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Round.1 レースレポート

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 --- Super GT Championship Round.1 ニュルブルクリンクGP/F 30LAPS 決勝レポート ---
9/16 ドイツ ニュルブルクリンク   天候 快晴
予選の流れ
 今回予選は、WESGTにはなかったノックダウン方式で行われた。各セッション6分で最大でも2回のアタックラップだった。Q1はピットワープありということで各車同時にピットアウト。まず、1番最初にどび出していった16号車が計測1回目でトップタイム。2番手タイムはWESGTの覇者、groove_holixが2番手。この2台が51秒台となった。Q2進出6台は、Q1敗退車両と大きくタイムが離れた。

 そして、Q2開始。各車1発のタイムアタックを狙いアウトラップは、各車タイヤのウォーミング。そこでもトップタイムをマークしたのは16号車atitude0702。ポールを有力視されていた12号車はまさかの51秒台。2セクでミスがあり、思うようにタイムが伸びなかったようだ。WESGTのニュルで優勝しているepiwaterが3番手となった。

決勝の流れ
 決勝は、直前にトラブルに見舞われた22号車F1-720-1000がQ2最後尾へ。Q1で残ってしまった車両はタイヤ選択を変えてくるなどの戦略を実施し、追撃態勢に。そして、スタンディングスタートでブラックアウト。好スタートを切ったのは12号車。1コーナーに入る前にトップへ躍り出た。後続車両は大きな順位変動はなかった。1LAP目、ハードタイヤを履いていた64号車がピットイン。なんと、ちょいハード作戦に出たようだ。序盤は、groove_holixを先頭に4台が連なる展開に。しかし、徐々にトップとの差が広がり1つの画面には収まりきらない状態にまで差が広がった。ペースが上がらない16号車は周りよりも2周早くピットイン。そのほかのソフト車両は7~9周目にが主流だった。1スティントめ以外はバトルは少なめ。今まで通り、実況しにくい展開に。最後は12号車が蛇行しながらチェッカー。開幕戦優勝を飾った。

16号車の活躍

 昨シーズンの成長株の一人であったatitude0702が実力の片鱗を示した週末だった。予選Q2では唯一となる1分50秒台を記録し、Weekend Super GT 全9戦中7戦でポールポジションを獲得していたgroove_holixからポールシッターの座を奪ったのである。

 決勝では好スタートを決めたgroove_holixに1コーナーまでに前に出られてしまい、さらにはLAP2のフォードカーブ(ターン7)でコースオフした際にepiwater、F1-720-1000らに躱され4位まで後退。誰よりも速いラップを持っていながら、序盤はそれを生かすことができない苦しい状況に追い込まれてしまった。

 2ndスティント以降は本来の実力を発揮し、終盤には1’50.573という驚異的なラップを刻んでファステストラップを獲得していただけに、展開次第でポディウムの中央に立つ資格は十分にあった。Weekend Super GT 第4戦のモンツァ以来となる通算2勝目をマークする日は遠くないだろう。


新人ドライバー

 4人が新規参戦となった開幕戦。およそ1時間に及ぶ初陣としてはあまりにもタフなレースであったが、4人全員が完走という形でレースを終えた。

 最上位はF1-720-1000の4位。次点が6位入賞のmesev。それも、10台中6台がレース終了までに何らかのダメージを受ける荒れた展開の中、この両名も例外ではなく接触に巻き込まれていることを考えると、本来であればもっと上位を狙えたと考えずにはいられない。

 結果以上に評価されるべき内容だったと言える。


今シーズンのレース戦略は?

 昨シーズンのチャンピオンが30LAPを全てリードするという盤石のレース運びで開幕戦を制したが、これには展開の妙があった。LAP5まで4位を走行していたatitude0702がアンダーカット(※1)を狙ってミディアムタイヤに交換したシーンがそれだ。

 ソフトタイヤのみを使用することが許されていた昨シーズンであれば、当然16号車はソフトタイヤを装着し、LAP5完了時にあった9秒のギャップを跳ね返して首位に立つことも可能だったというのは想像に難くない。ただ、タイヤ義務やファステストラップにポイントが与えられることを考えると、ミディアムとハードの装着義務を早めに消化してしまいたい。それゆえこのケースでは苦渋の選択としてミディアムタイヤの装着に至ったのではないかと推測する。

 結果として、順位を争う相手の誰ともバトルをしなかったgroove_holixが順調にラップを重ねて逃げ切った。もし同一ラップのドライバーが彼の前にいる時間帯があれば、展開は違うものになっていたかもしれない。一種類のみのタイヤだった昨シーズンとは異なり、タイヤチョイス次第で明暗がくっきり分かれてしまうのである。

 最も性能の劣るハードタイヤに目を向けると、ライフは12~15周ほどあるにも関わらず、ほとんどのドライバーがその半分以下の距離で別のタイヤに切り替えている。 中でもepiwaterは2周、zero_1155とmesevの両名に至っては僅か1周しか使用していない。 開幕戦の実況で度々言われた「チョイハード」、あるいは「履き捨て」とも呼べるこの戦略が基本線となるのだろうか。いずれにせよ、ドライビング技術・戦略の両面から見て3種類のタイヤを適切に運用する能力が重要なシーズンであることには疑いがない。

※1 ライフが残っている状態のタイヤを交換すること。フレッシュタイヤのラップタイムを活かして、コース上でオーバーテイクすることなく順位を上げることを目的として行われる。


◆参考データ
PSID ピット スタートタイヤ RS周回数 RM周回数 RH周回数 予選 決勝 順位変動
groove_holix 3回 SOFT 16Laps(2) 9Laps(1) 5Laps(1) 2位 1位 ▲1
atitude0702 4回 SOFT 18Laps(3) 8Laps(1) 4Laps(1) 1位 2位 ▼1
epiwater 4回 SOFT 21Laps(3) 7Laps(1) 2Laps(1) 3位 3位  0
F1-720-1000 3回 SOFT 14Laps(2) 10Laps(1) 6Laps(1) 4位 4位 ▲2
zero_1155 5回 HARD 21Laps(4) 8Laps(1) 1Laps(1) 7位 5位 ▲2
mesev 5回 SOFT 17Laps(3) 12Laps(2) 1Laps(1) 5位 6位 ▼2
sugi_315 5回 SOFT 14.5Lap(3.5) 8.5Laps(1.5) 7Laps(1) 6位 7位 ▼2
look24 5回 SOFT 12Laps(3) 12Laps(2) 5Laps(1) 8位 8位  0
chibalotte_love 3回 MEDIUM 8Laps(2) 8Laps(1) 12Laps(1) 10位 9位 ▲1
S_ISHIYAMA 4回 SOFT 16Laps(3) 6Laps(1) 6Laps(1) 9位 10位 ▼1

※周回数の後ろについている()内の数字は、そのタイヤを装着して走行したスティント数。
※sugi_315は前輪ミディアム後輪ソフトで走行したスティントがあるため、半分の値をソフトとミディアムに加算している。
※F1-720-1000は予選4位の後、回線トラブルにより決勝は6位スタート。そのためF1-720-1000、sugi_315、mesevの予選順位と決勝順位が順位変動と一致していない。
※順位系の記録は暫定リザルトに基づいています。

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