響きライブラリー
最澄と空海
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最澄と空海
―日本人の心のふるさと
梅原猛
空海を知るには最澄を知るべし
2006.9
空海は、同時代の先輩格であり、エリートであった最澄との対比で見ることで、輪郭がより際立ってくる。二人は偶然にも同じ遣唐使団で唐に渡っている。最澄は国費で、空海は自費。まずは本書でこの辺の事実関係を押さえた上で、HNK取材班の「「空海の風景」を旅する」を読むのがオススメです。
この著者の文章は、他の著作もそうなのですが、何とも心が和みます。瀬戸内寂照さんが、「小説を書いたら私くらいにはなれる」と言ったとか何とかいう話もなるほどと思います。
なお、最澄の偉業を知りたい方は、本書の後に「三人の祖師―最澄・空海・親鸞」を読まれる事をお勧めします。
それぞれの彫りは浅いですが、まとめ或いは入門としては好いと思ひます。
- 出版:小学館文庫 (2005/05)