高見沢グループ本社・総裁室****
ホウタイ怪人によってシグフェルの正体が牧村光平という事が明らかになり、
エゴスからの提供でGショッカーの各組織に光平に関する情報がもたらされた。
高見沢「こいつがシグフェルの正体か。スマートブレインやザンギャックが
失敗した今、こいつを仕留めれば世紀王候補として一気に株が上がるってものだ」
佐野「でも、GODの怪人を一気に倒してしまう程、強い奴ですよ。
そんな相手にどうやって・・・・・?」
とてつもない強さを持つシグフェル相手に仕留めようとする高見沢に
佐野は質問する。
高見沢「確かに奴は強い。だったら俺達に有利な場所に引きずり込んで
やればいい」
芝浦「まさか!」
東條「ミラーワールドに?」
高見沢「そうだ。俺達でも長くいられないミラーワールドだ。
ミラーワールドの中ならば、シグフェルといえども俺達と
同様、長くと持たない筈。そこで奴の息の根を止める!」
芝浦「そのシグフェルをどうやってミラーワールドに?」
高見沢「そうだな・・・・・方法は―!」
光平をミラーワールドに引きずり込んで仕留める事にした高見沢は
机の上に置かれた光平に関係する資料を見ながら、どう引きずり込むか
思案すると、その中にあった少女―沢渡優香を利用する事を決めるのであった。
海防大学付属高校・女子陸上部更衣室***
部員A「じゃあ優香、私たち先に帰るから」
部員B「バイバイ♪」
優香「うん、また明日!」
放課後の陸上部の練習時間も終わり、部員たちは続々と
ジャージやユニフォームから制服に着替えて帰宅の途につく。
沢渡優香も、皆に一足遅れて帰りの準備に取り掛かろうとしていた…。
優香「♪~~」
更衣室に一人だけになった優香は、楽しそうに鼻歌を歌いながら、
自分のロッカーの扉に手を伸ばそうとした、まさにその時だった!
優香「――!!」
目の前の鏡から突然奇怪な腕が一本ぐいっと伸び、
優香の口元を押さえる形で彼女の顔を力強く掴んだのだ。
優香「むぐっ!うぐううううぅっ!!」
口を塞がれているため、悲鳴にもならない呻き声をあげた優香は、
そのまま鏡の中へと引きずり込まれてしまった…。
ミラーワールド***
長らく気を失っていた優香が目を覚ました時、
彼女がいたのは見た事もないような薄暗い空間だった。
そして四方には、青白く光るガラスのような透明な壁に囲まれていた。
優香「ここは、いったい……」
気がついたばかりで意識が朦朧とする中、まだ頭がズキズキしていた優香だったが、
ゆっくりと立ち上がり、記憶を辿って状況を整理しようとする。
とりあえず透明な壁を拳で叩いてみたが、ビクともする様子はない。
どうやらこれを蹴り破って脱出するのは無理そうだ。
ベルデ「意外と冷静だな? お前くらいの年頃の女なら、
俺はてっきり起きた途端にみっともなく
ギャーギャー泣き叫ぶと思っていたんだがな…」
優香「誰っ!?」
優香の目の前――透明な壁の向こう側には
まるでカメレオンのようなメタリックグリーンの装甲鎧を
全身に纏った怪人が立っていた。
優香「あなた、誰なの…!?」
ベルデ「俺の名は仮面ライダーベルデとでも覚えて頂こう」
優香「仮面ライダー!? じゃああなたも
ブレイバーズなの!?
お願い! 早く私をここから出してください!!」
ベルデ「くっくっくっくっ……」
優香の懇願に対して、ベルデはそれをあざ笑う。
優香「何がおかしいの…?」
ベルデ「お嬢さん、まさか仮面ライダーは全員残らず
正義の味方だとでも思っているんじゃないだろうな?」
優香「どういう意味…?」
ベルデ「人間はみんなライダーなんだよ! そしてこの世の中では
常に強い人間こそが生き残る。俺はシグフェルを血祭りに上げて
それを証明する。お前は奴をおびき出すための餌だ」
優香「なんですって!?」
優香はようやく、己のおかれた状況を理解できた。
自分はこの緑の怪人によって、シグフェルをおびき出すための
人質として拉致されたのだ。優香は透明な壁越しに、
ベルデに対して精一杯力強く睨みつけた。
優香「すぐに光平くんが……シグフェルが助けに来てくれるわ!
あなたなんか、そんな風に余裕で構えていられるのも今のうちなんだから!」
ベルデ「なかなか言うじゃないか、お嬢さん」
優香「早く私をここから出して!」
ベルデ「そんなに出たいなら出してやってもいいが、
この世界――ミラーワールドでは、ミラーモンスター以外の
生物は生きていくことは不可能な空間だ。その檻から一歩でも
外に出た途端、お前は1分も持たずに光の粒子となって
蒸発してしまうぞ!」
優香「――!?」
ベルデ「それに檻の外では、常にミラーモンスターたちがたむろしているぞ。
奴らは人間が大好物だからなあ!」
優香「そんな……」
確かにベルデの言うとおり、透明な壁の外側では
不気味な怪物たちが"捕食対象"を窺うが如く、
ずっとこちらを見つめて続けている。
優香「………」
高笑いを挙げるベルデと、がっくりとうなだれる優香。
だがそれでも優香の目は諦めてはいなかった。本当はとても怖い…。
でも彼女はきっと光平が救出に来てくれることを、未だに信じて微塵も疑っていないのだ。
だからそれまでは自分も負ける訳にはいかない!
優香「光平くん…お願い早く来て!」
優香は両手を合わせて神に祈りつつ、今は静かに救出を信じて待つのであった。
朝倉家宅****
トゥルルルルルル トゥルルルルル ガチャ
光平「はい。朝倉です・・・・あっ!奈津子さん」
奈津子『光平くん?そっちに優香がお邪魔していないかしら?』
光平「優香ですか?いえ、来ていませんけど・・・・・」
奈津子『そう・・・・夕飯時になっても、ちっとも帰ってこないのよ。
だから、光平くんなら優香の行き先を知っているんじゃないかと
思って電話したんだけど・・・・・あの子、どうしたのかしら。』
光平「えっ?!」
朝倉家の電話が鳴っているので、光平が受話器を取ると、電話してきたのは
優香の母である沢渡奈津子だった。話に聞くと、夕飯の時間になっても
優香が学校から帰ってないらしく、光平に行き先を聞いてきたのであった。
光平「・・・・こっちも優香を探してみます。見つけたら連絡します!」ガチャ
慎哉「・・・・誰からの電話だったんだ?」
光平「慎哉・・・・優香が学校から帰っていないらしいんだ」
慎哉「何だって!?」
受話器を戻すと、光平は慎哉に優香が自宅に帰っていない事を
話すのであった。
海防大付属高校・校門前****
奈津子から連絡を受けて、優香が自宅に帰っていない事を知った
光平と慎哉は、優香を探す為、雄大にも連絡を入れて海防大付属
高校の校門前に集まる。
雄大「優香先輩、大丈夫でしょうか・・・・もしかして本当に帰りが
遅いだけかも・・・・・」
光平「いや、優香は帰りが遅くなる時は、かならず家に連絡を
する筈だ。それが無いって事は何かあったに違いない」
慎哉「とりあえず、手分けして探そう」
光平、慎哉、雄大の3人は手分けして、優香の行方を探し始める。
――10分後。光平は女子陸上部の更衣室の周辺を捜索し始めるが
優香が何処へ行ったのかという手がかりらしきものは見つからなかった。
光平「更衣室なら、優香の行方について何か分かると思ったけど、
女子更衣室だし、鍵が掛かっているからなぁ・・・・」
捜索を続ける光平は、やがて大きな鏡の前を通る。だが、その時
何らかの気配を感じ取り、思わず鏡の方を見ると、鏡の中には
レイヨウを思わせる茶色い装甲鎧の怪人と白いトラを思わせる
白い装甲鎧の怪人が光平を見ていた。佐野が変身した仮面ライダー
インペラーと東條が変身した仮面ライダータイガである。
光平「―!」
インペラー「こっちに来てもらうぜ!」
光平「うわぁ!」
鏡からインペラーの腕が飛び出し、光平の腕を掴むと
ミラーワールドへ引きずり込もうとする。
慎哉「光平!!」
雄大「光平先輩!」
他の場所を捜索していた慎哉と雄大も、光平の所へ来たのだが、
光平が今まさに鏡の中へ引きずり込まれようとしている場面に
出くわす。
光平「翔・・・着!!」
腕を振りほどこうと、光平はシグフェルに変身するが、時既に遅く
光平は鏡の中へ引きずり込まれてしまうのであった。
慎哉「光平ーーーー!!」
ミラーワールド***
シグフェル「うわぁ!」
インペラーとタイガによって、鏡の中に引きずり込まれてしまった
シグフェルは、辺りを見渡すと、左右が反転している事に気が付く。
ガイ「おいおい、彼シグフェルに変身しているじゃないか。
変身しなかったら、このミラーワールドの空間ですぐに
灰になったていうのに」
タイガ「す、すまない!」
右肩がサイの角の様になっている装甲鎧の怪人―仮面ライダーガイは
シグフェルを変身しないまま、ミラーワールドに連れてこようとしたらしく、
変身した状態で連れて来たインペラーとタイガに、文句を付ける。
ベルデ「まぁ、変身してしまったのなら仕方が無い。どのみち、
この空間なら奴とて長く居られない筈だ」
シグフェル「お前達は・・・・・。ん!その後ろにいるのは優香か?!」
そこに仮面ライダーベルデも現れ、その後ろには透明な壁に四方を
囲まれて囚われている優香の姿を見つける。
シグフェル「お前達が優香を攫ったのか!」
ベルデ「そうだ。俺は仮面ライダーベルデ。Gショッカーの世紀王候補だ」
ガイ「同じく、仮面ライダーガイ」
タイガ「仮面ライダータイガ・・・・」
インペラー「・・・・・仮面ライダーインペラーだ」
シグフェルに対して、ベルデ達は自分達の名前を明かす。
ベルデ「この嬢ちゃんには、お前をミラーワールドに連れてくる為に
利用させてもらった。シグフェル、貴様をこのミラーワールドで
血祭にあげる為には・・・・・」
シグフェル「くっ、俺を連れてくる為だけに優香をこんな場所へ!
