石動・光一
種族:人間
年齢:63歳
性別:男
クラス:イノセント、ノーマル
職業:石動カンパニーCEO
誕生日:10月1日
外見:白髪黒眼。ウルフカットにかっちりしたチャコールグレーのスーツ姿を好む。正確性を期す為、腕時計を二つ付ける癖がある。
石動・桜花の息子で
石動・大地の父親。
石動家の現当主で巨大複合企業『
石動カンパニー?』の最高経営責任者。
思想傾向は親人間、反ウィザード、親侵魔、反冥魔という奇妙な物。
コンプレックスや理解の無さから来る物ではなく、自分の孫とそう年の変わらない子供達を戦場に出す事への反発が強い。
現在いるウィザード達に対しても不信感が強く、マジカル・ウォーフェア以前から侵魔側への独自の交渉ルートを構築し、
交渉による調停を試みていたが、冥魔の出現によってその計画は崩壊。以降はイノセントによる冥魔への攻撃を可能とすべく技術開発を急いでいる。
性格は対外的には温和で理性的だが、その実かなりの情熱家。清濁併せ呑む器量は評価できるが慎重に過ぎるという意見もある。
他の旧家に対してその企画力をもって幹事を務めることが多く、石動カンパニーの様々な企業を用いて裏方をほぼ完璧にサポートする。
基本的に自分の家の人間と性格的に合わず、殆ど不仲。妹とは仲が良かったが父親の家業のせいで殺された。
常識を身に付けている数少ない人間の為、孫の
石動・灰と仲が良い。
妻とは政略結婚だった為、ほぼ仮面夫婦だったが妻がウィザード同士の抗争に巻き込まれて死んでからそれなりに思う所があったらしい。
石動流詐術、石動流砂術の師範代であり、有段者である。
1949年、中華人民共和国成立の日に産まれる。
父親の仕事に早期から反発し勉学に励んだ為、早々に寮制の進学校へと進み、以降、殆ど家に寄り付かなかった。
大学進学率一割の当時にしては珍しく旧帝国大学経営学部(東京大学)に進学。
不幸な事にちょうど入学した1967年、全共闘運動が開始し否応無くそれに巻き込まれていく事になる。
元々素質があったのか、立て篭もりによるバリケード封鎖や火炎瓶、コンクリート塊などによる機動隊との戦闘において頭角を現し、
東大紛争
から
東大安田講堂攻防戦
まで駆け抜け、あわや逮捕という所で父の腹心に強制的に救出された。
肝心な所で逃げ出させた父を恨みに思いつつも学生の身分では理想を体現するのは不可能と悟った光一は、大学を卒業後、数年を電気系の大企業で過ごす。
ある程度、まとまった資金を手に入れた所で中国国内の工場を買収し独立。さらに、精密機械の部品と共に銃器の密輸を試みる事によって資本を増大。
海外に工場を置き人件費を削減しながら、製品の質を向上させ国内の電機部門では五本の指に入るほどに成長すると、他企業の買収を開始。
バブルの頃は慎重策を取った為、他企業に後れを取ったがバブル崩壊後は押しも押されぬ巨大企業へと成長させた。
現在は、世界結界の破壊やイノセントの月匣内部への進入装置などの開発にその巨大な財力の一部を傾けている。
昨今のウィザード化、エミュレイター化現象は、国内外に多くの社員を抱える石動カンパニーに大して大きな影響を与えた。
ウィザードの知識を持っている企業の中で、イノセントの割合が9割を越えている特異な企業である以上、
周囲から上ってくる情報により、いち早く異変に気付いた光一であったが、この情報を開示せず絶滅社に情報をリークした。
これによって、無関係を装いながら未覚醒の同調者、エミュレイターをある総合商社に集め、研究を開始した。
その目的は、即ち、同調者による世界珠へのアクセス能力を利用し、世界結界成立以前のウィザードの記憶、能力を研究することで、
世界結界の無効化、弱体化、或いは再展開を目論む事である。
また、これに伴い、捜索線上に現れた先覚者(パスファインダー)の存在の探索も同時に行われている。
尚、この計画は外部には一切伝わっておらず、知っている腹心ですら世界結界の研究としか認識していない。
また、機密保持の為、捜索、研究、隠蔽の各部署にはそれぞれ連携、連絡は無く、全ての情報はトップに直接上がる様になっている。
全ては、
石動・光一の計画であり、影宮との協力以外にも様々な手段を模索しているうちの一つである。
最終更新:2010年07月19日 19:17