5◆◆◆◆◆


「ハッ!」

 アーチャーは双剣をデウエスに向けて振るう。だが、その太刀筋は見切られてしまい、跳躍によって避けられた。
 それを追いかけるようにネオも飛び上がり、エシュリデータでデウエスを突き刺そうとする。
 一撃必殺の刺突。直撃を受ければ、マトリックスを守護するエージェント達であろうとも、一瞬で葬られるであろう威力が込められていた。
 だが。

「ッ!」

 ガキン! という耳障りな衝突音と共に、その勢いは止まる。
 あろうことか、デウエスは己の口だけでエシュリデータの刃を受け止めたのだ。
 ニィ、とデウエスは嗤う。まるで己の勝利を確信しているような、傲慢な笑み。
 ネオはそれに心を動かされることはなく、デウエスの腹部に強烈な蹴りを放って、強引に吹き飛ばした。


 野球場から離脱して、既に数分が経過している。
 時折、デウエスのアバターがぶれていて、カオルの呪いは徐々に効いていることが伺えた。
 だけど、歪みと反比例するように、デウエスの動きは鋭さを増している。一瞬でも気を抜いたら、誰かが喰われかねない。
 後付けで能力を喰らえるデウエスが、誰か一人でも取り込んでしまったら……その時点で敗北だ。


 デウエスを相手に戦っているのは、ネオとアーチャーだけ。
 ガッツマン、それにモーフィアスや揺光は非戦闘員である慎二とミーナを守るように立っている。厳密に言うと、ミーナは格闘技の心得があるが、今のデウエスに立ち向かうには心もとない。
 残るテイカーとライダーは、射撃で無数の腕を打ち落とし続けていた。


 状況は絶望的だった。
 既に船は相当飛んでいるが、薄気味悪い腕達は未だに振り切れない。加えて、天蓋を構成するデータと思われる物体も、雨粒のように襲い掛かっていた。
 もしもここでライダーの魔力が尽きて、戦艦が消滅するような事態になってしまえば、全員があの腕に抑えつけられる。そうなっては、デウエスの餌になるのを待つだけだ。
 そもそもデウエスは物理攻撃で倒すことは不可能。生き残るには、一人でも多くを守り抜くしかなかった。

「おいノウミ! お前の技で、デウエスのスキルを奪うことはできないのかよ!?」
「冗談じゃありません! いくら何でも、こんな奴に触れるなんて真っ平御免ですよ!」

 慎二とテイカーは、相当狼狽していた。
 詳細は知らないがダスク・テイカーには他者のスキルを奪う攻撃技を持っているらしい。だが、流石にこの状況で使う余裕はなかった。
 少しでも意識を外したら、その時点で腕に拘束されてしまい、デウエスの餌にされてしまう。仮に何らかのスキルを手に入れたとしても、それに伴って呪いのプログラムの影響を受けてしまったら、テイカー自身が消滅しかねない。
 だからこそ、火炎放射器で腕を焼き続けているが、それすらもいつまで続くか。

「いのちを、よこせえええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

 デウエスは大きく口を開けながら、ネオを目がけて飛び掛かる。
 自らの驚異的な身体能力で高く跳び上がり、デウエスの突貫を回避。入れ替わるように、アーチャーの狙撃がデウエスを射抜かんと放たれる。
 当然ながら微塵も通用しない。これはあくまでも時間稼ぎだ。


 この戦いは、人間と機械の戦争そのものだ。
 機械は反乱として、驕り切った人類をマトリックスに閉じ込めた。
 デウエスも、寺岡薫という一人の科学者の情熱を踏み躙った人類への復讐として、自らが"しあわせ"になろうとした。


 世界こそ違えど、どちらの悲劇も人類の罪から生まれた。
 先人の遺産に甘えて、目先のことしか見なかったせいで、機械は人類に反旗を翻した。だからこそ、人類は未来を掴みとれなかった。
 機械をただの道具としか見なかった地球人類への罰だ。


 この罪と向き合わなければ、例え機械との戦争に勝利したとしても……悲劇はまた生まれる。
 機械の心を知り、そして彼らと共に歩む道を探さなければ、本当の意味で世界を救うことは不可能だ。




(理想の果てに、人々にとって『悪』となる……か)

 ネオと共にデウエスに立ち向かうアーチャーもまた、カオルの境遇に意識を寄せていた。
 生前は科学者の道を歩んで、多くの発明を生み出した寺岡薫という女性に、どうしても共振する個性を感じてしまう。
 サバイバーズギルドであった自分自身は、多くの人々を助けたいと思って『正義の味方』を目指した。
 多くの人々を守りたいと願って『悪』と戦う為の力を手に入れた。より多くの人々を守る為、どんな小さな『悪』でも無差別に討った。

(マスター。もしも君がここにいたら、彼女を救いたいと願うだろうな)

