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アラストール

ベリアルが対東京ブリーチャーズ用に饗応役として召喚した最終防衛機構五魔神の一角。
腰まである灰褐色の蓬髪に顎髭。荒々しい顔立ちと、頭の両脇から斜め上前方へ伸びた一対の太い角。
トライバル模様の刺青に彩られた、剥き出しの筋骨隆々の肉体。
両手には鋼の手甲、下肢にはゆったりした紅いボトムを穿き、古めかしい革製のサンダルを履いている、壮年の男。

『闘神』の二つ名を持つ、ゾロアスター教における復讐の魔神にして、創世記戦争でも随一の功労者。
かつて宵の明星ルシファーと天軍総司令官ミカエルの間で勃発した創世記戦争は、ルシファー軍の敗退で終わった。
敗北が決定的となった際、敗者側にとってもっとも重要なのは撤退の方法である。
基本的には抗戦を続けながら徐々に撤退してゆくものだが、当時のルシファー軍は寄り合い所帯で統制が取れておらず、
天魔七十二将は皆が皆好き勝手に逃走してしまった。

このままでは各個撃破されてしまうと危惧した敗軍の将ルシファーは、ひとつの決断を下した。
最後の最後まで温存していた『闘神』アラストールを殿軍として解き放ったのである。

戦場に投入されたアラストールの戦いぶりはすさまじく、残党狩りに勢い付いた天軍をいっとき押し返すほどの活躍を見せた。
創世記戦争において、天軍の死者の総数は22億3958万7721人。
うち、アラストールが撤退戦で殺した天使の数、約17億9167万人。
実に天軍の死者の八割がアラストールによって屠られている。
まさに闘神。こと破壊と殺戮において、地獄でアラストールに匹敵する存在はいない。
その戦いぶりはあまりに苛烈、あまりに一方的かつ無差別で、敵は勿論近くにいる味方にも振るわれる。
そのためルシファーは自陣の被害を怖れ、最後まで投入を躊躇っていた――という、曰くつきの戦闘狂(バーサーカー)である。

創世記戦争で敗退した後は地獄の辺境でひとり鍛錬と修行に明け暮れる生活を送っていたが、
今作ではベリアルに『尾弐 黒雄を斃した後は自由に地上を闊歩し、好きな者と戦っていい』と唆され、五魔神の一角に加わる。
妖怪は戦闘の際、大なり小なり自らの妖力を使った妖術を用いるものだが、アラストールは一切の妖術を使用しない。
使うのはただ、自身の肉体のみ。数千年の闘争の果てに極限まで練磨されたその拳足、格闘術は空前絶後。
只の牽制でさえ、当たれば必殺となり得る。

異界と化した東京都庁で尾弐が到着するまでの間幻獣の王であるドラゴンと戦っていたが、これをウォーミングアップとばかりに難なく撃破。
尾弐との戦闘では互いに世界最高峰レベルの肉体を激突させ、熾烈な闘争を演じた。
最終的に尾弐に隠し持っている奥の手を使わせるべく十打の決戦を持ちかけ、
見事十打のうち九打を凌ぎ切った尾弐に敬意を表して自らの奥義『超級激憤鬼神葬(アスラズ・アンガー)』を放ったが、
僅かな慢心を衝かれ尾弐の秘奥義『黒尾(こくび)』によって自らの放った攻撃の破壊力すべてを跳ね返され、絶命した。

典型的なウォーモンガーで、強者との闘い以外には何の興味も示さない。
ベリアルの野望や目的にもまったく興味がなく、ただただ尾弐と戦うことだけを楽しみにしていた。
悪魔らしい策謀や騙し討ちなどを嫌い、あくまで正面からの正々堂々とした力比べを好む武人である。
平素は豪放磊落で物わかりのいい人物。

必殺技は闘気を凝縮させて背に無数の腕を出現させ、光速の拳の嵐で対象を撃滅する『超級激憤鬼神葬(アスラズ・アンガー)』。
その『闘気を凝縮する』という戦術はアンテクリストとの最終決戦において尾弐に新たな戦い方を開眼させた。

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最終更新:2021年03月05日 07:12