ポチの先導で行きついた場所は、千代田区にあるやんごとなき神社。
その拝殿の前にてクリスは悠然と待ち構えていた。
クリスはノエルのブリーチャーズからドミネーターズへの移籍を持ちかけるが、ノエルはそれを拒否。
昔みゆき(ノエルの昔の名前)が妖壊化したことにより
雪の女王によって引き離された過去を語り始めるクリス。
クリスが行使する力は、本来はみゆきが持っていた時期女王としての力であった。
そして、ノエルが東京に来たのは雪の女王から橘音への依頼によるものであり、
橘音は最初から全てを知っていたことも明らかになる。
自らが前人格の乃恵瑠と雪の女王との契約によってつくられた仮の人格だと悟ったノエルは、皆に別れを告げる。
突如として女性の姿になるノエル、それはノエルの以前の人格で、
数百年の間雪の女王の元で次期雪の女王としての教育を受けた乃恵瑠であった。
祈やポチはノエルの消失に動揺するが、容赦なく戦闘は開始。
クリスは祭神簿と國魂神鏡の力を行使し、英霊たちを召喚し一行を襲わせる。
橘音はそれに動物の英霊たちを召喚することで対抗。
ノエルが消えてはいないことを信じ、神器たる剣を乃恵瑠のもとに届ける祈とポチ。
しかし尾弐はそれではクリスに勝つには不十分だと考え、
いざとなったら乃恵瑠を殺害しクリスに決定的な隙を作ることを考えていた。
尾弐にとって、人を殺めた《妖壊》は憎むべき存在であり、かつて妖壊化したノエルもその中に含まれるのであった。
尾弐のその考えを察した橘音は、莫大な妖力の行使によって
ケ枯れ寸前になりながらも
ノエルを信じて見守るように諭し、万が一駄目なら共に手を穢そうと告げる。
そしてポチには、クリスとの戦いから手を引き、雪の中で倒れた祈を連れ戻しに行くように告げる。
橘音は最初からノエルとクリスに一騎打ちをさせるつもりであった。
橘音が雪の女王から受けた依頼とは、ノエルがクリスと決着を付けられるように導いて欲しいというものであったのだ。
一方、クリスと戦っている乃恵瑠も、尾弐が自分に殺意のようなものを向けている事に気付き、
それを戦略上の良し悪しの問題として冷静に受け止めるのであったが、「死にたくない」という本音が口をついて出る。
それによって乃恵瑠は、自分の中にノエルが残っていること、むしろノエルの方が本性だった事に気付く。
ノエルの精神世界では消えようとするノエルを原初の人格であるみゆきが繋ぎ留め、
ノエルは決して虚構ではなく原型の自分が望んだ真実の姿だと告げていた。
ここに、度重なる記憶消去により三つに分かれていた人格がノエルをベースに統合されるに至る。
乃恵瑠の姿をしたノエルは一気にクリスを圧倒、神器たる剣の力を使いクリスから力を取り戻すことに成功する。
女王の力を失ったクリスにもはや戦闘を続行する力はなく、
また胸に飛び込んできたみゆきを抱きしめることで戦意は無くなり、戦いは終わった。
ケ枯れ寸前だった橘音は、尾弐に血を与えられることで持ち直し、
凍えてほぼ気絶していた祈とポチも、尾弐の介抱と吹雪がおさまったことで意識を取り戻した。
そこに
怪人赤マントが出現、祭神簿と國魂神鏡をクリスから奪い破壊する。
これらの破壊が、クリスが
妖怪大統領から命じられていた本来の任務であった。
赤マントはクリスに手を下すことはしなかったが、それはその必要が無いと知っているからであった。
本来さほど強大ではない一介の雪妖に過ぎなかったクリスは、身の丈に余る力を長年持ち続けた反動によって、
ノエルに抱かれながら雪となって消えていくのであった。
赤マントが去り、クリスは消え去り、その場にいるのはブリーチャーズの面々だけとなる。
クリスと決着を付けたことにより、ノエルが東京に居続ける理由は無くなった。
しかし普段の青年の姿に戻ったノエルは仲間達に向かって、
こんな過去を持つ自分が今後もブリーチャーズにいていいかと問いかける。
仲間達の反応は様々だったが、ノエルの申し出を承諾するという点では一致していた。
警察や消防が来る前にと急いで撤退する一同。
事務所に戻った橘音は、自身の因縁のライバル的存在である怪人赤マントとの対決に思いを巡らせるのであった。
店舗兼自宅に帰ったノエルは常連客に扮して東京に付いてきていた乃恵瑠時代の従者達に暖かく迎え入れられ、
家に帰った祈は
ターボババアに御馳走でねぎらわれる。
一方の尾弐は、拠点の一つとしている入り口無き路地裏にて、神社で手に入れてきた神事用の清酒を呷って吐き出す。
吐きだした酒が黒く変色しており触れた雑草を枯らすのを見て
自分にはもう時間が無いという意味合いの意味深な言葉を零すのであった。