「――自由民が、他の自由民の眼を傷つけたる時には、彼の眼も損なわれるべし」
≪Nulla poena sine lege≫
「ーー自分で全部決められるくらい、あたしは大人じゃないのよ」
名前:ローザ・エインズレイ(Rosa Aynsley)
性別:女性
年齢:[I have the right to keep remain]※編者注:20代後半
身長:175cm
体重:[in dubio pro reo]
欲しいもの:恋人
要らないもの:悪人
概要:
I.O.J.傘下の法執行機関であるD.O.T.A.公安部公安第一課第七公安係・未解決事件特別捜査班所属の〝名誉〟警部。同部署の責任者を兼任する。なお同部署の活動予算は、他の部署と比較した場合十分の一を下回る。
【帝國】と海を挟んで北部に位置し、
【祖国】の庇護下であった小国の産まれ。小さな農村を治める領主の長女であり、幾人かの妹もいたという。
しかし彼女が十四歳の時、同村は【帝國】に端を発する流れの密入国者らに突発的な襲撃を受け、壊滅する。父母に庇われた彼女は辛うじて逃げ延びるも、その日以来彼女は縁者とは出会えていないという。
天涯孤独の身となった彼女は国営の孤児院で育つも、幼いながらに家族を喪うという衝撃を受けてか、後述する「〝執行〟能力」が発現した。
その特異性に目をつけた【祖国】の国家保安委員会によって雇用され、およそ一年間の訓練の後、同委員会で各種の特殊任務を遂行する。
その後八年程度は同組織のエージェントとして活動していたものの、独善的かつ利己的な職務理念に疑問を持ち、自主退職。
守秘義務違反による報復を避けるため、祖国駐在のI.O.J.に参画、そのネットワークを用いて国外へ逃亡する。
情報機関で養った高い諜報能力と戦闘能力を武器に各種の難事件を解決しI.O.J.内での地位を高めた彼女は、より自身の「正義」を執行できる環境を求め始めた。
結果、組織の行動範囲と実行力の強さを主な理由としてD.O.T.A.へと志願。各種の能力面に極めて高い評価を受けた上で入隊し、〝名誉警部〟の役職と専属部署を与えられて現在に至る。
その特異な経歴から読み取れるように、隊員の独断にて被疑者への処罰を決定するD.O.T.A.の方針を真っ向から批判する、組織内でも確信的な異端者である。
彼女の信条は「法なくして正義なし」。「罪に相応しい罰」を与えることにより、初めて「正義」は成立し得ると語る。
とはいえ硬直せざるを得ない現行法は複雑化する能力犯罪に対応しきれず、逼迫した事態においてD.O.T.A.隊員は自身の執行能力を行使しなければならないというのも彼女の持論である。
その点に関する自己矛盾に対しては彼女が深く悩む所であるが、比較的彼女はリアリストに分類される人間であり、被疑者を現場で処罰しなければならない際には超法規的手段を厭わない。
それでも基本的に被疑者の殺害に至ることはなく、捕縛した上で彼女の独断によって下された「判決」を下し、彼女にとって相応の刑罰を下した上で正式に逮捕するのが専らなようである。
当然ながらD.O.T.A.内での評判は頗る悪く、閑職に追いやられているのは半ば厄介払いのため。
しかし入隊当時、本来であれば彼女を飼い殺すために与えられた幾つもの未解決事件を尽く解決に導き、その手で被疑者の一斉逮捕さえこなしてみせたという逸話の持ち主でもある。
その異色の経歴と実績も鑑みてか、事件解決能力と戦闘能力だけは高く評価されており、現在のところ馘首の憂き目には遭っていない。
備考として、両性愛者。バツイチ。最初に結婚したのは24歳の時。警察学校から上がってきたエリートコースの巡査部長(※25歳男性)とトントン拍子に交際し婚約まで行き着くも、わずか数カ月で「僕の知っている君は、君ではなかった」と告げられて破局・離婚した。
