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Round.4 レースレポート

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groove

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 --- Super GT Championship Round.4 ロードコース - インディ 36Laps 決勝レポート --

勝負の綾

 このインディアナポリスで最も存在感を示していたのはHamilton_sennaだろう。プラクティスでは群を抜いたラップタイムを記録し、他のドライバー達は「Hamilton_sennaに対抗することは難しい」と口を揃えた。予選でもQ1こそ本領を発揮するには至らなかったが、スーパーラップでは前評判通りに自身初のポールポジションを獲得し、初優勝に向けて最高のグリッドを確保した。

 レースの序盤、スリップストリームの恩恵を受けてHamilton_sennaの背後に張り付いていたgroove_holixがターン13でスピンして後退。入れ替わりで2位に浮上したF1-720-1000もターン3でコースオフを喫し4番手にポジションを落とす。ライバルが消え、逃げ切りの体勢が整ったHamilton_sennaは10秒前後のリードをキープしながら快走を続けた。

 しかし、皮肉にもこのマージンこそが勝負の綾だった。Hamilton_sennaは後方とのタイム差が少なければ2ストップ、大きければ3ストップの戦略を用意していたという。groove_holixとF1-720-1000が相次いでドライブミスを犯したことで期せずして単独逃げ切りの格好となり、当初の予定通りソフトタイヤを2セット使用する3ストップ戦略に移行することになった。無論単純なラップタイムの比較で言えばソフトタイヤの圧倒的優位は揺るがないが、インディアナポリスの特徴の一つである非常に大きなピットロスを考えると3ストップはギャンブル的要素が強い。

 レース終盤はハードタイヤで逃げるgroove_holixとソフトタイヤで追うHamilton_sennaという構図だった。果敢にプッシュしていたHamilton_sennaはターン13でコースオフし、タイムにして5秒程を失ってしまう。結果的にトップチェッカーを受けたgroove_holixに遅れること6秒、2位でフィニッシュすることになった。

 結果論も甚だしいが、おそらく両者の戦略が同じであれば順位は逆になっていただろう。フレッシュなソフトタイヤの投入によるラップタイムの向上はピットストップが1回多い不利を覆すほどではなかったように思われる。振り返ってみれば、背後を脅かしていたドライバーのミスがHamilton_sennaに3ストップを選択させ、初優勝を遠ざけてしまったのかもしれない。ライバルの一時的な脱落は、今回のHamilton_sennaに限って言えば幸運ではなかったのである。

 とはいえ、2位フィニッシュに加えてファステストラップも獲得するなど、トラック上でのパフォーマンスは紛れもなく全ドライバー中最高のものだった。最高の結果にたどり着くのは時間の問題だ。



不運の2戦連続リタイア

  「運も実力」とは勝負事の世界に広く浸透した格言であろうが、epiwaterにはその一言で片付けてしまうにはあまりにも不運な結末が用意されていた。Round.3でレース中の突然のトラブルでリタイアした彼はRound.4でも同様の事態に見舞われ、あえなく2戦連続のDNFとなったのだ。

 富士スピードウェイでの優勝からもわかるように実力は折り紙つきである。昨シーズンは競争力に劣るマシンで100ポイント以上も獲得していた事実がそれを証明している。それだけに他車と絡んでのリタイアならばまだしも、自身の力の全く及ばぬ事象によってレースを諦めなければならないことはこの上なく歯痒いことのはずだ。

 ただ、この苦境の中でもランキング3位に踏みとどまっていることは好材料だ。これまでのパフォーマンスから予測するに、第五戦では鈴鹿サーキットを得意とするfactionsyanとの優勝争いを演じる可能性が高い。浮上のきっかけを掴むためにも、悪い流れを断ち切りたいところだ。



2ストップ勢が優位に

 インディアナポリスにおけるレースストラテジーを決定するにあたって、このサーキットの非常に長いピットロスをどう考えるかというのが、多くのドライバーにとって悩みどころだっただろう。決勝を終えた今となっては2ストップが正解、つまり多少ラップタイムが落ちてきてもコースに留まって耐えるしかなかったのだが、すべては結果論であって今回のレースには結果的に2ストップが適していたという以上のことを言うことはできない。

 ただし単純なタイムの比較で言えば2ストップのほうが10~15秒程度のアドバンテージがあったことがレース内容とリザルトから読み取れる。レースは36周もあったとはいえ、15秒の不利をドライバーの力量だけで覆すことは困難と言わざるを得ない。

 戦略の差は時にドライブ能力以上にレース結果を左右する。その観点で言えば次戦の鈴鹿サーキットは天候の変化が激しいこともあり、いままで以上に戦略眼がものをいうレースになるだろう。決勝が常にドライであればほぼ2ストップ確定のレースディスタンス(120km / 21Laps)だが、ウェットレースに移行することまで視野に入れたレース運びができなければ、結果は運任せということになりかねない。ドライバーとしてだけではなく、レースエンジニアとしても腕の振るいどころである。


◆参考データ
PSID PIT スタート RS周回数 RM周回数 RH周回数 予選 決勝 順位変動
groove_holix 2回 SOFT 14Laps(1) 13Laps(1) 9Laps(1) 2位 1位 ▲1
Hamilton_senna 3回 SOFT 26Laps(2) 9Laps(1) 1Laps(1) 1位 2位 ▼1
factionsyan 2回 HARD 15Laps(1) 19Laps(1) 2Laps(1) 9位 3位 ▲6
F1-720-1000 2回 SOFT 16Laps(1) 7Laps(1) 13Laps(1) 5位 4位 ▲1
atitude0702 3回 SOFT 27Laps(2) 8Laps(1) 1Laps(1) 3位 5位 ▼2
sugi_315 2回 SOFT 16Laps(1) 14Laps(1) 6Laps(1) 7位 6位 ▲1
look24 2回 SOFT 12Laps(1) 16Laps(1) 8Laps(1) 6位 7位 ▼1
S_ISHIYAMA 5回 SOFT 23Laps(4) 6Laps(1) 4Laps(1) 8位 8位 0
  • factionsyanは予選に出走せず最後尾スタート。
  • 予選4位のepiwaterは回線切断によるDNF。
※順位系の記録は暫定リザルトに基づいています。

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