絶対に許さないぞ!!」
ベルデ「そう粋がるのも今の内だ。やれ!」
優香を攫ったベルデ達に怒りを覚えるシグフェル。ベルデはガイ達に
シグフェルを始末させるよう命令を下すと、インペラーはギガゼールを
始めとするガゼル系モンスターを呼び出し、シグフェルを取り囲む。
メタルバイザーの音声「ストライクベント」
デストバイザーの音声「ストライクベント」
ガゼルバイザーの音声「スピンベント」
そしてガイ、タイガ、、インペラーはそれぞれ、メタルホーン、
デストクロー、ガゼルスタップを召喚し、シグフェルに襲い掛かる。
海防大付属高校・校門前***
一方、現実世界では鏡の中に引きずり込まれた光平を助けるべく、
慎哉と雄大は
ブレイバーズに連絡しようと学校の外に出る。
慎哉「とりあえず、チャックさん達に連絡しないと・・・・」
真司「・・・・君達、こんな時間に何をしているんだい?」
ブレイバーズの中で、身近な人物をいえるボーグマンのチャックに
連絡をしようとしていた所、慎哉と雄大に声を掛けたのは城戸真司
だった。
雄大「ええと・・・(どうします?光平先輩の事を話しても信じてもらえそうに
ないと思いますけど)」
慎哉「(いや、待った。確かこの人前に見かけた事があった筈・・・・)」
真司「あれ?確かそっちの君、前にシグフェル・・・・・牧村光平君と
一緒に歓迎パーティーに来ていた子だよね?どうかしたのかい」
慎哉「思い出した!貴方は確か、
ブレイバーズの歓迎パーティーに
いましたよね?実は・・・・・」
先日の光平の
ブレイバーズ歓迎パーティーに参加した慎哉は、
パーティー会場で真司を見かけていたのを思い出す。先程の
出来事を慎哉と雄大は、真司に話す。
真司「・・・・分かった。ここは俺に任せて、君達は他の
ブレイバーズに
連絡を頼む!」
事情を聞いて、誰の仕業か察した真司は慎哉と雄大に
ブレイバーズへの
連絡を頼むと、真司は光平を助けにミラーワールドへ行く為、デッキを
鏡の前に翳す。
真司「変身!」ガシャーン
出現したⅤバックルにデッキを入れるとガラスが割れる音と共に
真司は仮面ライダー龍騎に変身し、ミラーワールドへと飛び込んだ。
ミラーワールド***
シグフェル「フレアセイバー!!」
ミラーワールドでは迫るガゼル系モンスターを相手に、シグフェルは
フレアセイバーで応戦するが、そこにガイ達も攻撃してくるので苦戦を
強いられる。
優香「光平・・・・」
ベルデ「流石に粘るなぁ・・・・・だが、そろそろか」
シグフェル「うっ・・・・これは!」
応戦していたシグフェルだが、ふいに力が入らなくなる。すると、
シグフェルの身体は、徐々に灰になろうとしていた。
ベルデ「よし、シグフェルもそろそろミラーワールドに耐えられなく
なってきている。畳み掛けろ!!」
タイガ「それなら、僕がトドメを・・・・」
龍騎「おりゃぁぁぁ!」
タイガ「ぐはぁ!」
そろそろ限界のシグフェルにタイガはファイナルベントを使おうとするが
そこに龍騎が割り込み、タイガを攻撃した。
龍騎「大丈夫か!シグフェル」
シグフェル「貴方は・・・・・」
龍騎「俺は仮面ライダー龍騎。一応
ブレイバーズの仮面ライダーだ。
やっぱり芝浦や東條とつるんでいやがったな、高見沢!!」
ベルデ「ちっ・・・・城戸か。邪魔しやがって!貴様もここで死にな!!」
バイオバイザーの音声「ホールドベント」
ドラグバイザーの音声「ガードベント」
ベルデはバイオバイザーにカードを装填して、ホールドベントを
発動して攻撃するが、龍騎はガードベントを発動して攻撃を防ぐ。
ベルデ「だったら、これだ」
バイオバイザーの音声「クリアベント」
シグフェル「消えた!?」
攻撃を防がれ、ベルデは瞬時にクリアベントを発動して、カメレオンの
様に姿を消す。突然、ベルデの姿が消えた事にシグフェルは驚く。
龍騎「ぐわぁ!!」
シグフェル「ぐふ!!」
そして姿が消えたベルデの見えない攻撃により龍騎とシグフェルは
ダメージを受けてしまう。
ベルデ「今の内だ、やれ!!」
姿を現し、ベルデはガイ達にトドメを刺すように命令し、シグフェルと
龍騎は窮地に立たされる。
ダークバイザーの音声「ナスティベント」
ダークウィング「キシャァァァァァ」
ベルデ「ぬぉぉぉぉ」
ガイ「ぐわぁぁぁ」
タイガ「あ・・・頭が」
インペラー「割れる様にいてぇ・・・・」
突如、そこへコウモリ型モンスター、ダークウィングが現れ
超音波を発し、ベルデ達は混乱状態となった。
ナイト「大丈夫か、城戸」
ライア「遅くなった」
ファム「後は任せて!」
龍騎「助かったぜ、皆!」
そこへナイト、ライア、ファムといった龍騎の仲間である
ミラーライダーが助けに駆け付けた。
インペラー「こ、これって、ヤバイ状況なんじゃないですか(汗」
ベルデ「ちっ、流石にこの人数じゃあ分が悪いか・・・・しかも
こっちも時間切れになってきやがった。撤退だ!」
シグフェルと龍騎の下に駆け付けたナイト達の登場と、ベルデ達も
ミラーワールドにいられる時間に限界が来てしまった為、撤退を
決める。
シグフェル「ゆ、優香を返せ・・・・」
ベルデ「この嬢ちゃんは、まだ利用価値がある。まだまだ返さねえよ!」
ライア「シグフェル、君もミラーワールドで活動できる時間が限界だ。
早く戻った方がいい」
シグフェル「くっ・・・優香!絶対、助けるからな!」
優香「光平ーーー!」
ベルデはまだ人質としての利用価値がある優香を連れて撤退。
シグフェルもミラーワールドでの活動時間に限界が来てしまった為、
優香を助け出す事が出来ないまま現実の世界へ帰還するのであった。
赤龍軒***
ミラーワールドから帰還した光平は、慎哉達と合流し、真司達に
連れられ、リュウレンジャーである天火星亮の店である赤龍軒に
やって来る。光平は優香を救いだせなかった事にショックを受けていた。
光平「優香・・・・」
慎哉「光平・・・・」
亮「・・・・助けられなかった事にショックなのは分かる。だがまずは
これでも食べて、元気だしな」
亮はショックを受けている光平を元気づけようと、特製の餃子を
振る舞う。
光平「・・・・ありがとうございます。亮さん」
真司「大丈夫だって!高見沢もボロを出したんだ。すぐに奴を
捕まえて、その子を助け出せるさ」
後藤「・・・・それも難しいかもしれない」
真司「後藤さん・・・・」
真司も光平を元気づけようと高見沢の事を口にするが、そこへ
後藤が赤龍軒にやって来る。
蓮「どういう事だ?」
後藤「高見沢については、以前から探っていたんだが
奴はここ2、3日海外へ出張していて不在という事に
なっている。おかげで事情聴取を行うにしても連れてくる
事が出来ないというわけだ」
慎哉「そんな!沢渡を攫った相手が分かっているというに
捕まえられないんですか!」
後藤「申し訳ない・・・・だが、必ず高見沢を確実に捕まえられるように
警察でも
ブレイバーズでも追っていくつもりだ」
ベルデの正体である高見沢は、警察の捜査が及ばないように
行方をくらましていて、正体が分かっていても捕まえる事が出来ない
警察に慎哉は苛立ちを覚えるが、後藤は「高見沢を捕まえる」と
光平達に約束するのであった。
高見沢グループ・総裁室***
高見沢「くっ!もう少しで倒せたっていうのに・・・・こいつは新しい
戦力が必要かもしれないな」
東條「それでしたら、僕に一つ当てが・・・・」
高見沢「香川教授?・・・・・オルタナティブ?・・・・・フム。
そいつは良い!すぐに実行だ」
芝浦「・・・・・・・」
一方、ミラーワールドから帰還した高見沢達だが龍騎達に邪魔され、
シグフェルを倒し損ねた事によりシグフェル打倒の為に、新しい戦力が
必要と考える。そこに東條はオルタナティブの開発者である香川英行
教授の事を話す。話を聞いた高見沢は香川教授を連れてきて、
オルタナティブを開発させる事を決めた。
清明院大学***
かつてミラーワールドの脅威を止める為、独自にオルタナティブを開発し、
ライダー同士のバトルロワイヤルに介入した清明院大学の香川英行教授は
「ライダー同士の戦い」が無かった事により、その記憶は無く一般人として
ごく普通に愛する家族と共に日々を過ごしていた。
東條「お早うございます。香川先生」
香川「東條君ですか。お早うございます。最近はあまり研究室に
来ないようですが・・・・」
東條「ええ、ちょっと今のバイトが忙しくって・・・・」
ある日、香川は自分の研究室に出入りしている東條悟と挨拶を交わす。
最近はアルバイトが忙しいらしく、あまり研究室に来ていなかったのだが
東條について、それ以上の事は何も思わなかった。
東條「コーヒーを煎れたので、よかったらどうぞ」
香川「ありがとうございます。それでは遠慮なくいただきます」
コーヒーを煎れたという東條の薦めを受けた香川はコーヒーを飲む。
だがしばらくすると、香川は突然眠気に襲われるのであった。
香川「・・・・急に、眠気が・・・」バタッ
東條「・・・・ふふ、一緒に来てもらいますよ。香川先生」
某研究所***
しばらくして、眠りから目覚めた香川は其処が自分の研究室では
無い事に気が付く。
香川「ここは一体・・・・?」
高見沢「お目覚めになりましたかな?香川先生・・・」
香川「・・・あなたは確か、高見沢グループの総帥を務める高見沢社長!
それに、東條君まで」
香川の前に現れたのは芝浦や東條達を引き連れた高見沢だった。香川は
以前テレビや雑誌を見た事で、高見沢の事を知っている。
香川「大企業の総帥である貴方が私に何の用です」
高見沢「先生の事は、この東條から聞いてます。先生にはある物を
造ってほしいのですよ」
香川「ある物・・・?」
高見沢は懐からベルデのカードデッキを取り出して、香川に見せる。
高見沢はそこからミラーワールドや其処に存在するモンスターの存在、
自分達がGショッカーに所属している事を香川に話す。そして高見沢が
香川に造らせようとしているのは、かつての歴史で香川が開発した
オルタナティブだった。高見沢は東條から話を聞き、シグフェルを倒す
新たな戦力としてオルタナティブを投入しようとして考え、その為に
香川教授を拉致したのである。
香川「Gショッカーに、私が協力をすると思っているのですか!」
高見沢「先生には、是非協力してもらいますよ。もしお断りをするのであれば
それはそれで結構。だが・・・・それならば先生のご家族には大変な目に
遭ってもらおうか?」
正義感の強い香川はGショッカーに協力は出来ないと言うが、高見沢は
鏡の中にいるバイオグリードやデストワイルダー達を見せて、暗に「自分に
協力しなければ、家族を襲わせる」と口調を変えて脅しをかける。
香川「ぐっ・・・・・分かりました。貴方達に協力しましょう」
高見沢「流石は先生!賢明な判断です」
そして香川は家族を人質にされ、オルタナティブの開発と研究を
始めるのであった。
高見沢「例の小娘は?」
芝浦「今は眠らせましたので、おとなしくしています」
高見沢「そうか。オルタナティブが完成し、それが軍団となった時
シグフェルに仕向ける。その時、小娘・・・・・沢渡優香だったか?
人質として良い働きをしてくれる筈だ」
優香も香川教授と同じ、高見沢グループが所有する某研究所に
連れてこられ、眠らされていた。高見沢はシグフェルを倒す為、
優香を人質として利用しようと考えていた。
佐野「・・・・(冗談じゃねえぜ。ミラーワールドに連れて来ても倒す事が
出来なかったし、あの女の子を人質にしたとしても、多分勝てねえ。
このままじゃ俺も間違いなく殺される!・・・・かといってこのまま
逃げ出してもGショッカーに殺されるだろうし、どうすれば・・・・・
そうだ!この事を
ブレイバーズに情報を売ろう!城戸に言えばおそらく・・・・・)」
このままでは自分の身が危ないと感じた佐野は、保身を考え
ブレイバーズにオルタナティブの事等をリークする事に決めるのであった。
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
一方、とある町。
神崎「・・・・・相変わらず荒れているようだな。浅倉」
浅倉「神崎か・・・・・何時まで待ってもバトルファイトって奴が
始まらなくってオレはイライラしてしょうがねえんだ。お前でも
良い・・・・オレとバトルしろ!」
神崎「待て。こいつならお前の欲求を満たしてくれる筈だ」
浅倉「ほう・・・・こいつは何処に行けば戦える?」
とある町で神崎士郎は仮面ライダー王蛇である浅倉威にシグフェルの
事を教える。世紀王同士が争うバトルファイトが始まらない事に
苛立っていた浅倉は神崎からシグフェルの事を教えてもらい、シグフェルと
戦う事を決めるのであった。
某コロニー***
その頃、大気圏に浮かぶコロニーの一つで、世界各国の要人達が
休暇の際に利用するコロニーに、1人の日本の議員が滞在していた。
議員の名前は池原敬三。実は高見沢との間で不正を働いており、
高見沢が行方をくらましたので、自分も疑いがかけられないように
休暇を装って、コロニーに滞在していた。
池原「高見沢め、姿をくらましおって・・・・・・。だが、流石にコロニーに
滞在している私の方にまで追手はこないだろう。はっはっはっは!!」
池原は日本の公安や警察の追手も、コロニーまでは来ないだろうと
高をくくり、女性を侍らせながらコロニー内にあるバーで酒を飲んでいた。
????「不正の疑いが掛けられないように、コロニーへ高飛びか。
いいご身分だな」
池原「うーん、誰かね?日本で議員をしている私に失礼な事を言うのは」
酒を飲んで酔っ払っている池原議員に、突然失礼な事を言う人物が
背後から聞こえてくる。
ボーイ「お待たせいたしました。この店一番の高級酒にございます」
???「ありがとう。支払いはコレで頼む」
池原「―!そ、それはザイナース社のゴールドブラックカード!
