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テラレイドバトル研究室

第9世代『ポケモンSV』のテラレイドバトル、特に★5、★6、★7のレイドを研究する項目。

目次

攻略の心得

総括

テラレイドバトルの何が難しいか。一言で言えば「相手が持つ異常な耐久力」に尽きる。
単純に相手のレベルが高いこともそうだが、それに加えて、
  1. 通常の25倍(最大)のHP
  2. ある程度削ると展開されるバリア
の2つが大きな壁として立ちはだかる。

★5や★6は、相手によっては実に約8000ものHPを削らないといけなくなる。普通に攻撃しているだけでは息切れして負けてしまう。
しかもバリアを貼られるとダメージが何と8割カット。親に分捕られるお年玉か何かか。

このため、テラレイドバトル専用の戦い方を考える必要がある。

攻略の基本方針

1.バフ・デバフを活用する

自身の能力強化(以下バフ)や相手の能力低下(以下デバフ)を使えば、有利にバトルを進めることができる。
自身の攻撃バフ(つるぎのまいなど)や相手の防御デバフ(いやなおとなど)を使えば、与えるダメージが増えるので、膨大なHPを削りやすくなる。
自身の防御バフ(てっぺきなど)や相手の攻撃デバフ(あまえるなど)を使えば、受けるダメージが減るので、長丁場になっても安心して戦える。

「バフ・デバフ」はテラレイドバトル攻略必須要素で、これがないと★6はおろか★5でも勝つことは難しい。イベントレイドの★7など最早お話にならない。
要するに「脳筋フルアタはお帰りください」の世界である。小学生にちっとも優しくない。本当に子供向けのゲームか?

2.ひんしにならないようにする

ひんしになると、ペナルティとして制限時間が60秒削れてしまい、さらに復活まで(5×ひんし回数)秒かかる。テラスタルしていた場合はバトルが終わるまで二度とテラスタルできない
どう考えてもデメリットしかないので、HPをきちんと回復できるようにするのがよい。

全員のHPをランダムで回復する「いやしのエール」は3回までしか使えないので、攻撃しながら相手のHPを吸収する技や、自分のHPを回復する技を覚えられるなら、是非使いたい。
それらの技がないポケモンでも、「かいがらのすず」を持たせれば攻撃とともに大回復ができるのでおすすめ。
……一応、ひんし状態を逆手に取る方法があるにはあるが、上級者向けなので下手に手を出さないように。

また、育成方針についても「HP・ぼうぎょ・とくぼう」のどれかを必ず伸ばすように育てるのがよく、逆にすばやさはあまり伸ばさない。
かのガブリアスですら「こうげき252-ぼうぎょ252-とくこう以外の任意の場所に6」という冗談みたいな育成をなされるのが普通になっている。

ちなみに、NPCがひんしになっても特にペナルティはない。

3.テラスタルを活用する

難易度にもよるが、テラスタルした状態でテラスタイプと一致した技を使うと、バリアに対するダメージがテラスタルなしで同じ技を使ったときの約5倍(一致補正含む)になる。
当然テラスタルしない手はないが、バトル開始時には使えず、相手に3回攻撃してエネルギーをチャージしないと使うことができない。技が外れてもカウントされない。
しかも高難易度だとチャージを回収することがある。
チャージ3回、フリーエントリー、ノーオプションバトルではない。

前述の通り、テラスタルした状態でひんしになってしまうと、そのバトルでは二度とテラスタル出来なくなる
だが意外にも、ひんしになってもチャージが失われることはない。このあたりはまだ良心的。
このため、ひんし寸前でテラスタルして無駄になるくらいなら、一度倒された方がクリアできる確率が上がる。

テラスタルした状態では本来軽減できるはずの技が弱点になってしまうなど、デメリットも相応にあるので、なるべく早期決着を心がけたい。
また、野生のテラスタルポケモンはイーブイ進化系列を除いてレイドに参加させるべきではない。基本的に自身のタイプと同じタイプがテラスタイプであることが望ましいからだ。
  • かつて行われたゲッコウガのイベントレイドにて、オージャの湖で手に入る野生のテラスタルヤドランがくさタイプだったせいで、ゲッコウガ相手にテラスタルをしてゴミ投げや凍結光線を食らって討ち死にした例が数多く報告されている。

4.左上を見る

初心者が見落としがちなのが、左上に表示されるポケモン達の情報
ここで大まかなHP、ひんしを含む状態異常、使った技を確認することができる。
ソロではあまり気にする必要はないが、野良レイドではこれを見ないと適切な行動が取りづらい。
例えば味方が「アシッドボム」や「いやなおと」を使っているのに気づかず「クリアスモッグ」を使ってしまうと、本人はその気がないのに味方からは利敵行為と認定されてしまう。左上を見て「アシッドボム」や「いやなおと」を使っていることが確認できれば、これを打ち消してしまう「クリアスモッグ」はこの場面では使ってはいけない技だと分かるようになる。

