リューネの食卓
ア「
セレン、
オーティ。食事の時間ですよ」
オ&セ「……」
セ「あの…、
アルティナ様?」
ア「なあに、
セレン?」
セ「これなんですか?」
ア「今日は、奮発してハルト風にしてみたの~♪」
セ「じゃなくってっ!なんで、料理が幻影なんですか!?」
ア「それがねぇ~。今のこの城の魔法力は料理を実体にする力はないの」
オ「つまり、補給計画でこけたと」
ア「ぴんぽんぴんぽーん♪
オーティにはご褒美にデザートもつけたげまーす」
「……御館様」「
アルティナ様……」
ア「うっ…いやですわ。そんなかわいそうなものを見る目で見つめないでください」
ミ「そもそも、今月は勢力を拡張しすぎたんじゃないんですか?」
ア「で、でもでも。求める声に応じなければ、それは騎士じゃありませんよー」
ス「確かに、予想外に我が軍は大きくなったが、それを支えるのが兵站担当の役目ではないかな?」
ざわ…ざわ…
ア「みなさん。これから私たちは
魔王軍との決戦を控えているんですよ。食べ物のこと
なんかでいがみ合うなんて、余人には見せられない醜態です。
すぅ……獣として争うくらいなら、人として死にましょう!!」
しーん……
セ「さ…さすが
アルティナ様です。
アルティナ様の美しさは世界一です…す……」
ガ「
アルティナ殿。衣食事足りて礼節を知る、とも申しますが」
ア「そですね…って、セレンーーー!なにしてるんですかーー!?」
セ「なにって、一般dkどもの装備ひったくって売りにいくんです」
ア「大義の御旗のもとに集った者達から、装備を取り上げるなんて、将のやることじゃ
ありません!命令です、おやめなさい!」
セ「大義以前に、餓死しちゃうでしょう!」
ア「…うふふ、
セレン。まだまだ世間知らずの子供ですね」
セ「リュッセルで物心ついた頃から、獣同然に生きてきた私と
なに不自由なく育った
アルティナ様とではやっぱり価値観が違うみたいですね」
ア「…うぐ。で、でも。社会のしくみは知らないみたいね。未成年が、大量の物資を売るとき
は、保護者の許可証が必要なのです」
セ「じゃあ、それを…。
ガルダーム先生、書いてください」
ガ「む。わかった」
ア「うえーい!やめてー!せっかく、リューネがこんなに大きくなったのにー!」
セ「ごくつぶしの一般なんか、大量に飼ってるから兵糧が足らなくなるんだ!
これを機に、軍内部を一新させるべきでしょう」
アー「はぁ…しかたありませんね」
ルオ「おっ、
アーシャさん。なにかいい案、浮かんだの?」
アー「本を運ぶだけのロバになってはいけません。こんなときのための、ELAS(古代種族特殊遊撃部隊)のサヴァイバル教本……」
ふく「そんなの役に立つんですか?」
アー「『敵中に孤立して、補給も絶たれた場合野生動物の体液を摂取するのがひとつのベストな選択である。野生動物の体液は、土・水などの良質な魔力素を含み…』
ルオンナルさん!やせいの
グリフォンがいます!捕獲して!」
ルオ「食糧…あっ」
キニ「なのー」(ズブリッ、チューチュー、ヒカラビ)
弓「おい!
キニーの奴が全部吸い尽くしちまったぞ!」
キニ「なのー」
ミル「だめだぞおまえたち。私の友達(竜のこと)を食べようなんてだめだぞ」
「ああああ~~……」(どよ~ん)
セ「
アルティナ様ぁ~おなかすきました~」
ア「ふっふっふ、私もですよ。おあいこですね」
セ「なにがおあいこですか~」
ミ「リュッセルに補給を要請したので、もうしばらく持ちこたえれば兵糧が届きますよ」
セ「それっていつ~?」
ミ「10日後」
セ「死んでるよ!!!……あぅ。もうだめ、怒る気力もない……」
ア「うっうっ、不憫な
セレン。この情けない総長をゆるしてくださいね」
セ「はいはい、
アルティナ様ならゆるしますよゆるします(棒)」
オ「食事を持ってきた」
「「なにっ!?」」(ガバッ!)
ルオ「な、なんですかこれ?アルナス産のコーシーっていう奴?」
セ「と、とにかくお腹にいれられればなんでもいいです!(ガシッ、クィッ)
オ「とりあえず、暖まるものをと思って…」
セ「……」
オ「火山岩を煮溶かしてみた」
セ「ぶーーーっ!!……あばびれだばぼれあぼへで」
ア「あらあら、ずいぶんと火属性ね」
セ「あーーーっ!!もうっ!!」
ス「
セレン、どこへいく!?」
セ「もう我慢できない!私、ライム売って、街の食堂で食べてきます!」
ライム「ジャシー!?」
ア「お、お待ちなさい
セレン。そんな飢えた状態で、陣を離れては危険です(主に近隣の町が)」
セ「ここにいたら、命が危険が危ないです!」
ポトッポトポトッ
t_elf3「み、みなさん。これを…!うにゅーです」
キニ「なのー」
アー「聞いたことがあります。
ドリュアスが、うにゅー(捕食行為)の後につける実…それを
うにゅーというのだそうです。うにゅー(実の方)は、水・土・風の魔力素を含んだ栄養価の高い
食品で、パーサの都でも最高級食材として…」
セ「つまり、木の実なんですね!いただきます!がつがつ…うめぇー!地味にうめええええ!!」
キニ「なのー」ポトッポトポトッ
ミ「これだけうにゅーがあれば、あと2日は持ちそうですね」
ア「え?そんなものなんですか?」
ミ「我が騎士団はごくつぶしがやたら多いですからね。
キニーさんお一人では、
とても支えきれないでしょう」
ア「うーん。わかりました。戦功10000以下の人員を、現時刻をもって非戦闘員にします」
ガ「早い話が首ってことですね」
ミ「戦功10000以下…あ」
ふく&弓「あ」
- いつも思うけどこの系統の妄想列伝の作者って同一人物なのか?
なんというか・・・ここまで妄想できないよな。 -- 名無しさん (2011-10-28 20:10:15)
- ↑昔のSS系サイトってこんな感じだったヨ、まじで -- 名無しさん (2020-06-11 21:00:03)
最終更新:2020年06月11日 21:00