ワイナリー訪問その113
Santa Barbara > Avant(アヴァント)


Avant Tapas and Wine(2012年5月訪問)

 この日はまたぞろサンタバーバラのワイナリーを巡った。まずはピクニック用の昼食調達のためも兼ねて、ここAvantへ。

 ここは、大きなワイン醸造施設に併設されたレストラン。おそらく複数のワイナリーがここの設備を利用してワインを醸造しているのだろう。2階がレストランになっているのだが、1階にはこじんまりしたワインショップもある。ワイナリー訪問とはいえないが、後述のとおりここでもワインのテイスティングが可能なので、これも「ワイナリー訪問」の1つとカウントしてしまうことにする。


↑1階のワインショップ


↑2階のレストラン

 レストランでは、Santa Barbara産のものを中心に、実に30種類以上のワインがテイスティングできる。これらのワインは、なんと自動販売機に収まっている。レストランから渡されたカードを挿すと、好きなワインをグラスに注げるという仕組みだ。



 そういえば、似たようなものをNapaのDel Dottoで見かけたなあ。

 料理は、店の名前にもあるようにタパス(スペイン料理における小皿料理)がイチオシらしい。確かにここでタパスを食べながらワインをテイスティングというのは実に気分が良さそうだ。

 レストランの奥はワインの醸造設備と繋がっていて、タンクの並んだ大きな空間を見渡せる大きな窓がある。こちらを眺めながら飲むためのカウンターがあって、中々洒落た趣向だ。


 私はサンドイッチをテイクアウト(To Go)用に注文し、それが出来上がるのを待つ間にワインをテイスティングすることにした。

 ここでしかテイスティングできないワインを飲みたかったが、どれがそうなのかよくわからなかった。おそらくこれはそうだろうというやつを1種類だけテイスティング。

 Full, Half, Tastingという3種類の量が選べて、量によって値段が異なる。


2009 Thorne PINOT NOIR SRH ($46)

 "Tasting"の料金は$2.15だった。自販機からは結構な勢いでジャーッとワインが出てくるので、どうしても泡立ってしまうがまあ仕方ない。

 ともあれ、味のほうは悪くないように思われた。香りはハーブっぽい刺激を伴う華やかさがあり、甘すぎず、重くない。酸味はあるがキツ過ぎず、甘さはほとんど感じず、旨味が中心という感じ。アフターが長くて綺麗な余韻。

 今回長居はできなかったが、ここでゆっくり時間を過ごすのも楽しそうだ。ちなみにサンドイッチは実に美味しかった。



ワイナリー訪問その126
Avant Tapas and Wine(2012年5月再訪)

Avant(2012年5月訪問)
 Ken Brownでの試飲を終えた後、Avantに移動してサンドウィッチを注文。出来上がるまでワインを試飲して時間を過ごした。飲んだのは以下。

Gulleyan Cabernet Sauvignon Paso Robles 2008 ($44)(テイスティング$1.5)
 鮮やかな酸の効いた香り、コーヒーのような厚みも感じる。果実の甘酸っぱさがたっぷりしていてジューシー。ボディは中濃。アフターは酸の余韻がキレイ。

Longoria "Blues Cuvee" Santa Barbara County 2008 ($49)(テイスティング$2.4)
 甘い熟成香と、果実の酸香とが同居。味にはくっきりとした酸味に加え、じわりとした苦味と渋みもあって骨格がしっかりとした感じ。



ワイナリー訪問その170
Avant Tapas and Wine(2012年6月再々訪)

 米国滞在中、この日がついに最後のワイナリー訪問となった。

 まず皮切りに、Avantで昼食を調達。サンドウィッチを注文して、出来上がるのを待つ間に、以下を試飲した。

Kessler Haak 2008 Pinot Noir Estate Vineyard Sta. Rita Hills ($49)(テイスティング$2.05)
Zotovich 2009 Pinot Noir Zotovich Vineyard, Santa Rita Hills ($49)(テイスティング$2.22)
Badge 2006 Pinot Noir Santa Rita Hills ($34)(テイスティング$2.40)
Inception 2009 Pinot Noir Santa Barbara County ($35)(テイスティング$1.50)
Martian Ranch 2009 Syrah Santa Ynez Valley($36)(テイスティング$2.00)

 こうして見てみると、この日は全部サンタバーバラ界隈のものを選んでいた。

 最初の3つが、割と自分好みだった。特にZotovichは、ハービィで甘い香りが好ましく、口当たりに透明感があり、酸味が穏やかでバランスが良く、一番自分の好みに合っていた。



Avant Tapas and WineのWebサイトはこちら:http://www.avantwines.com/

最終更新:2013年12月22日 12:17