執筆時期:2011年11月~2012年2月 著:高宮 毅彦
元々pixivに上げていたもの(現在は公開停止)を一部を改訂してこちらに公開。
機会があればそちらで再度公開するかもしれない。
なお、この文章はBW時代に書かれたもの為、現在とはやや異なることに注意されたし。
特別トレイン「ポケモンの能力の仕組み」2号
【0号車 前回までのお話】
▲あらすじ
バトルサブウェイにて定期的に運行される、特別トレイン「能力の仕組み」号。
それは、とある白黒車掌がお客様の為に、「ポケモンの能力」について事細かに解説をするという、何とも不思議なトレイン。
種族値、個体値、努力値、性格、そして能力の計算式の解説を終え、
次は各値について更に詳しく掘り下げる番。
あの温厚なノボリ兄さんが思わず熱く……!?
君は、たった今捕まえたポケモンの個体値を、知りたいか……!
▲作者よりご案内
計算式や、実機での様々な現象を口頭で説明する場面が多くなります。
なるべく分かりやすく解説を行うつもりでいますが、どうしても分かりにくい部分が出てきてしまうかもしれません。
なにとぞご了承頂ければ幸いです。
【1号車 今までのおさらい】
さて、ここで今まで紹介致しました内容について、再度確認を致しましょう。
▲「種族値」
いうなれば「ポケモンの種類ごとの特徴」
▲「個体値」
いうなれば「1匹の素質、才能」
▲「努力値」
いうなれば「どこまで鍛えたか」
▲「性格」
実は「能力の伸びやすさに多大な影響を及ぼしている」
▲「能力の計算式」
▲「HP」
(種族値×2+個体値+努力値÷4)×レベル÷100+レベル+10
▲「攻撃」「防御」「特攻」「特防」「素早さ」
{(種族値×2+個体値+努力値÷4)×レベル÷100+5}×性格補正〔上昇1.1、下降0.9、それ以外は1〕
(但し小数点は「出るたびに全て切り捨て」される)
どれも大変に重要なものでございます。1つとして覚え間違いのなさらぬよう、十分ご注意下さい。
なお「計算式」ですが、実際の所と致しましてはこれを完全に覚えなくてはならない、というわけではございません。
現代のポケモンバトルは大変ハイテクノロジーでございます、ポケモンの能力を計算してくれるツールがいくつもございますので、
もし覚えるのが困難でしたらツールに頼ってしまっても構いません。
そのようなツールにつきましては、ここから先にて詳しくご案内させて頂きます。
もし万が一、再度お勉強をなさりたい、そんなお客様は、
現在トレインが停車しておりますので、反対側のホームに参ります「ライモン中央」行きにお乗換えになり、
再度このトレインへご乗車下さいますよう、お願い申し上げます。
お待たせを致しました、前のトレインただいま発車を致したとの連絡が入りました。
従いましてこのトレインもう間もなくの発車となります。ご乗車になりましてお待ち下さい。
さてここからは、先にご紹介いたしました「能力」を「どのように用いるか」という、応用的なお話をさせて頂きます。
次の停車駅は、「個体値の調べ方」、「個体値の調べ方」でございます。
なおこのトレイン、「個体値の調べ方」にて快速の待ち合わせを行います。その為長時間停車致しますので御了承下さい。
【2号車 「個体値」の調べ方 簡易測定編】
さて、先ほど紹介致しました「個体値」でございますが、バトルを志す方でしたら誰もが気になる値でありますでしょう。
しかしながらいかんせん細かい値でございます。低いレベルですとほぼ判別することができません。
では皆々様は一体どのようにしてらっしゃるのか。それをこちらにて紹介致す次第でございます。
しかしながら独特の工程を必要と致す場合がございます。くれぐれもお体を悪くなさらぬよう、十分ご注意下さい。
さて、皆様がバトルサブウェイを御利用される際、ギアステーション入り口に不思議な青髪の青年がおりますでしょう。
人呼んで「ジャッジさん」といいますその人にございます。
彼に話しかけますと、何と、「手持ちポケモンの個体値」を大まかにですが教えてくれるのでございます!
