“世界そのもの”が、自らを存続させる為に生み出した防衛機能。
遙か太古より存在し、終末の危機が訪れると現れる、希望の結晶。
使い手を選び、選ばれた者にしかそれを扱う事は出来ない。
武楽器と呼ばれる忘れ去られた遺物達の、最後の一振り。
儀礼用の装飾が施された、脇差しほどの長さの鞘に収まっている。
蒼い炎を纏った、闇を祓う銀の剣。魂を吸って際限なく力を増す。
二叉に分かれた刀身に鈴が付けられており、退魔の音色を奏でる。
本来はあり得ない技術で創られており、おそらく再現は不可能。
そもそも生物には過ぎた力であり、代償の大きさは計り知れない。
表向きには国宝として、大聖堂の深奥に安置され奉られていたが、
リムラートではこれを動力の核として計画を遂行する予定だった。
代々、継承者はただの人間から選ばれるとされていたのだが、
初めて聖と魔の混血児である
マーが選ばれるという事態が起こる。
このイレギュラーは、世界が変わり始めている事を意味する。
魔力の満ちた場所、月の満ち欠け、相手の正体の認識etc…
不完全な使い手の
マーには、解放するのにいくつも条件が必要。
いったん解放すれば、敵を倒すかそれが無理と判断するまで続く。
邪悪なモノに対してしか効果は発揮されないし、反応もしない。
本来なら神すら殺せるとさえ謳われるチート的なアイテムだが、
暴走し、全て無に帰すのを未然に防ぐ為に威力が制限されている。
なお使い手は様々な意味で、相当な負担を強いられると思われる。
最終更新:2008年02月07日 00:10