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リオレウスを追跡するナッパとサラマンディーネのためにDMC狂信者の囮となったソウルセイバー。
狂信者の注意が完全に自分だけに向いたところで追撃を躱すべく撤退。
かつて自分たちが降り立った千葉県の九十九里浜まで退却した。
そして隠れるために自分の体が入るほどの倉庫に身を隠し、狂信者がいなくなるまで待つ。
そのまま遊園地に戻ってしまうと狂信者に拠点がバレてしまうからだ。


そうして狂信者をやり過ごし、見事に囮の役目を全うしモブ狂信者にむざむざと殺されることはなかったあたり、流石は高位のドラゴンであると言えたがドラゴンネットワークの情報と第六回放送により仲間の不幸を知り、彼女は衝撃を受けることになる。

「そんな……リオレウス、オシリスまで……」


リオレウスは拳王連合軍に痛手を与えるが、報復の見せしめとして彼らに惨殺されたこと。
イチローたちがDMC狂信者に敗北し、オシリスがやられたこと。
そしてダイゴ、DAIGO、ゼロといった遊園地に待機していた仲間が死亡していたこと。

横浜港が壊滅していないところからして毒ガス散布は未遂に終わり、それでいて拳王連合軍の主力戦士を何人か殺害できたようだが仲間の死のせいで素直に喜べない。
せめてもの救いはナッパとサラマンディーネが無事なことだろう。

オシリスについては放送で名前が載っていないことを確認したのでまだ死んではいないようだが、真っ二つにされた状態で敵に捕まっており、狂人ぞろいのビッグサイトでナニカサレル可能性が極めて濃厚だ。
イチローたちが逃げ帰ることしかできなかった点からして相当な強敵が現れたのは確かである。

最も悲惨なのは比較的安全と思われた遊園地の待機組。
あそこはアウラの民とギムレーに守られているとはいえ、それを掻い潜るほどのエリート狂信者に襲われたそうだ。
しかし、ギムレーが邪竜化しているところからしてサラ以外の首輪を外せる参加者と合流したと想像でき、多大な戦闘力が解禁されている。
超がつくほどの理不尽級狂信者でもないかぎり、襲ってきた狂信者の殲滅は時間の問題……もしくはもう終わっているのかもしれないが、失った仲間は二度と帰ってこない……

「私たちみんなが頑張った……なのに報われた点が一つもないじゃない……!!」

言い知れない悲しみによりソウルセイバーは涙を流す。
横浜ではリオレウスの救助に失敗、東京ではイチローたちが敗走、浦安では待機組が犠牲を被った。
全ての者が力を尽くしたハズなのに勝ち星ゼロである。

この敗北は指示を出したラミレス監督の判断ミスとは言わない。
遊園地を発った時の聖帝軍はまだまっとうな対主催と思われていたし、リオレウスも止めにいかないと毒ガスで横浜を汚染していた未来もあったかもしれない。
どちらもやらずに遊園地に引きこもってサラの首輪解除を待てば犠牲もゼロだったかもしれないが、これは結果論だろう。

