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紫外線

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紫外線


殷周銅器 前11世紀 高22.2

可視光線下では殆どダメージを受けていないように見えるが、紫外線写真で見ると偽の錆の部分が蛍光を発している。
この部分に大きな破損があり、修復の後を隠すために偽の錆を施したことが分かる。



日焼けの原因となる紫外線も、贋作を暴くのに一役買っている。
紫外線自体は目に見えないけれど、画像のように、偽の部分を明るく照らし出すことが出来るのだ。
今出来の作品に古色を付けたり、大幅な修復の後を隠すために贋作者はしばしば偽のパティナ(錆)を施す。
偽のパティナは金属に化学的処置を加えて発生させることも出来るが、粉末の鉱物で作った方が自然に近く見える。そうして粉末の鉱物で人工のパティナを作り、作品の表面にそれらしく付着させても、接着剤や結合剤の多くは紫外線に照らされると蛍光を発する性質があるので、簡単に確認できるのである。
偽のパティナはX線回折による分析でも判別することが出来る。

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