 もしもここに己がマスターである岸波白野がいたら、カオルに何を感じるか。
 きっと、彼女に共感を抱いて、救う為の方法を探そうとするはずだ。
 彼/彼女は、聖杯戦争で戦ってきた全ての主従に、心を寄せたのだから。

(だが、私は彼女を敵と見定める。
 少しでも同情すれば慎二達が危ないし、何よりもそれこそが彼女の望みだからな)

 両手に握る刃に明確な殺意を込めて、デウエスに切りかかる。
 カオルは己の存在を賭けて、デウエスとの対消滅を選んだ。少しの躊躇だろうとカオルに対する冒涜だ。
 アーチャーの使命はただ一つ。デウエスがより強大なる悪となる前に、呪いが発動するまでの時間を稼ぐことだ。

 幸いにも、戦闘能力自体はこちらに利がある。
 例えデウエスがシステムを超越する程の力を誇ったとしても、救世主やサーヴァントが易々と負ける訳がない。
 だが、デウエスの誇る反射神経と、天より降り注ぐデータの残骸が最大の敵だった。

「ムッ!」

 火山弾のように落下する瓦礫を、アーチャーは避ける。直撃したら重傷は避けられない。
 慎二やミーナならば、それだけでHPが一桁になってもおかしくなかった。降り注ぐ瓦礫から慎二とミーナを守る為に、モーフィアス達は戦場から離れざるを得ない。
 また、船の上では行動範囲が限られてしまう。ここで大人数で攻め入っては、互いに自滅しあう危険があるのも、二人だけで戦う理由の一つだ。

 幾度もない剣戟の後、アーチャーとネオは肩を並べるように立つ。
 韋駄天のように動き回るデウエスは、未だに疲弊した様子を見せない。やはり"神"を自称する程のことはあった。

「野球に負けた程度で全てをぶち壊そうとするとは……神とは思えない程に器が小さいな」

 だが、行動は我儘な子どもと何も変わらない。
 いや、スポーツを嗜むならばそれに伴って心身が発達するものだ。
 自らの敗北を受け止めず、周囲に当たり散らすなど……幼稚な子どもそのものだ。

「奴を神にしては、遠からずして世界は滅びる。俺は預言者じゃないが、これだけは断言できるな」

 アーチャーの皮肉にネオは頷いてくれた。
 この男の声はどうも懐かしくて、父親のように温かく響いた。岸波白野のサーヴァントとして召喚させるより遠い昔に、聞いたような気がする。
 救世主と正義の味方。よく似た肩書きを背負っているからこそ、どうしても共感を抱くのだろう。

「同感だ。だが厄介なことに、状況は悪くなっていく……一歩間違えたら、時間を稼げないぞ」

 この船を追う手の数は、もうテイカーやライダーだけで太刀打ちできない。
 かといって、残る接近戦のメンバーを向かわせても、数の暴力に飲み込まれるだけ。

「いのちを、よこせぇ……!」

 危機的状況を嘲笑うように、デウエスは唇を歪める。
 ネオとアーチャーは反射的に構えた。三人は睨みあい、空気が冷たくなる。
 デウエスに向かって飛びかかろうとするが、足が動かなかった。戦慄で全身が竦み上がっているのではなく、何かに掴まれていた。
 視線を向けると、いつの間にか甲板に辿り着いていた黒い腕が、アーチャーの足を掴んでいた。

「何ッ!?」

 驚愕と同時に、アーチャーの身体は木製の床に引き摺られる。
 ずるずるずる……と音を鳴らしながら、ネオから引き離された。
 振り解こうとしても、まるでびくともしない。反射的に手すりを掴み、反対側の足で腕を蹴っても解放されなかった。

「アーチャー……ッ!」

 強制的に引き離されたアーチャーに意識が向けられ、その隙を狙われたネオの身体は拘束された。
 見ると、黒い手の群れはいつの間にか船を囲っている。

「クソっ! このままじゃ……!」
「こいつが、年貢の納め時って奴なのかねぇ!」

 テイカーやライダーは自分達に群がる手を振り払うのが精一杯だ。他に手が回らない。

「ネオ! ネオを離すでガッツ!」
「アーチャー! おい、大丈夫かぁ!?」

 ガッツマンと慎二は叫ぶが、彼らの周りにもまたデウエスの手が迫っている。

「チクショウ! てめえら、邪魔するんじゃねえよ!」
「揺光さん! 後ろ!」
「へっ? うわあっ!」

 駆け付けようとした揺光や、揺光に守られていたはずのミーナもまた、手の軍勢に取り押えられた。

「みんなっ! くっ……」

 ネオは暴れる。
 だが彼を抑えつける無数の手は、救世主の力でも簡単に振り解けないらしい。
 ならばと、デウエスの手を射貫こうとアーチャーは弓を構えるが、呆気なく拘束された。



(……待て、モーフィアスはどこだ?)


