Twin Moon @ウィキ - TRPG@ねとらじ
SS ギースの誕生
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twinmoon
ギースの誕生
いつもと同じように立ち上がった摩天楼の影は今日はどんよりと曇った空にすいこまれている。 湿った空気の感触、匂いとあいまっていつ降りだしても不思議がないなとおもった瞬間、ぽつりぽつりと力がない水滴が落ちてきた。 空を振り仰ぎ、思い出す。 俺の運命と名前を変えたあの日もこんな雨が降っていたと
「お、鴨野郎がいたぞ」 その声が聞こえた瞬間僕の体は固まってしまう。 逃げなくちゃ、逃げなくちゃと思うのに体が動かない。 そう思っているといつもと同じように奴らに囲まれてしまう。 「おい、逃げるなよ。いつも通り借りるだけだからよ」 にやにやしながら言われても納得できないそんな台詞をきいて、これもいつもと同じようにおとなしく財布を出そうとした瞬間だった。 「あら、坊や達楽しそうなことしているじゃない。お姉さんもまぜてくれないかな。」と大人の女の人の声がした。 のんびりとした声の調子とは反対に剣呑な雰囲気が堅気ではないことをのぞかせる。
「ねえ、坊や 強くなりたくない?」 そんな声で雰囲気に呑まれて固まっていた僕が気がついたときには僕とその女の人しかいなくなっていた。 ぼーとしていた僕は無意識に返事をして首を縦に振っていたらしい。