まさかっ!!」
池原に失礼な発言をした人物は店のボーイが持ってきた高級の
酒に対して、金と黒で出来たカードを見せる。池原は、それがザイナース社の
ゴールドブラックカードという事に気付き、その人物が誰か察する。
池原「な、内閣権力犯罪強制取締官の財前丈太郎か!」
財前「Da Bomb!!さて、高見沢との詳しい話を聞こうじゃあないか」
高見沢グループとの不正を調べに、コロニーまで来た内閣権力犯罪
強制取締局(G.C.I.A.)の取締官、財前丈太郎は自身の身分証明書でも
あるザイナース社のゴールドブラックカードを池原に見せつける。
池原「捕まって成るものか!先生、お願いします」
????「ふっ、私の出番か・・・・」
池原は財前に捕まる訳にはいかないと、控えていた用心棒を
呼び出す。その用心棒は白い帽子とスーツを着用しており、
武器らしき物は手に持っていなかった。
財前「誰だ、テメエは?」
????「その白い帽子とスーツ・・・・・そいつは【踊る殺し屋】の
異名を持つキリングダンサーの佐藤。日本一のダンサーで
踊るように相手を始末する殺し屋だ」
キリングダンサーの佐藤「む!私の名を知っている貴様は誰だ」
財前「・・・・遅かったじゃないか。早川」
池原に呼ばれた用心棒―キリングダンサーの佐藤の名前をいい当てる
声が、財前の背後から聞こえる。白いギターとカウボーイスタイルの
その人物こそ、親友を殺した仇を探して犯罪組織ダッカーと戦ってきた
私立探偵、早川健だった。
キリングダンサーの佐藤「その背中の白いギター・・・・そうか、貴様が
ダッカーを壊滅させた早川健か!その貴様が何故、ここに・・・・」
早川「復活したダッカーの行方を追っていた時に、ダッカーの一員である
貴様が池原代議士の用心棒を行っていると聞いて、財前に連れてきて
もらったのさ。ただ財前とはぐれて、少しばかり遅れちまったがな」
キリングダンサーの佐藤は、復活したダッカーの一員で高見沢を通じて
池原が用心棒に雇ったのだが、その情報を手にいれた早川は、池原を
追っている財前に同行して、コロニーまで来たのであった。
キリングダンサーの佐藤「ならば話は早い。私の日本一と呼ばれる
踊りで、ダッカーを壊滅させた怨みと共に貴方達を始末しよう」
早川「日本一?いや、貴様は日本じゃあ2番目だ」
キリングダンサーの佐藤「2番目だと!?ならば日本一は誰だと言うのだ!」
キリングダンサーの佐藤は自分の踊りが日本で2番目と言われ、
早川に日本一が誰なのか尋ねる。
早川「ヒュウ、チッチッチッ、ハッハッハッ・・・・・」
キリングダンサーの佐藤の質問に対して、早川は口笛を吹き、
舌打ちをした後、深く被った帽子の鍔を押し上げ、自身を指差した。
キリングダンサーの佐藤「ならば、私の踊りを目に焼けつけなさい!」
日本一を名乗る早川に対して、キリングダンサーの佐藤は、自分の
踊りを見せつける。
財前「奴の踊りは完璧みたいだが、大丈夫か?早川」
早川「なぁ~に。見てな」
早川も負けじと踊りを始める。早川のステップは力強さと情熱が
伝わる踊りだった。
キリングダンサーの佐藤「(う、上手い!)・・・・負けた」
早川の踊りを見て、キリングダンサーの佐藤は敗北を認めた。
キリングダンサーの佐藤「だが、用心棒の仕事は続けさせてもらうぞ」
池原「頼みましたよ、先生!」
敗北を認めたが、キリングダンサーの佐藤は用心棒として池原を
守ろうと財前と早川と対峙。さらに佐藤の部下も現れ、2人を取り囲む。
キリングダンサーの佐藤「ここは部下達に任せて、こちらへ」
財前「待ちやがれ!!」
早川「財前。どうやら、こいつらを蹴散らさなければ追いかける事が
出来無いようだぜ!」
キリングダンサーの佐藤は部下達に後を任せて、池原を連れて
店から脱出。財前と早川は佐藤の部下を相手にする事になる。
佐藤の部下「かかれー!」
財前「あいにく、お前らを相手にしている時間はないんでな」
早川「さっさと片付けさせてもらうぜ!」
財前と早川は背中合わせとなり、ファイティングポーズを取って
佐藤の部下にパンチやキックを浴びせていく。
コロニー・宇宙港***
店を脱出した池原とキリングダンサーの佐藤は、財前と早川から
逃れようと宇宙港に停めてあるシャトルで、コロニーから出ようとしていた。
キリングダンサーの佐藤「間もなく宇宙港に到着します。流石の財前と
早川も宇宙空間までは追ってこれないでしょう」
池原「内取め・・・・かならず逃げ切ってみせるぞ!」
そして池原達を乗せた車は宇宙港に到着し、シャトルへ向かう。
だが、そこに一台の車が池原達の元へ走って来て、立ち塞がる。
池原「な、何だ!あの車は!?」
快傑ズバット「ズバッと参上!ズバッと解決!快傑ズバァァァット!!」
池原達の元へ走って来た車―ズバッカーから降りてきたのは、
全身赤いスーツに身を包んだヒーロー、親友である飛鳥五郎が
遺した設計図を基に早川健が開発し自ら装着した姿―快傑ズバットだった。
またズバッカーから財前も降りてくる。
池原「財前!貴様ァ・・・・」
財前「貴様を逃す訳にはいかないんでな。おとなしく捕まりやがれ!」
キリングダンサーの佐藤「ならば先程のダンスとは違う、私の
殺人ダンスで葬ってやる!」
快傑ズバット「財前、佐藤は俺が相手をする!お前は池原の確保だ」
財前「頼んだぜ!」
財前は池原を追い、快傑ズバットはキリングダンサーの佐藤と対峙する。
佐藤はダンスをするかのごとくパンチやキックをズバットに繰り出していくが
ズバットも攻撃を防ごうと抵抗する。
キリングダンサーの佐藤「ならば、これならばどうだ!」
ズバット「(仕込みナイフか!)」
キリングダンサーの佐藤「まだまだぁ!」
快傑ズバット「ぐっ!」
キリングダンサーの佐藤はズバットに蹴り上げると、佐藤の靴から
仕込みナイフが飛び出し、ズバットに斬りつける。ズバットは避けるが
そこに佐藤はパンチを送り込み、ズバットを殴る。
キリングダンサーの佐藤「トドメを刺させてもらうぞ!」
そしてズバットにトドメを刺そうと懐からナイフを取り出し、リズムに
のってズバットの心臓をめがけて刺しこもうと近づく。
快傑ズバット「今だ!」
キリングダンサーの佐藤「ぐわぁ!」
だがズバットは鞭でキリングダンサーの佐藤の身体を締め上げると、
そのまま空中へ放り投げる。
快傑ズバット「てりゃぁぁぁ、ズバットキック!!」
キリングダンサーの佐藤「ぐわぁぁぁ!!」
すかさずズバットは弱っているキリングダンサーの佐藤に必殺の
ズバットキックを繰り出し、佐藤はダウン寸前にまで追い込まれる。
快傑ズバット「言え!2月2日、ダッカーの真の首領、総統Dと共に
飛鳥五郎を殺したのは貴様か!!」
キリングダンサーの佐藤「ち、違う!その時、俺は南米のダンス大会に
出場していた!」
ズバットスーツの制限時間が近づく中、ズバットはダウン寸前の
佐藤に、かつてダッカーの真の首領、総統Dと共に、飛鳥五郎を
殺したのか問い質す。実は早川は親友である警視庁の刑事、
東条進吾から最近の調べで飛鳥五郎の殺人には、もう一人の人物が
関与している事を知らされており、早川はダッカーの行方を追うと共に
もう一人の飛鳥殺しの犯人の行方を追っていたのであった。しかし、
佐藤は自分のアリバイを話し、飛鳥殺しを否定する。
快傑ズバット「くっ・・・ズバットアタァァァック!!」
キリングダンサーの佐藤「ぐわぁぁぁぁ!!」
犯人ではないと知り、ズバットは必殺のジャンプキックである
ズバットアタックをキリングダンサーの佐藤に繰り出し、
キックを受けた佐藤は気絶する。
財前「終わったか?」
快傑ズバット「ああ・・・・だが、飛鳥殺しの犯人では無かった」
ズバットアタックを繰り出した後、制限時間が近づいた為、ズバットは
ヘルメットのマスク・バイザーを開け、爆発を防ぐ。財前の方も、
池原をシャトルに乗る前に捕まえる事が出来た。
財前「さてと、地球へと戻るとするか」
早川「ああ・・・・(飛鳥。かならず犯人を捕まえてやるぜ!)」
池原とキリングダンサーの佐藤を捕え、財前と早川は地球へと
戻る。そして早川はもう一人の飛鳥殺しの犯人をかならず捕まえようと
決意するのであった。
優香が連れ去られ、香川教授がオルタナティブの開発を高見沢から
強要されてから、およそ一週間が経過した。
海防大学付属高校・総合普通科2年A組教室***
朱音「みんなおはよう♪ これから出欠を取りますから
みんな席に座って!」
朝の始業時間、担任の千坂朱音が教室に入り、
朝礼と共に生徒の出欠確認を取り始める。
しかしそこには、今日も沢渡優香の姿は席にない…。
朱音「…あら? 沢渡さんは今日も欠席?
光平君、慎哉君、何か聞いてない?」
光平「……すみません。俺には詳しい事は何も…」
慎哉「俺も、ただ熱が出て風邪が長引いているとしか…」
学校には、優香が急な高熱と咳で体調を崩し、
寝込んでいると伝えられていた。
朱音「ここまで長引くとなると、相当具合が悪いのかしら。心配ね…。
光平君、それに慎哉君も、もし沢渡さんの家にお見舞いに行くことが
あるようなら"お大事に"って伝えておいて」
光平「わかりました…」
朱音「みんなもうがい手洗いはしっかりして、
体調管理には気をつけましょう」
光平「………」
同校舎・屋上***
光平「くそっ!!」
授業が終わって休憩時間となり、校舎の屋上へと出た光平は、
苛立ち紛れに右の拳を壁に叩きつける。
雄大「光平先輩…」
慎哉「光平、気持ちは分かるけど少し落ち着けよ」
光平「優香の身が危ないっていうのに、俺は何もしてやれないのか…!」
その後、警視庁の特殊班が捜査令状を取り、高見沢グループ本社オフィスや
高見沢逸郎の私邸を急襲したが、いずれも蛻の殻であった。
雄大「光平先輩、学校が終わったら、みんなで今日もまた赤龍軒に行ってみましょうよ。
もしかしたら新しい情報が入ってるかもしれません!」
慎哉「俺もそう思う。俺や雄大だって、沢渡がピンチだっていうのに
歯痒い気持ちはお前と同じなんだ。沢渡を助け出せるチャンスは必ず来る!
今はそう信じて待つんだ!」
光平「………」
天童菊之丞邸***
一方、密かに天童邸へと戻った千坂朱音は、
事の次第を用人・高坂正眼に逐一報告していた。
どうやら朱音は、優香が学校を長期欠席している
真の理由についても承知しているようだ。
朱音「すでに高見沢逸郎の一味の一人であった佐野満という男が、
Gショッカーからの足抜けを計って
ブレイバーズに接触。
それと内取からの情報も併せて、いよいよ
ブレイバーズは
高見沢が隠れ家に使用している秘密の研究施設に、
手勢を編成して乗り込む様子にございます」
正眼「その高見沢逸郎は
ブレイバーズの出資スポンサーにも
名を連ねていた男。敵対していると見せかけて、
実は両者が裏で繋がっている可能性はあるまいな?」
朱音「それはないものと」
庭先に控える朱音の報告を、茶室の中から静かに聞いていた正眼は、
自ら立てた茶で一服入れると、茶碗をすぐ側の脇に置く。
正眼「高見沢逸郎は経済界にも影響力を持つ大物。
そのような男がGショッカーと通じて、聖天子様のお膝元を
騒がすとあっては、補佐官たる菊之丞様も、この事態を捨てては置けぬが、
もし
ブレイバーズが問題解決のために乗り出してきたとあっては、
我らは一切邪魔はせぬ」
朱音「………」
正眼「この件、
ブレイバーズの好きにさせい。奴らの手で解決させよとの
菊之丞様のお言葉である」
朱音「ハハッ」
赤龍軒***
放課後、進展が無いか赤龍軒を訪ねる光平達。そこへ1人の人物が訪ねてきた。
佐野「お、お邪魔しま~す(汗」
真司「お前は、佐野じゃないか!?」
蓮「貴様、何しに此処へ来た!」
佐野「ま、待ってくれ!!戦いに来た訳じゃないんだ!話を聞いてほしいんだ」
真司「話?」
光平「あの、この人は?」
美穂「佐野満・・・・あなたを襲った仮面ライダーインペラーに変身していた男よ」
雄大「何だって!?」
慎哉「沢渡を攫った連中の仲間が何故、ここに!?」
敵である筈の佐野が光平や真司達の前に現れた事で不審に思うが、とりあえず
佐野の話を聞く事にした。そして佐野の話というのは、高見沢が香川教授を
拉致して、家族を人質にオルタナティブを開発させている事だった。
佐野「その香川教授が開発させられている高見沢グループの極秘の
研究所には、その優香っていう嬢ちゃんも囚われているんだ。
そこの坊主にとって研究所の場所は是非、知りたい情報だろ?」
手塚「何故、俺達にそんな話をする?」
佐野「正直、俺はもうライダーを辞めたいんだ。そりゃ、俺が会社を継ぐとかって
話も無くなっちまっているけど、このまま居ても俺に幸せが来るとは
思えねぇ。だからあんた達に話をして、出来ればそのままGショッカー
から足を洗えないかなぁ・・・・と(汗」
蓮「ふん、最低な奴だな貴様は!」
佐野が真司達に香川教授の事を話した理由を聞いて、蓮をはじめ一同は
佐野に軽蔑の目を向けた。
霧島「こんな奴の言う事を聞く必要は無いわ!」
真司「待ってくれ!確かに俺も佐野にはムカついたけど、本当の事なら
香川先生の家族が危ない。せっかく先生も普通に暮らしているのに
またライダーの所為で戦いに巻き込まれるのなら、俺は助けに行くべき
だと思う」
光平「俺も、優香がいる場所が分からない今、この人の情報を信じて
みようと思う。その香川っていう人の事は、よく知らないけど協力させ
られているなら、助けるべきだ!」
佐野の話を不審に思う美穂達だが、真司や光平は佐野の情報を
信じて優香や香川教授を助けに行くべきだと自分の考えを皆に
伝えた。
雄大「でも、この人の言っている事は光平先輩たちをおびき出す
罠かもしれませんよ?」
????「・・・・いや、その男の言っている事は本当みたいだぜ?」
蓮「誰だ!」
赤龍軒に入って来たのは、高級スーツをビシッと着こなしている男性
―内取の取締官である財前丈太郎だった。
光平「貴方は?」
慎哉「あっ!確か大鹿建設が不正を働いていた事件で活躍したっていう
内取の財前丈太郎・・・・さんですか?」
財前「Da Bomb!!(その通り)俺が財前丈太郎だ。先日、高見沢と
組んで不正を行っていた代議士を捕えたんだが、その極秘の研究所とやらに
雲隠れをしているっていう情報を掴んだ所さ。それで噂の新ヒーロー、
シグフェルに情報を持ってきたという訳だ」
財前は自分が、光平達の前に現れた理由を話し、佐野の言っていた
情報が正しかった事を知る。
真司「な?やっぱり佐野を信じて助けに行った方がいいんだよ」
手塚「ふっ、相変わらずの御人好しだな。だが、助けに行くという
考えには俺も賛成だ。俺の占いでも助けに行く事は吉と出ている」
亮「俺も真司の考えに賛成だ。俺は其処にいる佐野って奴や香川って
人の事は知らないが、例え罠だとしてもそれを打ち破れば良い」
真司の考えに手塚やリュウレンジャーであり赤龍軒の店主でもある
亮は賛成した。
霧島「はぁ~分かったわ。今回は真司の言い分に付き合ってあげる」
蓮「まぁ、これを機会に
ブレイバーズのスポンサーになっている高見沢の
化けの皮を剥いでやれるかもしれないしな」
真司「ありがとうな。蓮、美穂!」
雄大「優香先輩を絶対に助けて下さいね!」
光平「勿論だ。今度こそ、優香を助けてみせる!」
慎哉「分かったよ。でも気を付けろよ」
一同は真司や光平の考えに賛同し、優香や香川教授が囚われている
研究所へ向かう事を決意する。
佐野「・・・・じゃあ、情報も教えた事だし、俺はこの辺で・・・・・」
蓮「待て。研究所には詳しいのだろ?」
手塚「俺達の水先案内人になってもらうぞ」
佐野「そ、そんなぁ」ガーン
情報だけ伝えて、その場を退散しようとしていた佐野だったが、
研究所の詳細を知る為に、蓮達によって研究所まで案内を
する羽目になるのであった。
某研究所***
佐野が光平や真司達
ブレイバーズに情報を教えていた一方、
香川は高見沢からもたらされた資料とカードデッキのデータから
ついにオルタナティブ・ゼロの開発に成功するのであった。
高見沢「流石は香川先生。我々の資料とデータから、こんなにも早く
オルタナティブを開発してしまうとは、正直驚きですよ!」
香川「・・・恐れいります」
オルタナティブの完成に高見沢は大いに喜び、香川は俯きながら
答えた。
間宮「これがオルタナティブ・・・・中々に協力な兵器の様だな」
乃木「下等な人間風情にしては、よく出来たものだ!」
香川「彼等は・・・・?」
高見沢「ここの警備を任せている、私の協力者達ですよ・・・・警備の
方に不備は無いな?」
間宮「今の所、問題は無い」
高見沢と香川がいる所に、ワームの代表を務める間宮麗奈と乃木怜冶の
2人が現れた。現在、表向きは高見沢グループの研究所となっているこの
場所の職員は実は全員、ワームが擬態していた。
シャダム中佐「こいつがオルタナティブか・・・・」
メーミィ「この様な物で本当に
ブレイバーズ共を倒せるというの?」
高見沢「おお、ゴーマにインフェルシアの皆さん、よくお越しいただき
ありがとうございます。このオルタナティブを量産し、必ずや
ブレイバーズを
倒して見せましょう。その為にも、まずは噂のシグフェルを仕留めて
みせます!」
さらに以前、共同作戦を行ったゴーマ、インフェルシアにオルタナティブを
お披露目する為、研究所に呼び出し、オルタナティブの軍団を作って
ブレイバーズそしてシグフェルを倒すと宣言する。
高見沢「それでは、香川先生。次に量産化についてですが・・・・・」
東條「大変です!
