にして思わず両手で目を覆った。セルのような異形を可愛いと言ったまどかでもコレは流石に無理らしい。
メガボスゴドラはドン引きし、ウォークライは思わず息を飲んで悔しさを覚えた。

そんな仲間達に氷竜とロックオンはツッコミと警告を発した。

『気をつけろみんな! 特にウォークライは悔しがっている場合かァーーーーー!』
「ふざけた見てくれにだまされるな! こいつは恐ろしく強ぇぞ!
俺達はこいつ一匹にボコボコにされてやむを得ず東部からここまで撤退させられた!」
『撤退の途中でキョウリュウシルバー……賢神トリンも殺された』
「そんな! トリンさんまで……」

氷竜達の口から伝えられた賢神トリンの死にまどか達は更にショックを受ける。

「クソッ…トリンのあんな死に様なんて見たくなかったぜ……」


◆◆◆

撤退途中でマーラ様に捕まり、餌食となったキョウリュウシルバーことトリンの最期↓

「ロックオン……すまないが私はここまでだ。
世界の平和と、空蝉丸の仇討ちは他の皆に任せたぞ」
「トリーーーンッ!!」
「……しかし、このご立派なモノにズボズボやられてるとブレイブとかどうでもよくな……アーッ!!」
「トリーーーンッ!!(ドン引き)」

◆◆◆

『言え! 貴様は何者だ!
貴虎の仲間か? それともDMC狂信者か!
何者であれ、仲間を傷つけ殺した貴様を許す気は毛頭ないがな!!』

仲間を辱めて殺したマーラ様に対し、ウォークライは烈火の如く怒りの咆哮を放つ。
常人なら失禁もしくは失神しかねないほど迫力であった。
だが、その気迫を前にしてもマーラ様は、眉一つ微動だにすることなく、質問に淡々と答える。

「貴虎? 誰じゃそれは?
それと惜しいが、ワシはまだ狂信者に協力こそしておるが、狂信者集団には入団してはおらん」
『なに?』
「ウィツァルネミテア……DMC狂信者のリーダーじゃな。
そやつがワシDMC狂信者に入るために条件をつけてきたんじゃ」

DMC狂信者は基本的にクラウザーさんを信仰しているなら誰でも入団を許可するような組織だが、ビッグサイトにて大神ウィツァルネミテアもとい池田秀一ボイスの翼人ディーはマーラ様にだけ入団するための特別条件を出していた。

都庁の軍勢もしくはそれに連なる、名だたる者達の首を五つ持って来いだそうだ」

都庁同盟軍の名だたるもの五名の死。
それがディーがマーラ様に課した入団の条件であった。
ちなみにマーラ様が貴虎を知らないのは、貴虎の持っているN2爆弾で地下から世界樹を吹き飛ばす計画をディーが知らせてないからである。
実はマーラ様の目的がクラウザーさんを掘ることだと気づいたディーが、マーラ様には都庁同盟軍の戦力を削りつつ爆弾の大爆発で死んでもらうために鉄砲玉として利用するための方便として必要な情報を隠して世界樹地下に送り込んだ……のかもしない。

「既に二人殺したから、ワシが入団するにはあと三人絶頂させる必要があるワケじゃな」
「貴様……ッ!!」

マーラ様は先に殺したトリンの生首(アヘ顔)を馬車から取り出して、まどか達に見せびらかした。
普段は冷静なロックオンすら怒りを覚えていた。無論、その怒りは他の同盟軍の者達も同じである。
そして。

「許さない……!」

あの温厚なまどかさえも、強い怒気を放っていた。
仲間の純潔を奪い殺したマーラ様への怒り、何より仲間に助けられ、仲間を助けられなかった自分への怒りが、彼女の力を増大させていた。
怒りによる膨大な魔力によって、足場周辺がひび割れ、埃や砂、小石が宙を舞う。
その様子も見て、マーラ様は何かに気づいたように。

「……なるほどのぉ、『巫女』になり得る魔力を秘めた器の一人か」
「?」
「いや、なんでもない。忘れてくれ。
ふむ、どうやらお主はこの中で一番強いようだのう」

マーラ様の言ったとおり、まどかはこの一行において最強の戦力であることには間違いなかった。
世界樹の巫女と化したことによって得られた膨大な魔力は、ウォークライ、メガボスゴドラ、氷竜、キョウリュウブラックを圧倒できるものであろう。