「大まかに」ですので、詳細までは教えてくれないのですが……。
「ジャッジさん」は次のように判定を行います。
見てみますと「合計」と「最高個体値」どちらも4段階となっております。また、「最高個体値」が2ヶ所以上ある場合、全て教えてくれます。
「合計」につきましては、全て「31」であれば合計「186」ですので、そこから考えますと「121以上」であれば高い、といえるでしょうか。勿論「151以上」であれば文句なしでしょう。
「最高個体値」につきましては、「31」はハッキリと判定してくれるようです。恐らく彼は「31」が好き過ぎてぱっと見ただけですぐ分かるのでしょう。大したものでございます。
ポケモンバトルを志したのであれば、個体値「31」は目指すべき値となります。高くあって欲しい場所に「31」があれば、バトルでの活躍が見込まれるのでございます。
勿論それ以外の個体値もできるだけ高い、もっと言えば全て「31」であって欲しい、そう願うものでございます。
従いまして、強そうなポケモンが手に入りましたらまず「ジャッジさん」に尋ね、個体値を判定して貰うのが流行となっております。
そして「個体値の合計」と「『31』の個数と位置」とでそのポケモンの大体の強さが分かりますので、これによってポケモン達を「選別」して、別の方法にて更に詳しく調べるのでございます。
ポケモントレーナーは本当に一日にして成らず、というわけでございます……。
尚この「ジャッジさん」は、イッシュ内のレシラムゼクロム騒動が決着した後にサブウェイに来訪されるとのことですので、まずは騒動を決着させることをお勧め致します。
【3号車 「個体値」の調べ方 自力測定編】
さて、ジャッジさんですと本当に大雑把にしか測定してはくれません。
更に詳細に測定するには、「実際の能力から個体値を測定する」しかございません。その手段を幾つか紹介致します。
とはいいましても、幾つか注意点がございます。
まず、実際の能力から「個体値」を測定する場合、「努力値が入っていない」状態でないと、うまく測定することができません。
具体的に申しますと「一度も戦闘を経験していない」か、「タウリン等のアイテムを投与されていない」ポケモンでないといけない、ということでございます。
(どのくらい戦闘を重ねたか、幾つアイテムを投与したかを正確に覚えていれば、その分を計算に入れてもよいのですが、
よほど綿密な方でもない限りそこまで覚えているのは困難でしょう……)
努力値がある程度入ってしまったポケモンの個体値をどうしても詳しくお調べになりたい、その場合は努力値を「下げる」しかございません。
下げるアイテムは貴重でございます。手に入る環境にない方は無理をなさらない方がよいでしょう。
次に、レベル100でもない限り、1回能力を入力しただけでは、個体値を詳細まで完璧に測定することはまずできません。
詳細を調べる為にはどのようにすればよいかと申しますと、「レベルを上げる」か、「ドーピングアイテムを使う」ことで、絞り込みを行う必要がございます。
さてここで「どのようにしてレベルを上げればよいのか?」と申しますと、アイテム「ふしぎなアメ」の出番でございます。
このアイテムは「レベルを1上げる」効果しかございません。投与しても努力値は一切入りません。個体値を調べるにはもってこいのアイテムなのでございます!