挑戦形態の違い

一口にテラレイドバトルと言っても、挑戦形態は3つある。
自分がどの形態で挑むことが多いかを念頭に入れておくとよい。

1.ソロ

自分だけがプレイアブルの状態でレイドに挑むことをさす。
攻撃・回復・強化などを自分一人で行う必要があるため、おのずと長期戦になる。技スペースも不足しがち。
NPCの引きにも左右され、たとえば特性「まけんき」持ち相手に特性「いかく」が3匹出てくるなどすると、よほどのことがない限り絶対に勝てない。バリア相手にお構いなく変化技を使ってしまうので後半戦はほぼ役に立たない。
ただ、NPCは初手に必ず「ガッチリぼうぎょ」を使ってくれる他、状態異常や能力低下を使ってくれることもあるため、全く役に立たないわけではない。
また、ソロに限り逃げられる。相手の特性などの情報を確認してから逃げて対策ポケモンでもう一度挑むこともできる。

2.連携マルチ

合言葉を知っている人と集まってレイドに挑むことをさす。
役割を完全に分担できるため、たとえ2人だけだとしても1人で挑むより格段に楽になる。
恐らく公式が想定しうる攻略方法はこの形態だと思われる。
NPCでないトレーナーのポケモンがひんしになるとペナルティがかかることはお忘れなく。

基本はバフデバフを重ねてフルパワーで相手のHPをゴッソリ削り取る、俗に言うワンパン戦術が採用される。
これに快感を覚えると抜け出せなくなるが、ここでできるからといって下記野良マルチで迂闊にやろうとしないように。

なに、相手がいない?であれば金の力でもう1人分のデータを錬成頑張って知り合いに布教しよう。

3.野良マルチ

オンラインで世界中の誰かとレイドに挑むことをさす。
マルチはマルチなのだが、誰がどの役割を担当するのか判別がつかない。全員アタッカーならまだ何とかなるが全員サポーターだと目も当てられない。
おまけにレイドの攻略法をよく知らないトレーナーがレベルが高いだけのレイド適性0ポケモン(さいきょうリザードンとか)を引き連れてくる可能性すらある。そういうポケモンがひんしになっても同じようにペナルティがかかるので、攻略は困難を極める。
よほど噛み合わない限りワンパン戦術などまず不可能。じっくり腰を据えてひんしにならないように戦うしかない(それでも簡単に瓦解しかねないが)。
頼れるのはほぼ己のカンのみ。負けてもともとのつもりで、味方が華麗な動きをしたら心の中で拍手を送ってあげよう。

育成

隠れ特性が必要な場合や、野生で出ないポケモンを除いて、レイド用のポケモンを孵化で手に入れようとしない方が良い
テラスタイプは元のタイプのどちらかでよく、個体値や性格は金で買える(変える)。個体値0などまず必要ない。遺伝技は「遺伝技 ものまねハーブ」でググれば分かる。
また、レベル100が大前提なので、1から100まで上げるより野生のレベル30〜40くらいから100まで上げるほうがアイテムの節約になる。

問題は、始めたての頃に「けいけんアメを集めるためのけいけんアメがない」状態に陥りやすいことか。
少なくともクリアまでにコライドン・ミライドンのレベル上げに使う分は残しておくとよい。
サンドウィッチによるラッキー狩りにも何回かお世話になるだろう。

選出

「弱点が突けるポケモン」よりも、「弱点を突かれないポケモン」を優先した方がよい。

たとえばノーマルテラスタルのレイドがあったとする。こちらは弱点が突けるかくとうタイプを出したくなるだろう。
だがそのノーマルタイプがエーフィだったとしたらどうなるか。こちらも弱点を突けるが、相手もこちらの弱点を突けてしまう。
最初に言った通り相手のHPは通常の20倍以上である。互いに互いの弱点を突ける状態なら当然こちらが根負けするだろう。

ではこのレイドでは何タイプが正解なのか?
エーフィは元がエスパータイプである。エスパータイプの技が今一つ以下になるのはエスパー・あく・はがねの3タイプ
よって、この3タイプが正解、さらに言えばエスパーが無効でノーマルにも技が通るあくタイプが最もよいという結論になる。


このように、相手の使う技に弱点を突かれないポケモン(できれば今一つ以下にできるポケモン)を選出するのが攻略で最も重要になる。
最終更新:2023年08月04日 12:43