「……いくよ、みんな!」
『サクヤとトリンへの弔い合戦だ!』
「ボスゴドーラッ!!」

そして最高戦力であるまどかを筆頭に、彼女の点呼に応じて一行は攻撃態勢に入った。
マーラ様への、総攻撃が放たれる。





「だが、まだ青いの」
「……な、早い!?」

まどか達の総攻撃を、マーラ様はスイスイと躱し、一行に急接近した。

そして、ぶちりッと何かが引きちぎられる音とともに、鮮血が周囲を染め上げた。
誰の血だ?
まどかか、ウォークライか、メガボスゴドラか、氷竜か、ロックオンか。
いや、その五者の誰でもなかった。

マーラ様はサクヤの生首をその手に握っており、残されたサクヤの骸の方からは首から先がなくなっていた。

「これで首は二つ目、残り三つじゃなあ」
「サクヤさんをよくも……」

サクヤの死体から首をもぎ取ったマーラ様の残酷な所業に更なる憤りを覚えるまどか。
だが、それ以上に留意する点が一行にはあった。

『それより、なんて速さなんだ?! まともに捕捉できなかった……』

驚くウォークライにマーラ様は答える。

「ああ、血と汗と精が滲むような修行の成果じゃよ。魔界でのな」


しばらくカオスロワにそのご立派な姿を見せていなかったマーラ様は、この10期に登場するまでに遊んでいたわけではない。
魔界に帰り、修行していたのである。
時にはイチローのレーザービームに敗れ、時には南春香に絞り尽くされて、ペルソナになったりもしたが、マーラ様はこのままではダメだと思い奮起し、ずっと魔界に籠って修行していたのだ。
結果、HPもMPも力も体力も速さも魔力も運も、硬さも持続時間も白濁液の濃さや量も相手を喜ばせて殺すテクニックも全てが格段にパワーアップしていた。
能力値はだいたいカンスト、もしくはそれ以上の能力値をたたき出しているかもしれないほど、強くなっていた。
更にマーラ様は女神転生シリーズによっては氷竜のアイスシールドのようなガードを無効化するたたり生唾やメギドラ、物理攻撃を反射するテトラカーン、炎系最強技マララギダイン、強化魔法をリセットするデカジャ、その他地獄突きなどの強力な技を持っていたり、間違いなくロワ全体で見ても強者の部類であろう。
実際、攻撃力だけでもレストの魔物と化していることで装備の恩恵によって被ダメージ半減の能力を持っていたサクヤさえ、背後からだったとはいえ一撃で仕留めてしまった点から察するに絶大なものであろう。
その実力は世界樹の巫女まどかでさえ油断すればすぐに餌食となるだろう。


制限能力のある首輪は?→マーラ様の放つヌルヌルの液体(カウパー腺液という)によって途中で外れてしまった。

「どうした? そそり立つワシを前にして怖気づいたか?」
「……」


マーラ様の戦闘力は地上で暴れまわった狭間、そして味方であるダオスかレスト並、もしくはそれ以上かもしれない、その事実にまどか達は戦慄する。
こちらはまどかを除けば放つ攻撃がほとんど効果を見せないウォークライとメガボスゴドラ、手負いの氷竜とロックオン。
都庁で最強クラスの力を持つセル、ダオス、レストは救援に回れない。
更にマーラ様の後には貴虎も控えている。
正直に言えば部が悪いと言えよう。

しかし……

「それでも、私は逃げない!
ここであなたを逃がしたら、都庁の皆の誰かが死ぬ。そんなの私が許せない!」

ここで退けば、マーラ様は都庁の深部に入り込んで多大な被害を及ぼすだろう。
被害が拡大した分だけ貴虎は都庁に近づきやすくなり、世界樹は爆弾によって壊滅する。
それを阻止するためにもまどかは恐れを振り払い、勇気を持って戦う必要があった。

「ゴドラ!!」
『そうだ! どんな強敵が相手でも我々は逃げはしないぞ!』
『頭部が一つ潰されたが……まだいける!』
「俺も、右目の一個くらいで怯みやしねえぞ」

まどかの勇気に鼓舞されるが如く、四人の戦士達も立ち上がった。

「死んでいったトリンさんやサクヤさんのためにも、あなたはここで倒す!」
「いいだろう、その勇気に敬意と愛液を込めて、全力を持ってワシのテクニックで昇天させてやろう!」


死闘、開幕。

都庁地下に現れた驚異、ご立派な邪神マーラにまどか達は打ち勝つことができるのか?


