【ママって呼んで思いっきり甘えたい東方キャラ 】
ママって呼んで思いっきり甘えたい東方キャラ
1 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2010/11/30(火) 21:05:43.78 ID:gs4KhCTt0 [1/26回発言]
俺は妖怪だった。
生まれた時から妖怪だった。
たぶん、どの角度から俺を見ても妖怪に見えると思うし
俺の身体のどこを切っても「妖怪」という言葉が出てくると思う。
俺は生まれながらにして一人だった。
生まれたときから俺は一匹の妖怪だった。
俺はずっと一人で生きてきた。
俺は力も強かった。自慢じゃないが、俺以外が弱かっただけなのかもしれない。
この幻想郷で、自分で自分の事を守るくらいの力は持っている。
俺は自分の欲望には素直に生きている。
古い妖怪と古い人間が決めたルールなんて、知ってて知らないようなものだ。
腹が減ったら食う。それだけ。
人間でも妖怪でも俺には関係ない、襲う、食う。
つい先日、人間の親子を食ってやった。不用意にこんなところを歩くから。
動けない母親の目の前で、子供の小骨をポキポキと鳴らしながら齧ってやった。
もうこの世には救いが無いんだ、と知ったかのような母親の表情は俺を無駄に興奮させた。
その後、もちろん母親も食った。二匹だけでは少し足りなかった。
2 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2010/11/30(火) 21:05:54.83 ID:gs4KhCTt0 [2/26回発言]
俺は○○と呼ばれて恐れられた。誰が付けたのかはわからないが、俺の名だ。
俺の寝床周辺には近づかないように、里の人間の子供に教育するらしい。
恐れられるのは悪い気分じゃなかった。しかしいい気分でも無い。
虚しいと言ってしまえばそれまでなのかもしれない。
退屈していた。目立たない色に塗り固められた壁のような日々。
何も面白い事は無い。下らない。
地面に向けてツバを吐いても、劇的な何かが起こるわけでも無い。
怒りのような苛立ちを俺は吐き出す事が出来ない、そのことが更に俺を苛立たせる。
風が冷たい。
堂々と俺を威嚇するのなんて風くらいなものだ。
3 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2010/11/30(火) 21:06:04.51 ID:gs4KhCTt0 [3/26回発言]
ふと気づいた事がある。偶然気付いた事だ。
俺は花が好きかもしれない。
花を見ると落ち着く。気分が荒んでいる時でもすっと粗熱がとれるようだった。
名前も知らない一輪の花が、足元から俺に向かって自己主張していたりすると、
ついつい屈みこんで話し相手にしてしまうほどだった。
花は力強さを持っている。自分と同じ力強さを。
一生懸命に背を伸ばすその姿がなんだか好きだった。
開けた野原で、白く小さい花を見ていた。
小ぶりで可愛らしい感じが、どことなく俺を癒す。
自分にあるのかないのかわからない少年時代へと誘われるようだった。
少年時代。俺にはそんな記憶は無い。
生まれた記憶も無い。気づいたら、幻想郷に立っていた。
その後は、ただ生きるために我武者羅に生きるだけだった。これが、幻想郷のふつう。
何もおかしいところはない。
ただ、少しだけ、そういう点では人里の生き物が羨ましく感じられた。
4 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2010/11/30(火) 21:06:16.05 ID:gs4KhCTt0 [4/26回発言]
俺には歴史が無い。
「今を生きる」という言葉があるが、本当にただそれだけだ。今だけ。
前にも後ろにも俺はいない。
どんな生き物よりも自分は薄っぺらなのだ。悔しい。
そんな時に背後から話しかけられる。
「ごきげんよう、こんなに大きくなっちゃって、私の可愛い○○」
妙にやわらかい声がする。
まったく警戒をしていなかった。というよりは存在に気付かされなかった。
勢いよく振り返ると、そこにも一輪、花が咲いていて、
俺を真っ直ぐ見つめて立っていた。
地の文主体のしっかりした小説形式で、住民と雑談することもなく淡々と投下を続ける。
書き手は一体誰なのか? SSが完結し、締めに投下されたレスにいよいよその正体が綴られる。
果たして、このSSを書いた東方厨とは――
30 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2010/11/30(火) 21:11:15.95 ID:gs4KhCTt0 [26/26回発言]
ゆうかりんに甘えたい
ゆうかりんをママって呼んで甘えたい
温かくて優しくて、でも怒るとちょっと怖くて、俺よりお寝坊さんなゆうかりんママだよ
お寝坊したら俺が起こしてあげるんだ!ね!ゆうかりん!
うふふふふふ
ちーんぽ!
あいつでした。
最終更新:2012年04月16日 01:27