売り払ってしまった方は今からでも集めておきましょう。
もし「足りない!」という場合、そうですね、低いレベルでしたら「育て屋」に預けてレベルを上げましょう。
「育て屋」も「ふしぎなアメ」同様、努力値は一切入りません。
(余談ですが、わたくしは昔「ふしぎなアメ」を「強く育たないアイテム」であると判断し全て売り払ってしまった覚えがございます。
思えば勿体無いことをしたものでございます……)
また「ドーピングアイテム」ですが、何故これを使用するのかといえば「努力値が必ず10ずつ入るので、変化の度合いが分かりやすい」からでございます。
ツールには必ず「努力値」ないし「ドーピング」の欄がございますので、そちらに投与した数を入れて頂ければ反映されるようになっております。
最後になりますが、
上記のような貴重なアイテムを投与しながら調べるのはもったいない、とお思いのお客様もいらっしゃいますでしょう。
ですが、先にレポートをお書きになり、調べ終わった後でリセットを行うことで、アイテムの消費なく調べることが可能となります。
「調べる前には必ずレポート、調べ終わったら必ずリセット」、これをくれぐれもお忘れにならぬよう、ご注意下さい。
さて、こちらが電脳世界に存在致します個体値の計算ツールにございます。
こちらに測定したいポケモンとレベル、そして能力を入れますことで、個体値が分かるようになっております。
ある程度高いレベルのポケモンですと、このままツールに入力致しまして、レベルを上げるか、ドーピングアイテムをお使いになって絞り込むことで、
「個体値」が詳しく分かるようになっております。
しかしながら、これらのツールに、例えばタマゴから孵ったばかりのレベルの低いポケモンの能力を入れても、うまく測定することはできません。
何故なら個体値の差の幅が小さすぎる為に「同じ能力値」になってしまう場合が多いのです。
ではそのようなポケモンはどのようにすれば測ることができるのかを、これより先にて紹介致します。
まず1つ手軽なものと致しましては、トライアルハウスに持ち込んで頂き、バトルの最中に測定する、という方法がございます。
トライアルハウスは全てのポケモンが「レベル50」となりますので、戦闘中にステータスをご覧頂き、値を入力することで測ることが可能となっております。
とはいいましても、事前に測定したいポケモンの「性格」を覚えておりませんとうまく測定することができませんのでご注意下さい。
(ステータス画面では性格を表示してはくれません。能力値だけ表示されるようになっております)
また、5戦必ず行いますので多少なりとも時間がかかってしまいます。その点もご注意下さい。
レベル50ですので、そうですね、候補が2つ(場合によっては4つ)ほど出ますでしょうか。
詳細が分からずとも外観は分かりますので、素早く確認するには便利でしょう。
しかしながら、同じ種類のポケモンを連れてくることは出来ませんので、数匹ほどまとめて測定を行いたい場合時間がかかってしまいます。その点はご了承下さい。
また、トライアルハウスでなくとも、こちらバトルサブウェイに持ち込んで頂いても測定は可能でございます。ございますが、
事前にセーブする必要がございますのでいささか面倒かと思われます。
加えて、測定直後にバトルを降参して頂ければそのまま下車して頂くだけですので構いませんが、
もし強制的に電源を落とした場合、「バトル中の故意の逃亡行為」とみなしギアステーションまで直ちに!直ちに!!連れ戻させて頂きますので、ご覚悟下さいまし……!
(困ったことに最近そのようなお客様が増えております。仕方のないことではございますが……
なお、対人戦でそのような行為をなさることのないよう、皆様マナーを守って楽しくバトルを行いましょう)
あとはそうですね、「ソフト2個、DS2台以上でないと行うことができない測定方法」がございます。
簡単に申し上げますと通信対戦でございます。
「IR」を利用したワイヤレス対戦であれば、全てのポケモンがレベル50となりますので、これを利用して調べることができます。
これでしたらポケモンの数の制限はございませんので、いくらか楽かと存じます。
残念ながらWi-Fi通信を利用しての対戦は、「レベル49以下はそのまま」となりますので、そちらを利用して測定することはできません。ご了承下さい。
また「ハイリンク」といいまして、イッシュの中央にございます不思議な空間ですが、
こちらのミッションに「レベル100でバトル」というものがございます。
こちらを利用されますと、何と一時的にレベル100に引き上げられるので、測定が容易に行えるのでございます!