二日目・10時00分/東京都・世界樹地下中央部】

【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】ダメージ(小)、世界樹の巫女、左脚に怪我、首輪解除、激しい怒り
【装備】世界樹の衣
【道具】支給品一式 その他不明、モンスターボール(フォレスト・セル)
【思考】基本:自分も戦い、みんなで生き残る
0:マーラを倒す
1:マーラを倒し次第、貴虎を探す
2:クラウザーさんのためにも、DMC狂信者の暴走を止める
3:サクヤさん……
巫女の祈りにより、魔法少女に近い存在へとなりました
※ソウルジェムなどはないので、肉体が致命傷を負えば普通に死亡します
※衣装はアルティメットまどかのものを2Pカラーにした感じです。戦闘力もそれの劣化版
※世界樹の王@世界樹の迷宮と同じスキルが使用可能です


【ウォークライ@セブンスドラゴン2020】
【状態】疲労(小)、首輪解除、攻撃力1.5倍、被ダメージ半減
【装備】無し
【道具】支給品一式、余った真竜ニアラ
【思考】
基本:世界樹の防衛
0:マーラを倒す
1:マーラを倒し次第、貴虎を探す
2:レストを信頼
3:サクヤをよくも!
4:俺を超える巨根など認めるものかあ!!
※レスト直属の魔物のため、装備の恩恵によりステータスが上がっています


【メガボスゴドラ@ポケモン】
【状態】疲労(小)、首輪解除
【装備】不明
【道具】支給品一式、大量の土と樹
【思考】
基本:ダオスに着いていく
0:マーラを倒す
1:マーラを倒し次第、貴虎を探す
2:縄張り以外でも自然環境を破壊する奴は容赦なく頭突く
3:ダオス達のサポートを行う
4:せっかく植林したのに何度も壊すのはやめれ(切実)
※現段階で判明している所持技はアイアンヘッドとステルスロック。その他不名


【氷嵐の支配者@新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女】
【状態】ダメージ(大)、疲労(中)、左側の首喪失、首輪解除
【装備】無し
【道具】とけないこおり@ポケットモンスター、支給品一式
【思考】基本:都庁同盟軍と共に生き残る。DMC信者は殺す
0:マーラを倒す
1:マーラを倒し次第、貴虎を探す
2:鹿目まどかは必ず守る
※一定の魔力を有する相手であれば、テレパシーで会話可能



【ロックオン・ストラトス@機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-】
【状態】ダメージ(大)、疲労(中)、右目失明、弾丸の勇者、首輪解除
【装備】ハロ×2@ガンダムOO、ガブリボルバー、ガブリカリバー
【道具】支給品一式、ドラグノフ狙撃銃@現実、獣電池(パラサガン)×6
【思考】 基本:都庁同盟軍の仲間として殺し合いを止める
0:マーラを倒す
1:マーラを倒し次第、貴虎を探す
2:トリン……アンタのブレイブは引き継ぐ!
※キョウリュウジャーとして認められました。キョウリュウブラックに変身可能となり、竜と話せます。


【賢神トリン@獣電戦隊キョウリュウジャー 死亡確認】
【聖煌天の麒麟・サクヤ@パズドラ 死亡確認】


【マーラ様@女神転生シリーズ】
【状態】とっても健康、首輪解除
【装備】己のご立派様
【道具】支給品一式、トリンの生首、サクヤの生首
【思考】
0:まどか達を昇天させる
1:DMC狂信者入りして男女種族問わずヤりまくる
2:復活したクラウザーさんともヤる
3:誰かが混沌の神を召喚した様じゃの…まあいい
※ディーによってDMC入団のための特別条件・都庁の名だたる者の首を五つ集める(残り3つ)を課されました
※貴虎が世界樹を爆破しようとしていることを知りません
※魔界で修行した結果、ものすごく強くなっています