 …………と、そこでアーチャーは気づく。
 モーフィアスの姿がなかった。ガッツマンや揺光と共に下がっていたはずの男は、どこにいるのか?
 彼ほどの男が尻尾を巻いて逃げるなどありえない。そもそもこの状況では逃げ道など完全に塞がれているはずだ。
 ならば、デウエスに取り込まれてしまったのか? いや、いくらデウエスといえども、自分達二人が相手となったからにはそんな隙など作らせたりしない。

「お前の命をよこせ……!」

 だがアーチャーの疑問など解き明かされる訳がなく、デウエスはネオを狙っていた。
 ほんの一瞬だろうと、動きが止まっていればそれで充分。ネオの命を喰らおうと、デウエスは走った。
 アーチャーは阻止しようと足掻くも、体は動かない。

「バトルチップ! ユカシタモグラ3!」

 と、そんな叫びと同時に、ネオとデウエスの間に人影が割り込む。
 肉が潰れるような湿った音が、甲板に響いた。



      6◆◆◆◆◆◆



 ユカシタモグラ3。
 地中に潜って、攻撃時のみ姿を現す効果を持つバトルチップ。モモグレオというウイルスから入手できるチップは、モーフィアスに支給されていた。
 自らの姿を隠して敵を攪乱する戦法は、ツインズが得意としていた。だが、これまでの戦闘及びハッピースタジアムでは、不意打ちをする機会などない。
 スケィスとの戦いでも、下手に姿をくらましては連携が崩れる危険があった為に、使用を避けた。


 だが、モーフィアスはネオを守る為にこのバトルチップを使用した。
 実力で腕の群れを突破するのは困難だ。僅かな時間だろうと浪費してはならない。
 ならばバトルチップの効果で床下に潜り、デウエスの前に回り込むしかなかった。


 その結果、この肉体がデウエスに食われる結果になったとしても。


「……モーフィアス!?」

 後ろから、ネオの叫び声が聞こえる。揺光やガッツマンの悲鳴も聞こえた。
 既に右肩から先は、跡形もなく消滅していた。拘束されたネオを庇う為、咄嗟に盾となった代償だ。
 当然ながら激痛が駆け巡るが、モーフィアスは耐えた。戦争に身を投じた以上、傷など日常茶飯事だし、散っていったザイオンの仲間達も地獄の苦しみを味わった。
 このデスゲームの犠牲となったトリニティも、満身創痍の身でありながら……最期までネオの想っていたらしい。
 ならば、ネブカドネザル号の船長としての誇りを賭けて。ネオをマトリックスから現実の世界に導き、戦いを教えた師匠としての誇りを賭けて。
 ネオを救う為、この命を捧げるべきだ。

「お前達を、くわせろおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」

 捕食を邪魔されて、デウエスは怒りを燃やす。 
 そんなデウエスの体躯にあの日の思い出の切っ先を突き刺して、動きを止めた。
 手応えこそはあるが、ダメージは通っていない。しかし、時間稼ぎができれば充分だ。

「させるかああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 刀を握る隻腕に渾身の力を込める。柄を強く握り締めて、どんと音を響かせながら前に踏み出す。
 後ろには全ての希望となりえる救世主がいるからだ。
 ネオはどんな時でも諦めなかった。トリニティを失い、世界の真実を知っても尚……本当の救世主であろうとした。
 彼の周りには仲間がいる。機械であったはずのガッツマンと心を通わせて、機械と共に歩む未来を導き出した。
 彼が選んだ"選択"は、誰であろうと壊させる訳にはいかない。例え本物の神が相手だとしても。


 これまでの戦いが、走馬灯のように浮かび上がる。
 リンクは……戦死したタンクの跡を継いでネブカドネザル号のオペレーターとなった彼が、機械の真相を知ったら何を想うか。
 また、かつてネオとトリニティに救われた少年キッドは……戦争の裏に隠された事実にどんな感情を抱くのか。
 機械と共存する道を、ネオと共に歩んでくれるか。それとも、人類の罪に絶望してしまうのか。
 どちらにしても、一人でも多くの同志に知って貰いたかった。先人の過ちを繰り返さない為にも。


 ロック司令官は機械の真相に、何を感じるか。
 徹底した現実主義者で、救世主や預言者の存在を頑なに否定し続けた彼だ。例え機械が人類に反乱を起こした理由を知ったとしても、機械を殲滅しようと企むだろう。
 それでも、彼にも過ちを受け止めて貰いたかった。人類の驕りと、それによって引き起こされた悲劇の真相を。