ブレイバーズがこの研究所にやって来ました!!」
乃木「何だと!?」
メーミィ「
ブレイバーズが、乗り込んで来るっていうの!?」
東條から、
ブレイバーズが研究所に乗り込んできたという情報を
聞かされ、その場にいた一同は動揺する。
高見沢「ちっ!ここを嗅ぎ付けたか。おい、佐野はどうした」
芝浦「彼なら、朝から見ていないですね」
佐野「朝からいない?・・・・まさか、アイツが
ブレイバーズに
研究所の場所を教えたのか?まあ良い。他のワームを向かわせろ!」
間宮「無論だ」
佐野が情報を漏らしたと感づいた高見沢だが、今は研究所に乗り込んで
きた
ブレイバーズの対処を考え、間宮麗奈にワームを向かわせるように
指示を出す。
佐野「・・・・この先を行けばオルタナティブを開発している研究室だ。
それで嬢ちゃんが捕えられるていう部屋は、その向こうの筈だ」
真司「よーし、優香ちゃんや香川先生を助け出すぞ!変身!!」
光平「待っていてくれ、優香―翔着!<シグ・トランス>」
佐野の手引きで研究所の外に来た光平達は捉えられている優香と
香川を助けるべく、龍騎やシグフェルに変身する。
亮「久しぶりの戦いだが、皆大丈夫か?」
将児「当たり前じゃねえか、亮!」
亮「よし、皆、転身だぁぁぁぁあ!!」
ダイレンジャー他5人「「「「「応」」」」」
亮「気力転身!」
ダイレンジャー一同「オーラチェンジャァァァァァ!!!!!」
龍騎やシグフェル達と共に、優香と香川を救うべく亮や仲間の
ダイレンジャーもオーラチェンジャーでダイレンジャーも変身し
他の
ブレイバーズと共に研究所へ乗り込んだ。
佐野「・・・・・案内もした事だし、俺もおさらばしますか。
――!お、お前は!?」
研究所への案内を済ませ、その場を立ち去ろうとしていた佐野だが
そこで、ある人物に出くわしてまう。
バース「はぁっ!」
ワーム・サナギ体「キシャァァ!」
ガタック「うぉりゃぁぁ!!」
アラクネワーム・ルボア「ムゥゥゥ!」
電王S(ソードフォーム)「おりゃぁ!」
モグライマジン「ぎゃぁぁぁ!」
研究所内部にはワームが扮した職員の他にイマジンや達もいたが
変身した
ブレイバーズのメンバーにより、次々と倒されていく。
シグフェル「何て敵の数なんだ!」
バース「ここは我々が引き受ける」
ガタック「シグフェル達は先を行ってくれ!」
電王S「本当なら、主役の俺が行くべきだがよぉ。今回は譲って
やるぜ!」
シグフェル「ありがとうございます!」
シグフェル達と共に乗り込んだバースやガタック、電王はシグフェル達を
先へと行かせる。そしてシグフェルは優香を救う為、佐野から得た情報で
優香が捕われている部屋へと向かい、龍騎らは高見沢達のいる研究室へ
向かった。
龍騎「そこまでだ、高見沢!!」
ナイト「こうなった以上、貴様も年貢の納め時だな!」
高見沢「くっ、城戸に秋山か!俺の邪魔はさせんぞ!
変身!」
芝浦「変身!」
東條「変身!」
リュウレンジャー「シャダム!ゴーマも来ていたのか」
シャダム「ダイレンジャー、貴様らまで来るとはな・・・・」
研究室に乗り込んで来た龍騎達は、高見沢やシャダムらと
対峙する。高見沢はベルデに変身し、芝浦や東條も変身した。
バース「香川さん、貴方のご家族の安全は既に我々の仲間が確保しました。
其方も直にお助け致します!」
香川「――本当ですか!」
ベルデ「ふん、オルタナティブのデータは既にある今、香川は用済みだ。死ねぇ!!」
ガタックらと戦っていたバースも研究室の方へ現れると、、香川の家族の安全を教える。
そしてベルデに変身した高見沢は最早、用済みと香川の始末にかかった。
龍騎「危ない!!」
龍騎は香川を助ける為に、ガードベントを発動させ、ドラグシールドで
ベルデの攻撃を防いだ。
香川「・・・・貴方は!?」
龍騎「ここは危険です。早く逃げて下さい!」
香川「・・・・・・・・」
龍騎は香川に逃げるように促すとベルデと戦闘を始める。
その姿に香川はオルタナティブ・ゼロのデッキを見るのであった。
ベルデ「俺も最早、
ブレイバーズのスポンサーではいられなくなっちまったが
ここでお前らを葬れば、俺の世紀王としての地位も大きくなるってもんだ!
くたばれ、城戸!!」
龍騎「――くっ!」
AXELVENT!!
ベルデ「ぐわぁ!!」
ベルデはファイナルベントを発動させ、龍騎にトドメをさそうとした。
だが、そこに何者かの攻撃をベルデが受け、発動は失敗する。
龍騎「香川先生、その姿は!?」
オルタナティブ・ゼロ「・・・受けた借りを返します」
香川は龍騎に助けられた借りを返そうと、オルタナティブ・ゼロに
変身して、龍騎をベルデの攻撃から助けたのであった。
オルタナティブ・ゼロ「とにかく、事態を乗り切りましょう」
龍騎「はい!」
龍騎と香川が変身したオルタナティブ・ゼロは、構えるとベルデと
対峙するのであった。
シャダム中佐「ダイレンジャー、今度こそ貴様らは葬って見せる。
出て来い、鍵道化師、口紅歌姫!」
鍵道化師「ムヒョヒョヒョヒョヒョ!お前達の魂を抜き取ってやる!」
口紅歌姫「私の顔に傷をつけた恨み、今度こそ晴らしてやる!」
シャダムはダイレンジャーを葬る為、ゴーマ怪人の鍵道化師と
口紅歌姫を呼び出し、ダイレンジャーを襲う。
シシレンジャー「また、倒してみせる!天幻星・二刀斬り!」
ホウオウレンジャー「大輪剣旋風斬り!」
襲ってきた鍵道化師と口紅歌姫にシシレンジャーはスターソードと
スターカッターを振り、ホウオウレンジャーは大輪剣で戦う。
ザイドス少佐「行くぞ!ダイレンジャー!!」
ガラ中佐「喰らえ!」
キリンレンジャー「行きますよ、将児!」
テンマレンジャー「応よ!天重星・重力逆転波!」
ザイドス、ガラに対してキリンレンジャー、テンマレンジャーが
相手をする。
キバレンジャー「・・・・シャダム。お前が俺の父親だったんだな」
シャダム中佐「コウ・・・・。ゴーマにおいて親子の情愛は無用!
貴様もここでくたばれ!」
キバレンジャー「そうは、行くもんか!てりゃぁぁぁ!」
キバレンジャーは、父であるシャダム中佐と対峙。かつてのゴーマとの戦いでは
自分の父親がシャダムである事を知らなかったが、戦いが終わった後、その事実を聞かされた。
例え息子であろうと敵ならば容赦しないシャダムに、キバレンジャー白虎真剣で立ち向かう。
メーミィ「ふむ、あの憎き魔法使い共はいない様だけど、そなたが我の
相手をしてくれるのか?」
リュウレンジャー「例え誰が相手でも行くぜ!天火星・稲妻炎上破!!」
メーミィ「何の、ザザード!」
魔導神官メーミィはリュウレンジャーと対峙し、リュウレンジャーの技
「稲妻炎上破」に対して、メーミィは「ザザード」の呪文を唱えて、
扇から光弾を放つ。
タイガ「君には、城戸を始末するのを邪魔されたからね。
お礼させてもらうよ」
ファム「あんた何かに負けないわ!」
タイガはストライクベントであるデストクローでファムを攻撃。
ファムはガードベントでウィングシールドを召喚し、攻撃を防ぐ。
TRICK VENT
ガイ「3人に分かれたか。だったらこれならどうだ!」
メタルバイザー@音声「コンファインベント」
一方、ナイトはトリックベントで3人に分身し、ガイを翻弄するが、
ガイはコンファインベントを発動し、その効果を無効化する。
バイオバイザー@音声「クリアーベント」
オルタネティブ・ゼロ「消えた!?」
龍騎「気を付けてください!」
そしてベルデと戦う龍騎とオルタナティブ・ゼロだが、ベルデは
クリアーベントで姿を消し、周囲を警戒する。
ベルデ「(死ね!)」
ベルデはオルタナティブ・ゼロの背後に廻り、トドメをさそうとする。
その瞬間クリアーベントの効果が切れてベルデが姿を現した。
龍騎「香川先生!」
オルタナティブ・ゼロ「―!」
ADVENT
サイコローグ「―!」
ベルデ「ぐわぁぁ!」
ベルデの存在に気付いたオルタナティブ・ゼロは咄嗟に契約モンスター
であるコオロギ型モンスターのサイコローグを召喚し、ベルデの攻撃を
防いだ。
ベルデ「くっ、よくもやりやがったな!やれ、バイオグリード!!」
龍騎「させるか!!」
STRIKE VENT
龍騎「昇竜突破(ドラグクローファイアー)!!」
バイオグリード「ギシャァァァァ!!」ドカーン
ベルデはバイオグリードを召喚して、オルタナティブ・ゼロを襲わせるが、
龍騎はストライクベントを発動させ、必殺の「昇竜突破(ドラグクローファイアー)」
によりバイオグリードを倒す。その攻撃はベルデさえも巻き込み、その衝撃により
ベルデの変身は解かれ高見沢に戻る。
龍騎「高見沢・・・・お前はもう変身できない。おとなしく捕まってくれ」
高見沢「くそ・・・・・くたばってたまるか!」
もう変身出来ない高見沢に龍騎は、おとなしく投降するように言う。
高見沢は、逃げようともがく。その時・・・・・・。
ドカァァァン!
ガタック、バース、電王S「「「うわぁぁぁ!!!」」」
龍騎「何だ!?」
突如、研究室の扉が開き外で戦っていたガタック達が吹き飛ばされて
来る。そして扉の向こうから紫色のボディにコブラを思わせるマスクの
怪人が現れた。
王蛇「・・・・よう、シグフェルって野郎は、此処にいるのか?」
最悪のライダー、王蛇が姿を現すのであった。
――時は少し遡る。研究所を案内した佐野は、その場を立ち去ろうとした時
ある人物と遭遇する。その人物こそ、仮面ライダー王蛇に変身する
浅倉威だった。
佐野「あ、浅倉威!?何で此処に・・・・」ガクガク
浅倉「此処か?シグフェルって野郎がいる場所は・・・・」
佐野「シグフェル?!・・・・ああ、シグフェルはこの研究所の中にいる。
シグフェルだけじゃなく城戸や秋山もいるぜ」
神崎士郎から情報を得た浅倉威はシグフェルと戦う為に、この
研究所へやって来たのであった。一刻も、この場を離れたい佐野は
浅倉にシグフェルや龍騎の事を話す。
浅倉「・・・・そうか」
佐野「じゃあ、俺は用事があるから、この辺で・・・・・」
浅倉「・・・・おい。そういえばお前もライダーだったよな?
