村人概論

考案者


「村人概論」著者 泉水 春

内容(原文ママ)

はじめに

人狼オンラインx、人狼zにおいて、基本的に村人視点の話をします。戦略的な話ではなく個人的な意見の一環として書いていきます。

この論文には15a、通称フル村を想定とし、以下を禁止と仮定します。

  • 村騙り(pp防止あり)
  • 村スラ
  • ギドラ

そして評価村の現環境を強く意識した文章にするために

  • 占い師、霊能者の潜伏

を禁止と仮定します。

また、これらは自分の考えをひたすらに羅列するような形であるため、ひとつひとつの章に関連性を感じない文になっていることが多々ありますが、ご了承ください。

目次
村人の役割
要素とは
環境意識
進行方針
考察技法
盤面判別
まとめ

☆村人の役割
まず村人とは「人狼を見つけ追放すること」と、人狼オンラインxの役職説明には書いてあります。今回、この文章において私は「人狼を見つけ追放すること」の【道筋】を論じます。
多くの初心者(本当に初めてやる初心者)が 〜さんが怪しいと思います。と言う考察をします。これは真っ当に村人という役割を遂行しようとしているでしょう。人狼を見つけ追放することにおいて疑うことは必須です。ですが、皆様は〜は信用できる、と言うような考察をすることもあります。これは役割を放棄したことになるでしょうか。私はならないと思います。
なぜならば、信用できる人を見つけることは、最終的に「人狼を見つけ追放すること」に繋がるからです。所謂、白圧迫法、村置きスタイルといったものですが、私はこの白圧迫法の観点から村人がするべき事を考えました。
結論から言うと、私は、村人がまず人狼を見つけることより自身が周りから白だと認めてもらう必要があると考えます。その理論はいたって簡単で、村人8人(15A想定、ステ凸なしの理想条件を仮定としたとき)が全員相互に村人である確率が高いと認識できたら、縄単位あたりで人狼を追放できる期待値が上がるからです。当然人狼も同様に白くなりたがりますが、人狼が村人の振りをすることには限界があり、ある一定の基準を超えると自陣営の敗北につながる立ち回りをしてしまう、と考えます。それは緊張であったり、なにか違う意識があったり、ゲームメイクを考えた不自然な動きが見えたりなど、様々な要因があります。人狼が上手な人はこの基準点がとにかく高く、白くなりなおかつ勝ち筋を明確に見つけそこに向けて村を誘導できる人物に当たります。今回は村人について論ずるのでここには触れませんが、狼が村人になりきるには限界がある、ということを頭に入れていただけたら問題ありません。話が少しそれましたが、他にも村人が白くなると起こるメリットは占い騙りの特攻を防ぐ、また特攻成功された時、真偽がつきやすい。視点が晴れる。全体で纏まった進行ができる。様々な要因があります。ここで簡易的な例を上げてみましょう。

村人の大多数がトラックレーサーであり、貴方自身が例えば3w見つけたとしましょう。あなたは人狼を見つけることに成功しました。しかし、あなたが全体から怪しまれていたとしたら、3wは追放できるかと問われれば、それは難しいでしょう。

対して、村人がまず白くなる動きをして、成功したとする。この場合あなたが狼を問い詰めるような立ち回りをしなくとも、自然と浮き彫りになった白くなれなかった人たちから追放になります。狼を間接的に見つけ、追放することまでを完遂できます。

