心霊大全

不思議な兄弟 その4

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【2ch】

7 名前: 1 Mail: sage 投稿日: 05/11/27(日) 19:26:06 ID: 60THnBOz0

そこが逆に怪しまれ、金に困った一家が邪魔な親父を殺して金を奪い、その罪を親父に被せてほとぼりが冷めてからトンズラしようとしてるのではないかという仮説を立てる連中が出た。
その説に信憑性を感じる村民が多く出て、このまま行くと一家全員私刑にかけそうな雰囲気になってきた。

その一家はNと同じ苗字で遠縁(ものすごく遠い縁だったようだ)でもあったので、村における金絡みのトラブル相談役であったコウの家長は、事態収拾の為残った一家を一旦引き取り、自分が人員を手配して親父を探すと申し出た(自分が責任をかぶるという意味でなく、村を挙げての私的処刑に到って殺人者を出したくなかったから。官憲に頼らず揉め事を解決するのは田舎では当たり前のことだったみたい)。

しかし一家をそのまま置くわけにも、自分の家に引き取るわけにも行かないので取引のある遠方の知人宅へ預けることにした。

当時、K山の辺りには窯があり、その関係者や、林業関係者も一家で住んでいたりして、山の中に集落もあったらしい(詳しい場所はNもよく判らない)。

その村の長とコウの家長は旧知の仲で、事情を話したら引き受けてくれることに。
昔のことだし事情も事情だし田舎の話なので余所者は嫌われると思ったら殊の外気持ちよく引き受けてくれたらしく、コウの家長も一安心した。

親父の捜索に関してはアテもないし、いずれ落ち着いたら上手く話を纏める方向で計算していた(良く判らないが無尽にはそうした事態を想定したシステムもあったそうな)。


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