仕方がなかったのだ。
イチリュウチームは仲間や無辜の民を見捨てるような外道はいない。
仕方がないからこそ痛く悔しいのだ。



「……」




「…………」




「ええい! 泣いてばかりもいられないわ!
まだ私たちイチリュウチームは全滅したわけじゃない!
これまで散った仲間たちの無念は私たちで報いなきゃならないわ!」


しばらく泣いていたソウルセイバーであったが、亡くなった仲間と生きている仲間の顔を思い出し立ち直る。

「野球はチームの連携が必要なスポーツ。
逆に言えば一人でも怠けたらチームはダメになる。
みんなが頑張っているのに私がへこたれたら、オークのオチン〇ン未満よ!」

自分を鼓舞し、青いドラゴンは再び大地を踏みしめる。
死した仲間の無念は、生きてる者が報いさせなければならない。
その想いがソウルセイバーを立ち上がらせた。



「そうと決まればドラゴンネットワークで状況確認よ」

まずは九十九里浜を飛び立つ前に冷静に状況確認に移る。

「……!?」

すると、彼女は意外なものを発見した。


――オシリス「死んだふりをしてビッグサイトの内部を実況なう」



「オシリス! あのバカ生きてたのね!」

ドリスコルにやられたと思われたオシリスであったが、まだ生きていたことに喜ぶソウルセイバー。
生きてるだけでなく妙にお茶らけた感じのスレタイやドラゴンネットワークに接続できるところからして怪我を負いながらも余裕はあるようだ。
彼は竜ではなく神なので生命力に優れており、下半身を失った程度では大したダメージではないのかもしれない。

「良かったわ……そうだ、きっと助けに行くから待っててとだけでも伝えなくちゃ!」

オシリスは生きているが狂信者に囚われた身。
いつ殺されるかわからない不安に負われているハズ。
明るく振舞っていても心細いだろう。
彼を勇気づけるために、希望を失って欲しくないがために、ソウルセイバーはスレタイを開き応援のエールを送ろうとした。





そして、彼女は黒き獣の罠にはまった。



「ひぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!?
脳がああああ、れいぷされてりゅうううううううううううう!!!」



倉庫の中で悲鳴を上げるソウルセイバー。
彼女の目は右と左で違う方向を向きながらグルグルと回り、目や耳からは血が、その他の穴からは汗などの汁がブワリとにじみ出る。

彼女の身に起きた悲劇。
それはオシリスに偽装したシャドウによるなりすましのスレ。
そのスレは開くとウィルスと称された呪いが発動するようになっている。
そして微量の、しかし脳を破壊させるには十分な蒼が直接頭の中に入っていき、スレの中身を見た竜を殺すのだ。

「これって脳姦?! これってノーカン!? きょレってのうきゃんらのお!」

大災害の原因にもなった蒼の汚染によって急速に破壊されていくソウルセイバーの脳。

「あたまむこ、呪いひんぽでズボズボされりゅううううううう!!!」

スレを開いてから僅かな時間であるが、彼女はもう助からない。
生存に必要な脳の機能を完全に壊されてしまったのだから……


「くひゃあ!! イグいぐいぎゅ、逝ッグーーーーーーッ!!」


そして彼女の体は倉庫の冷たい床に倒れ――




【ソウルセイバー・ドラゴン@ヴァンガード 死





(ま、まだよ!!)

床に倒れるまでの1秒間。
彼女の思考は、僅かな脳の機能はまだ生きていた。

(オシリスはこんなこと絶対しない!!)

オシリスがドラゴンネットワークに呪い(ウィルス)を仕込む理由がない。
彼の性格上の問題だけでなく、やれば最後、アク禁を喰らい貴重な情報源を失ってしまうからだ。
狂信者に囚われている中でそれは痛いだろうし、オシリスが裏切って狂信者入りしたと仮定しても、直接閲覧者を殺すより偽情報を流して撹乱した方がずっと狂信者に実りがあるハズだ。

(このオシリスはきっと偽物よ……気づいてギムレー、みんな!)

ソウルセイバーは最後の力を使って、ドラゴンネットワーク内にタイトルだけのスレを設置する。
スレタイは『オシリス スレ 開けるな』。

(できればもっと詳細を書きたかったけど、私はここまでみたい……)

破壊された脳の思考力ではこれ以上の書き込みは不可能。
できれば他のドラゴンがこのスレに気づき、偽オシリスのスレを開けないことで犠牲を減らしたい……それがソウルセイバーの願いであった。


(私は誰かの悪意(オチン〇)には負けなかった、わ……よね?)


