FreeCAD Desktop Icon 作成ガイド
このページでは、Ubuntu などの Linux 環境において、FreeCAD の起動をより便利にするためのデスクトップアイコン(.desktop ファイル)の作成手順を解説します。
概要
FreeCAD はオープンソースの 3D モデリングソフトウェアです。
毎回ターミナルやメニューから起動するのではなく、デスクトップアイコンを作成することで、ワンクリックで FreeCAD を起動できるようになります。
前提条件
- Ubuntu などの Linux ディストリビューションを使用していること
- FreeCAD が正しくインストールされ、動作していること
- テキストエディタがインストールされ、.desktop ファイルの作成・編集が可能であること
デスクトップアイコン作成の基本手順
1. .desktop ファイルの作成場所
- ユーザー個人用のアイコンの場合:
~/.local/share/applications/
に作成します。 - システム全体で利用する場合(sudo 権限が必要):
/usr/share/applications/
に配置します。
2. .desktop ファイルの作成
例として、freecad.desktop
という名前で作成します。
下記はサンプルの内容です。
[Desktop Entry]
Version=1.0
Type=Application
Name=FreeCAD
Comment=Launch FreeCAD 3D CAD software
Exec=/home/[user-name]/FreeCAD/FreeCAD_1.0.0-conda-Linux-x86_64-py311.AppImage
Icon=/usr/share/icons/hicolor/512x512/apps/freecad.png
Terminal=false
Categories=Graphics;3DGraphics;CAD;
-
Exec:
FreeCAD を起動するためのコマンドです。
※多くの場合、インストール済みならfreecad
だけで起動可能ですが、環境によってはパスを指定する必要があります。
※%F
はファイルを渡すオプションで、ドラッグ&ドロップ時の挙動に関係します。 -
Icon:
FreeCAD のアイコン画像のパスを指定します。
※システムにインストールされたアイコンのパスを利用するか、独自の画像ファイルを指定してください。 -
Terminal:
FreeCAD は GUI アプリケーションのため、false
に設定します。
3. .desktop ファイルに実行権限を与える
ターミナルで以下のコマンドを実行し、ファイルに実行権限を付与します。
chmod +x ~/.local/share/applications/freecad.desktop
4. デスクトップやアプリケーションメニューへの反映
- 上記のディレクトリに配置することで、多くのデスクトップ環境では自動的にアプリケーションメニューに登録されます。
- デスクトップ上にアイコンを表示させたい場合は、アイコンのショートカットを作成するか、デスクトップ環境の設定に従ってリンクを配置してください。
トラブルシューティング
-
Exec のパス確認:
記述した実行ファイルのパスが正しいか、手動で FreeCAD を起動できるか確認してください。 -
Icon の確認:
指定したアイコン画像が存在し、適切な形式(.png、.svg)であるか確認してください。 -
ファイル名と拡張子:
ファイル名が正しく「.desktop」で終わっているか、余計な文字やスペースが含まれていないか注意してください。
※FreeCAD のバージョンや設定によって、利用できるオプションは異なる場合があります。詳細は公式ドキュメントを参照してください。
まとめ
本ガイドでは、Ubuntu 環境で FreeCAD のデスクトップアイコン(.desktop ファイル)を作成する手順を解説しました。
各設定項目は、ご自身の環境に合わせて調整してください。
この方法を活用することで、FreeCAD の起動がワンクリックで行え、作業効率の向上に寄与します。