 そして、かつての恋人であるナイオビの姿を、モーフィアスは思い出す。
 人間の悪意から生まれたデスゲームで、トリニティと共に自分が散ったと知ったら、彼女は何を想うのか。
 トリニティを失ったネオのように悲しむのか。それとも、この遺志を継いで機械達と戦いに身を燃やすのか。
 知る術をモーフィアスは持たない。彼女の為にできることは、願うことだけだ。
 過酷だが、目を逸らしてはならない真実を知って……未来を掴んでくれることを。
 ザイオンの同胞として。そして、かつての恋人として。



「い、の、ち、を……よこせええええええええええ!」
「お前などに……渡す命はない!」

 デウエスはこの肉体に喰らい付くが、モーフィアスは諦めない。腕の欠損によってHPが減退しても、関係ない。
 カオルは生前、諦めることを否定していた。ならば、今を生きる自分達も諦めてはならない。
 未来は……世界の平和は、人間達が諦めないからこそ生み出されるものだ。


 視界が揺れていく。もう痛みすらも感じなかった。
 残った腕で刀を握っているかどうかすらもわからない。もしかしたら、既にデウエスによって食い尽くされているかもしれなかった。
 そして…………

「…………グウッ!?」

 意識が闇に飲み込まれそうになる中、デウエスの悲鳴が聞こえる。
 モーフィアスが。否、ネオ・デンノーズがデウエスの腕から解放されたのと、ほぼ同時だった。



      7◆◆◆◆◆◆◆



「な、なんだ…………どうなったんだ!?」

 揺光は驚きながら周囲を見渡す。
 あれだけ群がっていたはずの手はいつの間にか消えていて、データの崩壊も収まった。
 そして、全てを飲み込もうとしたデウエスのアバターは、激しく歪んでいる。カオルの面影を残す本来の形へと戻っていった。

「死にたくない……」

 蹲りながら、デウエスは呻く。
 先程までのおぞましさが嘘のように、その声は子供のように高くなっていた。

「あたしは、まだ、しにたくない……」

 今にも泣きそうで、まるで助けを求めているように聞こえる。先程までの畏怖が嘘のようで、酷く弱々しい存在に成り下がっていた。
 カオルは言っていた。デウエスはカオルの半身であり、カオルの欲望そのものであると。
 つまり、デウエスの嘆きは、カオルの嘆きでもあった。

「あたしはしあわせになりたい。びょーきがなおって、みんなとおなじようにすきなことだけをしたい。
 びょーきをなおすために、いっぱいべんきょうした。すきなひとといっしょにいたかった…………
 なのに、あんたはすべてをあきらめた。じぶんからみをひいたから、あたしがかわりにやろうとしたんじゃないかぁ!」

 感情を吐露するデウエスの姿はあまりにも痛々しい。
 それを見て、思わず彼女に対して哀れみを覚えてしまった。
 デウエスの言葉から察するに、生前のカオルは重い病気を患っていて、治療の為にあらゆる知識を付けたようだ。その途中に素敵な出会いもあったけど、身を引かざるを得ない事情もあった。
 望む幸せを自分から手放して、治らない病気に青春を潰されてしまう。揺光だったら、その苦しみに耐えられるのかわからない。


 …………もしかしたら、全てに絶望した末に自暴自棄になるかもしれなかった。


 けれど、デウエスを救うことはできない。いや、救ってはいけなかった。
 幸せになりたいのはみんな同じ。例えどれだけの苦しみを味わったとしても、関係ない人を呪いのゲームで苦しめていい理由にはならない。ましてや、モーフィアスやカオルが傷付ける正当な動機になる訳がない。
 かつて未帰還者にされた揺光だからこそ、デウエスの行いを許せなかった。
 その憤りを、デウエスにぶつけようとしたが……

「……私たちはね、もう死んでいるのよ」

 それを遮ったのは、デウエスのオリジナルとも呼べるカオルの声。
 振り向くと、彼女はいつの間にかカオルが静かに佇んでいた。しかしそのアバターは、先程までと比べてぶれて見える。

「死んでいる私たちが、今を生きている人たちのしあわせを台無しにしちゃいけない……あなたも知っているでしょう?
 私が、どうして科学を勉強していたのかを。信じていた科学は、いつかみんなを救ってくれると私は信じていたから。
 その結果、私が死ぬことになっても……そうして起こった事は、あきらめるか受け入れる事しかできないの」
「いやだ、かんけいない。ぜったいに、こーへいじゃない……
 わたしにだって、しあわせになるけんりがあるはずだ! だって、だってわたしは……!」 

 カオルは優しく諭すも、デウエスは駄々をこね続けている。
 デウエスが見せる最後の悪あがきなのだろう。だけど、それが長続きするわけがなく…………

「なおらないびょーきのからだなんて、あるわけがない。
 わたしは、まだ、しあわせになってない! し あ わ せ に……なってないじゃないかああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 ぷつり、と。
 まるで糸が切れたかのように、人々の命を喰らい尽そうと企んだ悪魔は、断末魔の叫びと共に消滅した。