レベル100ですので測定漏れもほぼございません。
……とはいいましても、測ることのできるポケモンは一度に2匹で、また1ターンの制限時間も30秒と大変に短くなっております。
そもそもミッションが出現するまでが大変な苦行ですので、このような方法もあるということだけ覚えて頂ければと存じます。
【4号車 「個体値」の調べ方 レベル25測定編】
さて、レベルが低いポケモンの個体値を知りたい場合、上記の測定方法ですと、レベル100での測定を除きましては、全ての個体値を確定させることはできません。
ではもし、「レベルが低いポケモンの個体値を全て知りたい」とお考えになった場合、どうしたらよいのか。
先ほど申し上げました通り、「レベルが低いポケモンではうまく個体値を測定することができません」。
従いまして「ある程度のレベル」でないと、自らの手で測ることはできません。
ではどのようなレベルであればよいのか?と申し上げますと、「25」でございます。
どのようなポケモンであれ、どのような個体値であれ、「レベル25」に達していれば、全て調べることが可能となっております。
ですので、例えばタマゴから孵ったばかりの低いレベルのポケモンでありましても、このレベルまで上げると調べることが可能なのでございます。
測定にあたり準備するものと致しましては、まず先ほども申し上げました通り「ふしぎなアメ」と「ドーピングアイテム」でございます。
「ふしぎなアメ」は、レベル25まで上げますので最大で24個必要となります。もしご用意できない場合は一旦「育て屋」に預けてレベルをある程度上げるとよいでしょう。
「ドーピングアイテム」は基本2~3個、最大で7個必要となります。
(通常ですと2個ないし3個で調べることができますが、性格によって下がっている能力の場合最大で7個必要になるケースが存在致します)
以上をご用意頂ければ、レベル1のポケモンであっても、多少時間はかかりますが個体値を全て細かく測定することが可能でございます。
さて、レベル25にてどのように測定することができるのか。実際に測定してみることに致しましょう。
先ほど「レベル25にするとよい」と申し上げましたが、必ずこのレベルで入手できるポケモンがございます。
そうです、各種「カセキ」を復元させたポケモンでございます。
「ふしぎなアメ」がご用意できない方もいらっしゃるでしょうので、このカセキから復元されたポケモンの個体値を測定することに致しましょう。
さて、こちらにございます「ハネのカセキ」を復元致しました所、次のようなアーケンが手に入りました。
性格:のんき
個性:きがつよい
能力:HP63-攻撃63-防御31-特攻42-特防33-素早さ37
このアーケンの個体値を、早速調べてみることに致しましょう。
上記のツールのうち、この25での測定に適したツールはと申し上げますと、
こちらの2つでしょうか。
今回はこのうち「その1」を使うことに致しましょう。「個体値くんD風」のモードを使いますとレベル25での測定が容易に可能となっております。
さて、先ほどのアーケンの能力と、性格、個性をツールに入力致しますと、このような結果が弾き出されました。
個体値:HP2~5-攻撃8~11-防御6~9-特攻0~3-特防25-素早さ8~11
個性が「きがつよい」ですので、「特防」の個体値が最も高く、かつ「5の倍数」であることから、
「特防」の個体値は「25」で確定したようです。
この状態から、まだ分からない能力にドーピングアイテムをそれぞれ1つずつ投与して、再度測定を致します。
ここですと「特防」以外が不確定なですので、「マックスアップ」「タウリン」「ブロムヘキシン」「リゾチウム」「インドメタシン」を各1個投与致します。
すると、このような能力になりました。
能力:HP64-攻撃64-防御31-特攻43-(特防33)-素早さ37
これを再度、先ほどのツールに入力致しますと、次のような結果が弾き出されます。
個体値:HP4~5-攻撃10~11-防御6~7-特攻2~3-特防25-素早さ8~9
更にもう1つずつドーピングの薬を与えますと、次のような能力になりました。
能力:HP65-攻撃65-防御33-特攻43-(特防33)-素早さ38
これをツールに入力致しますと、次のような結果が弾き出されます。
個体値:HP5-攻撃11-防御6~7-特攻2-特防25-素早さ8~9
おっと、「HP」と「攻撃」と「特攻」が確定したようですね。この3つにつきましてはこれ以上ドーピングの必要はございません。
残ります「防御」と「素早さ」を測定する為に、「ブロムヘキシン」と「インドメタシン」を更に1つずつ投与してみましょう。
すると、次のような能力になりました。
能力:(HP65)-(攻撃65)-防御34-(特攻43)-(特防33)-素早さ39
これをツールに入力致しますと、次のような結果が弾き出されます。
個体値:HP5-攻撃11-防御7-特攻2-特防25-素早さ9
おお、どうやら全て特定できたようですね。
さて、個体値の特定が完了致しました。このアーケンの個体値は以下のようになります。
HP5-攻撃11-防御7-特攻2-特防25-素早さ9
このように、レベル25の時にドーピングアイテムとツールを駆使することにより、個体値を全て特定することが可能となっております。
もちろん、今行いました測定方法は「四則演算」ですので、お客様ご自身の手でも計算自体は可能でございますが、「能力の計算式」でお話致しました通り、ポケモンの能力は「端数が出る度に切り捨て」となっております。
こちらを一々直していかねばなりませんので、お勧めは致しません……。
さて、望みのポケモンの個体値を調べることはできましたでしょうか?