☆要素とは
さて、私の主張は村人はまず白くなることでありますが、白さを見出す要素とはどう言ったものでしょうか。誰かが釣り押したところが人狼だから白い、という要素に関しては、今回私が論述するものと順序が逆転してしまっているので、そこを除外した話を進めていきます。
まず人は人に対して要素を拾います。その要素を元に結論を出します。その要素にも、無理やりですがいくつかの種類に分けられると私は考えます。大きくわけて3つですが、私が仮に名付けるとしたら確定要素、不確定要素、それから印象要素です。
確定要素とは、誰かが成し遂げた揺るぎない事実の行為です。aさんがbさんをものすごく釣り押していた。bさんを追放した結果、霊能結果は黒が出た。これはaが人狼を追放することを提案しているという確定要素です。
では、不確定要素とは、村でも狼でもやりかねない行為のことです。cさんがdさんを釣り押している。これは「cさんが村人で、dさんを人狼だと思い釣り押している」か「cさんは人狼だから村人のdさんを釣り押している」かの二択になります。これが不確定要素です。(一応cさんがdさんを釣り押しているということに関していえば確定要素ではあるが、それが村人の釣り押しなのか人狼の釣り押しなのかが、不確定要素となります。)
人狼ゲームにおいてほぼすべてが不確定要素です。確定要素の方が確実性が高いので好まれますが、幾多の場合で不確定要素の中から推測しなければなりませし、確定要素は色が濃く浮き出ることと全く見えないことの二極化に分裂することが多いです。しかし、私は数多くの不確定要素を集めることに反対ではありません。根拠(要素)の数が多いほど、結論(色)がより見えるからです。情報があればあるほど色って見えやすくなりますよね。
では、確定要素はまだしも、不確定要素すらまともに回収できない初日は要素0?と言われればそうではないです。第三の要素、印象です。ある有名なプレイヤーがこう言ったことをよく覚えています。「開始数分で村の雰囲気を読み取り、その中で白くなれるように発言する」 私はこれを彼に言われる前からやっていました。しかしそれは無意識の中であり、なおかつ彼と違う点は白くなる、ではなく釣られないように発言することでした。言語化されて初めて、初日の印象が要素であると私は気が付けました。作業着を着ている男性がゴミ拾いをしていたら、廃棄物処理関係の方かな?と思いますよね。不良がゴミ拾いをしていたら? 驚くと思います。同じことをしているのに圧倒的に後者の方が印象がいいですね。こう言ったものを人狼ゲームでも皆さん無意識の中で使っているのではないか?と私は考えます。
例えば、寡黙整理という言葉がありますよね?それは黙っているという印象要素が、周りに不快感を与えます。もしかしたら頭の中ではものすごく考えているかもしれないし、発言したらたちまちものすごい考察をするかもしれません。次から頑張ってね、と言って頑張ってくれる可能性は100%ではありません。だから、寡黙は整理されます。
では、強弁は?私個人の感想ではありますが、微評価村ではなかなか釣られないですよね。それは単純で、強弁の人は怖いので、なかなか吊り押せない。変なことを言ったら怖い、といった印象要素が釣りを阻んでくれる。
初日はほぼ全てが印象要素で釣り先が決定し、日数が立つにつれ、不確定要素>確定要素で増えていきます。これらを多数組み合わせることによって、色を審議し、自分もその要素を上手に提出できれば、周りに信用を得られます。
ここまで長く書きましたが、この章で私が言いたいことはたった1行です。
「印象要素や不確定要素といった信憑性の低い要素を僅かな数で持ち出して審議することは控えましょう」

☆環境意識
ここ最近増えている要素が幾つかあります。
非対抗を回していない、ベグ有りなのに即co、と言ったものです。
正直私には(特に非対抗を回していないという要素が)不確定要素でしかないので、そこだけを持ち出して議論を開始することは有効ではないと考えますが、今この要素が必要不可欠になっていることも現状です。(特にz)では、これを躍起になって頭ごなしに否定し、相手に訂正を求めることが正しいかと言われればそれは違います。なぜならばまず現環境に、固定観念として広まってしまったそれを正すことには相当な労力が必要であり、ゲーム中であれば限られた時間内にそれが要素であるかどうかを議論することが無駄であるからです。なので、私は不の印象要素を取られないために現環境を受け入れ、なおかつ自分はそれに染まらないような思考をするべきだと考えます。あくまでも、「相手は非対抗を回さない人が怪しいという思考の持ち主」という、それだけである。そこから、推理すればいいだけです。このように人狼オンラインxは年月を得て環境変化が起こります。村人はそれを否定するのではなく、それを受け入れ、推理する他ないのです。私達評価勢はアクセスコードにひきこもり、環境変化が起きない村でゲームをします。ただ、私自身を含め環境意識をできないプレイヤーは弱いです。思考が柔らかく、多くのプレイヤーに対応できる者が、コンスタントに自陣営の勝利につなぐことができるプレイヤーであると私は考えます。村人がするべきとこは白くなるだけではないのは当然です。そのほかにも環境意識や推理の精度向上など、全体が意識すれば、村陣営は勝つことができるのです。