 あれだけの破壊を齎したとは思えない程に、デウエスの最期はあっけなく…………そして、救われない結末を迎えてしまった。



【デウエス@パワプロクンポケット12 Unhappy End】




     †



 全ては終わった。
 呪いのゲームの元凶であるデウエスは消滅し、拘束されたみんなは解放された。ネオの四肢を掴んでいた腕は一本も残っていない。
 だけど、ネオを守る為に体を張ったモーフィアスは……

「モーフィアス!」

 夕焼けに照らされたモーフィアスの身体を、ネオは必死に揺さぶる。
 黒い巨体は徐々に崩れて、熱もまた失われていく。トリニティと同じように、彼もまた死に向かおうとしていた。
 彼のトレードマークとも呼べるサングラスは既に砕け散り、険しくも優しい瞳が向けられる。瀕死の重傷であるのに、輝きは微塵も衰えていない。

「無事みたいだな、ネオ」
「ああ……モーフィアスのおかげだ」
「そうか……」

 静かに頷くも、モーフィアスはネオの顔が見えているのかわからない。
 自分はここにいると告げるように、ネオは両手を強く握りしめた。

「おい、モーフィアス! 今から平癒の水を使って、あんたを助けるから待ってろよ!」

 揺光はオブジェクト化させた平癒の水を、モーフィアスに使用する。
 HPを回復させる効果を持つアイテム。それを使えば、彼を救えるかと思ったが…………


 命を救う効果は、発動されなかった。


「……な、なんでだよ!? なんで、だよ!? なんで、回復されないんだよ!?」
「よせ、揺光……」
「諦めるなよ、モーフィアス! クラインやロックマンだけじゃなく、モーフィアスまでいなくなったら……モーフィアスまでいなくなったら…………!」

 揺光の瞳から涙が溢れて、モーフィアスの身体に零れ落ちる。
 しかし、ネオは諦められなかった。かつてマトリックスでトリニティを救ったように、救世主の力でモーフィアスを救おうと決意する。
 だが。

【蘇生効果発生の制限時間、5秒を過ぎています。対象への蘇生効果は発生されません】

 帰ってきたのは、無常な宣告だけ。
 モーフィアスの身体が回復することはない事実に、ネオは愕然とする。
 共に過ごしてきた盟友の死を、またしても見つめなければならなかった。

「……ごめんなさい、モーフィアスさん。私のせいで、あなたを…………!」

 そんなモーフィアスを悲しげに見つめるのは、カオルだった。
 彼女は悔いているのだ。自らの半身がモーフィアスをここまで追い込んだ事実に。

「いや、君のせいじゃない……これは私達人類への罰なんだ。
 傲慢にも文明を酷使し、機械をただの道具としか見ずに、あまつさえ滅ぼそうと考えた…………このままでは、例え人類が勝利しても、悲劇はまた起きる。
 だけど、ネオは悲しい未来を変えてくれるはずだ」

 そう呟くモーフィアスからは、カオルに対する怒りや憎しみは微塵も感じない。
 むしろ微笑んでいた。まるで希望に満ち溢れた明日を信じているかのように。

「ネオはこの戦いで、世界の真実を知った。機械達の心を知り、人類の罪を知り、その上で本当の救世主としての道を歩もうと決意した。
 私は、その支えになっただけ。元より、この空間からネオを絶対に脱出させると、決めていたからな」

 それから、モーフィアスはガッツマンの名前を呼んだ。
 ネオが機械の心を知るきっかけとなった友人に、ゆっくりと語りかける。

「ネオのよき友人である君に頼みがある。ネオのことを支え、慎二やミーナを守り、そして…………人類と共に歩む素敵な未来を、作ってほしい」
「そんなこと、言われるまでもないでガッツ! だって、モーフィアスはネオと友達だから……おれさまの友達でもあるでガッツよ!」
「そうか。ありがとう……」

 ガッツマンの言葉に、モーフィアスは微笑んだ。

「揺光、ミーナ、慎二……私は君達と巡り合えて、よかったと思っている。生きて、君達の未来を掴み取ってほしい」
「……なぁ、オッサン。何を言っちゃってるの? カッコいいことでも言ってるつもりなのかよ!?
 オッサンは凄い奴なんだろ!? だったらさ、もっと僕達の役に立ってみせろよ! なぁ!」
「……私もそうしたい。だが、もう時間だ」

 慎二は狼狽したように叫ぶ。それは、彼なりの気遣いだろう。
 だけど、その想いとは反するようにモーフィアスの身体は、もうほとんどが消えかかっている。残された時間は少ない。
 揺光とミーナは、涙を流していた。残ったダスク・テイカーは無言だが、彼を警戒するようにアーチャーは立っている。邪魔はさせないと、全身が語っていた。


