衛宮士郎

【表記】鞘士郎、剣製士郎、腕士郎
【俗称】
【種族】魔術師
【備考】
【切札】UBW、射殺す百頭

【設定】

Q:セイバールードの士郎VSライダー戦において、なぜライダーの刃は士郎の肉体に通用しなかったのですか?
士郎の体に埋まっている、聖剣の鞘のお陰でしょうか?それとも士郎の肉体の剣化が始まっていたのでしょうか?

A:あの時、士郎の自動治癒が始まっていたのですが、彼の肉体再生は“まず筋肉を刀身に変換して、穴の開いた部分を剣で縫いつける”という、実に回りくどい過程しています。
セイバールートでギルガメッシュに致命傷を負わされた時に見える“筋肉筋のような刀身の群れ”はイメージでも何でもなく、実際のものなのですね。
なので、再生中の士郎の中身は大変堅いのです。あの時のライダーは、自分の杭では傷はつけられるけど致命傷にはなりづらい、面倒だから蹴って落とそう、という選択をとったのです。

Q:凛ルートのラスト、士郎対ギルガメッシュ戦において”熾天覆う七つの円冠(ロー・アイアス)”を投影したのは士郎なのですか?それともアーチャーなのですか?
「Fate/side material」ではアーチャーによる投影魔術となっていますが、物語中では士郎が「丘から盾を引きずり上げる」と描写されていました・・・・・・。これ自体がアーチャーの描写に切り換わっていたのでしょうか?

A:これ、勘違いされがちなのですが、アーチャーが士郎をフォローしたのは士郎が”熾天覆う七つの円冠(ロー・アイアス)”を出す前、まだ悟りを開いてない時の話なのです。
ギルの一撃を受け、なんで生きているのが自分でも驚きだ、という士郎のモノローグの後、「助かったというのなら、何か助かる理由があったのだ。単にそれが俺の預かり知らぬところにあっただけの話だろう」
これがアーチャーの、ギルが自分という伏兵がいる事を悟られないように手を貸した”熾天覆う七つの円冠(ロー・アイアス)”なのです。

あの剣に蓄えられていた魔力はケタ違いだった。
自分の何百倍っていう魔力を模倣するなんて、どう見てもおかしいよな


【戦闘描写】


投影
……投影(ぶき)はギリギリまで出さない。
ライダーが俺に踏み込んできた瞬間、ゼロ秒で剣を作り上げ全力で迎撃する――――!

アレだけの宝具を投影するには時間がかかりすぎるし、第一、俺にあの聖剣は使いこなせない。
相手が動かない標的なら真似事ぐらいはできるだろうが、セイバー相手に聖剣の“真名”を使っている余裕などないだろう。

投影には時間を要する。
そんな隙を見せれば、セイバーの剣を作る前に頭蓋を砕かれている。


カリバーン
今度こそ俺を両断せんと、剛剣が振るわれる。
目前では嵐のように振るわれる斧剣と、それを防ぎきる出来かけの剣が見えた。
無我夢中なのか、手にした剣で剣戟を合わせている。
狂ったように叩きつけられる無数の剣風を、剣(つるぎ)はことごとく防ぎきる……!
バサカが剣振ってから間に合う投影と
バサカの片手斧剣を防ぐ自動防御

……間合いは三間(九メートル)。
全力で踏み込めばヤツに斬りかかれる距離。
うち下ろされた一撃を咄嗟に防ぐ――――!
体を横に泳がして奇襲から逃れる。
弾くだけで精一杯。
いや、俺だけならば初撃さえ防げなかっただろう。
剣を複製する際、その記憶まで再現したのが幸いした。
長く戦い抜いた剣には意思と経験が宿る。
この名剣は、この程度の剣舞はとうに熟知しているらしい。
故に、俺が腕を振るう前に、剣の切っ先がヤツの一撃に呼応する。
その先見に遅れぬよう必死に剣を振るい、結果として、剣はギルガメッシュの猛攻を払っていた。
だが長くは続かない。
剣を払う度に指先が痺れ、段々と剣の先見に間に合わなくなる。
あのまま続けられていたら、あと数秒と持たなかっただろう。
それがバーサーカーを一撃の下に葬り去ったあの一撃と同じなのだと、何よりこの剣自体が理解した。
主を守る為か。手にした剣はかつてないほどの力で、自ら敵の剣へ奔る。
ギルのメロダックを防ぐ自動防御

