リーゼリット

【表記】リズ
【俗称】
【種族】ホムンクルス
【備考】
【切札】

【設定】

Q:リズが腕相撲をした場合、「Fate」世界では何番目ぐらいの強さでしょうか?
A:リズの腕相撲は・・・・・・ライダー(怪力使用)と互角、ぐらいかな?能力値的にはB-ぐらい。

「ですから年齢の概念などないと言ったでしょう。
 私たちは永遠に貴方たちより年上ですし、年下でもあるのです。
 完璧なホムンクルスとは人の手によって作られた自然の触覚なのです。この星に緑がある限り、大気に魔力(マナ)が満ちている限り、寿命を迎える事はありません」
「うわ。それって不老不死……?」
「残念ながら破壊されれば消えます。寿命の概念が貴方たちより強いかわりに、生命としての強さは大きく劣るのが私たちです。
 ……それを克服したのがリーゼリットなのですが……彼女は、お嬢様に同調しすぎています。お嬢様がその生命活動を停止すれば、リーゼリットも同じように停止するでしょう」

「リーゼリットの主武装(えもの)“ハルバート”。
 RPGでもおなじみの斧付きの長槍ね。
 こういう変テコウェポンの解説はアンタにゆずるわ」
「いいだろう、引き受けた―――」
「斧槍“ハルバート”は見ての通り、突く・斬る・叩くの機能が考えられるが、その性能は通常の槍・剣・斧に比べれば大きく劣る」
「この武器は、相手の姿勢を崩し、もっぱら転倒を誘う(・・・・・・・・・)ことに特化している。要は、とどめを刺せる状態を作り出そうとするものだ」
「刃先の形状によっては、馬上の敵を引きずり落とすにも向く。その用途においては本来、扱いやすい武器なのだが―――」
「しかしこのハルバートは度を超えている。
 第一に、人間が振り回せる重量ではない。まさに人外の武器だ」
「理性的なサーヴァントが手にしたならば、非合理と判断し、すぐに放棄するだろう。徒手空拳で戦ったほうがまし(・・)だ」
「だが、これを握るのは、アインツベルンの人造人形(ホムンクルス)なのだ」
「彼らは疲労を知らず、膂力はサーヴァントに匹敵する。いや、単純な比較では凌駕するだろう……しかしその脅威はまた別のものだな。話を武装に戻そう」
「一見、この斧槍は城間(しろま)を飾るアンティークを模しているようだが、アインツベルンの最新の技術が用いられているのは間違いない」
「さまざまな魔術特性も付与されているのも無論だ。
 ことに彼ら人造人形が、様々な武器、あるいは宝具を持つ相手と対峙する可能性を考えたならば―――」
「その武器は切れ味よりも強靱性を、すなわち―――
 打ち合い、しのぎ勝つことに重点をおかれて鍛えられていることだろう。攻めるための防具というわけだ」
「攻める防具とは……まさに矛盾」
「―――うむ。となれば、その素材にふさわしきは戦車の徹甲弾などに使用されるタングステン鋼だが、それよりも優れた金属がある。“レニウム”だ」
「レニウムは、タングステンと比べて、はるかに稀少で高価だが、この際それは問題となるまい」
「“ライン河”の名に由来するという、この金属を主体とする合金はタングステンの強靱を上回る。バランスを度外視した人工人形には、まさにうってつけだ」
「……そんなに重いの?」
「とてつもなく。
 比重は実に鉄の3倍だ。鉛や黄金よりも重い―――」
「そんな白兵武器の打撃を想像できるか?
 いや出来まい。敵の判断を誤らせるには、それのみでも十分だ」
「一見華奢にも映る人造人形が、人類の戦史にない未知の武具をふるう。これがいかに恐怖を駆り立てるか―――」
「まるで……たった今、果たし合いを済ませてきたかのように語るのね」
「…………いや」
「そういう武器があったら夢がある……
 と心を遊ばせてみたまでだ」

 階段へ走りながら、替えの革手袋を装着する。
 ここは敵陣、いつ凶刃が降ってきてもおかしくはなく、
 敵は、いかなる方角からでも襲ってくる……!
 振り下ろされたのは、時代錯誤な長柄武器。
 ハルバート。
 聖堂教会の騎士団でも廃(すた)れつつあるその凶器を、後ろに跳び退いてやりすごす。
 四十キロを越える凶器を軽々と―――いや、重さを感じていないように扱う不器用さ。
 間違いない、アレは戦闘用に調整された、アインツベルンの人造人形(ホ ム ン クル ス)……!
 こちらの戦意を読み取ったのか、ホムンクルスはハルバートを振り上げる。
 戦力を量っている時間はない。
 初撃から全力で倒しにかかる。
 アインツベルン製のホムンクルスとはこれで二度目、危険な相手だが限界は心得ている―――!
 何度目かの攻防の末、再び距離をとる。
 腕力に任せて振り回すだけの児戯。
 が、それも人間離れした怪力で行われると暴風と化す。
 先ほどの怪物ほどではないが、ホムンクルスの一撃は十分に致命傷だ。
 完璧に受けたところで骨ごと砕かれるだろう。
 その暴風をいなしながら、拳を七回ほど叩き込んだ。
 いずれも内臓を背中から弾き出すに足る手応えだったが、ホムンクルスは苦しむ様子さえない。
 あのメイド服は優れた魔術礼装なのか、単に痛みを感じていないだけなのか。
 どちらにせよ、このホムンクルスを停止させるには骨が折れ―――

 聖杯の系譜、アインツベルン。
 今回、彼らは最強のマスターを用意したという。
 私は過去、アインツベルンが作り上げたホムンクルスと戦った事がある。
 ……失敗作として廃棄される運命だったソレはアインツベルン領から逃げ出し、人の街で泥を啜(すす)り生き延びていた。
 その後始末を任されたのだが、結果は苦いものだった。
 当時の私が未熟だったという事を考慮しても、アインツベルン製のホムンクルスは凡百の魔術師より手強かったのである。
 そのアインツベルンが『最強』と自負するマスターが、この戦いに参加している。

「私とリーゼリットは姉妹機……いえ、同じ雛形から作られたホムンクルスですが、その用途は異なります。
 私は純粋な人造生体(ホ ム ン ク ル ス )として作られ、リーゼリットはお嬢様の為の魔術礼装(ミスティック コード)として作られたものです。
 私はお嬢様にお仕えするメイドですが、リーゼリットは文字通りお嬢様の一部なのです」
 天のドレス。
 アインツベルンの魔術師が千年に渡って積み上げてきた、第三魔法に至る為の外付けの魔術回路。
 小聖杯として作られたイリヤは、あのドレスを着る事で“本来の、完璧な”イリヤスフィールとして機能する。
「リーゼリットは天のドレスをお嬢様に着せる為のホムンクルス。その為、彼女にはホムンクルスとして基本的な性能が欠けています。
 言ってしまえば、彼女はアインツベルン製の疑似サーヴァントといったところでしょうか。
 使い魔として優れた戦闘能力と引き替えに、リーゼリットには五感の多くが備わっておらず、自我そのものも希薄なのです」

【戦闘描写】


【能力概要】


【以上を踏まえた戦闘能力】


【総当り】
最終更新:2012年01月13日 21:54