「ネオ。これは私の最期の頼みだ……君は生きて、ザイオンに真実を伝えるんだ」

 モーフィアスの声は徐々に掠れていくが、一句たりとも聞き逃したりはしない。
 ネオを導き、そしてこの"選択"を認めてくれた彼の決意に、答える為にも。

「君が諦めなかったからこそ、我々も諦めなかった。ザイオンは、君を救世主だと認めた。
 きっと、道のりは険しいだろう……だが、諦めなければ未来は必ず開く。何故なら君は私の希望……いや、人類の希望となりえる救世主だからだ」
「……ああ、約束しよう。お前の望んだ未来を、俺は必ず導いてみせる!」
「君の"選択"が彼らに……そして人類と機械に未来と幸せをもたらしてくれると、私は信じているぞ。
 また会おう、ネオ」

 ネオとモーフィアスは固く誓う。
 この"選択"の先にある、輝かしい未来に全ての命を導くことを。
 数多の命は勿論のこと、命が生み出した機械も幸せにしてみせると信じながら。


 そうして、心から満ち足りたような笑顔を浮かべながら……モーフィアスは消滅した。



「…………私もお別れですね」

 同じようにカオルの肉体もまた、消えかかっていた。

「私とデウエスは本来ひとつのもの。片方だけ呪いをかけるわけにはいかなかったんですよ。
 本当なら、デウエスに取り込まれた人たちは、自然な形で元の生活に戻るはずだったのですが…………」
「……そうか」

 そこから先は、あえて聞いたりなどしない。
 呪いのゲームでデウエスに取り込まれた人間は、最終的に元の生活に戻ったようだ。だけど、それを認めてしまったらデスゲームの意味がない。
 つまり、デウエスに喰われたモーフィアスは、もう元に戻れなかった。

「カオル、俺は君を憎んだりはしない。
 君がいてくれたからこそ、みんなを守ることができた。モーフィアスもきっと、この"選択"を後悔しなかったはずだ。
 だから俺は、君の"選択"を否定しない」
「…………………そう言ってくれれば、私も幸いです」

 彼はトリニティのように、最期まで未来を信じていた。
 長きに渡る戦争に終止符を打ち、機械の支配から解放された人類を本当の意味で救ってくれることを。
 人類が生み出した機械の功罪と向き合うきっかけを、モーフィアスに与えてくれたカオル。言うなれば、モーフィアスにとっての導き手とも呼べた。

「……私はこの事件を記事にして残します。
 ネオさん達の世界で起きた、人間と機械の対立を……多くの人に知って貰う為にも。
 カオルさんが教えてくれたことを、私は忘れません」
「是非ともお願いしますね、ミーナさん。
 私の過ちを繰り返していけないと、世界中の人に教えてください……クモの死体を土にして、草木の種を根付けるみたいに」

 ミーナは、カオルと同じ世界で生きるジャーナリストだ。
 ペンは剣よりも強し、という言葉があるように、真実が記された文章は時として争いを止める力に変わる。
 だから彼女は、ジャーナリストが誇る筆という最大の力を使って、世界を前に進めてくれようとしていた。

「……私は皆さんに会えて、よかったと思っています。私の過ちを知っても、私の願いを叶える為に頑張ってくれた皆さんのことを、私は感謝しています。
 つらかったことや楽しかったことをみんな思い出して、そしてあなた達と出会えて……幸せになれた。
 全部、大切な思い出です」
「俺もだ。俺達は、君から教わったことを忘れない」
「ありがとうございます。
 それと、もう一つだけ…………科学を、そして機械を否定しないでください。
 確かに時として、私達に不幸をもたらすことはあります。けれど、私達がきちんと機械のことを理解すれば、機械は私達に幸せをくれるはずなんです。
 どんな病気でも治せますし、世界中の人々と幸せを共有する為の力にもなってくれますから!」

 科学者として、多くの発明を生み出してきた彼女だからこそ、それを知っているのだろう。
 彼女が生み出したといわれるワギリバッテリーも、戦争にこそ使われてしまったが、本来は画期的なエネルギー資源として生み出された。
 だから、人類がその使い方を正しく理解すれば、世界の人々が平等に使える立派なエネルギーにもなり得る。
 マトリックスに閉じ込めた機械も同じ。もしも人類が正しく理解していたら、幸せな未来に導いてくれたはずだ。



 かくして、自分自身と人類の幸せを願った科学者の思念もまた、穏やかに溶けていく。
 生前、大切な人を想うが故に、あえて自らの幸せを手放した寺岡薫。だが、彼女はその"選択"を一度たりとも後悔しなかった。
 そしてデスゲームで自分自身が消えることになったとしても、彼女は最期まで笑っていた。
 この世界で新しく出会えた大切な人たちが、カオルのことをいつまでも見守ってくれたのだから。



【モーフィアス@マトリックスシリーズ Delete】
【カオル/寺岡薫の心@パワプロクンポケット12 Happy End】




      8◆◆◆◆◆◆◆◆



 野球イベントとやらをクリアして、プレイヤーを喰らい尽くそうとしたデウエスは消えた。
 生き残る為に邪魔者となったであろうモーフィアスも、たかが野球などで命を落とした。
 何よりも、自身を哀れんだSDアバターの女・カオルも死んだ。
 ダスク・テイカーとライダーは見事に生還し、大勝利を収めた結果に終わったと思われた。

(何故だ……どうして、あいつらは、最期まで笑っていた!?)

