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Round.5 レースレポート

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 --- Super GT Championship Round.5 鈴鹿サーキット / 天候変化21Laps 決勝レポート ---

雨中の名勝負

 予選・決勝ともに雨にみまわれた鈴鹿サーキット。多くのドライバーが刻々と変化する状況に翻弄される中、epiwaterとatitude0702は終始熱戦を演じた。予選1位と2位を占めた両雄はHamilton_sennaが1周だけラップリーダーを記録した以外は常にどちらかがレースをリードし、戦略もピットストップのタイミングが僅かに異なるだけで、インターミディエイトを2セットという選択は同じだった。

 雨足が強まった中盤にかけてはatitude0702が卓越したレースペースを見せつける場面もあった。特に130Rでepiwaterを相手に披露したオーバーテイクは今シーズンのハイライトのひとつに挙がるであろう素晴らしいものだった。惜しむべくはレースの最後まで雨が降りやまなかったことによって路面状態が悪化していく状況の中で、NSXの優位性が帳消しになってしまったことだ。リアタイヤに厳しく周回を重ねるごとにオーバーステアの傾向が強まる車両特性が、フルウェットのコンディションではコントロールの困難さとして表れてしまったように感じられた。ただ、繰り返しになるが、ペースそのものは全車中でもトップクラスだった。今回はそのatitude0702よりも前でチェッカーを受けたepiwaterの職人のようなレース運びを称えるしかないだろう。

 ファストにしてストロング。2勝目を挙げて一層存在感を増すepiwaterの活躍から目が離せなくなりそうだ。



ファステストと引き換えに…

 インターミディエイトタイヤに最適な路面状況で始まり、最後は土砂降りで幕を下ろした鈴鹿。ただ、レース開始時の天候自体は“晴天”。当然路面はドライコンディションに近づいていく状況。各車がピットストップを始めた段階ではスリックタイヤにやや有利なセミウェットとなり、好機と判断してソフトタイヤを装着する積極策に打って出るドライバーも現れた。

 交換直後にHamilton_sennaがファステストラップをマークするなど一時は積極策が功を奏したかのように見えたが、間もなく降り始めた雨によってインターミディエイト勢が再びペースで優位に立ち、アドバンテージはごく短時間で消えてしまうことになった。最終的にはソフトタイヤからレインタイヤにスイッチするために再度のピットストップを強いられたことによって大きくポジション下げる結果になってしまったのである。

 不運に泣かされる者あり、混乱を利して上位に進出する者あり…と、ある意味では実にモータースポーツらしい展開を見せた雨の鈴鹿。同じく天候が変わりやすいスパ・フランコルシャンでのレースがどのような軌跡を辿るにせよ、この鈴鹿での経験は糧になっていくことだろう。



ウェットレースならではの1ストップ

 レギュレーションで3種類のタイヤを履くことを義務付けられている以上、最低でも2回のピットストップを消化しなければならないのは当然のことだが、ウェットレースが宣言されたことによってタイヤに関する義務が消滅したこのレースでは4人のドライバーが1ストップを敢行し、レースを優位に進めることに成功した。

 上位3人はいずれもインターミディエイトタイヤを2セット使用する選択をしており、ソフトタイヤやフルウェット用のレインタイヤを装着したドライバーは、軒並み本来望めたポジションに届かない結果となっている。レースの最終盤はレインタイヤが威力を発揮する路面状況であったとはいえ、それが周回数にして2~3周というごく短時間であったため、交換直後の路面が濡れきっていない時間帯のディスアドバンテージが強調された格好だ。

 モータースポーツの本質ともいえるドラマが詰まった鈴鹿から一転、東京R246はハイスピードなトラックながらタイヤ摩耗は比較的穏やかだ。ピットストップは2回でほぼ確定といったところで、速く安定したラップタイムを刻むことが重要なシビアなレース展開が予想される。ただし接触は大いにあり得るレイアウト故に、混乱を避ける選択肢が活きてくる可能性は十分にある。

 これまでのレースではソフトタイヤスタート以外を選択したドライバーの優勝数は0だが、東京ならばその“常識”が覆るだけの要素は揃っている。Q2がスーパーラップ形式であることも含め、スタートタイヤのチョイスがレースの行方を握ることになるかもしれない。

◆参考データ
PSID PIT スタート RS周回数 RI周回数 RR周回数 予選 決勝 順位変動
epiwater 1回 INT 0Laps(0) 21Laps(2) 0Laps(0) 1位 1位 0
atitude0702 1回 INT 0Laps(0) 21Laps(2) 0Laps(0) 2位 2位 0
groove_holix 1回 INT 0Laps(0) 21Laps(2) 0Laps(0) 11位 3位 ▲8
kgc10gtx 2回 INT 0Laps(0) 14Laps(2) 7Laps(1) 4位 4位 0
ferrari0506 2回 INT 0Laps(0) 17Laps(2) 4Laps(1) 8位 5位 ▲3
mizu312 2回 SOFT 10Laps(1) 4Laps(1) 7Laps(1) 12位 6位 ▲6
Hamilton_senna 3回 INT 8Laps(1) 10Laps(2) 3Laps(1) 9位 7位 ▲2
factionsyan 2回 INT 5Laps(1) 16Laps(2) 0Laps(0) 3位 8位 ▼5
mesev 3回 INT 0Laps(0) 17Laps(3) 4Laps(1) 6位 9位 ▼3
F1-720-1000 2回 INT 0Laps(0) 14Laps(2) 7Laps(1) 5位 10位 ▼5
sugi_315 1回 INT 0Laps(0) 21Laps(2) 8Laps(1) 7位 11位 ▼4
S_ISHIYAMA 2回 INT 0Laps(0) 12Laps(2) 9Laps(1) 10位 12位 ▼2
  • mizu312は予選に出走せず最後尾スタート。
※INT、RI=レーシング・インターミディエイトタイヤ
※RR=レーシング・レインタイヤ
※順位系の記録は暫定リザルトに基づいています。

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