肩慣らしに俺と戦えよ!」
佐野「ひぃ!」
そのまま、この場から逃げようとした佐野だったが、浅倉は佐野が
自分同様ライダーである事を思い出し、シグフェルと戦う前に、
肩慣らしをしようと佐野に戦いを強要する。
佐野「か、勘弁してくれ!!俺はライダーを辞めるって決めたんだ」
浅倉「ごちゃごちゃうるせえ!俺と戦え!!」
佐野「ぐふっ!」
佐野は浅倉に対して命乞いをするが、浅倉は、その姿にイラつき
思いっきり殴りつけるのだが、強力な一撃を喰らい、佐野は気絶して
しまう。
浅倉「ちぃ・・・・・まあ良い。どうやら中は楽しい状況みたいだしなあ」
浅倉は気絶した佐野を放置して、シグフェルを探しに研究所の中に
入る事を決める。そして水たまりを見つけて、コブラのエンブレムが
付いた紫色のカードデッキを翳す。そして浅倉の腰にⅤバックルが
出現した。
浅倉「変身・・・!」
Ⅴバックルにカードデッキを入れると、ガラスが割れる音と共に
浅倉の姿はコブラを象った紫のメタリックアーマーの怪人に変わる。
最悪のライダー、仮面ライダー王蛇となった。
王蛇「・・・・さて、行くか」
王蛇は研究所の中へと足を踏み入れた。
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
その頃、研究所の中でワームやイマジンを相手に戦っていた
ガタック達の前に、間宮麗奈と乃木怜治が現れる。
電王S「何だ、コイツ等は?」
ガタック「こいつらもワームだ。それも今戦っていた奴らよりも強い!」
乃木「
ブレイバーズ、貴様達を始末してやる!!」
間宮麗奈と乃木怜治は元の姿であるウカワーム、カッシスワームとなり
ガタック達を襲う。だが、そこに誰かが近づいてくるのを感じ取る。
王蛇「ほう、盛り上がっているなあ・・・・・。シグフェルはいるか?」
電王S「おい、また誰か来たぞ!」
ガタック「誰なんだ、お前は!?」
王蛇「いねえのか・・・・?ちぃ、イライラしてくる。仕方が無い、お前ら
でも良い・・・・・俺と戦いな!」
目的の人物であるシグフェルがいない事に苛立ち、憂さを晴らそうと
ガタック達に戦いを仕掛ける事を決め、召喚機である牙召杖ベノバイザーに
カードを読み込ませる。
SWORD VENT
ソードベントのカードが読み込まれ、王蛇の手にベノスネーカーの
尾を模した黄金の硬鞭「ベノサーベル」が召喚され、それをガタック達に
向けて振るいだす。
電王S「うぉ!危ねえじゃねえか、この野郎!!」
王蛇「ハハハハハ!どうしたどうした!!」
ガタック「くっ・・・・何なんだ、コイツは!?」
王蛇の出鱈目な攻撃に、電王Sやガタックは翻弄されてしまう。
カッシスワーム「いきなり現れて、我々の獲物を横取りするとは何者だ!?」
ウカワーム「待て。確か奴の名は浅倉威・・・・敵も味方も関係なく攻撃する
という危険な男・・・・・このままでは奴の攻撃に我々も巻き込まれてしまう
かもしれない。ここは退くぞ」
浅倉の持つ危険性を感じ取ったウカワーム達は、巻き込まれないように
その場を撤退した。そして王蛇の攻撃にガタック達は龍騎達が戦っている
研究室まで吹き飛ばれてしまう。
ガタック、電王S「「うわぁぁぁ!!」」
そして王蛇は研究室の中に入り、その場にいる一同に向かって
尋ねる。
王蛇「・・・・よう、シグフェルって野郎は、此処にいるのか?」
龍騎「浅倉・・・・!」
ガイ「何故、奴が此処に・・・・!?」
現れた王蛇の姿を見て、王蛇の事を良く知る龍騎やガイ等の
ミラーライダー達に戦慄が走る。
ファム「・・・・・浅倉ァ~~~!!」
龍騎「待て、美穂!」
ライダー同士のバトルが「なかった事」にされた事により、浅倉に
殺された美穂の姉は殺されず、今も生存しているが、前の歴史を
思い出し、姉を殺した事のある浅倉を許せずファムは王蛇に斬りかかる。
王蛇「ほう、あの時の女か・・・・。俺と戦いたいっていうのなら、
相手をしてやる」
ファム「くっ・・・・!」
龍騎「美穂!俺達も加勢するぞ、蓮!」
ナイト「仕方ない・・・・!」
王蛇の危険性を一番知っている龍騎達はファムに続き、王蛇に
向かって攻撃をするが、王蛇は受け流していく。
王蛇「城戸に秋山か・・・・お前らも相手したい所だが、面倒だ。
こいつと遊んでいろ!」
ADVENT
王蛇はアドベントカードを読み込み、契約しているコブラ型モンスター、
ベノスネーカーが召喚される。
ベノスネーカー「キシァァァァァ!!」
龍騎「うわぁ!」
テンマレンジャー「うぉっと、こっちにも来やがった!」
ザイドス少佐「おい、我々は味方だぞ!」
メーミィ「ふ、不愉快よ!」
召喚されたベノスネーカーは龍騎達のみならず、周囲で戦っている
ダイレンジャーや同じGショッカーであるゴーマやメーミィ達を巻き込んで
暴れる。
鍵道化師「ぐわぁ!」
口紅歌姫「そんな・・・・!」
ベノスネーカーの見境ない攻撃により、ゴーマ怪人の鍵道化師と
口紅歌姫を深いダメージを受けてしまう。
オルタナティブ・ゼロ「うっ!」
龍騎「先生!」
オルタナティブ・ゼロも攻撃に巻き込まれ、変身が解かれてしまい、
香川は、そのまま気を失ってしまった。
メーミィ「もう付き合いきれないわ!!我は帰るわよ」
シャダム中佐「我々もだ。ダイレンジャー、この次は決着を着けるぞ!」
王蛇とベノスネーカーの攻撃に、巻き込まれない様メーミィとシャダム達
ゴーマ3幹部は研究所から撤退した。
高見沢「・・・・(奴らの注意が浅倉に向いている隙に、この場を脱出だ!)」
そして倒れていた高見沢は、周囲が王蛇に気取られている隙に
高見沢は人知れず、その場を逃げ出すのであった。
一方、佐野から得た情報により捕えられている優香の部屋へ
やって来たシグフェル。部屋に入ると檻の中に捕われている
優香を見つける。
シグフェル「優香!」
優香「光平くん!?助けに来てくれると信じていたわ!」
優香と再会を果たしたシグフェルは、優香を檻から連れ出そうと
するが、突如部屋の壁が崩れ、龍騎が吹き飛ばされてくる。
シグフェル「真司さん!」
龍騎「うう・・・・」
王蛇「・・・・・お前がシグフェルか?ようやく会えたぜ!」
シグフェル「お前は・・・?」
王蛇「ハハハハ、俺と来てもらうぞ!」
崩れた壁の先から王蛇が姿を現し、ようやく目的の人物である
シグフェルと会えた事に喜び、存分に戦おうと邪魔が入らない
ように、研究室にある鏡を通ってミラーワールドにシグフェルを
連れ込んだ。
龍騎「シグフェルが・・・・助けに行かないと!」
ナイト「そんな身体で大丈夫か?」
龍騎「ミラーワールドなら、俺達の出番だろ?なら行かないと」
ファム「分かった。行きましょう」
バース「沢渡優香さんと香川教授は我々が保護します。彼を追って下さい」
優香「光平くんの事を頼みます」
龍騎「任せなって!必ず連れて帰るよ」
ミラーワールドに連れてかれたシグフェルを助ける為、龍騎、ナイト、
ファムはミラーワールドへ向かう。シグフェル=光平の事を案じる
優香に龍騎は仮面越しで笑みを浮かべながら、その言葉を受け取った。
鍵道化師「わ、私達の事を・・・・忘れてもらっては困るぞ!」
口紅歌姫「巨大化爆弾!」
ベノスネーカーの攻撃に巻き込まれたゴーマ怪人の鍵道化師と
口紅歌姫だが、ダメージを負いつつも立ち上がり、巨大化爆弾で
巨大化する。建物の中にいる為、研究所は崩れる。
ガタック「や、やばい!優香ちゃん、こっちへ」
バース「香川教授は私が背負います」
リュウレンジャー「ゴーマは俺たちに任せてくれ。行くぞ、皆!」
ダイレンジャー「「「「「「気伝招来!」」」」」」
建物が崩れるので、ガタックとバースは優香と気を失っているを連れ出す。巨大化した
ゴーマ怪人と戦う為、ダイレンジャー達はそれぞれの気伝獣を呼び出す。
リュウレンジャー「龍星王、武人変形!五星合体」
ダイレンジャー「「「「「大連王」」」」」
キバレンジャー「ウォンタイガー、武人変形!」
龍星王は武人変形で人型になった後、星獅子、星天馬、星麒麟、
星鳳凰と武人合体して、中国の武人を思わせる大連王となり、
ウォンタイガーは武人変形で、人型となった。
電王S「よ~し、真の主役の俺様も行くぜ行くぜ行くぜ~!!」
電王Sはデンライナーを呼び出して、巨大化したゴーマ怪人に
立ち向かう。
ガイ「・・・・滅茶苦茶になったけど、この混乱に乗じてシグフェルを
仕留めるチャンスだ。行くよ、東條君」
タイガ「あっ・・・ああ!」
ガイ、タイガもシグフェルを仕留めようとミラーワールドへ向かった。
今、それぞれの戦いで決戦が始まるのであった。
ミラーワールド***
王蛇によって、ミラーワールドに連れてこられたシグフェルは、王蛇から
執拗な攻撃を受ける。
王蛇「おらぁ、どうした!」
シグフェル「くっ・・・・この感じ、まるでキアイドーと戦っているようだ!」
シグフェルは王蛇の戦いぶりから、かつて戦った強敵をキアイドーを
重ねた。
龍騎「やめろぉぉぉ!!」
王蛇「ちっ!邪魔が入って来たか」
そこへシグフェルを助ける為、現実世界から龍騎、ナイト、ファムが
駆けつける。
龍騎「大丈夫か、シグフェル!」
シグフェル「ありがとうございます。城戸さん」
龍騎「よかった・・・・・浅倉、お前まだ、こんな事を!」
王蛇「ふん。今までの戦いが【無かった事】になって、世界が変わろうとも
俺は俺だ!確かに俺の犯した犯罪とかも無かった事になったのは
好都合だが、イライラしてしょうがなかった。だが、このデッキを手にして
俺は思い出した!ライダーとなってライダーバトルをしていくのが
俺なんだってなあ・・・・・今回はライダーだけじゃねえ。色んな奴らと
バトルファイトが出来る。この祭りをもっと盛り上げようぜ!」
龍騎「・・・・だったら、俺が・・・・・俺達が止めて見せる!行けるか、シグフェル?」
シグフェル「はい!俺も奴を止めてみせます」
王蛇「そうか・・・・・だったら、来いよぉ!」
王蛇は、龍騎やシグフェル達に向かって、ソードベント「ベノサーベルを
振り回しながら攻撃を始める。
デストバイザーの音声「フリーズベント」
シグフェル「う、身体が動かない・・・・・!」
ガイ「よくやった!東條くん。今ならシグフェルは動かない」
王蛇「てめえらも来やがったか!」
王蛇と戦っていたシグフェルは突如、身体が動かなくなる。シグフェル達を
追ってきたガイとタイガが、シグフェルを狙ってタイガの持つ相手の動きを
封じるアドベントカード「フリーズベント」を発動させたのである。
ガイ「シグフェルを仕留めれば、ボーナス点だ!」
ナイト「させるか!」
ガイはストライクベント「メタルホーン」を装備して、動きが封じられている
シグフェルに向かって攻撃しようとする。ナイトはソードベント「ウィングランサー」で
迎え撃った。
ファム「覚悟しなさい、浅倉!」
王蛇「貴様も、しつこい女だな!」
ファムも王蛇に向かって、羽召剣ブランバイザーで攻撃を仕掛け、
王蛇はベノサーベルで攻撃を防いでいく。
ガイ「ならば、こいつが相手だ!」
ADVENT!!
メタルゲラス「グォォォォォ!!」
ガイは契約しているサイ型モンスター、メタルゲラスを召喚し、
シグフェルを仕留めようと向かわせた。
龍騎「させるか!」
ADVENT!!
ドラグレッダー「グワァァァァアァ!!」
シグフェルを守ろうと、龍騎はドラグレッダーを召喚して
メタルゲラスの攻撃を防いだ。
タイガ「今がチャンスだ!」
FINALVENT!!
デストワイルダー「グワァァァオオオオン!!」
シグフェル「うわぁ!」
タイガは隙をついて、デストバイザーにファイナルベントカードを
読み込ませる。ファイナルベントの為、召喚されたタイガと契約
している虎型モンスター、デストワイルダーはシグフェルを押し倒し、
タイガの元へと引きずり出す。そしてタイガはデストクローを装備して
待ち構えていた。このまま行けば、タイガはシグフェルを突き立てて
持ち上げ、結晶爆発させる【クリスタルブレイク】が決まってしまう。
ズキューン!ズキューン!
デストワイルダー「グワァ!」
タイガ「何!?」
だがシグフェルを引きずっているデストワイルダーは、突如銃弾による
攻撃を受けてしまう。デストワイルダーが攻撃された事にタイガは驚いた。
ゾルダ「やれやれ、その技は隙だらけで、こうしてモンスターを攻撃して
しまえば、ファイナルベントは無効になる事は、前の歴史で良く分かっていると
思ったんだけどねえ」
タイガ「お前は北岡!?」
現れたのはゾルダ、そしてライアだった。実はライアは、人質として
命を狙われていた香川教授の家族を救う為、別行動をしていたのであった。
ライア「待たせたな。城戸、シグフェル」
龍騎「手塚!何で、北岡と一緒なんだ?」
ライア「香川教授の家族を狙っていたGショッカーの連中を倒した後、
嫌な予感がしてな。北岡に連絡したんだ」
ゾルダ「勿論、報酬は請求させてもらうよ」
ライアはゾルダを連れて来た理由を話す。ゾルダは、今回の件が
終わった後、報酬を請求するつもりである。
王蛇「久しぶりだなぁ、北岡。ようやく貴様と決着がつけれるぜ!」
ゾルダ「おいおい、お前の犯罪は無かった事になっているんだろ。
だったら、俺を狙うのをやめてくれない?」
王蛇「ふん、俺はお前をようやく倒せたと思った。だが、お前は
俺と決着を着ける前にくたばり、俺が倒したと思ったのは別の
奴だった。あの時ほど苛立った事はねえ・・・・だからこそ、
俺はお前を倒し、あの時の雪辱を晴らしてやる!」
前回の歴史では、王蛇こと浅倉は宿敵であるゾルダを殺害したが
その時には北岡は体を蝕んでいた不治の病の病状が悪化して死亡し、
代わりにゾルダとして戦ったのは、北岡の秘書であった由良吾郎だった。
それを知った浅倉は、願望が達成できなかった事により苛立ちは
限界点に達し、そして待機していた機動隊に鉄パイプ一本で対峙し、
射殺されるという最期を迎えた。王蛇はあの時果たせなかった北岡との
決着を着けようとする。
ゾルダ「・・・俺も決着を着けたいと思っているけどさ。生憎、今回は
そういう場合じゃないんでね。決着は、また今度さ!」
FINALVENT!!