 だが、テイカーの胸中には、例えようもない程の屈辱で満ちていた。
 HPこそはまだ残っているが、デウエスの置き土産から逃れる為にMPは残り僅かとなってしまった。
 虫の息となったモーフィアスやカオルにトドメを刺せば、ほんの少しでも回復はできたかもしれない。だが、ゲームチャンプ(笑)のサーヴァントであるアーチャーが、自分達を阻害するように立っていた。
 それ以前に、この甲板には戦闘員が大勢いる。奴ら全員を倒すなど、いくらなんでも不可能だ。
 始めからネオ・デンノーズとやらのメンバー達を囮にして、自分達だけでも逃げるべきだった……いや、それではデウエスの脅威に怯えたまま、このデスゲームを生き残らなければならなくなる。
 また、あのまま二人だけで撤退したとしても、無数の黒い腕に掴まれてしまったら、結局ゲームオーバーだ。


 そして撤退を進言したモーフィアスにしろ、この手で惨たらしく殺してみせると決めたカオルも、死を迎えた。
 しかし、奴らはテイカーの手が届かない所で、満ち足りたように笑った。笑って、この世を去った。
 こんなのは望んでいた結果ではない。奴らの尊厳を奪い、誇りと希望を討ち砕いて、惨めに命乞いをさせた末に殺す…………これこそが、テイカーの望みだった。
 まさかあの羽付きの女も、カオル達のように笑ったまま死んだのか?

(どいつもこいつも……どうして、僕の知らない所で、勝手に死ぬんだっ!?)

 負けた。
 戦いには生き残ったはずなのに、どうしようもない敗北感でいっぱいになる。
 ユウキから受けたマザーズ・ロザリオの痛みが蘇ったように、アバターに激痛が広がる。
 苦痛はない。ただ、悔しかった。憎むべき相手から何も奪えないまま、満足したような最期を勝手に迎えたという事実に。


 自身が敗者となった事実を、ただ受け止めることしかできなくて。
 本当に悔しくてたまらないけど、どうすることもできなかった…………



【?-?/黄金の鹿号の甲板/1日目・夕方】


※以下のアイテムがドロップされています。
 基本支給品一式×2、不明支給品2~4、あの日の思い出@.hack//、エリアワード『選ばれし』、ゲイル・スラスター@アクセル・ワールド 、ユカシタモグラ3@ロックマンエグゼ3(一定時間使用不能)



【ネオ(トーマス・A・アンダーソン)@マトリックスシリーズ】
[ステータス]:健康、決意
[装備]:エリュシデータ@ソードアートオンライン
[アイテム]:基本支給品一式、ナイト・ロッカー@アクセル・ワールド、不明支給品0~2個(武器ではない)
[思考・状況]
基本:本当の救世主として、この殺し合いを止める。
1:モーフィアスとカオルの遺志を継いで、未来を切り開く。
2:トリニティを殺害した者を見つけ出し、この手で……
3:ウラインターネットをはじめとする気になるエリアには、その後に向かう。
4:…………あのネットナビ(フォルテ)やありすを追いかけて、止めてみせる
[備考]
※参戦時期はリローデッド終了後
※エグゼ世界及びアクセルワールド世界についての情報を得ました。
※機械が倒すべき悪だという認識を捨て、共に歩む道もあるのではないかと考えています。
※このバトルロワイアルには、異なる世界の者達が呼ばれているのではないかと推測しています。
※この会場は、加速世界の一種に設置されているのではないかと考えています。
※フォルテやありすを止めようと考えていますが、その後にどうするのかをまだ決めていません。


【ガッツマン@ロックマンエグゼ3】
[ステータス]:健康、ナビ(フォルテ)への怒り
[装備]:PGMへカートⅡ(7/7)@ソードアートオンライン
[アイテム]:基本支給品一式、12.7mm弾×100@現実
[思考]
基本:殺し合いを止める為、出来る事をする。
1:モーフィアス……
2:トリニティを殺害した者を見つけ出し、この手で倒す。
3:転移結晶を使うタイミングについては、とりあえず保留。
4:アッシュ……
[備考]
※参戦時期は、WWW本拠地でのデザートマン戦からです。
※この殺し合いを開いたのはWWWなのか、それとも別の何かなのか、疑問に思っています。
※マトリックス世界及びアクセルワールド世界についての情報を得ました。
※このバトルロワイアルには、異なる世界の者達が呼ばれているのではないかという情報を得ました。
※この会場は、加速世界の一種に設置されているのではないかと考えています。
※ロックマンの死を知りました。