アヴァロン
―――一撃で、左肩から腰まで両断された。
鮮やかな剣筋は痛みを遅らせ、あの不可思議な自然治癒は、セイバーの剣にだけは適応されない。

干将莫邪
投影の中でも、最も負担の少ない名剣。
際立った能力こそないものの、剣としての頑丈さは折紙つきだ。
これならセイバーの剣と打ち合っても、一撃二撃で砕かれる事はない。


「……なんだ。手を出すのはここから先に進むヤツだけじゃないのかセイバー。俺はまだ、一歩も前に出てはいないんだが」
「―――それは時間の問題だ。この局面で貴方が立ち去れる筈がない」
「お喋りがすぎますねシロウ。一秒でも早く私に殺されたいのですか」
「物騒だなセイバー。……けど、その割には律儀に剣を収めてくれてるじゃないか。ここで俺を殺すっていうのに、そっちからは仕掛けてこないのか」
「……それが決まりですから。貴方が前に踏み出すまでは猶予を与えます。
 ですが、それもじき終わる。貴方は桜の元に行くしかない。私が動くまでもなく、貴方の方が耐えられずに仕掛けてくる」
 あいつはあの場所から一歩も動かず、俺が踏み込むのを待っている。
「……いや、私には関係のない話だった。関わりがあるのは、貴方が武装したという点のみ。
 それが取るに足らぬ武装だろうと、剣を手にした以上、敵対行為と見なします」
黒セイバーの方針



 一手目の選択、セイバーの迎撃の予測、その対応と回避方法、一切を切り捨てて地面を蹴った。
 十メートル近い距離を一息で詰め、意識の全てを左腕に注ぎ込んで、渾身の一撃を炸裂させる。
 ―――弾かれる打ち下ろし。
 かまわず陰剣莫耶を薙ぎ払う。
 それも不発。
 完全に二刀を受け流したセイバーの剣が、視認さえさせず俺の喉を突きに来る――――!
 衛宮士郎では放てぬ一撃、衛宮士郎では防げぬ一撃は如何なる奇跡か。
 炸裂する閃光、一秒毎に生まれ変わる衝撃は何事か。
 超人的に翻る体。
 稲妻となって迅る刃。
 思考は十手先まで澄み渡り、一手防ぐ毎に、五秒後の生存(じぶん)が予測できる。
 防戦一方。
 攻め手が許されたのは初撃のみ、後はひたすらセイバーの剣を防ぐだけ。
 俺を確実に殺せる精度の一撃を、既に三十余防ぎきる。
 時間が停止する。
 思考に体が間に合わない。
 引き出される経験に肉体が追いつかない。
 ―――それが干将莫耶を選んだ理由。
 投影したものは武器だけではない。
 俺はアーチャーの腕から、ヤツの戦闘技術ごと双剣を複製した。
 完全じゃないが、今の衛(オ)宮士(レ)郎の技量はアーチャーのソレに近い。
 だからこそ持ち堪えられる。
 引き出す(いちげき)ごとに視界が削られるが、これなら十分に耐えられる。
 思考も肉体も削られて、段々と自分の存在が小さくなっていく。
 セイバーの一撃毎に体は悲鳴をあげて、三十手先の自分の死がちらついてくる。
 借り物の知識、借り物の技量だろうと構わない。
 俺はあのセイバーと、こうしてマトモに打ち合えている――――!
 ―――勝機はあるかもしれない。
 セイバーは聖剣を使わない。
 こんな洞窟で聖剣を使えば天井を崩すからか、それとも別の理由か、とにかくセイバーは剣技だけで俺と戦っている。
 それならまだ耐えられる。
 セイバーが聖剣を使わない以上、いつか必ず隙が見えてくる……!
 後退する体。
 セイバーの一撃に大きく弾かれた俺は、仕切り直す為に背後に跳んだ。
 離した間合いは十メートル。
 いかにセイバーといえど、接近するには二歩必要とする距離だ。

剣化
即死でなければどんなに剣を受けようと構わない。
運動精度が低下するのは困りものだが、幸い傷みはない。
これならあと五回はセイバーの剣を受けられる。

「その体でよく吠える。……いえ、その体だからこそ無謀な策を強行する。いかに血が出ず、いかに中身が剣になろうと、貴方の肉体は限界だ。このまま打ち合えば、次はその剣(からだ)ごと粉砕する」

鶴翼三連
オレでは思いつかない手段、ヤツが必至とした構えは必ず存在する。
ヤツはこの武器を愛剣とした。
なら、多くの戦いを制してきた“必殺の一撃”を、アイツが編み出していない筈がない――――!