☆進行方針
村の指揮をとるのは基本的に霊能者であり、場合によっては確定白や民意から村人だと信用されている人が代役を務めることもあります。x国は個々が殴り合いをし、要素を落とす傾向にある反面、まとまりがないように感じます。私はx国のフル村において指揮者はほぼ必須だと考えています。それゆえに2-2陣形は難しが、現環境では2-2陣形は衰退しており、2-1、3-1が非常に多く見られるため指揮の新声方針について論述していこうと思い立った次第です。
進行方針を大きく二つに分けてみました。ひとつは後半の情報量が濃密になる整理進行。もうひとつは白飽和を狙い狼を浮き彫りにする黒ツモ進行。双方のメリットとデメリットについて言及してみましょう。
整理進行とは、基本的に情報が落ちなさそうな人物を優先的に吊るしていく進行です。主に寡黙な人を処刑する寡黙整理や、理解することが難しい発言をする人物を処刑する思考整理などを行います。この整理進行のメリットは後半になるにつれ情報が全体に蔓延し、高確率でそれを収集、分析できる人たちが残ることです。どちらが効率がいいかと言われたら、そこに固定観念はありません。村の状況を見て進行が判断せざるを得ないのです。例えば村人が私が推奨した、村人個人個人がまず白くなる動きを多くの人間が実践、成功したとした場合、白飽和を狙った黒ツモ進行を。なかなか白が浮かび上がらない場合は後半に情報量を高密化させ議論活性化を図る整理進行を選択する。状況に応じて進行方針を変化させることが村陣営の勝利につながる。しかし、理想条件としては村人一人一人が白くなることなので白飽和進行が望ましいでしょう。

