怪人赤マントこと
ベリアルが都庁での最終決戦のため召喚した最終防衛機構、
五魔神の一柱。
王冠を戴き、法衣を纏った長髯の老人の姿をした魔神。
地獄の宰相として著名な存在であり、地獄の様々な法を整備したことで知られている。
中でも『
悪魔と人間との契約』を考案したのはルキフゲ・ロフォカレであると言われ、
現在まで連綿と語り継がれる『召喚された悪魔が人間に契約書を要求する』という行為はルキフゲ由来であるらしい。
老人然とした姿に偽りなく直接的な武器戦闘などはできないが、その代わり地獄でも有数の弁論家であり、
相手をぐうの音も出ないほど論破しては自身に有利な契約を取り付けてしまう。
一旦不平等な契約を結ばされたが最後、相手は契約の『そうあれかし』に縛られ、一切の自由を失ってしまう。
まさにルキフゲの奴隷となってしまうのである。
しかもその契約は相手が不平等だと認識しないまま結ばされてしまう。
相手はルキフゲのいいように手のひらで踊らされていることさえ気付かず、破滅的な契約を取り交わしてしまうのである。
都庁での最終決戦においては、ベリアルに『自身の千年帝国の宰相に迎える』という条件を提示され、
欲に目が眩んで
アスタロトこと
那須野 橘音と対戦。
自身の地獄大法廷に橘音を誘い込み、自ら裁判長として補佐である裁判官、弁護人から傍聴人まで総てを身内として抱き込んだ上、
橘音に有罪判決をするだけの出来レースとして当初は裁判を有利に進めていたものの、
賦魂の法によって魂を分割し、法廷にいる者たち全員に憑依してその意識を乗っ取った橘音によって有罪判決を覆され、
最終的には自分自身までも橘音に乗っ取られることで敗北した。
地獄では公明正大な人物であり、高潔な(?)悪魔として名を馳せていたものの、
近年はすっかり俗に染まり切り品性も地に墜ちてしまっていた。
弁舌巧みで智謀においては天界・地獄両方を含めても最高峰の手練ではあったが、
世界一の詭弁家であるベリアルから薫陶を受けた直弟子である橘音には遠く及ばなかった。
相手が悪かったと言うしかない。
最終更新:2021年05月19日 08:29