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W.I.Za.R.D.2014/06/04 - (2014/06/04 (水) 07:07:50) のソース

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 少し、前回の補足。

 前回の仮説に対して「いや、そもそも『ハイジ』の続編は、別の作者が書いたものなんだから、作者の意図とか関係ないでしょ、とか思った方も、いらっしゃるかと思います。

 『ハイジ』以外の、いわゆる名作にも、同じように他の作者が勝手につくった続編が多数発表されていて、それが今も伝えられている……のであれば、確かにそうなのかも知れません。 でも、私が知る限り、そういう作品は、他にないし、あったとしても、ほぼ世間には認知されていないはず。 『ハイジ』の続編に限って、文学的に優れたものが多数発表されたために、多数認知されている……というわけでもなさそうですし。

 また、それらの続編が、一部を除き、ことごとく、ハイジとペーターが戦禍に巻き込まれる展開になっている、というのも見逃せないポイントです。 ハイジの作品中には、戦争の予兆みたいなものは基本かかれてないし、時代設定もかなりアバウトです。 元ネタになった『アデレード』は、『ハイジ』の50年ほど前の話のようですし。

 前回と同じく、ネットの検索では出てこなかったのだけど、『ハイジ』が、戦争で犠牲となった少女を追悼する目的で書かれた、という話は、確かに聞いた覚えがあるんだよね。

 だとすると。

 ①ハイジという少女が特別な存在だった②ハイジが戦争で特別な役割を果たした、の2つのケースしか思いつかないわけですが、①は、作品を見る限り否定されます。 また、『アデレード』やゲーテの作品を下敷きにして書く、という手法をとったことで、作者自身が、あからさまに①を否定している、ということもありえます。

 ②が答えなんだけど、実際のハイジの事件は、少なくとも当時は公表できなかった……ために、①ではなく②なんですよ、とあからさまにわかる方法で『ハイジ』を書いた、と考えられないでしょうか? そして、そのころを知っている人たちが、いや、作者の方法は遠まわしすぎて、戦争とハイジの関わりが全く伝わってこないでしょ、という動機で、これらの続編を書いた、ということも。 でも、やっぱり、その当時としては実際のハイジの事件は書くわけにはいかなかった、という……

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