響きライブラリー
円空を旅する
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円空を旅する
冨野 治彦
2007.1
出版社/著者からの内容紹介
●足跡を追う
生涯12万体の仏像を刻む大悲願をかかげ、造仏行脚を続けた江戸時代の僧・円空に惹かれた筆者が、その足跡を追って北海道の洞窟から東北、関東、岐阜、愛知県内などの寺院や神社、奈良・大峯山中などを尋ね、円空の実相に迫る。筆者は産経新聞大阪本社文化部の記者。任地でナマの円空仏に接し、円空仏のとりこになり、産経新聞大阪夕刊で33回にわたり「円空を旅する」を連載。本書はこれに加筆した。さらに円空の研究を進めている哲学者・梅原猛氏の「円空と私」、円空学会の長谷川公茂理事長の「円空歌集からみた円空の思想と信仰」を掲載。
●異相の仏たち
ノミ跡も荒々しい円空仏は、岐阜、愛知を中心に北海道から東北、関東など現在、5200体以上が発見されている。大木から仏像を刻んだときに出た木屑、木っ端をも刻んだ円空。阿弥陀如来、薬師如来、十二神将、不動明王、護法神像などいずれも荒削りなのに繊細、ぶっきらぼうなのに神経が行き届いている仏たち。「どこかやさしさが漂い、見ているだけで心がいやされていくような気がした」(筆者あとがきから)ように、その滋味あふれるほほ笑みに癒され、惹きつけられるファンは多い。本書はカラー口絵をはじめ、魅力ある円空仏の写真を多数掲載している。
内容(「MARC」データベースより)
円空が生きたのは江戸時代前期。安定期に向かいつつも、まだ波乱含みの時代だった。当時未開の北海道、東北を歩き、関東一円に滞在し、奈良の大峯山で厳冬の窟籠りまでした円空の足跡をたどる。『産経新聞』連載をまとめる。

2006.4.13
これから読みます。
- 文章の切れ味がよく、円空の足跡をていねいにたどっている。キメこまかく取材していると思う。もっと円空のことが知りたくなった。 -- バサラ男 (2007-12-04 15:06:43)