「測定の基本は努力値0 『飴』と『薬』は貯蓄せよ リセット励行事故防止」
以上をしっかり覚えて頂ければ、調べる上でのミスはなくなるでしょう。
以上を踏まえますと、
「ジャッジさん」→「バトル検定もしくはサブウェイ」→ツールで判定
個体値測定はこの順番で行うのが恐らく効率的かと思われます。
いずれに致しましても、ポケモンを見ただけで個体値が分かるというジャッジさんは「とんでもない個体値マニア」であることがよくお分かり頂けるでしょう……。
お待たせを致しました、当トレイン間もなくの発車となります。ご乗車になりましてお待ち下さい。
次の停車駅は「努力値の稼ぎ方」、「努力値の稼ぎ方」でございます。
【5号車 「努力値」の稼ぎ方 その1】
さて、こちらも先ほど紹介いたしました「努力値」ですが、こちらは一体どのようにすれば効率よく得ることができるのでしょうか?
それをこちらにて紹介させて頂きます。
その前に、努力値について簡単なおさらいを行いましょう。
努力値は、ポケモンを倒した時に、「倒されたポケモンに応じて」倒したメンバー全員が等しく貰うことが出来ます。
勿論「がくしゅうそうち」を持たせたポケモンも貰うことが出来ます。
但し経験値と異なり「倒すメンバーが多くなることによって軽減されることはございません」。
また「倒されたポケモンのレベルによって努力値が変化することもございません」。
例えば、ミネズミを手持ちの3匹で倒し、控えに「がくしゅうそうち」を持たせたポケモンがいた場合、
手持ちの3匹と「がくしゅうそうち」を持たせていた控え1匹の、計4匹に「攻撃」の努力値が「1」入ります。
また、1つの能力につき「255」、1匹全体では「510」までしか努力値を入れることができません。
加えて、努力値は「4」ごとに能力に反映されますので、「255」まで入れることができますが、能力に実際に反映されますのは「252」までとなります。
「510」も同様で、実際に反映されますのは「508」まででございます。残りの「2」はどんなに頑張っても反映されることはありません。
努力値を「510」入れ終わったならば、ソウリュウシティのポケモンセンター裏にございます民家の女性に、そのポケモンをパーティの先頭にして話しかけてみましょう。
そうしますと、「ものすごく がんばったのね!」とおっしゃっていただけます。
この「ソウリュウシティの民家の女性に上記の台詞を言われること」が「努力値が上限まで達した証」となりますので、覚えておくとよいでしょう。
なお509以下ですと「まだまだ がんばれるって かんじね」としかおっしゃってくれません。こちらも合わせて覚えておくとよいでしょう。
さて、まずは「どの努力値をどこまで伸ばすか」を決めましょう。
お好きな所を伸ばすことができますが、ある程度のルールといいますか、「皆々様が育成の際に考えていること」がいくつかございます。
「努力値」にてお話致しましたが、どの能力を伸ばすかを考える際に、「そのポケモンの能力的な長所を鍛える」のが基本でございます。
シャンデラですと特攻、ドリュウズですと攻撃にまずは努力値を入れてしまいましょう。
その次は「2番目に高い場所」と言いたい所ですが、こちらにつきましてはお好きな場所を鍛えてしまって構いません。
といいますのも「用途」により変化する為でございます。詳しいお話につきましては後述致します。