龍騎「げっ!やばい。皆逃げろ!!」
シグフェル「―!?」
ゾルダはファイナルベント「エンドオブワールド」を発動させると、
契約しているバッファロー型モンスターのマグナギガが出現し、
背中にマグナバイザーをセットし、引き金を引くとマグナギガの
全砲門が開き、一斉斉射される。ゾルダがファイナルベントを発動すると
察した龍騎達は攻撃を受けないように離れる。シグフェルもフリーズベントの
効果が切れたので何とか回避した。そして攻撃が晴れると、王蛇は
ガイを盾にして攻撃を防ぎ、無傷であった。
ガイ「お、お前・・・・また俺を!?」
王蛇「俺の近くにいたァ・・・・お前が悪い!!」ザシュ
ガイ「がはぁ・・・・・あ・・・・あ・・・!!」
王蛇に盾にされ、エンドオブワールドでボロボロとなったガイに
王蛇はベノサーベルで突きつけ、ガイの身体を刺し貫いた。
龍騎「芝浦!?」
シグフェル「何て奴だ!」
ガイ「あ・・・あ・・・・ここで・・・・ゲームオーバー・・・・かよ」ガクッ
身体を刺し貫かれたガイの変身は解かれ、芝浦の姿に戻ると
そのまま倒れ、消滅した。
メタルゲラス「グゥゥゥゥ!!」
王蛇「ちょうどいい・・・また俺の物になってもらうぞ」
エンドオブワールドにより深いダメージを負ったメタルゲラスに
王蛇は契約のカードを使用し、メタルゲラスと契約する。
タイガ「あ・・・あぁ・・・・!!」
王蛇「さて仕切り直しといこうか?」
シグフェル「くっ・・・・!」
芝浦が消滅し、タイガは王蛇に恐怖する。仕切り直して戦闘を
続行しようとする王蛇にシグフェル達に戦慄が走る。
王蛇「ちっ!・・・・時間切れか」
ナイト「・・・・俺達も時間切れだ。脱出するぞ!」
だが、ミラーワールドにいられる時間に限界が来てしまった為、
王蛇は戦闘を諦め、その場を撤退した。そしてシグフェルや
龍騎達も同じく、時間切れによりミラーワールドから脱出する
のであった。
某研究所***
ミラーワールドでシグフェル達と王蛇の戦いが起きていた頃、
研究所の外では巨大化したゴーマ怪人とダイレンジャーの乗る
気伝武人、電王Sが呼び出したデンライナーが戦っていた。
鍵道化師「うぉぉぉぉ!!」
ホウオウレンジャー@大連王「天風星・一文字竜巻!!」
鍵道化師「ぬぉぉ!」
鍵道化師の攻撃に、大連王に乗るホウオウレンジャーは自身の
気力技を送り込み、大連王から複数の竜巻が巻き起こる。
竜巻をぶつけられ、鍵道化師は怯む。
リュウレンジャー「よし、今だ!」
ダイレンジャー「大王剣・疾風怒濤!!」
鍵道化師が怯んだ隙に、ダイレンジャーは大連王の必殺技である
「大王剣・疾風怒濤」を繰り出そうと、鞘から大王剣を取り出し、
鍵道化師に向けて袈裟斬りを行った。
鍵道化師「ムヒョォ!ここまでか・・・・・!」
袈裟斬りされた鍵道化師は、そのまま倒れて爆発する。
そして大連王は大王剣を鞘に納めて、勝ちポーズを取る。
口紅歌姫「私の歌を聞きなさい!ア~♪」
一方、ウォンタイガーとデンライナーは口紅歌姫と戦っていた。
口紅歌姫は口から音波攻撃を繰り出す。
電王S@デンライナー「ぬぉ!ひでぇ音だ!!」
白虎真剣「コウ!あっちが音で攻撃をするなら、こっちも音で反撃だ!」
キバレンジャー@ウォンタイガー「分かった!」
口紅歌姫の音波攻撃にデンライナーに乗る電王Sは怯み、キバレンジャーの
パートナーである言葉を話す剣、白虎真剣はキバレンジャーにアドバイスする。
キバレンジャー「大咆哮!!」
アドバイスを受けたキバレンジャーは、ウォンタイガーを白虎形態に戻すと
衝撃波である「大咆哮」を繰り出す。それにより「大咆哮」と口紅歌姫の歌声は
相殺された。
電王S「よ~し、音が消えたな!主役の俺に任せろ!!」
口紅歌姫の音波攻撃が消えた事により、電王Sはデンライナーを動かし、
デンライナーに装備されている武装で攻撃していく。
白虎真剣「コウ、俺達もトドメの必殺技だ!」
キバレンジャー「よ~し、虎の子大秘術・火炎玉!!」
口紅歌姫「いやぁぁぁぁぁ!!」
口紅歌姫がデンライナーの攻撃を受けている時に、キバレンジャーは
ウォンタイガーをすかさず気伝武人に変形させ、必殺技である
「虎の子大秘術・火炎玉」で口紅歌姫を攻撃。口紅歌姫は大ダメージを
受けてしまう。
口紅歌姫「もっと・・・歌いたかった~」
口紅歌姫もデンライナーの攻撃やウォンタイガーの攻撃を受けて
爆発し倒されるのであった。
高見沢の隠れ家***
デッキを破壊され、ベルデに変身出来なくなった高見沢は満身創痍と
なりながらも、密かに用意していた隠れ家に辿り着く。
高見沢「はぁ・・・・はぁ・・・・ライダーに変身できなくなったが、この
オルタナティブがあれば再起は可能だ。待っていろよ!城戸、
シグフェル、ブレイバーズ・・・・」
実は高見沢は研究所から逃げ出す際、香川教授が気絶して変身が
解けてしまった時に手を離れたオルタナティブのデッキを混乱に乗じて
持ち出したのであった。高見沢は自らオルタナティブに変身して
ブレイバーズに
リベンジをしようと考えていた。
????「・・・・残念だが、貴様の目的は果たされない」
高見沢「誰だ!?」
突如、高見沢の前に現れたのはGショッカー
秘密警察の長官である
アポロガイストとバトルファイト参加者(世紀王候補)の成績を計算
しているグロンギの怪人ラ・ドルド・グだった。
高見沢「き、貴様はアポロガイスト!?」
アポロガイスト「仮面ライダーベルデこと高見沢逸郎!今回の一件は
最早、世紀王候補を名乗らせるには相応しくないないと判断した。
よって、世紀王候補の資格をはく奪し、貴様を処刑する!」
高見沢「な、何だと!?確かに、俺はライダーに変身出来なくなったが
まだ、オルタナティブがある。俺にチャンスをくれ!」
アポロガイストによる突然の処刑宣告に狼狽える高見沢は、アポロガイストに
もう一度、世紀王候補として戦えるように懇願する。
アポロガイスト「見苦しいぞ、高見沢!潔くあの世へ行くがいい!」
高見沢「こんな所で、終わってたまるか!変・・・・・」
アポロガイスト「させるか!」ザシュ
高見沢「ぐはぁ・・・・!」
高見沢は処刑を迫るアポロガイストに抵抗しようと、オルタナティブに
変身しようとしていた。しかし、アポロガイストは手に持つアポロマグナムで
高見沢が変身する前に斬りつけ、デッキも破壊してしまった。そして
高見沢はそのまま、息絶えてしまう。
ラ・ドルド・グ「・・・高見沢逸郎、失格!」
ラ・ドルド・グは高見沢逸郎が脱落した事を宣言する。
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
それからしばらくして、高見沢の隠れ家に警察が到着。パトカーから
内取の財前と捜査一課の刑事、追田現八郎警部が降りてくる。
追田「ここが、高見沢逸郎の隠れ家か!」
財前「協力感謝するぜ、現さん」
追田「なぁ~に、俺とお前の仲だ。それに刑事として犯人を逮捕するのは
当たり前だぜ!」
実は財前は警視庁時代、追田警部に色々と世話になっていた。
その縁で、今回の高見沢の逮捕に協力してくれるのであった。
そして財前達は隠れ家に足を踏み入れる。
追田「高見沢逸郎!議員への贈賄に民間人の誘拐、その他の容疑により
逮捕状が出ている。神妙にお縄につけやがれぇ!」
財前「待った!現さん。こいつは・・・・・」
高見沢のいる部屋に踏み込んだ財前達だが、そこにはアポロガイストによって
処刑された高見沢の無残な姿が横たわっていたのであった。
某研究所****
佐野「イテテ・・・まさか浅倉が来るなんて思わなかったぜ」
高見沢がアポロガイストによって処刑された一方、高見沢の研究所で
浅倉によって気絶していた佐野は目を覚まし、研究所を出ようとしていた。
GOD戦闘工作員A「いたぞ!仮面ライダーインペラー・・・・佐野満だ」
GOD戦闘工作員B「おとなしくせよ!」
佐野「な、何だ!お前ら」
GOD戦闘工作員A「我々はGショッカー
秘密警察だ」
GOD戦闘工作員B「貴様が
ブレイバーズを手引きした事は、調べがついている!
秘密警察署長アポロガイストの命により、貴様を処罰する!」
そこに現れたのはGODの戦闘工作員で、Gショッカー
秘密警察の一員でもあり、
ブレイバーズを手引きした佐野を処罰しようとやって来たのであった。
佐野「捕まってたまるかぁ~~!」
GOD戦闘工作員A「まてぇぇ!!」
佐野は捕まる訳にはいかないと、その場から逃げ出し、
GOD戦闘工作員も後を追いかける。佐野は、そのまま
研究所を飛び出した。
佐野「―!」
キキィィー、ドォーン!