アーチャーという騎士の必殺、干将莫耶の真意に届いた。

「―――鶴翼(しんぎ)、欠落ヲ不ラズ(むけつにしてばんじゃく)」
投げる。
左右から同時に、それぞれ最大の魔力を篭めて一投する。
狙いは敵の首。
弧を描く二つの刃は、敵上で交差するように飛翔する。
鉄塊をも撃ち砕く宝具の一刀を左右同時に見舞われては、いかな豪傑であろうと無傷では済まされない。
それを、当然のように敵は防いだ。
まったく同時に、左右から襲いかかる干将と莫耶を迎撃し、その軌道を容易くずらした。
防がれようと弧を描いて戻ってくるハズの双剣は、軌道を狂わされて敵の背後へと飛んでいく。
唯一の武器を手放したオレに、敵が間合いを詰めてくる。
自分から突進する。
敵の剣を受け止める双剣。
投影は済んでいる。
予め準備しておいた干将莫耶をもう一度作り上げる。
振るわれる必殺の一撃。
その直前、
「――――心技(ちから) 泰山ニ至(やまをぬき)リ」
有り得ない方角から奇襲があった。
未来予知じみた勘の良さで、敵は背後から飛翔した莫耶を躱した。
その絶対の隙をつき、干将を叩きつけ―――敵の剣の前に砕かれた。
背後からの奇襲と、全力で放った一撃を同時に敵は防いだ。
加えて、正面から斬り伏せにいった干将を打ち砕くという極悪さ。
「―――心技(つるぎ) 黄河ヲ渡(みずをわかつ)ル」
二度背後から飛来する干将(いっとう)。
言うまでもない、それは投擲し、敵に弾かれた一度目の双剣だ。
干将莫耶は夫婦剣。
その性質は磁石のように互いを引き寄せる。
つまり―――この手に莫耶がある限り、干将は自動的にオレの手元へと戻ってくる――――!
神業めいた反応速度を以って、敵は背後からの奇襲を避ける。
その、これ以上はない無防備な胸元へ、残った莫耶を叩きつけ―――最後の一撃さえ、この敵は打ち砕いた。
二つの干将莫耶、四つの刃による前後からの同時攻撃を防がれ、全ての武器を砕かれては策は無い。
敵は限界だ。これ以上はない無防備な状態で、こちらの一撃を打ち砕いた。
―――唯名(せいめい) 別天ニ納(りきゅうにとどき)メ。
カラの両手に、再び双剣を作り上げる。
―――両雄(われら)、共ニ命ヲ別ツ(ともにてんをいだかず)……!
その、無防備な体を、左右から両断した。

左右から繰り出される双剣。
それを予知していながら、彼女には防ぐ事が出来なかった。
肉体が思考に追いつかない。
敵が放った二度もの奇襲を防いだ彼女には、この一秒のみ、自由になる個所が一つたりとも存在しなかったのだ。
……今の一撃は、致命傷だった。
鎧を貫通した干将と莫耶は容赦なく彼女の内臓をバラ巻き、背骨さえ粉砕したのだ。
爆撃めいた一撃。
通常なら即死している筈の傷を受け、なお命があるのはサーヴァント故である。
(桜ルート15日目)

【能力概要】


【以上を踏まえた戦闘能力】

鞘士郎
アヴァロンの即時回復、カリバーン自動防御と攻撃力、ほぼ必中の飛び道具
宝具二種類ゴリ押しによる鯖クラスの白兵で一部の勝てる鯖もいるが、搦手が皆無なので負ける人間もいる

剣製士郎
双剣、宝具ガトリング、アイアス、UBW
全距離対応の切り札持ちという鯖みたいなバランスの人間
鞘と同じく一部の鯖を切り捨てられる上に、飛び道具をアイアスで防いでUBWで返せるので安定感がある
描写が無いので瞬間火力に不安あり

腕士郎
劣化アーチャー、剣化
基本はカラドと鶴翼三連ぶっぱして自爆するアーチャー
火力の無い相手は剣化双剣で殲滅したり、棒立ちには劣化カリバーしたり、魔術系にはルルブレ刺したり
よく考えれば下位安定と上位突破を兼ね備えてるため、鯖議論でも見かけるキャラ


【総当り】
最終更新:2017年06月23日 16:28