☆考察技法
考察とは全役職が行わなければならない必須行為であり、当然のごとくそれが勝ちを左右します。pl各個人の特色が最も反映され、実力が示されると言っても過言ではありません。これもまた例によってグループに分けることにしました。大きく分けるとすれば、単体考察と広範囲考察です。その違いはいたって簡単であり、1人の人物の発言を集中的に見ることにより、その矛盾点や思考の違和感、正当性から陣営を判断する単体考察。その場面や不特定多数の人物との繋がりをみて、状況から判断する広範囲考察。この使い方によりplの個性が出ると見てもいいだろう。また、この二つを綺麗に使いこなせるplは数少なく、全てをこなすことは極めて困難である。どちらかに重点を置く必要がある。時には自身が苦手な手法を使わなければ習い時もあるし、相手が単体考察による白さを獲得したとしても、広範囲考察によると黒、なんてこともあるから人狼ゲームは難しいです。また狼が村人を陥れる際、この双方の観点を上手に使いこなせることが勝利につながる事もあります。
さて、ここで大まかな分類に考察技法を分けましたが、もう少し細かく説明していきましょう。
  • 一般考察
相手の立ち回りの重さや過度の誘導を、狼のそれと判断する単体考察です。初心者などがよく用います。初日の議論が進まない時に活性化させたり、相手の反応を伺うための軽いジャブの目的でも用いられます。相手の良くない部分を貫くため、ヘイトを買いにくく有用性の高い考察技法です。その反面、考察精度としてはあまり高くなく、評価村ではこの技法ばかりを使うと整理対象となるうるので、過度の信頼は禁物です。
  • ライン考察
一般考察などの様々な単体考察から生じるベクトルを利用し、相手の色を判断する広範囲考察の技法です。黒軸や白軸を組み立てて考察幅を広げる傾向があります。霊能や占い依存しやすい戦い方で、霊能が抜かれるとその精度としては役職が消えるとめっぽう低い。その反面役職が生きてたら圧迫にも使える便利な技法であるが、狼はラインを動かしやすいので一つ間違えると非常に危険である。単体考察とうまく絡めると様々な盤面で使える技法です。
  • スキル考察
相手の実力などを発言から予測し、その行為から消去法で相手の色を判断する単体考察です。ライン考察と含めると広範囲考察とも成りうる盤面もあります。ただ初心者騙りという言葉が生まれる事もあるので、当然スキル偽装を行われる場合があります。その点に関しては十分に警戒が必要な考察です。
  • 利害考察
発言から利益の有無をロジカル面から汲み取り、釣り押す技法です。この考察において村の誰かがミスをすると一気に狙われ、狼も合わせることによって村目を取れるハイリスクハイリターンな考察です。その反面、間違ったことは言わない考察なので非釣り位置獲得しやすく、圧倒的な強さを主張できます。長期村においてよく見られる考察であるが、主観な考察になりがちなので過信すると嫌われます。この考察を使うプレイヤーはアタッカーであることが多いです。
  • 人格考察
相手の性格などを発言から読み取り、その感情、行動などの矛盾点、整合性から色を判断する単体考察です。感情を読み取る点から精度はハマると高いが、要素がなかなか取りにくく難しいです。この考察を中心的に行うと立ち回りが重くなり寡黙になりやすくなります。そういった点もありこの考察技法を使用するプレイヤーは傍観位置にいることが多いです。

他にもたくさんの考察がありますが、大きく分けるとこのように分類できます。プレイヤーによって得意な考察技法がありますが、複数の考察技法を使えるプレイヤーの方が当然強いでしょう。

☆盤面判別
盤面とは皆さんはどういうものを想像しますか?占いcoからの黒特攻盤面や白圧迫盤面、そういった状況に関することがまず挙げられるでしょう。また例によって盤面というものを私は二つに分けたいと思います。際ほど説明したものが状況盤面。対して幾人が見落としがちな盤面というものがあると感じます。それが二個目の盤面である心理盤面です。aさんは怪しまれてる。真目が高い。疑わしい。そういった共通認識の濃度が高い状況下に見え隠れする心理盤面を制することができるかというのは、私が掲げるコンスタントに勝てる人狼、つまり強さに最も近づける道筋だと考えます。とても良くある例が主観占い師。占い師は周りから真だとはわかりません。なのであまりにも過度に自分が真だと認識されている場合の進行論を唱えても、それは心理盤面が拒みます。故に、信じてもらえなかったりヘイトを買うことがあります。ただし、心理盤面をうまく活用すれば、真を取り返す、または維持できることも遠くはないでしょう。

☆まとめ
さて、これまで蛇足を含め長々と語ってきました。
再度伝えると、私が考える人狼の強さとは、ひとつひとつの村において、時には我を貫くことを抑え、状況に応じて一番白くなる方法を選べるpl。つまり、まず白くなることを考えるplだということです。チームプレイだということを忘れてはなりません。主観ばかりの占い師、狼を探すことばかりに囚われ自らを忘れがちな村人。そういったプレイは時には必要ですが、そればかりをしていてもそれは強さではないでしょう。たまに狼を綺麗に捉え、目立つことで有名になることはあります。しかし、本当に気がつけるものにはそれが強さではないと気がつけることでしょう。
村人論などと銘打って書きましたが、これはごちゃごちゃと自分が常日頃感じていた事柄の断片を無理やりつないだものに過ぎません。反対意見などもきっと多いでしょう。ですが、私の考えを見て少し人狼がうまくなったように感じてもらえたら幸いです。


2016-07-21 19:23:13 (Thu)

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最終更新:2016年07月21日 19:23
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