恋愛対象に飢えている面があるが、その割には選り好みの癖が悪いために交際には行き着けない。休日にはしばしば同僚と合コンに出掛けていると思しき姿が散見されるが、大抵悪友と肩を組みながら千鳥足で道を歩き、その日に出会った男の惚気話や悪評を機嫌よく垂れ流している。
外面こそ気さくで知的な凛々しい女性であるものの、ズボラで好奇心旺盛な性格の裏返しでもある。自宅が汚い。職場の机も汚い。なぜかデスクの下に七輪が置いてある。
鼾が煩いタイプ。面倒な時には外に出る時でも化粧すらしない。始末書を求められることも多々あるが、それさえもすっぽかすことがある。
総じて二面性の強いタイプだが、本人曰く「惚れた人には本気で尽くす」という。いささか疑わしい。
昼休みに屋上、或いは帰宅してからベランダで数本を嗜む程度の喫煙者。ありきたりなシガレット、特にラッキー・ストライクを好んで呑む。
容姿:
濃紺色の警官服を着た、黒髪碧眼の女性。身長は女性としてはかなり高い部類に入り、170cmを悠に越す。
腰に巻いた一対の革製ホルスターには、それぞれトーラス・レイジングブルの50口径モデルと、官給品であるM93Rマシンピストルのカスタム品〝オート9〟が収められている。
髪型はふんわりとしたボブカット。黒縁の眼鏡をかけている時と、コンタクトレンズを入れている時がある。北方系の出自らしく、肌は白い。
顔立ちは端正な部類に入るが、眦と眼光の鋭さと固く結ばれた唇からあまり愛嬌はない。特に彼女の〝正義〟に反する人間に対しては、凡そ人間に向けるべきではない酷薄な態度を以って応ずる。
ただ好奇心は旺盛な方であり、また天邪鬼の気がある人間でもあるため、知的な表情のまま意地悪く笑うことも珍しくない。
また職務外において、あるいは信頼できる相手の前では、一人の人間として肩肘の張らない気さくな振る舞いを見せる。
能力概要 |
「殺してでも連行するわ。ーー冗談よ、本気にしないで頂戴」-【罪刑砲挺】 |
破壊力-B |
スピード-C |
射程距離-A |
持続力-C |
精密操作性-B |
成長性-C |
あなたは2丁拳銃を有し、それを普通の拳銃のように扱い戦う事が出来る。 拳銃のスペックは一般的なハンドガン並だが、能力に依る存在の為に再装填は不要、またその気になれば虚空にしまい、取り出す事が出来る。 あなたは対する相手の───殺人、暴行、窃盗等───法に背いた言動に異議を申し立て、それを相手がやったと認めるか、確たる証拠を提示すると罪を『立証』する事が出来る。 『立証』した数に応じて、段階的に『刑罰』を拳銃より顕現する事が出来る。 尚、異議に対して相手は黙秘権を有するが、その後『立証』されると、今まで黙秘した数だけ『立証』数が加算される(黙秘を2度した後に『立証』すれば、合計3つ『立証』される)。 罪とされるラインは一見曖昧だが、法に背いている上であなたが罪だと心から思えば罪となる。ただし、同じ罪で複数の『立証』を重ねる事は出来ない。一発殴ったのと二発殴ったのでは同じ暴行、『立証』出来るのは一度だけ。 決闘は罪であり、それに伴う暴力もまた別の罪、二つの罪が『立証』出来る。 身体能力:視力が良く運動神経が高いがスタミナが低い。 初期装備:総ての法が記された書物。
以下に、執行可能な〝刑罰〟について記載する。 |
《拘置》:『立証』1つ以降から解禁、拳銃より放たれた弾丸が鎖となり、対象に絡みつき縛り上げる。 |
《銃殺》:『立証』3つ以降から解禁、拳銃の銃口が増え、短時間(発動したレス内)だけ、連射数が数倍になる。 |
《斬首》:『立証』3つ以降から解禁、上空に打ち上げた弾丸がギロチンの刃に変化し、相手の方向に向かって落下する。 |
《電気刑》:『立証』4つ以降から解禁、弾丸が着弾した所に1レスの間停滞し、周囲に電撃を放射する。 |
