ストライクウルフ
HMA-h2C/A・ストライクウルフは、
サンヘドリン陸軍が運用する空対地攻撃用機動装甲。
愛称は“攻撃する狼”を意味する「
StrikeWolf」
概要
主に
陸軍航空騎兵大隊で使用されている近接空中支援機。
大量の火器を搭載し、その瞬間火力の凄まじさから、友軍からは「
Thunderbolt」の愛称でも親しまれており、支援要請時のコールサインにも用いられている。
開発
ヴァリアントとの開戦と同時に、
サンヘドリン陸軍は、強力かつ安価な空対地攻撃機体の必要性に悩まされていた。
広範囲に分散した敵機を各個撃破するには、散開行動する地上軍に対する綿密な空中支援が不可欠であったが、軽快な機動力の
HMA-h2C/FA1・ヘルダイバーや
HMA-h2C/N・ラインバッカーも、対地兵装の搭載量不足が目立ったため、対地支援には不向きであった。
最終的に陸軍は、地上部隊に随伴する対地攻撃機として、安価で整備性がよく、大きな兵装搭載量を持ち、長時間の空中待機を可能とする攻撃型機開発計画“A-X計画”を2187年にスタート。
ダイダロス・アビオニクス社の“h2YC/Da29”が“h2C/A・ストライクウルフ”として正式採用された。
特徴
ストライクウルフの大きな特徴は、機体背面に装着された巨大な
複合兵装ユニットである。
この兵装ユニット“M2119”は、左右の兵装コンテナと中央の大出力推進機関の三つから成る。
左右の兵装コンテナには一基につき、上面1ヶ所の外部兵装マウントを持ち、側面にはスタブウイング、内部には大型のウエポンベイを持つ。
マウントには、
Mk-51もしくは
Mk-71を装備可能。ウエポンベイ内部には
MGM-35KEMもしくは
BGM-70AAGWを兵装庫内に10発、カバー内側に8発の計18発、左右合わせて36発搭載。
スタブウイングには下面2ヶ所、先端1ヶ所にミサイル、アーマメントパッケージを装備可能。
また、コンテナユニットの専用兵装として、
貫通力強化型爆弾体誘導発射筒射出装置(通称:ヘッジホッグ)を上面マウントに装備可能。
機体本体は、頭部センサーユニットを長距離対地レーダー・赤外線監視・レーザー照射装置複合ユニットに交換。装甲は高い防御能力をもつ。
機体本体にも、腰部、前腕部にマウントラッチが存在。各種兵装を装備可能。
直射兵装として右腕に
GMC2・100mm60口径長ガトリング機関砲を装備。
生存性は高く、両脚部を失っても帰還できる。
もとより、HMAを兵装プラットフォームのコアとしている感が強く、緊急時にはユニットを切り離しての行動が可能である。
空中機動ロケット砲兵
AMRASとストライクウルフを組み合わせた、長距離対地攻撃システム。
ストライクウルフは長距離の対地レーダーを持つため、簡単な改造で、機体に多数の長射程ロケットを搭載した機体一個完結の移動ロケット砲陣地とすることができる。
ロケット弾は、時間単位あたりの総炸薬投射量が重砲よりも多く、また、迅速な移動によって広範囲に制圧射撃を敢行することが可能だ。
空中ロケット砲兵は、ミサイル砲兵の能力と統合されており、空中ロケット砲兵型のストライクウルフは長距離対地ミサイルの運用能力も付与されている。
このように高い能力を持つ一方で、ロケット弾の射程や命中精度は劣り、地上軍との位置情報交換は必須で、不十分な場合は友軍にも被害を及ぼしかねない。
また自衛火力は低く、護衛無しでの運用は難しい。
諸元
その他特殊兵装:なし
HMA-h2C/AⅡ
愛称は“遠吠えする狼”を意味する「
HawlingWolf」
ストライクウルフの海軍型。
右腕機関砲を
100mm55口径長リボルバーカノンに換装、ユニット切り離し機能を廃して軽量化、長距離空対空ミサイルと対艦ミサイルおよび航空爆弾の運用能力を付加した
海軍艦載機。
諸元
最終更新:2013年08月12日 14:47