そして力尽き、冷たい床に倒れた彼女。
ここまでで1秒……彼女は最期まで死力を尽くせた騎士のように、満足気な表情で果てた。



【ソウルセイバー・ドラゴン@ヴァンガード 死亡】











倉庫には青い巨乳ドラゴンの骸を中心に様々な物品があった。
ドラゴンの死によって静寂に包まれると思われた倉庫であったが、倉庫にある物品の一つである鏡の中から一人の仮面ライダーが現れた。
黒き獣の手先と化したダークディケイドである。

「ふん、この様子だとシャドウが仕掛けたドラゴンネットワークに引っかかったか」

ディケイドは親元であるシャドウがドラゴンネットワークに罠を仕掛けたのを知っていた。

「おまえの体、俺たちの目的のために利用させてもらうぞ」

ブックソードを取り出し、ディケイドは既に息絶えているソウルセイバーの腹に刃で一筋の切り口を作って捌いた。
切った腹からデロリと腸などの臓物が飛び出す。
ディケイドはそれを料理人がまな板の上の魚にするように掻き出していく。
腸に胃に心臓に肺に性器に……頭に入っている臓器以外は全部とっぱわられ、床にグチャグチャと捨てられた。
そしてスペースが出来たソウルセイバーの中に一つの弾頭……ナパーム弾を仕込み、適当な紐で切り口を縛って閉じ、そしてディパックにしまわれた。
ソウルセイバーの『加工』が済んだディケイドは鏡の世界で戦うライダーである龍騎の力を使ってミラーワールドに入ったのだった。
ちなみにディケイド版龍騎は本家と違ってミラーワールドの出入り口は入ってきた鏡限定という設定がなく、鏡になっているならどこからでも出られて移動できることを書き加えておく。




物置組の奮闘によって一度はテラカオス・ディーヴァの残滓もとい『ツバサ』を取り逃がしたダークディケイドたちは何をしていたのか?
彼はクロックアップの力により物置組を高速で追っていたが、途中でモブ狂信者の一団と交戦。
一団の中に同じクロックアップ能力を持つ怪人種のワームがいたので交戦回避は不能。
とはいえ、シャドウによって強化された仮面ライダーの敵ではなく殲滅は容易であった。
しかし、戦っている間に物置組はイチローたちと接触し、ミレニアム・ファルコンで千葉へと飛び立ってしまった。

それでもなんとか追いつこうとしたが、彼らがたどり着く前にツバサがキングストーンの力で覚醒。
キングストーンの使用者である南光太郎の記憶も引き継いでいるので、最強クラスの仮面ライダーであるBLACK RXが復活したのも同然である。
さらにはブリーフ博士によって首輪が外れたせいでギムレーも邪竜として復活。
イチロー、ナッパもすぐに首輪を外し、絶大な戦闘力を得ることだろう。
そうでなくともソウルエッジとソウルキャリバーを勝ち取ったシスの暗黒卿であるアナキン。
あらゆるエネルギーを吸収・増幅・反射能力を持つテラカオス候補者のユーノ。
上記の者たちほどでないが浦安に集った面子は猛者揃い。
世界の破壊者であるダークディケイド、ディケイドとほぼ同格のディエンド、シンフォギア最強の男をベースにしたダークキバとて真正面からの攻略は至難である。
死者なので戦いの中で全滅しても別に問題ないが、最低限の任務であるツバサの破壊ができないのはいただけない。


そこでディケイドはソウルセイバーを利用した罠を思いつく。
ただ一匹、イチリュウチームに合流ができていないソウルセイバーを殺害……これはボスであるシャドウがやってくれたが。
続いて彼女の骸に爆弾を仕込む。
そしてミラーワールドを移動して浦安の拠点に侵入。
イチリュウチームの真っ只中に爆弾入りソウルセイバーを投げ込み、爆破させて混乱に陥れるという寸法だ。