《火刑》:『立証』4つ以降から解禁、弾丸が着弾時に爆発し炎を撒き散らす焼夷弾となる。 |
《極刑》:8もの罪を『立証』する事で解禁、しかし一度の戦闘では一度しか使用出来ない。 たった一発の魔弾、通常時の弾丸とほぼ威力も速さも変わらないが、この弾丸によって死亡した者は確実に八大地獄を巡り、那由多の時間責苦を受け続ける。 |
装備品:
【合衆国】傘下のとある共和国にて開発された狩猟用のハンドキャノン、その中でも最大級に分類されるモデル。
只管に一撃の破壊力を追求しており、銃身上部両サイドの補助チャンバーや二点支持されるシリンダーなど外観上の特徴も多い。
強装弾として名高いかの44マグナムさえも凌駕する、口径にして12.7mmの超大型弾は有象無象を粉砕して余りある。
代償として反動も非常に強烈であり、下手な連射は一時的な手の麻痺や白蠟病の原因にさえなり得る。
装弾数は五発だが、彼女の能力によって弾切れ知らずの射撃が可能。
法執行機関向けに製造されている小型機関拳銃・ベレッタM93Rの改造品。
〝オート9〟とは通称であり、さる高名なSFアクション映画に使用されていたM93Rベースのプロップガンである同名の銃に由来する。
原型となったM93Rにロングバレルを取り付けガスポートを増設し、隠密性を犠牲に威力と命中精度を大幅に強化。更にはセレクターと薬室周りにも手が加えられており、フルオート・三点バースト・セミオートの選択を可能にしている。
高い信頼性と携行火力、弾幕密度さえ実現した逸品。
同じく彼女の能力によってリロードを必要としない。
D.O.T.A.公式のもの。革のカバーに無理矢理文字通りの〝手帳〟が括り付けられているが、これは彼女が私費で購入した品。
主に彼女の身分証明兼捜査ノートとして扱われており、乱雑な書き散らしが何百ページと続いている。
しかしメモの領域を過ぎて更に数百ページを捲ると、唐突に【帝國】の憲法序文が事細かに記された文章が出現。
その後には各国の法律や憲章が続き、現代国家のみならず歴史上存在したあらゆる共同体における全ての規範が記述されている模様。
新たな共同体が成立するごとにページは増加しているようだが、その外見は彼女曰く「買った時から同じ」とのことであり、またページ数はメモの体積を明らかに無視している。
メモの裏側右下には生産元である「真島重工」の社名があるが、同名の会社への問い合わせは『社則による禁止事項』として失敗に終わった。
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質疑応答 |
523
普通の鉄の鎖と同じ程度です。
- 「銃殺」の下りなのですが、銃口が増えるというのはどういう感じなのでしょうか。
もしよろしければ、「構えた拳銃の両側に、幻影の銃身が一挺ずつ現れる」とかでもいいでしょうか。
考えてたイメージはそれと全く同じなので、そのような考えで大丈夫です。
- 「斬首」「電気刑」「火刑」の威力はどのくらいなのでしょうか。
『斬首』は落下スピードによる加速も加わり、コンクリートに半分ほど突き刺さるくらいです。
『電気刑』の威力は、直撃すれば即死とまでは行かずとも大きなダメージとなる程度です。
『火刑』は人の体を包み込める位の炎がボワっと広がります。
- 「立証」は刑を下すごとに消費するのでしょうか? それとも一度立証すれば、刑を下してもカウントは続くのでしょうか?
『立証』に刑を下す事による消費はありません、従って一定数『立証』することが出来れば解禁された(極刑を除く)刑はその戦闘中使い放題となります。
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最終更新:2016年02月27日 09:36