さてここで、2つの能力に「252」ずつ入れた場合、余りは「508-504=4」でございます。ですので、残りの「4」をもう1つ別の能力に入れましょう。
このように、最初は分かりやすく「2箇所を最大にし、残った4をお好きな所に入れる」という努力値の振り方を行いましょう。
つまりは3箇所に「252、252、4」と振り分ける方法でございます。
この「252、252、4」が、ポケモンの努力値配分の基礎基本となります。
さて、小難しいお話はひとまず置いておきまして、実際に努力値を「稼いで」みることに致しましょう。
(ポケモンバトルを志す方の俗語と致しまして、努力値を入れることを「稼ぐ」と表現することが多々ございます。覚えておくとよいでしょう)
各能力の「努力値」は、それぞれ稼ぎやすい場所がございます。
▲HP
セッカシティ水上:マッギョ(HP+2)
ホドモエの跳ね橋:コアルヒー(HP+1)
▲攻撃
1番道路:ミネズミ、ヨーテリー(どちらも攻撃+1)
▲防御
ヤグルマの森:クルミル、フシデ(どちらも防御+1)
▲特攻
タワーオブヘブン:ヒトモシ(特攻+1)
▲特防
ホドモエシティ水上:プルリル(特防+1)
▲素早さ
サンヨウシティ水上、3番道路水上:バスラオ(素早さ+2)
ちかすいみゃくのあな:コロモリ(素早さ+1)
上記に示しました場所は、これらのポケモン達の出現率が高いので、該当能力の努力値を稼ぐのに適しております。
これらの場所に行きまして、例えば「攻撃」の努力値を252まで稼ぐのであれば、1番道路に行きまして、ミネズミとヨーテリーを252匹倒せばよいのですが……
252匹も倒すのは非常に時間がかかってしまいます。途中で数え間違えてしまうかも知れません。
従いまして、「時短!」ではないですが、効率よく努力値を稼ぐ方法を、いくつか紹介致しましょう。
【6号車 「努力値」の稼ぎ方 その2】
さて、先ほど申し上げました「努力値を効率よく稼ぐ」方法ですが、いくつかございます。
まずは「ドーピングアイテム」でございます。
先に解説致しました通り、1つにつき「10」の努力値を入れることができ、「100」ぴったりになったらそれ以上投与することは出来ません。
これらのアイテムを努力値を稼ぎたいポケモンに集中的に投与することによりまして、大幅な時間短縮となります。
例えば「攻撃」の努力値を「252」を稼ぐ場合ですと、「タウリン」を10個与えることで事前に「攻撃」の努力値が「100」入ることとなり、
戦闘によって稼がなくてはいけない分、つまりはミネズミやヨーテリーを倒す回数を「252-100=152」にまで減らすことが可能となります。
大変に効率がよい代物ですので、事前に投与することを強くお勧め致します。
多少高価ですが買えないものではございません。四天王を何回も倒すなりしてお金を沢山稼ぐとよいでしょう。
尚、ライモンの東西に架かります橋にて手に入ります各種「ハネ」でございますが、こちらは入手性能が悪く「1」ずつしか稼げません。
おまけ程度に考えて頂ければ結構です。
なお、これらのアイテムは「戦闘外」に事前に与えるものですので、ここから先の「戦闘中に効果のある」アイテムとは効果が重複致しません。御了承下さいませ。
続きましては「きょうせいギプス」でございます。
こちらのアイテムをポケモンに持たせることによりまして、何と「戦闘した際に獲得できる努力値」を「2倍」にすることが出来るのでございます!
