神について
- 神とはヒトの意思によって魔力(マナ)が集約され、創り出された高エネルギー体である。その性質上、ヒトを遥かに超えた強大な力を持つが、あくまで創り出された擬似的な意識体であるために、融通の利かないところがある。また、ヒトに従属する存在であるという前提ゆえに、人々が彼ら神のことを意識しなくなればなるほど、その力は衰え、やがては消えゆく運命にある。
- 現状世界ではルーンミッドガル正教の主神が絶大な権力を握っており、他の神は主神に服属したか、さもなくば邪神と断ぜられ虐げられている。その主神による断言は、服属を拒んだ神を信じるものたちにも影響を与え、彼らに邪悪化と呼ばれる現象を引き起こしている。だが、人々の中でこの事実に気づくものはほとんどいない。
知恵の七柱
- アガレス、フォルネウス、ヴァッサゴー、フラウロス、デカラビア、オセ、アスタロト(名前はソロモン72柱から拝借)の七神による同盟。彼ら七神はいずれもルーンミッドガル正教の主神に邪神として虐げられている神であり、その事実を苦々しく思っている。しかしながら彼らは、神がその意思のままに自分勝手な振る舞いをすることが現在のような世界の偏りを生むと考え、自らが世界に関与することを最小限にするべきだという結論に達した。
- だが、世界はしばしば危機的な状況に見舞われる。秩序と混沌のバランスの崩壊(例:主神の勢力が拡大しすぎ、唯我独尊的な権力の神となること。秩序側の主神と混沌側の神々の正面衝突によって両者が消滅すること、などなど)は避けなければならない。よってそのようなときには、七柱の中でもっとも人間に近い精神構造を持つアガレスが、人々の中から無作為に選定し、選び出した彼らに「判断を任せ」、現状を解決するだけの力を与えることになっている。
フォモールに組する神々
- バアル、バルバトス、グラシャラボラス、アスモデウス、ベリアルの五神。また、表立って協力こそしないものの、古代神フェニックスもまた、彼らと同じような立ち位置を取る。
ガリマール・アガレス男爵
- 外見年齢50~60程度。一人称は私。プロンテラ高級住宅街に居を構える男爵位の持ち主。正教会の主神以外の神を信じていた祖先を持ち、その影響からか、古代神についての文献やアイテムを集めることを趣味としている、いわゆる好事家である。屋敷の図書室や、家屋裏に立てられた蔵の中には数々の貴重かつ役立たずなシロモノが眠っているという。
- アルベルタの委任統治者、ルドルフ・ブランデンブルグ伯爵とは義兄弟の契りを交わしており、未だに交友が続いている。ブランデンブルグ伯(当時は下級貴族)のビジネスに協力し、多額の利潤を生み出すことに成功したのが二人の関係の始まりである。
- ……というのは表沙汰の話。アガレスの正体は知恵の七柱の一柱、古代神アガレスの力を凝集した存在である。
最終更新:2006年12月28日 01:55