善悪二元論 (ぜんあくにげんろん)
- 世の中の事象を『善』と『悪』の二つに分類し、自分やその仲間を「善」、それに仇なす者は「悪」とする論法。
- 特にリベラルさんサイドはこの思考に陥っている事が多く、話の通じなさや傲慢さはこの「悪くない我々」vs「あいつら」という図式・思想が根底にあるからと考えられる。
- 反知性主義や陰謀論、ナチズムなどと根っこは同じだが、自他の境界があいまいな多くのリベラルさんサイドにはその自覚は無い。
もう1つはおおまかに言ってトランプ陣営を悪魔化することでの善悪二元論的世界観の蔓延である。世界を善の陣営と悪の陣営に二分して悪に怯えながら善の勝利を盲目的に信じるこの見方は、善人の中にも悪人が住んでいて、悪人も中にも善人が住んでいるというような、複雑怪奇に絡み合って安易に善悪判断など下しようがない現実の人間や社会の様態とは異なる、単純にして空想的な世界を人々に見せてしまう。
反知性主義と重なるこうした世界観はなんらかの運動を行う際には都合のいいもので、SNSを駆使した環境保護アピールや性差別撤廃アピールはトランプの登場以降、アメリカを中心に活発になされるようになったが、同時に善悪二元論はディープステートの言葉に集約されるSNS陰謀論の強力な推進力ともなったのであった。世界には悪の親玉みたいヤツがおり、自分たちはその連中と闘う戦士なのだという確信を得たときに、人は運動に最大の力を注ぎ込めるのである。