だが運が悪い事に研究所を飛び出すと、トラックが走って来た事で
佐野はトラックとぶつかってしまう。トラックがぶつかった事で、佐野の
身体は全身がズタボロとなっていた。
GOD戦闘工作員B「死んだか!?」
GOD戦闘工作員A「待て、今の騒ぎで人が来そうだ。確かめたい所だが
一旦、退くぞ!」
GOD戦闘工作員達は、佐野がトラックとぶつかって死んだのか
確かめようとしたが、今の騒ぎで人が集まって来たので、やむを得ず
退散をする。
京南大学付属病院****
伝通院「香川教授そして沢渡優香さんだが、幸い大した怪我も無く
2~3日検査入院をすれば退院できる事だろう」
光平「優香は無事なんですね?」
慎哉「よかったな光平!」
雄大「よかったぁ~」
研究所から助け出された優香と香川教授は、京南大学付属高校に
運び込まれ、検査の結果、2~3日の検査入院だけで済み、光平や
慎哉は伝通院から聞かされ、安堵する。
真司「佐野の方は、どうなんですか?」
伝通院「交通事故で担ぎ込まれた佐野満だが、彼の方は重傷で
1か月以上は入院が必要になるだろう」
真司「そうですか・・・・」
トラックとぶつかり、重傷を負った佐野は、香川教授や優香と同じく
京南大学付属病院に搬送され、1か月以上の入院となった。
後藤「今回で高見沢逸郎、芝浦淳といったGショッカーに属する
仮面ライダー2名が死亡、浅倉威、東條悟はあの後、所在が
掴めないという結果になったが、果たして彼等は何処へ・・・・?」
光平「浅倉威・・・・」
今回の事件の事で、後藤も京南大学付属病院に来て、伝通院の話を
聞いていたのだが、あの後、消えた浅倉、東條が何処に行方をくらませた
のか疑問に思う。そして浅倉の名を聞いて、光平はミラーワールドでの
戦いを思い出す。
真司「なぁ~に!浅倉が来ても俺達が付いている。頑張っていこうぜ」
光平「はい。真司さん」
愛「さぁ、優香さんの所へ行ってあげて。きっと喜ぶ筈よ」
光平「分かりました。失礼します!行こう。慎哉、雄大」
真司に励まされた光平は、魚住愛に言われ、慎哉や雄大と共に
優香のいる病室へ向かい、部屋を出る。
真司「・・・・(でも、浅倉や東條は何処に行ったんだ?)」
光平達が部屋を去った後、真司は浅倉達が何処に消えたのか
思うのであった。
某所****
浅倉「チィ、クソが・・・・!」
時間切れになってしまった為、戦闘を中断してミラーワールドから
帰還した浅倉は、シグフェルやゾルダ達を仕留められなかった事に
苛立っていた。そこへ一台のリムジンが浅倉の前に止まる。
????「良い戦いを見させてもらったよ。浅倉威君。シグフェルを
倒せなかったのは、さぞ不満だった事だろう」
浅倉「誰だ、キサマは?」
車の窓が開き、車の中にいた人物は浅倉に、先程の戦いの
賞賛をおくる。
????「バトルファイトが未だ開かれず、他の世紀王候補と死闘を
行う事が出来ず、欲求不満だろう?私が君に戦いの場を提供しよう。
君には今、私が世話になっている国に来てもらいたい」
浅倉「ほぉ・・・・・おっさん。名前は何ていうんだ?」
車の中にいる人物は、浅倉に欲求を解消する為の戦いの場を提供すると
離す。興味を持った浅倉は、車の中にいる人物に名前を尋ねる。
真影「真影・・・・私の名は真影壮一だ」
車の中にいた人物は国家防衛局長官になりすましていたロイミュードで
現在
サラジア共和国の在日日本大使館に匿われている真影壮一だった。
真影に誘われた浅倉が待ち受ける運命とは・・・・。
〇仮面ライダー龍騎→仮面ライダーベルデ達Gショッカーと戦う。
〇仮面ライダーナイト→仮面ライダーベルデ達Gショッカーと戦う。
〇仮面ライダーファム→仮面ライダーベルデ達Gショッカーと戦う。
〇仮面ライダーライア→ミラーワールドでゾルダを連れてくる。
〇仮面ライダーゾルダ→ライアにミラーワールドに連れてこられて、ファイナルベントを発動させる。
△マグナギガ→ファイナルベントの発動で召喚される。
●仮面ライダー王蛇→シグフェルをミラーワールドに連れて来て戦闘。ガイを盾にして始末した後、
メタルゲラスと契約。その後、真影壮一に勧誘される。
●ベノスネーカー→王蛇に召喚され、見境なく暴れる。
●仮面ライダーベルデ→優香を誘拐し、シグフェルを始末しようとしたが失敗。その後香川教授にオルタナティブを開発させるが、
研究所に乗り込んできた
ブレイバーズと戦闘。ベルトを破壊された後、隠れ家に逃亡するがアポロガイストに処刑される。
●バイオグリード→ベルデに召喚されるが、龍騎に倒される。
●仮面ライダータイガ→優香を誘拐し、シグフェルを始末しようとするが失敗。研究所に乗り込んできた
ブレイバーズと戦闘し、その後行方不明となる。
●デストワイルダー→ファイナルベント発動の為、召喚されるが、ゾルダに阻止される。
●仮面ライダーガイ→優香を誘拐し、シグフェルを始末しようとするが失敗。
ブレイバーズと戦闘するが、
王蛇にエンドオブワールドの盾にされ、死亡する。
●メタルギガス→ガイに召喚され、シグフェルを襲う。ガイが死亡した後、王蛇と契約する。
●仮面ライダーインペラー→優香を誘拐し、シグフェルを始末しようとするが失敗。自身の保身を考えGショッカーを足抜けしようと、
ブレイバーズに情報を提供。Gショッカー
秘密警察に追われるが、交通事故で重傷を負い、京南大学附属病院に入院する。
△オルタナティブ・ゼロ→ベルデに家族を人質にされ、オルタナティブを開発。
ブレイバーズが乗り込んできた後、
自身も変身し、ベルデと戦闘。その後、京南大学附属病院に入院する。
△サイコローグ→オルタナティブ・ゼロに召喚され、ベルデに攻撃する。
△神崎士郎→王蛇をシグフェル達の下へ向かわせる。
〇仮面ライダーガタック→Gショッカーと戦闘する。
●ウカワーム→
ブレイバーズと戦闘する。
●カッシスワーム→
ブレイバーズと戦闘する。
●アラクネアワーム・ルボア→ガタックに倒される。
〇仮面ライダー電王S→Gショッカーと戦闘する。
●モールイマジン→
ブレイバーズと戦闘し、倒される。
〇追田現八郎→財前丈太郎と共に逃亡した高見沢を逮捕しようとするが高見沢の遺体を発見する。
●真影壮一→浅倉威を勧誘する。
●アポロガイスト→高見沢を処刑する。
●ラ・ドルド・グ→高見沢の脱落を宣言する。
仮面ライダーバース→Gショッカーと戦闘する。
〇リュウレンジャー→Gショッカーと戦闘する。
〇シシレンジャー→Gショッカーと戦闘する。
〇テンマレンジャー→Gショッカーと戦闘する。
〇キリンレンジャー→Gショッカーと戦闘する。
〇ホウオウレンジャーGショッカーと戦闘する。
〇キバレンジャー→実の父であるシャダム中佐と戦う。
〇白虎真剣→キバレンジャーにアドバイスをして、サポートする。
●シャダム中佐→息子であるキバレンジャーと戦闘する。
●ガラ中佐→
ブレイバーズと戦闘する。
●ザイドス少佐→
ブレイバーズと戦闘する。
●鍵道化師→
ブレイバーズと戦闘する。巨大化するが大連王に倒される。
●口紅歌姫→
ブレイバーズと戦闘する。巨大化するがウォンタイガーとデンライナーに倒される。
●魔導神官メーミィ→
ブレイバーズと戦闘する。
〇財前丈太郎→高見沢と通じていた汚職議員をコロニーまで追いかけて情報を聞き出し、
光平達に提供する。追田現八郎と高見沢を逮捕しようとするが高見沢の遺体を発見する。
〇伝通院洸→入院した佐野満、香川英行の容態を説明する。
〇魚住愛→入院した佐野満、香川英行の容態を説明する。
〇快傑ズバット→財前と共に高見沢と不正をしていた汚職議員を追いかけてコロニーまでやって来る。
キリングダンサーの佐藤を倒すが、もう1人の飛鳥五郎殺しの犯人の手がかりは掴めなかった。
〇シグフェル→誘拐された優香を取り戻すべく、Gショッカーと戦闘する。
〇沢渡優香→ベルデに誘拐されるが、シグフェルや
ブレイバーズに助けられる。
〇朝倉慎哉→誘拐された優香を探す。落ち込む光平を励ます。
〇岡島雄大→誘拐された優香を探す。落ち込む光平を励ます。
〇沢渡奈津子→優香が学校から帰ってきていないので、光平に連絡する。
△千坂朱音→高坂正眼に、
ブレイバーズの動きを報告する。
△高坂正眼→高見沢逸郎との決戦に赴く
ブレイバーズを静観する事にする。
●池原敬三→高見沢との不正行為が明るみになる事を恐れてコロニーまで逃亡するが、財前とズバットに捕まる。
●キリングダンサーの佐藤→池原の用心棒でズバットと対決するが敗れる。
【今回の新登場】
○城戸真司/仮面ライダー龍騎(仮面ライダー龍騎)
OREジャーナルの記者見習い。正義感は強いが、単細胞で底無しのお人好しのため騙されやすい。
「モンスターから人々を守る、ライダー同士の戦いを止める」ことがライダーとしての目的。
料理が得意で、中でも餃子が得意。OREジャーナルが閉鎖した後、ジャーナリストの情熱を失っていたが、
自らの負の側面である鏡像の真司受け入れた事で、再び大久保編集長と共に再びOREジャーナルを立ち上げた。
○秋山蓮/仮面ライダーナイト(仮面ライダー龍騎)
「意識不明の恋人小川恵里を目覚めさせるため」に仮面ライダーになった。短気で喧嘩っ早い部分が目立つが、
根は思いやりのある心優しい性格。しかし目的のために冷徹に振舞うこともある。大金に弱い面を持つ。
○手塚海之/仮面ライダーライア(仮面ライダー龍騎)
「変えられなかった運命を変える為に」仮面ライダー同士の争いを止めるため奔走する。このことから真司の共感を得ることになる。
的中率ほぼ100%の占い師で、口癖は「俺の占いは当たる」。「RIDER TIME龍騎」では芝浦と内通している他、
芝浦と肉体関係を持っていた。
○霧島美穂/仮面ライダーファム(仮面ライダー龍騎)
浅倉威に姉を殺されており、遺体の冷凍保存にかかる費用を稼ぐべく結婚詐欺を働いていた女。
また、姉の殺害事件の裁判で浅倉の弁護を行なったのが北岡秀一であったことから北岡を恨んでいる。
「浅倉への復讐・姉の蘇生のため」ライダーバトルに参戦する。真司に好意を抱いている。
なお、「霧島」は結婚詐欺のための偽名。余談ながら、岬ユリ子=電波人間タックルが仮面ライダーの称号を贈られなかった為、
公式アナウンス上、彼女が史上初の女性仮面ライダーとされている。
○北岡秀一/仮面ライダーゾルダ(仮面ライダー龍騎)
「スーパー弁護士」を自称する弁護士であり、不利な裁判でも逆転無罪にするほど有能だが、多くの大手企業に法外な報酬を請求する悪徳弁護士でもある。
不治の病に侵され「永遠の命を手に入れるため」ライダーとなった。人の欲望を愛しそれを極限まで追求するという主義で、社会正義やプライドなどよりも報酬を重視している。
しかし根っからの悪人ではなく、重病人など自分と同じ境遇の者には親切であったり、過去に姉を手にかけた浅倉を弁護したことで、霧島美穂からも恨まれている事について後悔の念を示すなど、
優しい心も持ち合わせている。
△鋼の巨人マグナギガ(仮面ライダー龍騎)
ゾルダと契約しているバッファロー型のミラーモンスター。二足歩行のロボットのような外観している。
召還時以外はほとんど動かない。
●浅倉威/仮面ライダー王蛇(仮面ライダー龍騎)
関東拘置所に拘留されていた凶悪殺人犯。遅々として進まないライダーバトルに業を煮やした神崎士郎に、カンフル剤の役割として選ばれた。
彼からカードデッキを受け取ると、脱獄して仮面ライダー王蛇としてライダーバトルに参加している。「イライラしたから」という理由で
数々の暴力や殺人行為を行っており、暴力という快感を求める真性のサイコパス。多くの人物から「人間じゃない」と評されるが、
完全な狂人というわけでなく、時折理性的な思考も見せ、狂気に溺れずそれを制御して悪を為す、知性ある怪物…まさしく悪魔のような人物。
歴史改変により、彼自身の罪は「無かった事になった」のだが...。
●ベノスネーカー(仮面ライダー龍騎)
王蛇と契約しているコブラ型ミラーモンスター。地面を時速500キロで這う他、地中を移動する。
浅倉威同様に凶暴な性格をしており、口から放つ毒液と頭部両脇の「ベノハーシュ」と呼ばれる刃、
カミソリのような背ビレ「ベノフィン」、尻尾から生えた「ベノサーベル」と全身が武器の塊である。
●高見沢逸郎/仮面ライダーベルデ(仮面ライダー龍騎スペシャル 13RIDERS)
高見沢グループ総帥。「超人的な力を得るために」ライダーとなる。 イニシアチブをとるのが上手く、普段は紳士的だが、
その本性は過激かつ粗暴で欲深な性格で、手段を選ばない卑劣漢である。
●バイオグリード(仮面ライダー龍騎スペシャル13RIDERS)
カメレオン型の二足歩行モンスター。保護色によって周囲の景色に紛れ込み、最大600mも伸びる長い舌と、
バネが仕込まれた逆関節の脚部による高いジャンプを武器としている。
●東條悟/仮面ライダータイガ(仮面ライダー龍騎)
元々は清明院大学・香川の研究室に属する大学院生。「英雄を目指して」ライダーになる。
しかしその言葉の解釈において恩師・香川との間には徐々に齟齬が生まれており、歪んだ理想と憎悪に取り付かれていくようになる。
自分が英雄になるためならどんな事でもする冷酷さも持ち合わせている。
●デストワイルダー(仮面ライダー龍騎)
東條悟と契約している白虎型ミラーモンスター。刀のような巨大な爪が武器で、その一撃はダイヤモンドをも切り裂く。
100tの物体を持ち上げるほどの怪力の持ち主で、ファイナルベント時には敵を決して離さず地面を引きずり回す。
●芝浦淳/仮面ライダーガイ(仮面ライダー龍騎)
明林大学経済学部2年生に在籍する青年。「ゲーム感覚」でライダーとなる。 ゲームサークル「マトリックス」に所属しており、
人間心理を解析・応用し、 ハマった人間は本当に殺し合いを始めてしまうゲームを製作。我侭かつ凶悪な性格。
『RIDER TIME龍騎』では手塚と通じていて、肉体関係を持っていた。
●メタルゲラス(仮面ライダー龍騎)
芝浦淳と契約したサイ型ミラーモンスター。凄まじい突進力、頭部の角「メタルホーン」、両手の鉤爪「メタルネール」が武器。
ストライクベントにより、頭部を模したパンチングアイテム「メタルホーン」を契約者に与える。頑丈なボディは、軽乗用車との
正面衝突程度なら難なく耐える。芝浦の死後、王蛇に契約させられてしまう。
△佐野満/仮面ライダーインペラー(仮面ライダー龍騎)