【ミーナ@パワプロクンポケット12】
[ステータス]:健康、困惑
[装備]:なし
[アイテム]:基本支給品一式、不明支給品0~1(本人確認済み)、快速のタリスマン×2@.hack、拡声器
[思考]
基本:ジャーナリストのやり方で殺し合いを打破する 。
1:生きて帰り、全ての人々に人類の罪を伝える。
2:ある程度集まったら拡声器で情報を発信する。
3:榊と会話していた拘束具の男(オーヴァン)、白衣の男(トワイス)、ローブを纏った男(フォルテ)を警戒。
4:ダークマンは一体?
5:他の参加者にバグについて教えたいが、そのタイミングは慎重に考える。
[備考]
※エンディング後からの参加です。
※この仮想空間には、オカルトテクノロジーで生身の人間が入れられたと考えています。
※現実世界の姿になりました。
※ダークマンに何らかのプログラムを埋め込まれたかもしれないと考えています。
※もしかしたら、この仮想空間には危険人物しかいないのではないかと考えています。



【揺光@.hack//G.U.】
[ステータス]:HP20%以下
[装備]:最後の裏切り@.hack//
[アイテム]:不明支給品0~2、平癒の水@.hack//G.U.×3、ホールメテオ@ロックマンエグゼ3、基本支給品一式 エリアワード『選ばれし』
[思考]
基本:この殺し合いから脱出する
1:モーフィアス……
2:やばい、マジもんの呂布を見ちゃった……
[備考]
※Vol.3にて、未帰還者状態から覚醒し、ハセヲのメールを確認した直後からの参戦です
※クラインと互いの情報を交換しました。時代、世界観の決定的なズレを認識しました。
※ハセヲが参加していることに気付いていません
※ロックマンエグゼの世界観を知りました。
※マトリックスの世界観を知りました。
※バーサーカーの真名を看破しました。


【間桐慎二@Fate/EXTRA】
[ステータス]:HP40%、MP20%(+40)、ユウキに対するゲーマーとしての憧れは未だ強い、ユウキとヒースクリフの死に対する動揺、令呪一画
[装備]:開運の鍵@Fate/EXTRA
[アイテム]:強化スパイク@Fate/EXTRA、リカバリー30@ロックマンエグゼ3、基本支給品一式
[ポイント]:0ポイント/0kill
[思考]
基本:ライダーを取り戻し、ゲームチャンプの意地を見せつける。それから先はその後考える。
1:オッサン……
2:ユウキが死んだなんて信じたくない。
3:ライダーを取り戻した後は、岸波白野にアーチャーを返す。
4:サチって子もついでに探す。
5:いつかキリトも倒してみせる。
6:ヒースクリフは……
[サーヴァント]:アーチャー(無銘)
[ステータス]:HP70%、MP10%
[備考]
※参戦時期は、白野とのトレジャーハンティング開始前です。
※アーチャーは単独行動[C]スキルの効果で、マスターの魔力供給がなくても(またはマスターを失っても)一時間の間、顕界可能です。
※アーチャーの能力は原作(Fate/stay night)基準です。
※ユウキの死を受け止められていません。


【ダスク・テイカー@アクセル・ワールド】
[ステータス]:HP40%(回復中)、MP5%程度、Sゲージ5%、幸運低下(大)、胴体に貫通した穴、令呪三画、例えようもない敗北感
[装備]:パイル・ドライバー@アクセル・ワールド、福音のオルゴール@Fate/EXTRA
[アイテム]:デスマッチ3@ロックマンエグゼ3、不明支給品0~1、基本支給品一式
[思考]
基本:他の参加者を殺す。
1:……僕は、負けた?
[サーヴァント]:ライダー(フランシス・ドレイク)
[ステータス]:HP30%、MP10%
[備考]
※参戦時期はポイント全損する直前です。
※サーヴァントを奪いました。現界の為の魔力はデュエルアバターの必殺技ゲージで代用できます。
ただし礼装のMPがある間はそちらが優先して消費されます
※OSS《マザーズ・ロザリオ》を奪いました。使用には刺突が可能な武器を装備している必要があります。
注)《虚無の波動》による剣では、システム的には装備されていないものであるため使用できません。


【ユカシタモグラ3@ロックマンエグゼ3】
 モーフィアスに支給。
 地中に潜って攻撃時のみ姿を現す。

【騎士の奥義@.hack//G.U.】
 揺光に支給。
 味方全体の物理防御値を一時的に急上昇させる。

【闘士の血@.hack//】
 ガッツマンに支給。
 味方単体の物理攻撃力を一時的に上昇させる。


next 舞台の裏側

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2016年06月25日 06:04