つまりはミネズミを1匹倒しますと「攻撃」の努力値が「1」ではなく「2」入る計算となります。
少ない努力値ですとあまり差を感じませんが、倒せば倒すほどその差は大きくなって参ります。
例えば前述のように「攻撃」の努力値を「252」稼ぎたいという場合、
事前に「タウリン」によってまず「100」を稼ぎ、残りの「152」の分を「きょうせいギプス」を持たせて倒すことにより、
戦闘1回当たり「2」の「攻撃」努力値を稼ぐことになりますので、
ミネズミやヨーテリーを倒す回数を「152/2=76」にまで減らすことが可能となります。
更には「ポケルス」でございます。
こちら、ポケモンが戦っておりますと「戦闘終了後にたまにくっついていることがある」というウイルスでございますが、
このウイルス、「ポケモンがよく育つ」といいますが具体的にどのようになるのかと申し上げますと、
「きょうせいギプス」と同じ効果、つまり、「戦闘した際に獲得できる努力値」が「2倍」になるのでございます!
「きょうせいギプス」とは異なり戦闘中の「素早さ」が下がる等のデメリットはございません。
因みにこのポケルスにつきまして、その仕組みをここでご説明致しますと、
1匹が感染した状態で戦闘を行いますと(逃げても構いません)、ポケルスが周りのポケモンに感染することがございます。
ポケルスを持ったポケモンを手持ちに入れて、戦闘後に逃げる、これを繰り返すことで、手持ちのポケモン全てにポケルスを移すことが可能となり、
これによってより多くのポケモン達が育てやすくなるのでございます!
また、ポケルスは数日間手持ちに入れておりますと消え、抗体だけが残ってしまいますが、
一度感染すると「永久的に獲得できる努力値が2倍になる」という代物ですので、問題はございません。
しかしながら、持っております全てのポケモンのポケルスが消えてしまいますと、自らの手では二度と感染させることはできません。
ボックスに預けてしまえば消えることはございませんので、ポケルスに感染させた状態のポケモンを1匹は残しておきましょう。
勿論こちらは「きょうせいギプス」との併用が可能となっておりまして、
前述の「攻撃」の努力値を「252」稼ぎたいという場合、
事前に「タウリン」によってまず「100」を稼ぎ、残りの「152」の分を「ポケルス」に感染させた状態で「きょうせいギプス」を持たせて倒すことにより、
戦闘1回当たり「4」の「攻撃」努力値を稼ぐことになりますので、
ミネズミやヨーテリーを倒す回数を「152/4=38」にまで減らすことが可能となります。
最後に「パワーシリーズ」という類のアイテムがございます。
「パワーウエイト」「パワーリスト」「パワーベルト」「パワーレンズ」「パワーバンド」「パワーアンクル」という6種類のアイテムでございますが、
こちらをポケモンに持たせますと、ポケモンを倒した際に、
「実際に倒したポケモンとは別に『該当する能力の努力値』を追加で『+4』も貰うことができる」というアイテムでございます。
それぞれ「HP」「攻撃」「防御」「特攻」「特防」「素早さ」の努力値を追加で貰うことができ、更には「ポケルス」との併用が可能でございます。
具体的にどのようになるのかと申しますと、
例えば「攻撃」の努力値が新たに加わります「パワーリスト」を持たせて、「攻撃」に「+1」の努力値が貰えますミネズミを倒した場合、
本来貰えます「攻撃+1」に「攻撃+4」が加わり、合計で「攻撃+5」の努力値を貰うことができるのです。
また、同じく「パワーリスト」を持たせて、今度は「素早さ」に「+2」の努力値が貰えますバスラオを倒した場合、
本来もらえます「素早さ+2」に「攻撃+4」が加わり、1回戦闘しただけで「素早さ+2、攻撃+4」と、2ヶ所に多くの努力値を獲得することができるようになるのです。
勿論これらは、ポケルスに感染させた状態で倒しますと、全て「2倍」となります。
これによりまして、前述の「攻撃」の努力値を「252」稼ぎたいという場合、
事前に「タウリン」によってまず「100」を稼ぎ、残りの「152」の分を「ポケルス」に感染させた状態で「パワーリスト」を持たせて倒すことにより、
戦闘1回当たり「10」の「攻撃」努力値を稼ぐことになりますので、ミネズミやヨーテリーを倒す回数を「152/10=15.2→16」にまで減らすことが可能となります。
(と言いましても、最後の「2」に関しましては「パワーリスト」を外さないとオーバーしてしまいます。ご注意下さい)
最短で僅か16回の戦闘であっと言う間に努力値「252」まで到達することができてしまうのですから、とんでもないものでございます。
ここまで便利なアイテムでございますが、最大の問題点がございます。
何と何と、入手方法が「バトルポイントとの引き換えのみ」かつ、「16BPが必要」となっております。
つまりは、我々サブウェイマスターに一度でも勝利しなくては、手に入れることは難しくなっております。
シングルトレイン、ダブルトレイン、マルチトレインの1号2号が3BPずつ、最終電車3号が10BPですので合計が16となります。
つまりは、わたくしかクダリを倒しますことで、ちょうど上記のアイテムが1つ手に入るという計算になるでしょう。
ある程度育ったポケモンをお持ちであれば、そちらをお使いいただきますことでシングルトレインくらいでしたら勝ち進むことは出来ますでしょう。
ですのでどんどん挑戦しに来て頂きたく存じますが、勿論我々は簡単には勝たせませんので、どうかご覚悟をよろしくお願い申し上げます……!