【二日目・10時00分/東京都・世界樹地上部分】

【フォレスト・セル@新・世界樹の迷宮】
【状態】上機嫌、小ダメージ(再生中)ポケモン状態、首輪解除、神樹とドッキング中
【装備】不明
【道具】不明
【思考】基本思考: マドカ マイ ゴッデス 
0:まどかの命令通り、レストを舐めまわして治療する
※巫女の祈りにより、固定思考の呪縛から解放されました
※体質により、テラカオス化ナノマシンも浄化、その影響も受けません
※他者の穢れなども浄化可能ですが、満腹状態では不可
※まどか以外には何を言っているか理解できませんが、まどかの手で言葉を教えることはできるようです
※常人にはセルの表情変化はわかりません


【レスト@ルーンファクトリー4】
【状態】中ダメージ(再生中)、中魔力消費、精神大ダメージ、各種超耐性、テラカオス化治療中、エーテルリンク中、首輪解除
【装備】最大錬成世界樹ノ剣、最大錬成防具、草原のペンダント
【道具】支給品一式、不明品、封じられた闇核
【思考】
基本:都庁同盟軍を守りつつ星の自然環境改善
0:サクヤ……?
1:影薄三人と同盟軍の味方は助ける
2:謎の物質への対抗策を早く見つけたい
3:機械っぽい外見の奴とDMC信者は問答無用で潰す
4:鬼灯を警戒。協力はするが、狸組も一応警戒
5:あわよくば竜と結婚できる世界を作りたい
6:天魔王軍とDMC狂信者、拳王連合軍は絶対に許さない
7:能力低下攻撃への対抗策を手に入れたい
※ブリーフ博士の技を覚え、首輪解除が可能となりました
※候補者の一人となりました。現在はその肉体と竜の力でテラカオスの力を制御していますが、なんらかの要因で抑えきれなくなる可能性もあります
※進行を抑えているため、テラカオス化が進むことによる新たな能力取得はできません
※治療が済むまで(セルが満足するまで)自力で外に出ることができません
※サクヤの死を直感で感じ取りました


【美樹さやか@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】健康、首輪解除
【装備】ソウルジェム@魔法少女まどか☆マギカ
【道具】基本支給品一式、不明支給品
【思考】基本:マミさんの為にも、殺し合いを止める。
0:負傷した魔物の手当をする
1:まどかを守る
2:都庁同盟軍の仲間なら魔物でもいちおう信頼する
3:天魔王軍とDMC狂信者、拳王連合軍は絶対に許さない
4:本当はまどかについていきたいけど……
※8期、9期とは関係ありません
※放送の内容をラブ達から聞きましたが、上条恭介の死を知りません
※フェイ・イェンの話より天魔王軍の存在を知り、都庁の軍勢への誤解が解けました
※フォレスト・セルがいる限り汚れを浄化できるため、ソウルジェムに汚れがたまりません


【フェイ・イェンHD@スーパーロボット大戦UX】
【状態】ダメージなし、等身大、ミクジャナイヨーフェイダヨー、首輪解除
【装備】ジェイド・フォーキー 、ミクダヨーさんの着ぐるみ@現実
【道具】支給品一式、ドラムセット、獣電池(トバスピノ) 、ガブリチェンジャー、ザンダーサンダー 、獣電池(プテラゴードン×2)
【思考】基本:都庁の仲間と共に殺し合いを止める 
1:ラゴンと共にさやかを手伝う
2:アニキたちの身の安全が心配
3:アニキと共に自分の歌をみんなに届ける
4:死んだ『あの子』のためにも必ず殺し合いを終わらせる
5:SATSUGAIとか言ってる人達は必ず止める
6:あの歌は一体……?
7:この着ぐるみ、諸事情で脱ぎたくとも脱げないです!
※アニキの持ち歌はほぼマスター済みです
※獣電池にブレイブインできるかは不明です
※キルコたちや天魔王軍に死んだものと誤解されています
※都庁軍を偽る天魔王軍の存在に気づきました
※獣電池から太古の祈り歌を聞きました。半覚醒なのでまだ1番までしか聞けません。
※さやかの治癒魔法で傷を回復させました


【海底原人ラゴン@ウルトラQ】
【状態】健康、首輪解除
【装備】なし
【道具】支給品一式、メカ救急箱@ドラえもん、冷凍マグロ
【思考】基本:シャアア!
1:フェイと共にさやかを手伝う
2:いい歌が聞きたい
※雌です
最終更新:2016年04月12日 19:38