「幸せ」になるために仮面ライダーとなったフリーター。契約したモンスターはギガゼール。金に欲深く警備員のバイトでチップを要求してばかりだった。
ライダーになると、自分を売り込み、真司や香川教授に接触して、高額を払う陣営についていたが、会社経営者の父親が死に、会社の社長就任と婚約者が出来た事により、
ライダーを辞めようとするも、それが叶わず最後はタイガによってミラーワールドで消滅した。
△香川教授/オルタナティブ・ゼロ(仮面ライダー龍騎)
清明院大学の教授。瞬間記憶能力を持つ天才で、知的で滅多に感情を表さないが、強い正義感の持ち主である。
家族は、妻の香川典子と息子の香川裕太との3人家族。
偶然、神崎士郎の研究資料を読んだことでミラーワールドについて知り、士郎の研究とミラーワールドによる脅威を止めるため神崎優衣の抹殺を画策する。
士郎の資料と仮面ライダータイガのカードデッキを基に、疑似ライダーの「オルタナティブ」を開発し、自らもプロトタイプの「オルタナティブ・ゼロ」に変身して戦うことになる。
△サイコローグ(仮面ライダー龍騎)
オルタナティブ・ゼロ、オルタナティブと契約しているコオロギ型モンスター。
「ホイールベント」によりバイク形態「サイコローダー」に変形する事も可能。
顔面の穴からは弾丸を発射する能力がある。
△神崎士郎(仮面ライダー龍騎)
清明院大学・江島研究室に所属していた大学院生。旧名は高見士郎(たかみ しろう)。神崎優衣の兄。
アメリカでは死亡したことになっている。人を仮面ライダーに変身させる技術を開発し、ライダー同士の戦いを仕組んだ張本人。
ライダーバトルを始めた目的は優衣を現実の世界で存続させる事であり、優衣の事となると見境が無くなる。
優衣に諭され、ライダーバトルが無い世界を実現させて消滅した筈だが...。
○加賀美新/仮面ライダーガタック(仮面ライダーカブト)
元ZECTの見習い隊員。一本気な青年で、熱いハートを隠そうともしない。が、深謀遠慮が苦手で直情径行に走ることも。
ワームとの戦いで一度命を落としたが、何者かが装着させたライダーベルトによって復活。ついにガタックゼクターを受け入れ、
ガタックの資格者となる。現在は交番勤務の警察官をしている。警視総監の加賀美陸は父親。
●間宮麗奈/ウカワーム(仮面ライダーカブト)
ワーム軍団の幹部である喪服の女性。人間社会に潜伏してワームの益となる情報を集めている。目的達成なら手段を選ばない。
地球に棲むシオマネキに似た能力を持ち、鋼鉄を寸断する右腕の巨大バサミで敵に襲い掛かる攻撃を得意としている。
●乃木怜治/カッシスワーム(仮面ライダーカブト)
黒装束の女を率いるワーム軍団の首領。一度カブトに倒されたが、 カッシスワームグラディウスとして復活。
敵の力をエネルギーに還元吸収すると 技をコピーして敵に返すという特殊能力を持っている。
●アラクネアワーム・ルボア(仮面ライダーカブト)
地球に棲息する蜘蛛に似た能力を持つワーム成虫態の一種。青色と赤色の体色をしており、腕に装備された消化粘液入りのウェブシューターからの
クモの糸や同種と徒党を組んでの連係プレイで敵を追い詰めて行く戦法を得意としている。
警察官に擬態した現場を日下部ひよりに目撃された為、彼女を付け狙い、カブトと交戦して倒された。
○モモタロス=仮面ライダー電王ソードフォーム(仮面ライダー電王)
良太郎に最初に憑依するイマジン。「桃太郎」の赤鬼タイプ。強くカッコ良く戦うことを信条としているため、何のために戦うかは二の次。
良太郎のイメージのおかげで「桃太郎」タイプにされたのが気に入らないが、電王に変身すると派手なポーズ、派手な必殺技を好んで使う。
変身前の良太郎の体を乗っ取ってから好き勝手に使うので、良太郎にとっては迷惑な存在だが、根は単純でいいヤツ。
「俺、参上!」、「俺は最初から最後までクライマックスだぜ!」が口癖。犬が苦手。
●モールイマジン(仮面ライダー電王)
『親指姫サンブリーナ』に登場するモグラをイメージして現出したイマジン。初登場した時は
左手の武器がそれぞれ違うアックスハンド、クローハンド、ドリルハンドの3体が現出した他、
終盤カイが大量に現出した個体の中には、クロスハンドとヒッポハンドの武器を持つ個体が現れている。
語尾に「~よ」をつけて話すのが口癖。
◯追田現八郎警部(仮面ライダードライブ)
捜査一課と特状課の橋渡しとなる連絡役として派遣されていた刑事。通称ゲンさん。
現実主義者で当初は特状課やロイミュードの存在に懐疑的だったが、仮面ライダーに何度か助けられていく内に考えを改め、
やがて心強い協力者となっていく。後年、警視庁の名物刑事として半生を捜査一課に捧げ、捜査一課長にまで出世する。
沢神りんなに好意を抱いており、本編終了後から小説版までの2年の間にプロポーズをしているが結婚にまでは至っていない。
歴史の改変によりショッカーが支配する世界になった時はチーターカタツムリというショッカーの怪人となっていた。
●真影壮一/フリーズ(仮面ライダードライブ)
国家防衛局長官を務める参議院議員。その正体はロイミュード001で、人間社会で自らの地位によって得た警察組織への影響力や
自身の持つ記憶操作能力を利用してロイミュードに関する情報を隠ぺいしていた。
紳士的に振る舞うが、その本質は冷酷かつ狡猾な陰謀家で、人間の事を完全に見下している。学んだ感情は「屈辱」
●アポロガイスト(仮面ライダーX/仮面ライダーディケイド)
GOD
秘密警察第一室長。大ショッカーの幹部としても暗躍。COD総司令からの信頼は大変厚く、唯一、総司令に意見できる特権を有する。
普段は白いスーツを着た人間体の姿で怪人たちを一喝! 「アポロ・チェンジ!」の掛け声で怪人体に変身する。「迷惑な奴なのだ!」が口癖。
●ラ・ドルド・グ(仮面ライダークウガ)
超古代戦闘民族グロンギの数少ない“ラ”族に属する怪人。ラ族はゲゲルと呼ばれるグロンギ族の行う殺人ゲームの進行役で、彼はゲリザキバスゲゲル
(セミファイナルゲーム)を行う“ゴ”集団の審判役ような存在。バグンダダなる算盤に似たカウンターを常に持ち歩いている。Gショッカーでは
秘密警察に属し、
バトルファイト参加者(世紀王候補)の成績を計算している。戦闘の必要がある時のみコンドル種怪人の姿に変身し、武器としてトンファーを用いる。
○後藤慎太郎/仮面ライダーバース(仮面ライダーオーズ)
鴻上ファウンデーション所属第1部隊ライドベンダー隊隊長。元々はエリート警察官だったが、世界平和を実現する為に警察を休職し、ライドベンダー隊の隊長となる。
当初は真面目すぎる為、火野英児達を不満に思っていたが、初代バース装着者・伊達明との出会いやクスクシエのアルバイトを切欠に考えを改め態度が軟化。伊達から引継ぎ2代目バースの装着者となる。
現在は警察に復帰している。
○天火星亮/リュウレンジャー(五星戦隊ダイレンジャー)
リュウレンジャーに変身するダイレンジャーの1人。赤龍拳の使い手。世界一の餃子を作るのが夢で、中華料理屋「山海閣」で働いていた所、
ダイレンジャーに選ばれる。実は父親はダイ族を裏切りゴーマ族についた鉄面避張遼。戦いを終えた現在、念願の「赤龍軒」を開店した。
◯天幻星大五=シシレンジャー(五星戦隊ダイレンジャー)
シシレンジャーに変身するダイレンジャーの1人。棒術と幻覚で相手を翻弄する技巧派の戦士で、獅子拳の使い手。
普段はペットショップの店員をしている。孔雀明王の化身であるクジャクと心を通わせた。
○天重星 将児=テンマレンジャー(五星戦隊ダイレンジャー)
テンマレンジャーに変身するダイレンジャーの1人。天馬拳の使い手。元暴走族だが、ボクシングと出会った事で更生。
プロのボクサーを目指している。一本気な性格の持ち主。
◯天時星和=キリンレンジャー(五星戦隊ダイレンジャー)
キリンレンジャーに変身するダイレンジャーの1人。酔拳が基になっている麒麟拳の使い手。
普段は美容師をしており、常にオシャレなスーツで決めている気障な気取り屋で丁寧語を話す。
一人称は「僕」だが時々「ミー」を使う。好物は豆腐。
◯天風星リン=ホウオウレンジャー(五星戦隊ダイレンジャー)
ホウオウレンジャーに変身するダイレンジャーの紅一点。中国から日本の大学に来た留学生で鳳凰拳の使い手。
道士・嘉挧の姪。ダイレンジャーの中で最も気力が強い。メディア魔術師の策略で
アイドルデビューした事がある。
◯吼新星コウ/キバレンジャー(五星戦隊ダイレンジャー)
キバレンジャーに変身する小学生。ダイ族の血を引く母親とゴーマ族の幹部であるシャダム中佐の間で生まれた子供で
誕生日が12月24日で、10歳になるまでに母親と再会しなければゴーマの血が目覚めて凶暴化する宿命を背負っていた。
阿古丸とは双子の兄弟。悪戯好きでスケボーが得意。叔父夫婦に育てられていたが、後にリンと同居する。
◯白虎真剣(五星戦隊ダイレンジャー)
老道士・虞翻が中国より持ってきたキバレンジャーの証たる、心を持った喋る剣。コウが変身した後、
キバレンジャーの正体が知られないように代わりに喋っていた。その切れ味はスターソードに匹敵し、
気力で空も飛べる。
●シャダム中佐=ゴーマ16世(五星戦隊ダイレンジャー)
ゴーマ3幹部のリーダー格である冷血な人物。吼新星コウと阿古丸の父親。だが、親子としての情は全くない。
野心家で導師・嘉挧と皇帝の座を争い、ゴーマ16世となる。本人も知らなかったが、実は泥人形である。
●ガラ中佐(五星戦隊ダイレンジャー)
ゴーマ3幹部の一人。元々はダイ族でクジャクの幼なじみだったが、ある事故の際クジャクをかばって自らの顔が傷付く。
その後、クジャクはガラの傷を治すために孔雀明王の元へ修行に行ったが、突然姿を消したために、ガラはクジャクに見捨てられたと誤解、
頬の傷を消してもらえるならと自らゴーマへ魂を売った。 高慢さはシャダムに負けず劣らずだが、クジャクへの復讐に拘っているため、
野心はあまり無い。実は泥人形であり、本物のガラの魂はとっくに昇天して、天国で平和に暮らしていた。
●ザイドス少佐(五星戦隊ダイレンジャー)
ゴーマ3幹部の1人。頭部は頭巾で隠しているが、火山を持っている。パワー系の武闘派で、性格は非情だが、やや間抜けな所がある。
出世欲が強く、時々、スタンドプレーにはしることがある。実は泥人形。
●鍵道化師(五星戦隊ダイレンジャー)
鍵をモチーフにしたゴーマ怪人。人間態は血相の悪い黒づくめの男。
あらゆる物の鍵を開ける能力を持ち、人間の魂を開けて取り出す事も可能。
「抜き取った魂を人形に宿し、自我を持った人形に人々を襲わせる」という任務を受け、
夜な夜な子供の魂を抜き取って人々を混乱させた。
●口紅歌姫(五星戦隊ダイレンジャー)
口紅がモチーフのゴーマ怪人。相手の唇に口紅を塗って操る事が出来、口から超音波を放つ事が出来る。
操った女性を「悪魔聖歌隊」に仕立てダイレンジャーを苦しめた。実はコットポトロの親玉。
●魔導神官メーミィ(魔法戦隊マジレンジャー)
インフェルシアの幹部の1人。その正体は天空聖者ライジェルで、かつてはブレイジェルの弟子の1人。
その高い魔力で冥獣人の封印を解くことが出来る。15年前、サンジェルとの戦いでミイラとなって封印されていた。
頭脳派で策士。なぜかオカマ口調で話す。
◯財前丈太郎(内閣権力犯罪強制取締官 財前丈太郎)
内閣権力犯罪強制取締局に属する捜査官の1人で、政界の巨悪を取り締まる事に全てを賭けている。
警視庁勤務時に殉職した事にされ内取が創設するまでの間、英国に渡英して、SASに入隊し、
数々の武勲を上げた。あるミッションでイギリスの石油王の子息の救出に成功したことへの感謝の証として、
ザイナース社のゴールドブラックカードを所持するに至り、カードの支払いはパトロンである石油王が全て負担している。
○伝通院洸=セイザーレムルズ(超星神グランセイザー)
京南大学附属病院外科医。風のドライブのリーダーであり、実直な性格をしている。
当初は佐伯カリンに騙されて、弓道天馬達と敵対していた。
○魚住愛=セイザーパイシーズ(超星神グランセイザー)
古代の遺伝子を受け継ぐ12人のグランセイザーの1人。水のドライブに属する魚座の戦士。シャチの力を持つ。
普段は京南大学付属病院に看護師見習いとして勤務している。ちょっとノンビリ屋だが、芯は強い。
専用武器『アクアブリッツ』から必殺技『ブリンクショット』を繰り出す。
○早川健=快傑ズバット(快傑ズバット)
私立探偵。親友の飛鳥五郎が殺害されたことをきっかけに、ズバットとして戦うことを誓う。
武芸にすぐれ、スポーツ、趣味そのほか、さまざまな分野で、日本一の腕を誇っている。
○岡島雄大(闘争の系統オリジナル)
海防大学付属高校・総合普通科・情報処理技術コースに通う高校1年生。16歳。牧村光平たちの一年後輩。
クラブ活動は光平や慎哉と同じくテニス部だが、一方でオカルトや都市伝説に興味があり、民俗研究会にも
掛け持ちで所属している。ネット上ではハンドルネーム「YOU」を名乗り、その世界ではかなり知られている
オカルトサイトを運営しており、そのサイトを通じて(リアルでの直接の面識こそ無いものの)日向冬樹や佐天涙子、
清十字怪奇探偵団の清継と連絡を取り合っている。ちなみにサイソニック学園の卒業生であり、響リョウ、チャック・スェーガー、
アニス・ファームの3人は小学校時代の恩師に当たる。
○沢渡奈津子(闘争の系統オリジナル)
沢渡優香の母。警視庁科学捜査研究所・メガロシティ署分室の主任。メガロシティの警視庁官舎で
娘と二人きりで暮らしている。実は隠れヒーローオタク。
△千坂朱音(闘争の系統オリジナル)
ブレイバーズを認めつつも同時に危険視する天童菊之丞が、密かにヒーローたちを監視するために送り込んだ密偵。
ある時は
ブレイバーズの味方、またある時は敵となる、神出鬼没のくノ一である。
△高坂正眼(闘争の系統オリジナル)
天童菊之丞の使用人。日々多忙な菊之丞に代わって天童忍軍を指揮差配する事もある。
●池原敬三(闘争の系統オリジナル)
高見沢逸郎と共に不正を働いていた日本の国会議員。高見沢逸郎が
行方をくらました事で、疑いをかけられないようにコロニーに逃げていたが
財前丈太郎によって捕まる。
●キリングダンサーの佐藤(闘争の系統オリジナル)
【踊る殺し屋】の異名を持つダッカー所属の殺し屋でダンサー。
踊る様に相手を始末する。高見沢を通じて池原議員の用心棒をしていた。
最終更新:2021年07月11日 14:51