さて、以上のような様々な条件にて、例えば「攻撃」に努力値「252」を振りたいと思い立った場合、
各ポケモン達を何回倒さなければならないかの比較がこちらでございます。
見てみますとドーピングアイテムだけでも随分と軽減されますね。しかしながら152回はまだまだ多いです。
「きょうせいギプス」ですと76回ですので、多少なりとも楽になりますでしょう。
【7号車 「努力値」の稼ぎ方 その3】
さて、以上を踏まえまして、「努力値」を実際にどのように稼いだらよいのかと申し上げますと、
以下の手順を踏むことで効率よく行えるでしょう。
▲主な手順
1.「必要なだけ(100以上なら100)ドーピング」
2.手持ちのアイテムとポケルスの有無を確認
3.どのポケモンを倒すかの決定
4.残りの努力値から倒す必要のあるポケモンの数を逆算
5.必要なだけバトル
6.終わったらソウリュウの女性に確認
具体的に申し上げますと、そうですね、「きょうせいギプス」くらいでしたら必ず手に入るでしょうので、
「攻撃」と「素早さ」に「252」、「HP」に「4」の努力値を入れたい、というような場合、次のような手順を踏むと効率よく稼ぐことが出来ます。
まず「タウリン」と「インドメタシン」をそれぞれ10個ずつ与えます。
次に「きょうせいギプス」を持たせまして、まずはミネズミ、ヨーテリーを76匹倒します。
続いてバスラオを38匹倒します。こちらは「素早さ+2」ですので上記の半分で大丈夫でございます。お間違えのないようご注意下さい。
最後にマッギョを1匹倒しますと、終点に到着致します。
(さて、これで「508」稼ぎ終わったのですが、先程も申し上げました通り「508」ではソウリュウの女性は「まだまだ がんばれるって かんじね」としかおっしゃってくれません。
このままでも能力的には問題ありませんが、どうしても気になるのであれば、適当に2匹ほど倒してしまいましょう。
こうしますことで「510」となりますので「ものすごく がんばったね!」とおっしゃってくれるようになります)
このように、「必要な努力値」と「倒した時に貰える努力値」と「便利なアイテム」とを駆使しまして、
倒すべきポケモンの数を減らしながら倒して行く、というのが「努力値を稼ぐ」コツでございます。
最後になりましたが、努力値を稼ぐ際は、お友達等にお願い致しまして、出来る限り「ポケルス」は入手して下さいますよう、お願い申し上げます。
76回はまだ少ない方ですがそれなりの時間がかかります。なるべくその半分、38匹くらいにした方が、ミスも少ないでしょう。
勿論「パワーシリーズ」のアイテムが最も効率の良いことに変わりはございません。バトルサブウェイのシングルトレインへの挑戦、是非、是非お待ちしております!
……宣伝になってしまいました、申し訳ございません。
さて、以上を踏まえました上で、ポケモンバトルを志す方達が実際に行っております、「ポケモン育成の手順」を、紹介することに致しましょう。
次の停車駅は、「育成基礎 下準備編」でございます。
最終更新:2016年02月14日 18:43