ちなみに爆弾に使ったナパーム弾は先ほど全滅させたモブ狂信者の一団が持っていた物を奪った焼夷弾である。
これは1000度以上の高温で燃焼し、人体等に付着するとガソリン火災用の消火器でも使わないと消火できず、大量の酸素消費によって周囲に酸欠までも引き起こすなど、極めて殺傷力が高いもの。
ブリーフ博士などの一般人が耐えられる代物ではなく、殺せずとも集団を混乱状態にすることは可能。
ただでも仲間同士の絆が強いイチリュウチームが仲間を爆弾にしたことで怒り悲しみ浮き足立つのは目に見えている。
混乱によってチームの連携が乱れている間にツバサを討つという計画である。
また、ツバサの次に危険性を持ち、第四のテラカオスになる可能性を秘めたユーノも殺害する。


ツバサとユーノを討てば任務完了であり、その後は全滅しても問題ないが、可能な限りそれ以外の参加者もディケイドは殺すつもりである。
イチリュウチームは予言に必要な野球選手、予言を解き明かすのに必要な知恵者、果ては主催まで揃っている。
シャドウの障害になるのは明白であり、全滅……それが叶わずとも数は削いでいく必要はあるだろう。



「ディエンド、ダークキバ、戦いの準備をするぞ」

ディケイドはモンスターボールの中に収納した二人の仮面ライダーに呼びかける。
心なしか、疼いているように見えなくもない。
意思はないはずだが、生前に因縁のあった者がイチリュウチームにいたからだろうか、体の方が反応しているようだ。

ディケイドはバイクに乗り、ミラーワールドで作られた千葉県を疾走する。



気高き女ドラゴンの贈り物は、多くの仲間を救うかもしれない。
贈り物となった女ドラゴンは、多くの仲間を殺すかもしれない。




二日目・19時00分/千葉県 九十九里浜(ミラーワールド)】
※18時50分頃にドラゴンネットワークにソウルセイバーによる『オシリス スレ 開けるな』スレが立ちました。


【仮面ライダーダークディケイド@仮面ライダークライマックスヒーローズ】
【状態】健康、強化状態、 龍騎の力でミラーワールド移動中
【装備】ディケイドライバー@仮面ライダーディケイド、ライドブッカー@仮面ライダーディケイド、マシンディケイダー@仮面ライダーディケイド
【道具】トイカメラ、モンスターボール(ディエンド&ダークキバ入り)
    ナパーム爆弾入りソウルセイバー・ドラゴンの死骸
【思考】基本:シャドウであった者の命に従いディーヴァの残骸を殺す。
0:鏡の中を移動してツバサのいる浦安を目指す
1:手始めにソウルセイバーの死体爆弾でイチリュウチームを混乱させて襲撃する
2:ツバサとユーノは必ず殺す、可能な限りイチリュウチームの有力者も殺す
3:最低限の目的さえ果たせるなら自分たちの全滅も構わない
※ディケイド激情態と同じく他のライダーにカメンライドせずとも能力が使用でき主役ライダー以外の能力も行使できる模様。
※平成二期のライダーたちの能力も使用可能。
※龍騎の力でミラーワールドを移動しています


【仮面ライダーディエンド@仮面ライダーディケイド】
【状態】健康、強化状態、意思なし。
【装備】ディエンドライバー@仮面ライダーディケイド、カードケース。
【道具】不明
【思考】基本:シャドウであった者の命に従う。
1:今はダークディケイドの命に従う。


【風鳴弦十郎@戦姫絶唱シンフォギア】
【状態】健康、強化状態、ダークキバに変身状態、意思なし。
【装備】闇のキバの鎧@仮面ライダーキバ、キバットバットⅡ世@仮面ライダーディケイド。
【道具】不明
【思考】基本:シャドウであった者の命に従う。
1:今はダークディケイドの命に従う。
※ダークキバの情報はシャドウであった者からインプットされています。


※召喚された死者は道具扱いの為アナウンスされない。
※死者の装備や道具は回収できません(ナパーム爆弾、モンスターボール、ソウルセイバー・ドラゴンの死骸は別)
最終更新:2018年07月03日 20:40