心霊大全

不思議な兄弟 その3

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4 名前: 1 Mail: sage 投稿日: 05/11/27(日) 19:25:29 ID: 60THnBOz0

一人、某村(人口当たりの自殺率ナンバー1記録を持つ村)出身の
Nという娘が、「説明しにくいし信じ難い話なので話すと却って謎が深まるかも知れないけど」と前置きしつつ語ってくれるには、その兄弟は、自分が知っている一家かも知れないとのこと。

Nの実家(Nは今、県庁所在地に一人暮らし)はえらい田舎で、近隣が殆ど同じ苗字。
近親交配とか隠れ里とかオカルトな裏は無くただ田舎すぎるせいなのだが、お互いが同じ苗字なので大抵が屋号で呼び合ってる。
それも、事情を知らない他人が聞くと不思議な響きに聞こえるヘンな屋号。例えばNのウチは「コウ」(殆ど「コ」にしか聞こえない呼び方)。

不思議な響きだけど理由は簡単で、講や無尽(金融)を仕切ってたから。
コウの家の先祖は手広く商売を広げていて地元だけでなく近隣市町村の無尽を仕切る人々全般と交流や遣り取りがあったらしい(現存する相互銀行とかもその一つ)。
この辺、詳しい説明があったけど面倒な話で良く覚えてないし関係ないので端折る。

で、その中で、近場で頼母子講というのをやってる集団があって、まあ思いっきり端折るけどメンバーの一人が金を全額パクル、という事件があったらしい。
時は戦前らしいけど、Nも正確には知らない。

当然揉めるわけだが、パクった当人はすぐ逃げて、行き先は判らない。
しかし不思議なことに、盗人には年老いた両親・嫁・二人の子供がいたが、この家族を残したまま逃げたらしい。
当然、講の他のメンバーや村人は連帯責任ということで家族(特に嫁)を攻め立てて親父の行方を追おうとしたようだが、嫁達も親父の逃走先など知らないし勿論金も受け取ってないし、そもそも飲んだくれの親父は最初から殆ど仕事もせず家庭に金も入れていなかった模様(それでコウの家からも借金を重ねていた)。


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