築山出張 @ ウィキ

1120小笠原ゲームp.2

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tsukyama

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つきやままつり:「ご、ごめんね… ののみさん 心配させて」
「嘘じゃない」
「何が嘘なんですか」(目をまっすぐのぞき込みます)
(もう泣いていますけど)
「嘘なんかありません。何に誓ってもいい」

芝村:
瀬戸口の目は冷たい。
あ、船が来た。

つきやままつり:「いや!」

芝村:
5
4
3
2

つきやままつり:「疑われるくらいなら殺して!」
「隆之さん!」

芝村:
瀬戸口は笑った。

瀬戸口:「大時代だな」

つきやままつり:「なんといわれてもいいです」
「それしかないから。心しか」
「言葉を信じてもらえないなら」

瀬戸口:「……」

つきやままつり:「だから」

ののみ:「たかちゃん」

瀬戸口:「スパイじゃなきゃなんなんだ?」

つきやままつり:「なにって 何ですか」
「じゃあ せめてお話しさせてください お願いします」

瀬戸口:「……」

瀬戸口:「手紙でも送ってくれ。そのうち見る」

つきやままつり:「いや

瀬戸口:「いくぞ、ののみ」

つきやままつり:「瀬戸口さん! お願い」
「せめて私の声で聞いて」

瀬戸口:「10秒だ」

芝村:
9
8
7

つきやままつり:「私、他の世界から来ました」

芝村:
6
5

つきやままつり:「瀬戸口さんたちと違うところ」

芝村:
4

つきやままつり:「貴方に会いたくて」

芝村:

つきやままつり:「それで…やっと会えるようになって」

芝村:
2

つきやままつり:「た、ただの女の子です」

芝村:
1

つきやままつり:「瀬戸口さんが好き それだけで

瀬戸口:「へえ」

つきやままつり:世界を越えてきた」
「私の力じゃないけど…」

芝村:
ああ。なんというか、痛々しいくらい、失敗した気がする。

つきやままつり:「うう… でもこれしかないから」
「それ以上のことなんかない」

芝村:
瀬戸口はののみを抱いて船に乗りました。

/*/

つきやままつり:
きゃー
追いかけられませんか…
「や、待って! お願い 嘘なんかついてない!」

芝村:
無理だ。船員にチケット持ってないとちょっとと言われた。

つきやままつり:
あう… こっそり乗り込むとか

芝村:
タラップが外された。

つきやままつり:瀬戸口さん!<叫びます
追いかけて。

芝村:
海に落ちた。

つきやままつり:「(がぶがぶ…)」
「げほっ! げほげほ」

/*/

つきやままつり:(首も絞められるしさんざんだ…)

芝村:
目が覚めました。

つきやままつり:「……」

芝村:
学校の医務室です。

つきやままつり:「ま、また…」
服は… 濡れています?

芝村:
着替えさせられているね。
サーラが手を小さく振ってる

つきやままつり:「……わたし…」
「海に…落ちたんですか…」

サーラ:「そう。たいへーんだったのよ」

つきやままつり:「…大変って」

サーラ:「たすけられてえ、よかったわねえ」

つきやままつり:「船は…?」
「あ、はい… お礼を言わなくちゃ…いけませんね…」

サーラ:「もう、いっちゃった」

つきやままつり:「助けてくださった方に…」

サーラ:「1週間後にいけるわよー」

つきやままつり:「?」

サーラ:「あー。ゴンちゃん?」

サーラ:「うん。もう少し元気になったらね」

つきやままつり:「ゴンちゃん?って方ですか?(知らない方かな)」

サーラ:「うん」

つきやままつり:「一週間後って…なんのことでしょう」

サーラ:「だからぁ、船が。またくるのが」

つきやままつり:「追いかけて……」(うっとこみ上げてきて泣きます)
「すみません……」
「私…この島を出られない たかゆきさん……」

サーラ:「困ったわねえ。誰を追いかけてたの? たかゆきさん?」

つきやままつり:「は、はい。…せとぐち、たかゆきさん」
「やっと会えたのに… お話できるようになってそれで… なのに」
(涙が止まらなくなって)
「すみません すみません」

サーラ:「しょうがないわねえ。まっていてねー」

芝村:
サーラは電話を持った。

サーラ:「乗客名簿ー」

つきやままつり:「は、はぅ」

サーラ:「そう言う人はーいないらしいわよー」

つきやままつり:「乗ってなかった、ですか?」
「10歳くらいの女の子と二人で」

芝村:
偽名だったら。もう駄目だね。
サーラは顔を曇らせた

つきやままつり:「うっ… たかゆき、という名前か ののみ…のぞみ」
(それ以外の名前は想像できません)

サーラ:「年恰好、調べてみるわね…/・」

サーラ:「あ、でも遠い未来とかでは会えるかもしれないわよ?」

つきやままつり:「遠い…?」

サーラ:「遺伝子捜査できる22世紀とかぁ」

つきやままつり:「私がそこまでいない気がします…」(少しだけ笑って)

芝村:
サーラは苦笑した。

サーラ:「がんば★」

つきやままつり:「…ありがと、ございます」

/*/

芝村:
はい。ゲーム終了です。


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